17 / 48
アップルと世界征服
しおりを挟む
「この世界キュウチは、9つの大陸と海から出来ています。9つの大陸、北カリメア、南カリメア、アニアセオ、アビラスゴーユ、カリフア、クキョンナ、クキョッホ、パッローヨ、ジアアです。」
アップル新女王は、世界情勢についての報告を、アップル世界征服対策チームの参謀のグアバからレクチャーを受けていた。
「我が国、パンジャはジアアに属しています。幸い首都キョウトウに現れた邪悪なる未知の生物、悪魔の捕食者、デビル・プレデターは、女王アップル様が退治されました。」
「悪魔の捕食者か?」
人間如きが神の使徒を悪く言うなど許せん! おまえたち人間は邪悪な自己利益や自己保身の塊ではないか! とアップルは思った。
「お気に召しませんか?」
「いや、構わない。報告を続けてくれ。」
「はい。全世界で、どれだけの数のデビル・プレデターがいるのか、正確なことは分かりませんが、世界各地で激しい争いを繰り広げていることは明白でしょう。商人や旅人の話では、デビル・プレデターに滅ぼされた国があるそうです。」
人間如き、神の使徒に食われればいいのだ! 同じ人間ではあるが、アップルは人間の国が滅びることに喜びを感じた。
「逆に、デビルプレデターを捕らえた国もあるそうです。」
「なに!? 捕らえただと!? あの強大な悪魔の捕食者を捕獲に成功したというのか!?」
「はい。真偽は定かではありませんが、そういった捕獲情報も入っております。」「そうか、どこの国でどんな、デビル・プレデターが捕まったのか、引き続き調べてちょうだい。」
「はい。女王様。それでは失礼いたします。」
アップル世界征服対策チームは、女王陛下の元を去って行った。
「ああ~疲れた。話を聞くだけでも楽じゃないわ。」
「お疲れ様。」
「ジュライって、同じ神の使徒が人間に捕まったら、心配するの? それとも、ざまあみろと思うの?」
「どうだろう。12人の神の使徒には、元々のチェスの駒だった時の立場やポジションがあるし、12人の神の使徒には、自分の意志があるんだ。」
「自分の意志?」
「そう。神様の命令には絶対服従なんだけど、神の使徒も人間の様に自分の意志を持っているんだ。」
「それって、ジュライが私を食べたけど、好きになったように?」
「そうそうって、なんだか恥ずかしいな!?」
「クスクス。やっぱりジュライって面白いわ。」
アップルとジュライは相性抜群の仲よしだった。
「他の神の使徒に友達とかはいないの?」
「神様に命を与えられてから、一斉に世界に散らばったから、他の神の使徒のことは分からないんだ。」
「どこにいるかとかも分からないの?」
「どうなんだろう? 近くにいれば感じることができるのかな? やってみよう。」
ジュライは、神経を集中させて、近くに神の使徒がいないか、感知しようと試みる。
「周辺にある神の使徒の反応は2つ。1つは西の方角にある。」
「パンジャの西だから、ジアアのナイチャの方ね。」
「なんだ!? これは!? 街が火の海になっている!?」
ジュライが感じ取ったのは、神の使徒の猛攻で火の海になっているナイチャの首都イハンシャの様子だった。
「なんですって!? 恐るべし、神の使徒!?」
アップルは、神様の創り出した紙の使徒を改めて恐れる。
「もう一つの神の使徒の反応が・・・あれ!? ここだ!? ここって、その反応は僕のものかな? そうだね。そうかもしれない。」
ジュライは、ジュライ本人の反応を神の使徒の数に数えたと思った。
「ジュライの感覚は正かったみたいね。」
「え?」
「おい、そろそろ出てきてくれないか?」
アップルはバルコニーに出て、雲が覆っている空に呼びかける。
「あああー!? あいつはキング!?」
暗雲を振り払い、雲の上から大きな物体が舞い降りてくる。
「キング!?」
「神様がチェスのキングの駒から作った、神の使徒だ!」
「あのデカ物が!? まるで空飛ぶ城みたいな奴が!?」
まさにアップルのお城と同じぐらいの大きさの物体である。
「ねえ、ジュライ。あのデカ物は、あなたの友達じゃないの?」
「ごめんなさい。僕の友達は、アップルしかいないんだ。」
「それはありがとう。嬉しい答えだわ。なら、あいつを倒していいのね。」
ニヤッと笑ったアップルの表情は少し引きつっていた。
「例え神の使徒であっても、私の行く手を阻む者は排除する。」
