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Case3.血濡れた絆
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証拠を出せという一言は、台詞のように何度も耳にしてきた。今も、彼は大勢と同じ一言を、同じほど怒り、焦りながら口にした。
しかし、その一言は墓穴を掘るだけだ。全てを解き明かした上で、こちらは臨んでいるのだから。
「では、お話ししましょう」
畳み掛けるように私は言った。表情が緩みすぎないよう、気をつけながら。
ーカイリ『捻れた正義』本章ー
※
「なるほど。事件の概要は分かりました。それにしても、東堂さんも面倒な事件に遭いましたね」
「警察が面倒な事件に遭うのは日常茶飯事だ。とにかく、今のところ容疑者はお前を抜いて2人。正直どちらの話も要領を得ない。特に女性の方」
龍の言葉に海里は深く頷いた。
「同意見です。見せて頂いた写真も明らかにおかしい。ただ友人と仲睦まじくしているだけにしか見えませんし、写真を撮る意味も分からない。
何より、DVを受けているなら傷や証言証拠として警察に相談するべきです。もちろん、それすらできない方もいるでしょうが、頼れる友人がいるのですから、相談は可能でしょう。何か隠している可能性がある」
「ああ。爺さんの方はどうだ?」
「納得の行く話ですが・・・・早すぎる結論は失敗を招きます。一先ず保留にしましょう」
海里の言葉に龍は頷く。
龍は気に入らないと思いつつ、結論を導き出すことについて非常に落ち着いている海里を探偵らしいと感じた。正直頼るのは嫌だったが、知ってしまった以上、引く男ではないことを、彼はよく分かっていた。
「そう言えば、お前、何であの時間あそこに?」
「おや? 疑いは晴れたのではなかったですか?」
「個人的な質問だ。取調べじゃない」
龍の言葉を聞き、海里はどこか安心したような笑顔を見せた。
「編集者の方と話していたんです。打ち合わせが長引いたあと、居酒屋で飲んでいて。相手が酔われてしまったので、家まで送り届けてから、近道をするためにあそこを」
「へえ。お前も意外に苦労してるんだな」
「一言余計ですよ」
海里は笑い、龍が机に置いた資料を手に取った。事件現場の様子や凶器、死亡推定時刻など、多くのことが細やかに記されていた。
「犯人の特定は後に回しませんか? 被害者の身元は?」
「まだ割れてない。現場に落ちていた毛髪は犯人のものだろうって話なんだが、誰かまでは特定できなかったらしい。要するに初犯は確定だ。
被害者の方は、取り敢えず行方不明者を当たってる」
「では犯人ではなく、被害者の足取りを辿りましょうか」
「失くなっている体のパーツ・・・首と手足を探すってことか」
「はい」
海里は資料を置いて立ち上がった。龍も椅子かけていたコートを羽織る。
「じゃあ、行くか。」
「一緒に来てくださるんですか? 他の仕事もおありでしょう?」
「これも仕事のうちだ。お前と会った以上、とことん付き合うさ」
「それは心強いですね」
2人は警視庁を出て事件現場へ向かった。バリケードテープの奥には刑事が数人おり、2人が現れるなり頭を下げた。
龍は刑事たちに外に出ているよう告げた後、議論を交わし始める。
「服は破られていたんですよね。犯人は服の上から切り刻まなかったということですか」
「そうなるな。一手間掛かっているが、切れ味を重視するなら普通だろう」
「切れ味・・・・確か、凶器は鋸でしたよね?」
「ああ。ホームセンターで手に入る代物だ。ただ、道具が何であっても、等しく人間の体を切断する力がいる」
龍の発言を聞き終えると、海里は顎に手を当てて考え込んだ。軽く目を閉じており、事件当時の様子を想像しているらしかった。
「・・・やはり情報が足りませんね。東堂さん、今から言うことを調べて頂けませんか? 説明は後々」
「分かった。何だ?」
「2つありましてーーーー」
続いた海里の言葉に、龍は不思議そうな顔をした。
「何でそんなことを?」
「少し、気にかかることがありまして。調べて頂けたら、事件解決に大いに役立つと思います」
「よく分からんが、分かった。数日時間をくれ」
「お願いします」
2日後、龍は調査結果が載った資料を海里に渡した。そして、資料を読み終えるなり、彼は満足そうな笑顔を浮かべ、口を開いた。
「初老の男性・・・・月波清玄さんを呼んでください」
「じゃあ・・・・」
「はい。この事件の犯人は月波さんです。彼の前で、全ての謎を解き明かしましょう」
※
「急に何じゃ? 犯人が分かったのか?」
「はい。犯人は、月波清玄さん。あなたですよね?」
沈黙が流れた。月波は嘲笑とも取れる苦い笑みを浮かべる。
「冗談じゃろう。儂はこの通り老いぼれた身。鋸を使うなど無理じゃ」
月波の言葉に海里は眉を動かした。
「・・・・おかしいですね」
「何がじゃ?」
「凶器ですよ。警察の方々は、マスコミに“刃物”としか言っていません。なぜ鋸だと思うのですか?」
月並は顔色を変えず、答えを返す。
「人間の体を切断できる刃物など限られておる。鋸と思うことは不自然ではないと思うが?」
「まあ、納得できないことはありませんね。しかし、あなたが犯人である事実に変わりはありませんよ」
海里は強い口調で言い切った。隣にいる龍は何も言わずに話を聞いている。彼は笑って続けた。
「こんな事件をご存知ですか?
