彼は溺愛という鎖に繋いだ彼女を公私共に囲い込む

花里 美佐

文字の大きさ
13 / 44
第一章 入社と出会い

溺愛ー1***

しおりを挟む


「あ、ああ……」

 彼がドアの側で私を壁に押し付けてキスをしながら身体をなではじめた。胸回りの服がはだけ、彼が胸を触り始めた。すべて初めての私はどうしていいのかわからず、ただ彼にしがみついているだけだった。

 彼はそんな私に気づいたのか、そっと抱き寄せると耳元でささやいた。

「菜摘が欲しい。ベッドへ行こう」

 彼は私を抱き上げベッドへ運んでくると、上から私をじっと見ている。

「……あ」

「……抱くよ。いい?」

 肯定のつもりで彼をじっと見つめた。すると彼がふっと笑う。そして手を私の頬に充ててまたキスをはじめた。首筋にキスが移り、服を脱がしながらどんどん下へ下がっていく。

 胸の敏感なところをキスをされて電流が走る。優しくいろいろなところを触られて、快感を追っていく。いっぺんにあちこち触られて身体にスパークが走った。一瞬で頭が真っ白になった。震えてしまう。

「いったね。かわいいよ、菜摘。身体中がピンク色で目がうるうるだ……入るよ」

 震えているうちに彼がようやく準備を終えて、どう猛な目をして私を見た。私の最初のひと。彼ならいい。そう思えた。

「来て……」

 両腕を彼に伸ばす。彼は一瞬目を見開いた。

「菜摘……夜の君も最高……最初から煽るなんて……」

 私にキスをしながらぐっと入ってきた。痛みが来る。なかなか進まない。

「……あ、痛……」

「ごめんね。でも最初だけだ。これからは必ず欲しくなるようにしてあげるよ」

 そう言って、私を優しく導いていく。

「菜摘、気持ちいいよ。少しは良くなった?」

 二回目に入ってきた彼はあちこち私をいじりながら揺れている。

「あ、ああ、あん」

「かわいい、本当に……好きだ、菜摘、一緒にいこう……」

 耳元で何度も菜摘好きだと囁かれ、俊樹さんと呟いてすがりついた。

 目が覚めると、喉が痛い。声を上げすぎたらしい。しかも立てない。信じられない。びっくりした。

 彼が水を持ってきてくれて、やっと飲んだ。

「ありがとう」

 彼は私の髪をいじっている。

「菜摘。僕の正体を明かしたのは君を僕の中に入れるためだよ。君は僕の恋人兼秘書になる。そして、いずれ僕の人生の伴侶になるんだ」

 私はびっくりして、彼を凝視した。

「ちょ、ちょっと待って。それって、プロポーズ?」

 私の頬を撫でている。

「当たり前だろ。一生どんなときも一緒にいてもらうつもりだよ。僕はね、仕事も、プライベートも好きな女性とはいつも一緒がいいんだ。やっと見つけたよ。菜摘なら全てを任せられる。そして、こんなに可愛い」

 そういって、また覆い被さってきた。身体をくすぐられて、また、おかしくなる。

「ああ、だめ、やめて……」
 
「捕まえた……もう全部僕のものだ……たくさん印をつけてやるからな」

 そう言うと、あちこちに吸い付いてキスマークをつけていく。まだ、身体が痛いと言ってもなで回している。

 また身体を倒され、彼の君が欲しいという言葉に理性が飛んでしまった。身体を彼に支配され、抗うどころか快感を拾い始めて自分がどこか変わったことに気づいた。
 
 ホテルをチェックアウトして家の近くまで送ってもらったが、またキスしようとするので、誰に見られるかも分からない場所でやめてというと、額に軽くキスして帰って行った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~

椿蛍
恋愛
念願のデザイナーとして働き始めた私に、『家のためにお見合いしろ』と言い出した父と継母。 断りたかったけれど、病弱な妹を守るため、好きでもない相手と結婚することになってしまった……。 夢だったデザイナーの仕事を諦められない私――そんな私の前に現れたのは、有名な美女モデル、【リセ】だった。 パリで出会ったその美人モデル。 女性だと思っていたら――まさかの男!? 酔った勢いで一夜を共にしてしまう……。 けれど、彼の本当の姿はモデルではなく―― (モデル)御曹司×駆け出しデザイナー 【サクセスシンデレラストーリー!】 清中琉永(きよなかるな)新人デザイナー 麻王理世(あさおりせ)麻王グループ御曹司(モデル) 初出2021.11.26 改稿2023.10

地味女だけど次期社長と同棲してます。―昔こっぴどく振った男の子が、実は御曹子でした―

千堂みくま
恋愛
「まりか…さん」なんで初対面から名前呼び? 普通は名字じゃないの?? 北条建設に勤める地味なOL恩田真梨花は、経済的な理由から知り合ったばかりの次期社長・北条綾太と同棲することになってしまう。彼は家事の代償として同棲を持ちかけ、真梨花は戸惑いながらも了承し彼のマンションで家事代行を始める。綾太は初対面から真梨花に対して不思議な言動を繰り返していたが、とうとうある夜にその理由が明かされた。「やっと気が付いたの? まりかちゃん」彼はそう囁いて、真梨花をソファに押し倒し――。○強がりなくせに鈍いところのある真梨花が、御曹子の綾太と結ばれるシンデレラ・ストーリー。○第15回恋愛小説大賞に参加しています。もしよろしければ応援お願いいたします。

天才小児外科医から溺愛されちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
天才小児外科医から溺愛されちゃいました

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

【完結】酒はのんでものまれるな

海月くらげ
恋愛
「ずっと先輩に近付きたかった」 自信のない28歳OLが、 完璧すぎる年下のエースと過ごした、たった一夜。 ひょんな一夜から始まるのは、 私史上いちばん不器用で、 いちばん大切な恋だった。

おとなりさんが元彼だなんてツイテナイ!!

鳴宮鶉子
恋愛
一生独身で生きていくと駅前の高層マンションの低層階を分譲したのに、お隣さんが最悪な別れ方をした元彼で……

処理中です...