シャイな異形領主様に代わりまして、後家のわたくしが地代を徴収(とりたて)いたします。

見早

文字の大きさ
9 / 152
1章 ギルド創設への道

9話 おばあちゃんの特製コーヒー

しおりを挟む
『シビュラ』ゲームでは、「最弱の種族」と称されていたノーム族が、まさか傭兵をしていたとは。

「しかもブルームーンって……上位魔族が貴族層を占めている、あの領のことですの?」
「あらまぁ、エメルさん詳しいのね」

 詳しいも何も、「支配していました」、とは言えないが。
 それにしても。超優秀な農家として頼りにしていたノーム族が、強力な種族ばかりの地で渡り合えるほどの力を持っている――これは使えるかもしれない。

「シンシアさん。このカフェに、ギルドを併設させてくださいませんか?」
「あらまぁ! ギルドですって?」

 本来ならば、まず領内の生活基盤を整えたいところだが。こうも治安が悪いのでは、開発を進めることすら困難だ。ギルドを新設することで、優秀な傭兵であるシンシアの娘たちをシオンへ誘致できたら――。

「でも領主様の最後の財産は、孫を助けてくださるために使ってしまったのでしょう?」

 この世界では、ギルドを増築するのにいくらかかるのか。『シビュラ』と同じ貨幣価値ならば、だいたい――。

「1000万ソロン。シオンにひとつしかない建設会社……『ゴーレム建設魔導式会社』に頼んだら、そのくらいかかるよ」

 あまりに静かで忘れていたドラグが、空になった皿を置いてこちらに向き直った。

「あらまぁ、そんなに?」

 どうやら貨幣単位や価値観は、『シビュラ』ゲームと同じらしい。混乱しなくて助かるが、ここは現実――そんな大金を稼ぐには、それなりの時間と手間がかかる。

「あの首飾りひとつで、いくらでも増築できたんだけど……」
「もう無いものを嘆いても仕方ありませんよ。大丈夫です。資金がなくても、まずは店の売り上げを3倍にしてみせますから」

 胸を叩いて言い切ると、ドラグとシンシアは同時に顔を見合わせた。

「そんなこと、できるのかしら?」
「もちろん。あなたたち、ノーム族の協力が必要不可欠ですが」

 彼女たちの得意分野は、何といっても「大地と自然」――例外はあったようだが、本来はコレだ。

「さっそく明日、店の帳簿を見せていただけませんか?」

 ロードンたちが、首飾りに満足している今がチャンスだ――。
 さっそく翌朝、ブナ・カフェを訪問すると。

「打ち合わせの前に、朝の一杯をどうぞ」

 早朝にもかかわらず、シンシアはコーヒーを出してくれた。それも店の帳簿を添えて。

「売り上げアップはありがたいわ。でも、本当に3倍なんてできるのかしら?」
「3倍というのは、あくまで目安でして。まずはそもそもの売り上げがいくらかを確認しないと」

 店の維持費や、彼女たちの生活費も考慮しなければならない。それらを差し引いた、1日の売り上げは――。

「1000ソロン……」

 コーヒー1杯200ソロンで、客層はシオンに戻りつつあるノーム族だけ。今のままの売り上げだと、増築費用を貯めるまでに何十年かかるか分からない。

「エメルさん……お察しの通り、ギルドはすぐにはできないわ。でも最初の予定通り、用心棒を雇う分を貯めるのなら、もっと早くできるのではないかしら?」

 その通りだが、それでは意味がないと昨日分かってしまった。ドラゴンを相手にできるほどの凄腕は、個人的な伝手でもない限り、ギルド経由でなければやって来ないだろう。

「いえ。まだ望みはあります」

 ゴーレムの会社へ頼む以外に、ギルド創設のための選択肢はまだあるかもしれない。

「とにかく、何をするにも資金は必要です。まずはブナ・カフェの売り上げを3倍……いえ、10倍にしてみせます」
「10倍って! そう簡単におっしゃいますけれど」
「大丈夫です。私に考えがあります」

 前世で培った事業戦略ビジネスモデルは、きっとこの世界でも通用するはず。そして「売り上げ10倍」を実現させるためには、やはりシンシアの力が必要だ。

「考えって? ただのコーヒーを2000ソロンに値上げしたら、今度こそお客さんがゼロになっちゃうわ」
「金額はあまり変えませんよ。それにこのコーヒー、コーヒーではありませんよね?」

 三度飲んで確信した。このコーヒーにはバフ効果が込められている。

「最初にこのコーヒーを飲んだ後、丘を降ってきた時の息切れが嘘のように軽くなっていました。それに……」

 エメルレッテの身体が致命傷を免れた理由を、時渡人は「小さき祖母の加護」と言っていた。確かにあの時、ロードンの爪に刺される前、「おばあちゃんの特製コーヒー」を飲んでいたのだ――これはシンシアに話せないが。