数年前・・・・とある男性と付き合った女性が、次々と殺害される事件です。しかも手口は今回と同じであり、被害者の体は鋸で切断されていました。遺体からは首、手首、足首が持ち去られ、下水道に捨てられていましたとか。
痛ましく、残酷な事件です。この事件でやるせないのは、犯人がまだ捕まっていないことですね。遺族の方々は、今も犯人逮捕を強く望んでいるそうです」
「・・・・つまり?」
月波は少し苛ついていたが、海里は動じない。
「今回の事件は、当時の犯行を知っている人間の仕業だと言うことです。でも、当時の犯人はあなたじゃない。当時の犯人は、今回の被害者であり、もう1人の容疑者・高岡奈々美さんの恋人です」
その言葉が言い終わるか否かの時、部屋の扉が開き、龍の部下が駆け込んで来た。
「江本さん! 当たりです! 月波清玄と高岡奈々美は、血の繋がった親子でした‼︎ 母親とは高岡奈々美が生まれる前に離婚していて、父親の姓を名乗ったことがなかったそうです!
母親が亡くなった後、親戚を通じて父親と知り合ったと分かりました!」
月波が悔しそうに顔を歪ませる反面、海里は満足げな表情を浮かべた。
「もう1つはどうです?」
「当たりです。
被害者・・・いえ、『女子中高生連続バラバラ殺人事件』の犯人・皆本孝一の首、手首、足首は下水道にありました。指紋も一致し、高岡奈々美の発言から、家に帰っていないことも分かりました」
満足げな表情を崩さぬまま、海里は一言、口にした。
「それは良かった」
※
「調べて頂きたいことがあります」
「分かった。何だ?」
「2つありまして、1つ目が今回の容疑者のお2人・・・月波清玄さんと高岡奈々美さんの関係性。2つ目が、過去5、6年以内に同じような事件が起こっていないか、そして当時の容疑者は誰かということです」
「何でそんなことを?」
「少し、気にかかることがありまして」
※
「あなたの犯行の動機は、娘である高岡高岡さんを助けることです。あなたは、高岡さんが付き合い始めた皆本孝一さんの人間性に、何か嫌なものを感じた。
そして、内密に彼の過去を調べた結果、事件の犯人であることが分かった。危険に思ったあなたは、高岡さんに忠告しましたよね?」
「何でそんなことが分かるんだ?」
龍の質問に海里は何食わぬ顔で答えた。
「月波さんをお呼びする前に、刑事さんを通して彼女へ電話をしました。父親が気をつけろと言ってきた、と仰っていましたよ。その時点で父親が誰かは分かっていましたから、大して驚きはしませんでした」
「なるほど。だが解せないな。過去の事件はともかく、なぜ2人の関係を怪しんだ? 顔も似ていないし、共通する点は見当たらないが」
海里は龍の言葉に同意しつつ、すぐさま答えを示した。
「一言で言うなら時間ですね」
「時間?」
「はい」
海里は笑った。説明しようとすると、月波が言葉を継いだ。
「儂らが、5分違いであの道を通ったことじゃろう」
「5分違い? 確かに防犯カメラの時間はそう記録されていたがーーーー」
疑問を口にした龍だっだが、すぐにハッとした。海里は深く頷く。
「ええ、そうです。お2人は協力して、皆本孝一さんを殺害したんですよ。
まず、高岡さんは皆本さんにわざと癇癪を起こさせ、月波さんの所へ行った。彼を犯行現場へ誘導し終えた高岡さんは、月波さんに上手く行ったことを話した後、アリバイ工作のため友人の家に転がり込んだ。
ここまですれば、後は簡単です。誘き出した皆本さんを月波さんが気絶させて殺害した。遺体をバラバラにしたのは、彼への皮肉と侮蔑の現れ」
「・・・・くだらぬ! 親子であることは認めるが殺害の証拠はない‼︎」
声を荒げた月波を見て、海里は笑った。
「では、お望みの証拠について話ししましょうか。それを聞けば、納得してくださるでしょうから」
しかし、その一言は墓穴を掘るだけだ。全てを解き明かした上で、こちらは臨んでいるのだから。
「では、お話ししましょう」
畳み掛けるように私は言った。表情が緩みすぎないよう、気をつけながら。
ーカイリ『捻れた正義』本章ー
※
「なるほど。事件の概要は分かりました。それにしても、東堂さんも面倒な事件に遭いましたね」
「警察が面倒な事件に遭うのは日常茶飯事だ。とにかく、今のところ容疑者はお前を抜いて2人。正直どちらの話も要領を得ない。特に女性の方」
龍の言葉に海里は深く頷いた。
「同意見です。見せて頂いた写真も明らかにおかしい。ただ友人と仲睦まじくしているだけにしか見えませんし、写真を撮る意味も分からない。
何より、DVを受けているなら傷や証言証拠として警察に相談するべきです。もちろん、それすらできない方もいるでしょうが、頼れる友人がいるのですから、相談は可能でしょう。何か隠している可能性がある」
「ああ。爺さんの方はどうだ?」
「納得の行く話ですが・・・・早すぎる結論は失敗を招きます。一先ず保留にしましょう」
海里の言葉に龍は頷く。
龍は気に入らないと思いつつ、結論を導き出すことについて非常に落ち着いている海里を探偵らしいと感じた。正直頼るのは嫌だったが、知ってしまった以上、引く男ではないことを、彼はよく分かっていた。
「そう言えば、お前、何であの時間あそこに?」
「おや? 疑いは晴れたのではなかったですか?」
「個人的な質問だ。取調べじゃない」
龍の言葉を聞き、海里はどこか安心したような笑顔を見せた。
「編集者の方と話していたんです。打ち合わせが長引いたあと、居酒屋で飲んでいて。相手が酔われてしまったので、家まで送り届けてから、近道をするためにあそこを」
「へえ。お前も意外に苦労してるんだな」
「一言余計ですよ」
海里は笑い、龍が机に置いた資料を手に取った。事件現場の様子や凶器、死亡推定時刻など、多くのことが細やかに記されていた。
「犯人の特定は後に回しませんか? 被害者の身元は?」
「まだ割れてない。現場に落ちていた毛髪は犯人のものだろうって話なんだが、誰かまでは特定できなかったらしい。要するに初犯は確定だ。
被害者の方は、取り敢えず行方不明者を当たってる」
「では犯人ではなく、被害者の足取りを辿りましょうか」
「失くなっている体のパーツ・・・首と手足を探すってことか」
「はい」
海里は資料を置いて立ち上がった。龍も椅子かけていたコートを羽織る。
「じゃあ、行くか。」
「一緒に来てくださるんですか? 他の仕事もおありでしょう?」
「これも仕事のうちだ。お前と会った以上、とことん付き合うさ」
「それは心強いですね」
2人は警視庁を出て事件現場へ向かった。バリケードテープの奥には刑事が数人おり、2人が現れるなり頭を下げた。
龍は刑事たちに外に出ているよう告げた後、議論を交わし始める。
「服は破られていたんですよね。犯人は服の上から切り刻まなかったということですか」
「そうなるな。一手間掛かっているが、切れ味を重視するなら普通だろう」
「切れ味・・・・確か、凶器は鋸でしたよね?」
「ああ。ホームセンターで手に入る代物だ。ただ、道具が何であっても、等しく人間の体を切断する力がいる」
龍の発言を聞き終えると、海里は顎に手を当てて考え込んだ。軽く目を閉じており、事件当時の様子を想像しているらしかった。
「・・・やはり情報が足りませんね。東堂さん、今から言うことを調べて頂けませんか? 説明は後々」
「分かった。何だ?」
「2つありましてーーーー」
続いた海里の言葉に、龍は不思議そうな顔をした。
「何でそんなことを?」
「少し、気にかかることがありまして。調べて頂けたら、事件解決に大いに役立つと思います」
「よく分からんが、分かった。数日時間をくれ」
「お願いします」
2日後、龍は調査結果が載った資料を海里に渡した。そして、資料を読み終えるなり、彼は満足そうな笑顔を浮かべ、口を開いた。
「初老の男性・・・・月波清玄さんを呼んでください」
「じゃあ・・・・」
「はい。この事件の犯人は月波さんです。彼の前で、全ての謎を解き明かしましょう」
※
「急に何じゃ? 犯人が分かったのか?」
「はい。犯人は、月波清玄さん。あなたですよね?」
沈黙が流れた。月波は嘲笑とも取れる苦い笑みを浮かべる。
「冗談じゃろう。儂はこの通り老いぼれた身。鋸を使うなど無理じゃ」
月波の言葉に海里は眉を動かした。
「・・・・おかしいですね」
「何がじゃ?」
「凶器ですよ。警察の方々は、マスコミに“刃物”としか言っていません。なぜ鋸だと思うのですか?」
月並は顔色を変えず、答えを返す。
「人間の体を切断できる刃物など限られておる。鋸と思うことは不自然ではないと思うが?」
「まあ、納得できないことはありませんね。しかし、あなたが犯人である事実に変わりはありませんよ」
海里は強い口調で言い切った。隣にいる龍は何も言わずに話を聞いている。彼は笑って続けた。
「こんな事件をご存知ですか?
数年前・・・・とある男性と付き合った女性が、次々と殺害される事件です。しかも手口は今回と同じであり、被害者の体は鋸で切断されていました。遺体からは首、手首、足首が持ち去られ、下水道に捨てられていましたとか。
痛ましく、残酷な事件です。この事件でやるせないのは、犯人がまだ捕まっていないことですね。遺族の方々は、今も犯人逮捕を強く望んでいるそうです」
「・・・・つまり?」
月波は少し苛ついていたが、海里は動じない。
「今回の事件は、当時の犯行を知っている人間の仕業だと言うことです。でも、当時の犯人はあなたじゃない。当時の犯人は、今回の被害者であり、もう1人の容疑者・高岡奈々美さんの恋人です」
その言葉が言い終わるか否かの時、部屋の扉が開き、龍の部下が駆け込んで来た。
「江本さん! 当たりです! 月波清玄と高岡奈々美は、血の繋がった親子でした‼︎ 母親とは高岡奈々美が生まれる前に離婚していて、父親の姓を名乗ったことがなかったそうです!
母親が亡くなった後、親戚を通じて父親と知り合ったと分かりました!」
月波が悔しそうに顔を歪ませる反面、海里は満足げな表情を浮かべた。
「もう1つはどうです?」
「当たりです。
被害者・・・いえ、『女子中高生連続バラバラ殺人事件』の犯人・皆本孝一の首、手首、足首は下水道にありました。指紋も一致し、高岡奈々美の発言から、家に帰っていないことも分かりました」
満足げな表情を崩さぬまま、海里は一言、口にした。
「それは良かった」
※
「調べて頂きたいことがあります」
「分かった。何だ?」
「2つありまして、1つ目が今回の容疑者のお2人・・・月波清玄さんと高岡奈々美さんの関係性。2つ目が、過去5、6年以内に同じような事件が起こっていないか、そして当時の容疑者は誰かということです」
「何でそんなことを?」
「少し、気にかかることがありまして」
※
「あなたの犯行の動機は、娘である高岡高岡さんを助けることです。あなたは、高岡さんが付き合い始めた皆本孝一さんの人間性に、何か嫌なものを感じた。
そして、内密に彼の過去を調べた結果、事件の犯人であることが分かった。危険に思ったあなたは、高岡さんに忠告しましたよね?」
「何でそんなことが分かるんだ?」
龍の質問に海里は何食わぬ顔で答えた。
「月波さんをお呼びする前に、刑事さんを通して彼女へ電話をしました。父親が気をつけろと言ってきた、と仰っていましたよ。その時点で父親が誰かは分かっていましたから、大して驚きはしませんでした」
「なるほど。だが解せないな。過去の事件はともかく、なぜ2人の関係を怪しんだ? 顔も似ていないし、共通する点は見当たらないが」
海里は龍の言葉に同意しつつ、すぐさま答えを示した。
「一言で言うなら時間ですね」
「時間?」
「はい」
海里は笑った。説明しようとすると、月波が言葉を継いだ。
「儂らが、5分違いであの道を通ったことじゃろう」
「5分違い? 確かに防犯カメラの時間はそう記録されていたがーーーー」
疑問を口にした龍だっだが、すぐにハッとした。海里は深く頷く。
「ええ、そうです。お2人は協力して、皆本孝一さんを殺害したんですよ。
まず、高岡さんは皆本さんにわざと癇癪を起こさせ、月波さんの所へ行った。彼を犯行現場へ誘導し終えた高岡さんは、月波さんに上手く行ったことを話した後、アリバイ工作のため友人の家に転がり込んだ。
ここまですれば、後は簡単です。誘き出した皆本さんを月波さんが気絶させて殺害した。遺体をバラバラにしたのは、彼への皮肉と侮蔑の現れ」
「・・・・くだらぬ! 親子であることは認めるが殺害の証拠はない‼︎」
声を荒げた月波を見て、海里は笑った。
「では、お望みの証拠について話ししましょうか。それを聞けば、納得してくださるでしょうから」
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