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聖女さん、帝国へ行く
私、金貨を振り回します!
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うん○ぶりぶりブリガ○ン!
「……はッ。私は何を……」
あまりの衝撃に、一瞬だけ本当に危ない事を考えてしまいました。口には出していなかったと思うので、ギリギリセーフでしょう。きっとセーフです。もしアウトだったとしても、殴れば記憶は容易に飛びます。安心してください。死にませんよ! (にっこり)
「ぐおえっふん!!!」
私がおかしな事を考えていると、商人さんが大きめ(くそでか)の咳払いをしました。タンでも詰まったのでしょうか? まあいいです。
「それより商人さん。聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
私が聞きたい事と言うのは、もちろん引き摺って持ってきたトカゲの死体のことですね。ですので、ちょいちょいと引っ張って、見やすいように商人さんの眼の前に持ってきます。おおう。皆さん絶句していらっしゃる。
「……それ、倒したの……?」
「はい。邪魔だったので、適当にポーンって。」
「……」
さすがにこのトカゲが憐れに思ったのか、私がそう言うと、商人さんたちが一斉にトカゲの死体を確認しました。そして私の顔を見て、また死体を見ました。
これが二度見ってやつですね。ふむふむ。
じゃあそろそろ、金額交渉にいきましょう!
「それで、これっていくらくらいの値段が付くんでしょうか? ……金貨十枚くらいでしょうか?」
んほおおおおおおお!!! ぼっちゃったあああああ!!!
コホン。私はこれでも、交渉についてはよく知っている方なのです。だって、外交に行くときはいつも引っ張られていましたからね。私は危険避けのお守りでは無いというのに。
それはさておき、私は交渉に詳しいのです。いつもあのフゴフゴハゲの横で、交渉の様子を見ていましたからね。アレはいつも上から目線の横柄な態度を取っていましたが、交渉事は上手かったです。あのブタ畜生によると、代金の提示をする時は、とにかく値を吊り上げておけ、だそうです。そうすれば通らなくても下げればいいし、そのまま通れば着服(横領)が出来るから、と言っていました。クズですね。
まあその交渉術(なんちゃってVer.)は、私がありがたく利用させてもらいますけどね!
ちなみに余談であるが、交渉が上手くいっていた(様に見えた)のは、ひとえに脅迫のおかげである。なんちゃって交渉担当(笑)が上手いわけでは、断じて無い。頼む立場の野郎が、上から目線で「援助させてやってもいいけど?」なんて言ってきたら、普通は断るであろう。
ちなみに脅迫材料は、聖女の加護、つまりセレスティアさんである。その脅迫材料がなくなった今、なんちゃって(笑)はどうするのであろうか? 実に見ものであるが、それはまた別のお話。
「十枚……?」
商人さんが、何言ってんだコイツ……。みたいな声で呟きました。やっぱり多すぎたのでしょうか?
私も、流石に十倍はやりすぎたと思っています。だってお腹は破れているし、残った内臓は非常にグロいです。そして何より、その肉がゲロマズい。こんな肉を食べたがるのなんて、よっぽどの変態だけですよ。私は嫌ですね。
だから、まあ。本当に、金貨一枚になれば御の字、くらいの価値しかないのでしょう。残念な生物ですね。(残念なのはセレスティアさんである)
「はい。そうですけど、やっぱりダメですよね……?(盛りすぎて)」
「ああ。ダメだな。(安くしすぎて)」
私の問に、商人さんは自身満々と言った様子で答えました。やはりダメだったようです。ですが、私はまだまだ交渉初心者。これは成長するためのいい機会になったと考えましょう。
そうやってうんうんと頷いていると、商人さんが信じられない発言をぶちかましてきました。
「ああ。このサイズなら、金貨五十枚から、多くて七、八十枚ってとこだろう。内臓がほとんどパーになっちまってるが、肉と鱗だけでも大金にはなる。……まだ分からんが、こんなに綺麗な状態の鱗は見たことがないし、もしかしたら鱗だけでも金貨百枚を超えるかもしれん」
……ふむふむ。どうやら、王国以外にもドMの変態は多いようですね。こんなゲロクソ味の肉を好んで、大枚叩いて購入しようとするんですからね。……もしかして皆バカかな?