「差し支えなければ、材料を教えていただけませんか?」
「たいしたものは入れていないわ。森で探してきたキノコくらいで」

 まさにそれだ。【スキル:探索】のレベルが高いノームは、強力なバフ効果のある薬草類を見つけることがある。現実を生きる彼女たちは、自分の能力スキルについて認識していないようだが。

「アナタがおっしゃった通り、コーヒーや料理にいれると、ちょっと元気が湧いてくるのよ」

 彼女は「ちょっと元気が出る」という、お守り程度の効果としか思っていないのかもしれないが、致命傷を回避できたのだ。きっとバフの量は破格のはず。

「シンシア。あなたのコーヒーは、他にない特別なものです。うまく宣伝できれば、きっと領内外からお客さんが殺到するはず!」

 バフ効果キノコを活かしたコーヒーを売りにする。そのうえで、店の存在を広めるための新装開店イベントを開きたい――カウンターに乗り出す勢いで立ち上がると、いつも細められている深緑の瞳が開いた。

「あらまぁ……」

 まずい。熱が入りすぎて引かれただろうか――『「あなたはこれが向いてる」とか言ってくるんだけど、こっちの気持ちはどうでもいいのかって』――前世で言われた陰口が、頭と胸を締めつける。
 他人の可能性を指摘して喜ばれることもあれば、疎まれることもある。口に出して良いものかを考えてから発言できないのは、昔からの悪い癖だと分かっていたのに――。

「このお店をノームの隠れ家的カフェに留めておきたいのでしたら、断っていただいても……」
「断るなんてとんでもないわ! アナタの情熱、ヒシヒシと伝わってきたもの」

 熱のこもった瞳が、じっとこちらを見据えている。彼女の言葉が本心であると伝えるように。
 そうだ、この世界ではそんな遠慮をしている場合ではない――自分の力を信じて、彼らのビジネスを後押ししなければ。

「シンシア……決して損はさせません。精いっぱいやらせていただきます」

 クライアントから了承を得ることができたところで、少しずつ材料を集めるとしよう。

「ところでそのキノコ、稀少なものなのですか?」
「いいえ? ノーム以外は見向きもしないけれど、エルフの住む森には年中生えているわよ」
「案内していただけませんか? その場所へ」

『湖畔の森』といえば、『シビュラ』ゲームでは美しい緑と湖のコントラストが「映える」と、撮影スポットになっていたが――2次元と3次元の差は圧倒的だ。

「すごい……現実じゃないみたい」

 人の手が入っている感じがしないというのに、この森は複雑な彫刻のように美しく管理されている。

「エルフ族の賜物ね。私たちノームは緑を増やしても、『整える』ことはしないもの。さぁ、こっちよ」

 シンシアの後を追いかけ、鮮やかな草花の群生する森の奥まで進んでいくと。小さな池を取り囲む、暗い湿地に到着した。丸く可愛らしい色とりどりのキノコが、木々の根元に生えている。

「これが『お守りキノコ』よ。本当の名前は知らないけれど、私たちはそう呼んでいるの」

 シンシアは口を動かしつつも、慣れた手つきで採集をはじめた。彼女はわたあめを千切るように素早く摘んでいるが、やってみると思ったより硬い。

「あらまぁ、アナタはやらなくていいのよ! ノームは手の皮が厚いのだから、任せてちょうだい」
「お役に立てず、すみません……ところで、色が違うと効果も違うのですか?」

 赤、黄、白――ひと目見渡すだけで、何色ものキノコを見つけることができる。

「赤は『元気いっぱい』、黄は『ハッピーな気分』、白は『ぐっすりおやすみ』ね」
「色によって効果が変わるんですね」

 シンシアは、客の様子を見てキノコの種類を変えているという。これもPRに使えそうだ。
 それにしても、ただ見ているだけは申し訳ない。彼女が摘み終えるまで作業をしようと、持参していたメモ帳とペンを片手に周囲を見回したところ。池のほとりに沈んでいる、腰掛けるのに良さそうな青い石を見つけた。