遂にアップルと神の使徒との戦いが始まる。
つづく。
アップル新女王は、世界情勢についての報告を、アップル世界征服対策チームの参謀のグアバからレクチャーを受けていた。
「我が国、パンジャはジアアに属しています。幸い首都キョウトウに現れた邪悪なる未知の生物、悪魔の捕食者、デビル・プレデターは、女王アップル様が退治されました。」
「悪魔の捕食者か?」
人間如きが神の使徒を悪く言うなど許せん! おまえたち人間は邪悪な自己利益や自己保身の塊ではないか! とアップルは思った。
「お気に召しませんか?」
「いや、構わない。報告を続けてくれ。」
「はい。全世界で、どれだけの数のデビル・プレデターがいるのか、正確なことは分かりませんが、世界各地で激しい争いを繰り広げていることは明白でしょう。商人や旅人の話では、デビル・プレデターに滅ぼされた国があるそうです。」
人間如き、神の使徒に食われればいいのだ! 同じ人間ではあるが、アップルは人間の国が滅びることに喜びを感じた。
「逆に、デビルプレデターを捕らえた国もあるそうです。」
「なに!? 捕らえただと!? あの強大な悪魔の捕食者を捕獲に成功したというのか!?」
「はい。真偽は定かではありませんが、そういった捕獲情報も入っております。」「そうか、どこの国でどんな、デビル・プレデターが捕まったのか、引き続き調べてちょうだい。」
「はい。女王様。それでは失礼いたします。」
アップル世界征服対策チームは、女王陛下の元を去って行った。
「ああ~疲れた。話を聞くだけでも楽じゃないわ。」
「お疲れ様。」
「ジュライって、同じ神の使徒が人間に捕まったら、心配するの? それとも、ざまあみろと思うの?」
「どうだろう。12人の神の使徒には、元々のチェスの駒だった時の立場やポジションがあるし、12人の神の使徒には、自分の意志があるんだ。」
「自分の意志?」
「そう。神様の命令には絶対服従なんだけど、神の使徒も人間の様に自分の意志を持っているんだ。」
「それって、ジュライが私を食べたけど、好きになったように?」
「そうそうって、なんだか恥ずかしいな!?」
「クスクス。やっぱりジュライって面白いわ。」
アップルとジュライは相性抜群の仲よしだった。
「他の神の使徒に友達とかはいないの?」
「神様に命を与えられてから、一斉に世界に散らばったから、他の神の使徒のことは分からないんだ。」
「どこにいるかとかも分からないの?」
「どうなんだろう? 近くにいれば感じることができるのかな? やってみよう。」
ジュライは、神経を集中させて、近くに神の使徒がいないか、感知しようと試みる。
「周辺にある神の使徒の反応は2つ。1つは西の方角にある。」
「パンジャの西だから、ジアアのナイチャの方ね。」
「なんだ!? これは!? 街が火の海になっている!?」
ジュライが感じ取ったのは、神の使徒の猛攻で火の海になっているナイチャの首都イハンシャの様子だった。
「なんですって!? 恐るべし、神の使徒!?」
アップルは、神様の創り出した紙の使徒を改めて恐れる。
「もう一つの神の使徒の反応が・・・あれ!? ここだ!? ここって、その反応は僕のものかな? そうだね。そうかもしれない。」
ジュライは、ジュライ本人の反応を神の使徒の数に数えたと思った。
「ジュライの感覚は正かったみたいね。」
「え?」
「おい、そろそろ出てきてくれないか?」
アップルはバルコニーに出て、雲が覆っている空に呼びかける。
「あああー!? あいつはキング!?」
暗雲を振り払い、雲の上から大きな物体が舞い降りてくる。
「キング!?」
「神様がチェスのキングの駒から作った、神の使徒だ!」
「あのデカ物が!? まるで空飛ぶ城みたいな奴が!?」
まさにアップルのお城と同じぐらいの大きさの物体である。
「ねえ、ジュライ。あのデカ物は、あなたの友達じゃないの?」
「ごめんなさい。僕の友達は、アップルしかいないんだ。」
「それはありがとう。嬉しい答えだわ。なら、あいつを倒していいのね。」
ニヤッと笑ったアップルの表情は少し引きつっていた。
「例え神の使徒であっても、私の行く手を阻む者は排除する。」
遂にアップルと神の使徒との戦いが始まる。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる