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ちょっとだけなんだからね!
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楢村くんがその日、「入籍記念」にディナー連れてきてくれたのは、北野──神戸の異人館なんかがあるあたり──の、こじんまりとしたフレンチレストランだった。
その道中──秋の夕陽に照らされた坂を、手を繋いで登る。
半歩だけ先をいく楢村くんの広い背中が、薄いオレンジ色。ふと、立ち止まった。
「瀬奈」
「なに?」
「しんどくないか」
どうやら、坂道をヒールで歩くことを心配してくれているらしい。私はまた笑ってみせる。
「全然平気」
「そか」
そうしてまた、ゆっくり歩き始める。
私はとくとくと動く心臓の音を意識する。──優しくしないでほしい。好きが大きくなるから。
レストランに着いて、私は建物を仰ぎ見る。元々は、明治頃に建てられたとのことで──白を基調とした瀟洒な洋館。ワインレッドの秋薔薇のアーチが庭先にかかる。
「ああ楢村さん、ご結婚おめでとう」
入るなり出迎えてくれたのは、五十がらみの品の良い男性。こちらのオーナーさんらしい。楢村くんと挨拶を交わしたあと、私にニコリと笑いかけた。
「楢村酒造さんとは、取引がありまして」
「あ、えっと、楢村がお世話になっております……」
挨拶はこれでいいんだっけ? ──って、言いながら照れる。全然実感ないんだけど、……私、楢村くんの奥さんなんだ。
(……ていうか、取り引き先さんとか把握しておくべきなのかな)
いちおう次期社長……夫人? になるんだから。手伝わなくていい、とは言われているんだけれど。
「いや、大丈夫やで。瀬奈は瀬奈の仕事があるんやから」
案内された個室のテーブルで、穏やかに楢村くんは言う。相変わらず無愛想だけれど……
じきに、食前酒が運ばれてくる。
グラスに注がれたそのお酒──の香りをかいで、私は「これって」と楢村くんに言う。
「せやねん、これ、ウチの酒」
「フレンチに日本酒が合う、とは聞いていたけれど」
アミューズも一緒にサーヴされる。直接スプーンに盛られた、ウニとサーモンのゼリー寄せ。ハーブが添えてある。
それから小さなグラスに──白く泡立ったムースのようなものが、グラス半分ほど。なんだろう、とメニューを見ると、どうやら伊勢海老のスープらしい。
「……すっかり泡泡になっちゃって」
「どうしたん?」
「なんでもない」
私がそういうと、楢村くんがわずかに目を眇めた。
「なんでもない無し、ちゃうんかった」
「……エビもさ、食べられるにしたって、まさかこんな泡立てられるとは思ってなかったと思うよ」
楢村くんは少し黙ったあと、なんでか腕を伸ばして、私の前髪にさらりと触れた。ほんの少し、くしゃっとされて。
「せやな」
「──?」
触れられたおでこが、なんだか熱い。
楢村くんはグラスを掲げた。
「瀬奈」
「ん?」
「結婚してくれて、ありがとう」
「──」
思わず言葉に詰まってる間に、楢村くんはグラスの日本酒に口をつけた。私も慌ててグラスを手に取る。頬が熱い。なんで、なんで急に──
「──おいし」
「せやろ」
なんでもないことのように、楢村くんは言う。
「炭酸かと思った。めちゃくちゃ辛口」
私の感想に、楢村くんの眦が少し──緩んだ、気がした。……普通に美味しい。これどんどん飲めちゃいそう。そういえば、量を呑む地域の日本酒は辛口だって聞いたことがあるなあ。高知とか。
「日本酒がな、日本の料理に合うのは当たり前やねん。けどそれだけじゃないはずなんや」
「そうなの? このお酒みたいに、フレンチとかにもってこと?」
ん、と楢村くんは頷く。
「せやけど──まだ、肉料理の濃いソースには負けんねんなぁ~」
楢村くんは悔しそうに呟く。
「あ、ワインでも──赤だもんね」
「日本酒にはグルタミン酸なんかが豊富なんや」
今日の楢村くんはよく喋るなあ、と思いながら形の良い唇を見つめる。
「負けへんのが作れると思うんやけどなあ」
「そうなんだ」
「まあ試行錯誤やな。エリもおるし」
「エリさん?」
「あいつ、フランスの大学で微生物学かなんかの博士号とってからウチ来てん」
「へえ!」
私は目を瞬く。
そういえば──エリさんは「パートナー」だって……
(あ、なんだ……楢村くんが経営で、エリさんが醸造で、ってことだったのか)
なんとなく納得して、まぁそもそもエリさんが女性で楢村くんと結婚して──っていうのがそもそも勘違いだったんだけれど──自分のバカさ加減に、つい唇が緩む。
「……瀬奈」
「なあに?」
「言うとくけどな、エリは女好きやで」
「……!?」
いやまあ、そんな感じはしてるけど。つまり、なんというか、……チャラそうではありますね。
「できれば半径1万2700kmに近づいて欲しくない」
「地球にいられなくない!?」
直径だし、それ。
「あいつマジ宇宙行けばいいと思うんよな……」
楢村くんは仄暗い目でゼリー寄せを口に運ぶ。
「な、なんでそこまで」
「瀬奈にあんなことしたんやで」
「あれは……」
「あいつはお節介なんや」
それから「はあ」と息を吐いて──私の目を見つめる。
「瀬奈が俺を信じられへんのは、俺がクソアホやったからや」
「……」
その自分を恥じて──私と、結婚したんじゃないの?
私は感情がだだ漏れだから。
楢村くんを好きだって、大好きだって、とっくにバレバレなんだから。
「信じさせてみせるから」
楢村くんの言葉──私は目を逸らして、泡泡になった伊勢海老を口に運んだ。
ほどなくして運ばれてきた前菜にも、日本酒が選ばれていて、でも楢村くんは悔しそう。
「普段はちゃうらしい──サービスやわ。悔しい」
楢村くんは率直に言う。
「絶対、ここのコース料理全部ウチの酒にしたる」
私はなんか、なんというか、ちょっとキュンとしてしまって唇を噛む。
(……かっこいいなんて、思ってないんだから)
私は自分に言い聞かせる。
かっこいいなんて、思ってないんだから──っ!
「瀬奈?」
楢村くんが不思議そうに私の名前を呼ぶ。
私はぷいっと顔を背けて、前菜の牡蠣のテリーヌを口に運んだ。
ほんとに、ほんとにちょっとしか、かっこいいなんて思ってないんだから、ね!
その道中──秋の夕陽に照らされた坂を、手を繋いで登る。
半歩だけ先をいく楢村くんの広い背中が、薄いオレンジ色。ふと、立ち止まった。
「瀬奈」
「なに?」
「しんどくないか」
どうやら、坂道をヒールで歩くことを心配してくれているらしい。私はまた笑ってみせる。
「全然平気」
「そか」
そうしてまた、ゆっくり歩き始める。
私はとくとくと動く心臓の音を意識する。──優しくしないでほしい。好きが大きくなるから。
レストランに着いて、私は建物を仰ぎ見る。元々は、明治頃に建てられたとのことで──白を基調とした瀟洒な洋館。ワインレッドの秋薔薇のアーチが庭先にかかる。
「ああ楢村さん、ご結婚おめでとう」
入るなり出迎えてくれたのは、五十がらみの品の良い男性。こちらのオーナーさんらしい。楢村くんと挨拶を交わしたあと、私にニコリと笑いかけた。
「楢村酒造さんとは、取引がありまして」
「あ、えっと、楢村がお世話になっております……」
挨拶はこれでいいんだっけ? ──って、言いながら照れる。全然実感ないんだけど、……私、楢村くんの奥さんなんだ。
(……ていうか、取り引き先さんとか把握しておくべきなのかな)
いちおう次期社長……夫人? になるんだから。手伝わなくていい、とは言われているんだけれど。
「いや、大丈夫やで。瀬奈は瀬奈の仕事があるんやから」
案内された個室のテーブルで、穏やかに楢村くんは言う。相変わらず無愛想だけれど……
じきに、食前酒が運ばれてくる。
グラスに注がれたそのお酒──の香りをかいで、私は「これって」と楢村くんに言う。
「せやねん、これ、ウチの酒」
「フレンチに日本酒が合う、とは聞いていたけれど」
アミューズも一緒にサーヴされる。直接スプーンに盛られた、ウニとサーモンのゼリー寄せ。ハーブが添えてある。
それから小さなグラスに──白く泡立ったムースのようなものが、グラス半分ほど。なんだろう、とメニューを見ると、どうやら伊勢海老のスープらしい。
「……すっかり泡泡になっちゃって」
「どうしたん?」
「なんでもない」
私がそういうと、楢村くんがわずかに目を眇めた。
「なんでもない無し、ちゃうんかった」
「……エビもさ、食べられるにしたって、まさかこんな泡立てられるとは思ってなかったと思うよ」
楢村くんは少し黙ったあと、なんでか腕を伸ばして、私の前髪にさらりと触れた。ほんの少し、くしゃっとされて。
「せやな」
「──?」
触れられたおでこが、なんだか熱い。
楢村くんはグラスを掲げた。
