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退屈じゃ。そうだ、学校に行こうっ
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「退屈じゃ」
「仕方ねぇだろ。 地球の人にどう説明すんだよ」
「うーむ、そうじゃ! 我が魔王だとバレなければよいのじゃろ?」
「まぁそうだけど……何企んでんだ?」
そして魔王は学校に潜入する。しかしそこで見たのは──。「こ、これは……」
魔王は衝撃を受ける。
そこにはたくさんの人間がいた。
「なぜ魔族がいないのじゃ」
「だってここ地球だし」
「地球に魔族がいないのは本当だたったのかぁ!それにこっちでは魔術が使えぬ..なぜじゃ!なぜ我の魔力が使えぬのじゃ!」
「いや、だから地球は科学の世界なんだって」
「てことは魔術が使えないワシは魔王でないなら..ただの美少女ではないか!」
「自分で言うな」
「帰れないなら仕方がない、角の生えた地球人として生きてやる」
こうして魔王は地球人として暮らすことになったのであった。
「おい、待て!なんでお前が主人公になってんだよ!」
「だってお主キャラがモブっぽいじゃろ?」
「ひでぇ!」
魔王は休憩中1年生のクラスにおもむく。
「陽菜乃はいるかの?」
「はい、陽菜乃ちゃんならあそこに……」
クラスメイトの1人が指差す先には楽しそうに友達と談笑する陽菜乃がいた。
「ふむ、楽しそうじゃのう」
魔王は羨ましそうに言う。
そんな様子を見た男子たちは……。
(((かわいい)))
1人の男子が勇気を振り絞って声をかける。
「あの!俺、鈴木っていいます!」
すると女子たちが一斉に騒ぎ出す。
「わしは魔王のシエラじゃよろしくの」
「えっ!?魔王!?」
男子たちは驚く。
(((まさか本物なのか?)))
しかし陽菜乃は笑顔で答える。
「はい、そうですよ!先週釣りしてたら釣れて友達になったんです」
(おい陽菜乃もっとマシな説明しろよ)
「へぇ~そうなんだ」
(((釣りってなんだよ!)))
男子たちは心の中でツッコミを入れる。
すると今度は女子たちが騒ぎ出す。
「えー!?すごーい!」
(((なんでだよ!!?)))
しかし陽菜乃は気にせず続ける。
「それに魔王のシエラちゃんはすごくいい子なんですよ!いつも一緒に遊んでますし、勉強も教えてくれますよ?」
魔王だけあって頭はいいんだよなぁ..と考えてたらノリのいいギャルがシエラの角を触ってきた。
「マジで魔王だ、角あるじゃん」
友達のギャルも触り出す。
「あたしにも触らせて」
「なんじゃなんじゃおぬしら、馴れ馴れしいのう」
戸惑う魔王を察して陽菜乃が注意する。
「ちょっと、シエラちゃんはとてもナイーブなんだよ?」
「ごめんごめん、魔王って聞いてたから珍しくてさ」
「まぁよい、我は寛大じゃからな」
(((チョロい)))
しかし魔王の内心は……。
(なんじゃこの女子たちは!陽菜乃と全然違うではないか!怖いのじゃが!?それに馴れ馴れしいし、なんかベタベタしてくるし……うぅ~助けてぇ~!陽菜乃ぉ~!)
こうして魔王の学校生活が始まったのだった。
「仕方ねぇだろ。 地球の人にどう説明すんだよ」
「うーむ、そうじゃ! 我が魔王だとバレなければよいのじゃろ?」
「まぁそうだけど……何企んでんだ?」
そして魔王は学校に潜入する。しかしそこで見たのは──。「こ、これは……」
魔王は衝撃を受ける。
そこにはたくさんの人間がいた。
「なぜ魔族がいないのじゃ」
「だってここ地球だし」
「地球に魔族がいないのは本当だたったのかぁ!それにこっちでは魔術が使えぬ..なぜじゃ!なぜ我の魔力が使えぬのじゃ!」
「いや、だから地球は科学の世界なんだって」
「てことは魔術が使えないワシは魔王でないなら..ただの美少女ではないか!」
「自分で言うな」
「帰れないなら仕方がない、角の生えた地球人として生きてやる」
こうして魔王は地球人として暮らすことになったのであった。
「おい、待て!なんでお前が主人公になってんだよ!」
「だってお主キャラがモブっぽいじゃろ?」
「ひでぇ!」
魔王は休憩中1年生のクラスにおもむく。
「陽菜乃はいるかの?」
「はい、陽菜乃ちゃんならあそこに……」
クラスメイトの1人が指差す先には楽しそうに友達と談笑する陽菜乃がいた。
「ふむ、楽しそうじゃのう」
魔王は羨ましそうに言う。
そんな様子を見た男子たちは……。
(((かわいい)))
1人の男子が勇気を振り絞って声をかける。
「あの!俺、鈴木っていいます!」
すると女子たちが一斉に騒ぎ出す。
「わしは魔王のシエラじゃよろしくの」
「えっ!?魔王!?」
男子たちは驚く。
(((まさか本物なのか?)))
しかし陽菜乃は笑顔で答える。
「はい、そうですよ!先週釣りしてたら釣れて友達になったんです」
(おい陽菜乃もっとマシな説明しろよ)
「へぇ~そうなんだ」
(((釣りってなんだよ!)))
男子たちは心の中でツッコミを入れる。
すると今度は女子たちが騒ぎ出す。
「えー!?すごーい!」
(((なんでだよ!!?)))
しかし陽菜乃は気にせず続ける。
「それに魔王のシエラちゃんはすごくいい子なんですよ!いつも一緒に遊んでますし、勉強も教えてくれますよ?」
魔王だけあって頭はいいんだよなぁ..と考えてたらノリのいいギャルがシエラの角を触ってきた。
「マジで魔王だ、角あるじゃん」
友達のギャルも触り出す。
「あたしにも触らせて」
「なんじゃなんじゃおぬしら、馴れ馴れしいのう」
戸惑う魔王を察して陽菜乃が注意する。
「ちょっと、シエラちゃんはとてもナイーブなんだよ?」
「ごめんごめん、魔王って聞いてたから珍しくてさ」
「まぁよい、我は寛大じゃからな」
(((チョロい)))
しかし魔王の内心は……。
(なんじゃこの女子たちは!陽菜乃と全然違うではないか!怖いのじゃが!?それに馴れ馴れしいし、なんかベタベタしてくるし……うぅ~助けてぇ~!陽菜乃ぉ~!)
こうして魔王の学校生活が始まったのだった。
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シエラの成長にも注目です。人間の学校に通うことで、自分の価値観や感情に気づき、変化していきます。最初は人間の男の子に興味がなかったのですが、ある出来事をきっかけに、恋心を抱くようになります。これは、シエラが人間としての一面を見せるところで、読者に感動を与えると思いました。
笑いと感動あり。シエラの可愛さに癒されたい人におすすめです。
ありがとうございました。
魔王さん。頑張れ!
となるほど心が、入りました
面白かったです
ありがとうございます😊