ですが、私にとっては好都合です。金貨百枚……百倍です!!! 大金です! うへへへ……。
「オークション……うーむ。……あの、商人さん。もし良ければ、これ買っていきませんか?」
私がそう言うと、商人さんの目が光ります。それを見た私の目も、同じく光ります。金色に。
オークションに出せば高く売れる、って言うのは常識ですけど、安くなってしまう場合もあるそうですし、何より面倒くさそうなので商人さんに売り付ける事にしたのです。金貨百枚あれば十分ですしね。
「いいのかっ!!? ……いや、嬢ちゃんが言ってるように、こんだけのモンならオークションに出した方がいい。もしかしたら、五百、千ってのもあるかもしれんぞ」
確かに凄そうですけど、別にそんなにいらないですよね。だって、金貨の百分の一の価値である銅貨の、それも数枚程度で串焼きが買えてしまいますし。私はお家もいりませんからね。
「じゃあ商人さん。この場限りの大セール! 今ならなんと! このトカーーではなくドラゴンの死たーーでもなく素材……? がなんと! 金貨百枚で買えてしまいます!!! 街までの送料もタダですよ!」
「買ったぁぁぁ!!!」
「まいどー!」
ふっ。売れたぜ。やっぱりあの交渉術は役に立ちますね。(※役に立ってません)
この金貨で何しましょうか? 大金を手にしたならばとりあえず、
「ヒャッハー!!!!!」
麻の袋を持ち上げてブンブンしておきましょうね! これは私のモノだ! というアピールです☆
こうしてセレスティアさんの中に、なんちゃって交渉術が完璧な交渉術として保存されてしまったのであった。気がつくのは、いったいいつになるのやら。
「……はッ。私は何を……」
あまりの衝撃に、一瞬だけ本当に危ない事を考えてしまいました。口には出していなかったと思うので、ギリギリセーフでしょう。きっとセーフです。もしアウトだったとしても、殴れば記憶は容易に飛びます。安心してください。死にませんよ! (にっこり)
「ぐおえっふん!!!」
私がおかしな事を考えていると、商人さんが大きめ(くそでか)の咳払いをしました。タンでも詰まったのでしょうか? まあいいです。
「それより商人さん。聞きたいことがあるんですけど、いいですか?」
私が聞きたい事と言うのは、もちろん引き摺って持ってきたトカゲの死体のことですね。ですので、ちょいちょいと引っ張って、見やすいように商人さんの眼の前に持ってきます。おおう。皆さん絶句していらっしゃる。
「……それ、倒したの……?」
「はい。邪魔だったので、適当にポーンって。」
「……」
さすがにこのトカゲが憐れに思ったのか、私がそう言うと、商人さんたちが一斉にトカゲの死体を確認しました。そして私の顔を見て、また死体を見ました。
これが二度見ってやつですね。ふむふむ。
じゃあそろそろ、金額交渉にいきましょう!
「それで、これっていくらくらいの値段が付くんでしょうか? ……金貨十枚くらいでしょうか?」
んほおおおおおおお!!! ぼっちゃったあああああ!!!
コホン。私はこれでも、交渉についてはよく知っている方なのです。だって、外交に行くときはいつも引っ張られていましたからね。私は危険避けのお守りでは無いというのに。
それはさておき、私は交渉に詳しいのです。いつもあのフゴフゴハゲの横で、交渉の様子を見ていましたからね。アレはいつも上から目線の横柄な態度を取っていましたが、交渉事は上手かったです。あのブタ畜生によると、代金の提示をする時は、とにかく値を吊り上げておけ、だそうです。そうすれば通らなくても下げればいいし、そのまま通れば着服(横領)が出来るから、と言っていました。クズですね。
まあその交渉術(なんちゃってVer.)は、私がありがたく利用させてもらいますけどね!
ちなみに余談であるが、交渉が上手くいっていた(様に見えた)のは、ひとえに脅迫のおかげである。なんちゃって交渉担当(笑)が上手いわけでは、断じて無い。頼む立場の野郎が、上から目線で「援助させてやってもいいけど?」なんて言ってきたら、普通は断るであろう。
ちなみに脅迫材料は、聖女の加護、つまりセレスティアさんである。その脅迫材料がなくなった今、なんちゃって(笑)はどうするのであろうか? 実に見ものであるが、それはまた別のお話。
「十枚……?」
商人さんが、何言ってんだコイツ……。みたいな声で呟きました。やっぱり多すぎたのでしょうか?
私も、流石に十倍はやりすぎたと思っています。だってお腹は破れているし、残った内臓は非常にグロいです。そして何より、その肉がゲロマズい。こんな肉を食べたがるのなんて、よっぽどの変態だけですよ。私は嫌ですね。
だから、まあ。本当に、金貨一枚になれば御の字、くらいの価値しかないのでしょう。残念な生物ですね。(残念なのはセレスティアさんである)
「はい。そうですけど、やっぱりダメですよね……?(盛りすぎて)」
「ああ。ダメだな。(安くしすぎて)」
私の問に、商人さんは自身満々と言った様子で答えました。やはりダメだったようです。ですが、私はまだまだ交渉初心者。これは成長するためのいい機会になったと考えましょう。
そうやってうんうんと頷いていると、商人さんが信じられない発言をぶちかましてきました。
「ああ。このサイズなら、金貨五十枚から、多くて七、八十枚ってとこだろう。内臓がほとんどパーになっちまってるが、肉と鱗だけでも大金にはなる。……まだ分からんが、こんなに綺麗な状態の鱗は見たことがないし、もしかしたら鱗だけでも金貨百枚を超えるかもしれん」
……ふむふむ。どうやら、王国以外にもドMの変態は多いようですね。こんなゲロクソ味の肉を好んで、大枚叩いて購入しようとするんですからね。……もしかして皆バカかな?
ですが、私にとっては好都合です。金貨百枚……百倍です!!! 大金です! うへへへ……。
「オークション……うーむ。……あの、商人さん。もし良ければ、これ買っていきませんか?」
私がそう言うと、商人さんの目が光ります。それを見た私の目も、同じく光ります。金色に。
オークションに出せば高く売れる、って言うのは常識ですけど、安くなってしまう場合もあるそうですし、何より面倒くさそうなので商人さんに売り付ける事にしたのです。金貨百枚あれば十分ですしね。
「いいのかっ!!? ……いや、嬢ちゃんが言ってるように、こんだけのモンならオークションに出した方がいい。もしかしたら、五百、千ってのもあるかもしれんぞ」
確かに凄そうですけど、別にそんなにいらないですよね。だって、金貨の百分の一の価値である銅貨の、それも数枚程度で串焼きが買えてしまいますし。私はお家もいりませんからね。
「じゃあ商人さん。この場限りの大セール! 今ならなんと! このトカーーではなくドラゴンの死たーーでもなく素材……? がなんと! 金貨百枚で買えてしまいます!!! 街までの送料もタダですよ!」
「買ったぁぁぁ!!!」
「まいどー!」
ふっ。売れたぜ。やっぱりあの交渉術は役に立ちますね。(※役に立ってません)
この金貨で何しましょうか? 大金を手にしたならばとりあえず、
「ヒャッハー!!!!!」
麻の袋を持ち上げてブンブンしておきましょうね! これは私のモノだ! というアピールです☆
こうしてセレスティアさんの中に、なんちゃって交渉術が完璧な交渉術として保存されてしまったのであった。気がつくのは、いったいいつになるのやら。
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