「瀬奈」
「ん?」
「結婚してくれて、ありがとう」
「──」
思わず言葉に詰まってる間に、楢村くんはグラスの日本酒に口をつけた。私も慌ててグラスを手に取る。頬が熱い。なんで、なんで急に──
「──おいし」
「せやろ」
なんでもないことのように、楢村くんは言う。
「炭酸かと思った。めちゃくちゃ辛口」
私の感想に、楢村くんの眦が少し──緩んだ、気がした。……普通に美味しい。これどんどん飲めちゃいそう。そういえば、量を呑む地域の日本酒は辛口だって聞いたことがあるなあ。高知とか。
「日本酒がな、日本の料理に合うのは当たり前やねん。けどそれだけじゃないはずなんや」
「そうなの? このお酒みたいに、フレンチとかにもってこと?」
ん、と楢村くんは頷く。
「せやけど──まだ、肉料理の濃いソースには負けんねんなぁ~」
楢村くんは悔しそうに呟く。
「あ、ワインでも──赤だもんね」
「日本酒にはグルタミン酸なんかが豊富なんや」
今日の楢村くんはよく喋るなあ、と思いながら形の良い唇を見つめる。
「負けへんのが作れると思うんやけどなあ」
「そうなんだ」
「まあ試行錯誤やな。エリもおるし」
「エリさん?」
「あいつ、フランスの大学で微生物学かなんかの博士号とってからウチ来てん」
「へえ!」
私は目を瞬く。
そういえば──エリさんは「パートナー」だって……
(あ、なんだ……楢村くんが経営で、エリさんが醸造で、ってことだったのか)
なんとなく納得して、まぁそもそもエリさんが女性で楢村くんと結婚して──っていうのがそもそも勘違いだったんだけれど──自分のバカさ加減に、つい唇が緩む。
「……瀬奈」
「なあに?」
「言うとくけどな、エリは女好きやで」
「……!?」
いやまあ、そんな感じはしてるけど。つまり、なんというか、……チャラそうではありますね。
「できれば半径1万2700kmに近づいて欲しくない」
「地球にいられなくない!?」
直径だし、それ。
「あいつマジ宇宙行けばいいと思うんよな……」
楢村くんは仄暗い目でゼリー寄せを口に運ぶ。
「な、なんでそこまで」
「瀬奈にあんなことしたんやで」
「あれは……」
「あいつはお節介なんや」
それから「はあ」と息を吐いて──私の目を見つめる。
「瀬奈が俺を信じられへんのは、俺がクソアホやったからや」
「……」
その自分を恥じて──私と、結婚したんじゃないの?
私は感情がだだ漏れだから。
楢村くんを好きだって、大好きだって、とっくにバレバレなんだから。
「信じさせてみせるから」
楢村くんの言葉──私は目を逸らして、泡泡になった伊勢海老を口に運んだ。
ほどなくして運ばれてきた前菜にも、日本酒が選ばれていて、でも楢村くんは悔しそう。
「普段はちゃうらしい──サービスやわ。悔しい」
楢村くんは率直に言う。
「絶対、ここのコース料理全部ウチの酒にしたる」
私はなんか、なんというか、ちょっとキュンとしてしまって唇を噛む。
(……かっこいいなんて、思ってないんだから)
私は自分に言い聞かせる。
かっこいいなんて、思ってないんだから──っ!
「瀬奈?」
楢村くんが不思議そうに私の名前を呼ぶ。
私はぷいっと顔を背けて、前菜の牡蠣のテリーヌを口に運んだ。
ほんとに、ほんとにちょっとしか、かっこいいなんて思ってないんだから、ね!
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