「私、あの石の上で作業していますね」
「落ちないように気をつけてね」

 それはフラグだろうか。
 いくらエメルレッテが細身で体力のないお嬢様だとしても、そう簡単に池ポチャはない――とは思いつつ、慎重に石へよじ登った。

「この石、すごくキレイ……」

 石と石の繋ぎ目が、太陽を反射して光り輝いている。削り出して、店の新しい看板にしたら目立つのではないか。

『くすぐったい』
「うわっ!」

 石が動いた。それも池の中からせり上がるように――ツルツルした石の表面を身体が滑っていき、つま先が水に触った、その時。

「あれ……?」

 濡れた細い石が5本、身体を持ち上げてくれている。ふと視線を感じ振り返ると、鉱石の隙間から見えるふたつの光と目が合った。

『ふぁ~あ、よく寝たなぁ』
「あなたは……昨日町で助けてくれたゴーレムさん!」

 陸に降ろしてくれた彼は、自身も池から這い出てきた。結局服は濡れてしまったが、びしょ濡れは免れたのだ。贅沢を言ってはいけない。

「まぁエメル、なんてこと……!」

 採集の途中だったシンシアが、とんでもない形相で開眼している。ゴーレムに襲われていると勘違いしているのだろう。

「こうなったら――」
「シンシア待って! 彼は優しいゴーレムさんで、ええと」

 そういえば、まだ名前を聞いていなかった。

『ボクはシカク。また会った、人間。ノームも、こんにちは』
「あら……まぁ」

 シカクは礼儀正しくも、正方形の頭を深々と垂れている。突然ゴーレムから繰り出された故郷式の挨拶に、シンシアだけでなくこちらも面食らってしまった。

「これはご丁寧に……ところで、どうしてシカクは池の中に沈んでいたのです?」
『整えるタメ』

 池のほとりに三者並んで腰かけ、シカクのゆっくりな喋り調子に付き合い、広い心で話を聞いてみると。彼は日光浴で熱くなった身体を冷やしていた、と語った。

『今、さいこうに整ってる』
「……それは良かったですね」

 故郷で流行っていた健康法、そして先ほどの挨拶――それらをゴーレムである彼がしているところを見ると、不思議な気分になる。

「シカクさんは人間の文化がお好きなのかしら? もしかして、以前『トウキョウト』にお住まいだったとか」
「東京都……!?」

 耳慣れた地名に、思わず声を上げてしまった。

「あら、エメルさんの故郷でもあるでしょう?」

 シンシアの話によると。エメルレッテの故郷である東京都――もとい『トウキョウト』は、人間の治める都市らしい。
 妙だ。『シビュラ』ゲームにそんな都市はなかった。魂を別世界へ運んだり、時間を巻き戻したりと、あり得ない力を持つ時渡人ならば何か知っていそうだが――こちらの呼びかけには応えてくれない。

『ボク、留学してた。10年ほど』
「まぁ10年……ノームでいうと30年も!」

 さすがカフェのマスター、子どものように辿々しい喋りのシカクとも、テンポよく話せている。

『ところで。エメル、ノームを用心棒にした?』
「いいえ。彼女はカフェのマスターで、実は……」

 たしかシオン唯一の建設会社を経営しているのは、ゴーレム族だったはず。シカクが直接関わりがあるかは不明だが、事情を話してみよう――彼女のカフェにギルドを増築しようとしている、と。

『もう建設会社に依頼、した?』
「いいえ、依頼しようにも資金が足りないのです」

 推定1000万ソロンの増築費用を貯めるため、今こうしてキノコを採集している、と説明したところ。シカクの瞳から放たれる、青白い光が輝きを増した。

『その仕事、ボクに任せてほしい。学んだこと、リッパなギルド造るのに、生かしてみせる』
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

王太子妃は離婚したい

凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。 だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。 ※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。 綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。 これまで応援いただき、本当にありがとうございました。 レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。 https://www.regina-books.com/extra/login

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

【奨励賞】元・地味な令嬢ですが、婚約破棄されたので聖獣と建国します~追放した王太子と聖女は、今さら私を求めないでください~

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で奨励賞をいただきました】 地味で目立たない辺境伯令嬢のエリアーナは、王太子ジュリアスの婚約者として、ただひたすらに義務を果たしてきた。 しかし、王立アカデミーの卒業パーティーの夜、彼は異世界から召喚された美貌の「聖女」ユナを庇い、エリアーナが彼女を虐げたという偽りの罪で婚約破棄を宣言する。 王家の決定により、エリアーナは「無価値」と蔑まれる極北の辺境領への追放を命じられた。 だが、彼女の心にあったのは絶望ではなく、解放感だった。 誰にも知られていなかったが、彼女の「地味な」容姿は、その身に余る強大な魔力を封印するための魔法的な枷。 そして彼女の真の力は、古代から受け継がれてきた万物を創造する「創成魔法」にあったのだ。 凍てつく大地で、エリアーナは伝説の――そして非常にもふもふな――聖獣フェンリルと心を通わせる。 彼の力と彼女の知識を合わせ、不毛の荒野を豊かな楽園へと変えていく。 これは、捨てられた令嬢が復讐ではなく、自らの手で理想の国を築き上げる物語。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日7時•19時に更新予定です。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

旦那様、政略結婚ですので離婚しましょう

おてんば松尾
恋愛
王命により政略結婚したアイリス。 本来ならば皆に祝福され幸せの絶頂を味わっているはずなのにそうはならなかった。 初夜の場で夫の公爵であるスノウに「今日は疲れただろう。もう少し互いの事を知って、納得した上で夫婦として閨を共にするべきだ」と言われ寝室に一人残されてしまった。 翌日から夫は仕事で屋敷には帰ってこなくなり使用人たちには冷たく扱われてしまうアイリス…… (※この物語はフィクションです。実在の人物や事件とは関係ありません。)

【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~

魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。 ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!  そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!? 「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」 初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。 でもなんだか様子がおかしくて……? 不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。 ※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます ※他サイトでも公開しています。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

処理中です...