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日常編⑳

第608話、久しぶりのフレキくん(前編)

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 ある日、一人で薬草の調合をしながら論文を書いていた。
 シャヘル先生に見せた論文は、写しを置いてきた。あとはシャヘル先生にいろいろ検証してもらえばいい。論文内の新薬や新しい製法の仕方なんかは、シャヘル先生に任せた。
 まぁ……たぶん、シャヘル先生は俺の名前で論文発表しそうだけどな。
 シャヘル先生に聞いたけど、俺の論文はけっこう医学界で有名になってるらしい。作者がエストレイヤ家のアシュトだと知ると、俺に会おうとエストレイヤ家に来る薬師や医師がいるのだとか。
 ちなみに、俺に会って弟子にしてもらいたいらしい。

「弟子、ねぇ……」

 そういえば、フレキくんは元気かな。
 ココロはお休みだ。ローレライに誘われ、図書館でゆっくり読書するらしい。
 ローレライも、いい読書友達ができて嬉しそうだった。
 俺は羊皮紙に文字を書きながら眼鏡をクイッと上げる。
 論文を書く時だけ、こうして眼鏡をかける。目が悪いとかじゃないし、眼鏡にも度は入っていない。なんとなく、眼鏡をかけると気合が入るのだ。
 ペンを置き、大きく伸びをする。

「ん~~~……少し、休憩しようかな」

 薬院に置いてある、ネコミミが付いた小さなハンドベルを鳴らす。
 すると、数秒でドアがノックされ、シルメリアさんがティーカートを押して入ってきた。どういう仕組みなのか全く理解できないが、このベルを鳴らすと家にいるシルメリアさんを呼べる。

「シルメリアさん、少し濃いめのカーフィーをお願い。お茶菓子はクリがいいな」
「かしこまりました」

 全く理解できないが、ティーカートの上には甘クリが準備してあった。マジで俺ティーカート見てないし、甘クリも適当な思い付きで口から出た。シルメリアさん、未来が見えるのかな?
 ソファへ移動し、濃いめのカーフィーを飲む。

「っぁあ~~~……やっぱり、シルメリアさんのカーフィーなんだよなぁ」
「ありがとうございます、ご主人様」

 シルメリアさんは薄く微笑んだ……うわぁ、美人だなぁ。
 甘クリを一つ、口の中へ入れる。ん~あまい。
 
「アシュトいるー? あ、お茶飲んでる」
「エルミナ。ノックぐらいしろよ……」

 外来用のドアを開け、エルミナが入ってきた。
 さらに、エルミナの後ろにはルミナがいた。
 エルミナは向かい側のソファ、ルミナは俺の隣に座った。
 シルメリアさんに二人のお茶を淹れてもらう。

「ルミナと一緒にいるの、珍しいな」
「クララベルのところでケーキをごちそうしたの。アシュトのとこに行くって言ったら付いてきたのよ。ん~すっごく可愛い!! さすが私の妹ね」
「妹じゃないし。おい、撫でろ」
「はいはい」
「ごろごろ」

 ルミナを撫でると喉がゴロゴロ鳴る。
 しばし、ルミナを撫でていると、紅茶を飲み干したエルミナが言う。

「あのさ、明日暇かな」
「明日? いちおう、明日は俺が休みだけど」
「そっか。じゃあさ、人狼族の里へ行かない?」
「人狼族の里に?」
「うん。あっちの清酒工房で、いくつか清酒を仕込んだの。その味見をしてほしいんだって」
「なるほど。そういや、人狼族の里で酒造りが盛んになってるんだったな」

 エルミナ、苦労して作った清酒のレシピを全部人狼族にあげたんだよな。全く、なんの躊躇いもなく……今更だけど、こいつはマジで大物だよな。
 エルミナはニヤッと笑う。

「人狼族、いろいろ配合を変えて実験するようになったみたい。清酒って言っても、配合法を少し変えるだけで味がすっごく変わるからね。ふふ、楽しみ」
「人狼族の里か。けっこう遠いな」
「クジャタ便で半日で行けるわよ。ようやく、クジャタ便のルートが開通したからね」
「そういえば、人狼族の里まで行けるようになったんだっけか」
「ええ。ハイエルフの里、妖狐族の里まで街道ができたわ。クジャタでも行ける……ってわけで、明日は一緒に人狼族の里へ行くわよ」
「わかった。俺も久しぶりにフレキくんに会いたいしな」
「決まりっ」
「みゃう。あたいも行くぞ。お前ばかりずるい」
「はいはい。全く、この黒猫め」
「みゃあー」

 ルミナを撫でると、喉がゴロゴロ鳴った。

 ◇◇◇◇◇

 というわけで翌日。
 エルミナ、ルミナを連れてクジャタ便に乗り込んだ。
 乗り込み、気付く。

「けっこう乗る人いるんだな」
「ええ。人狼族の里にお酒を買いに行く人、けっこういるのよ?」

 片道半日の距離だしな。
 エルミナ曰く、お酒を買いに行ってそのまま泊まる人も多いとか。なので、人狼族の里には宿が多く建築されているらしい。お酒の産地として有名になりつつあり、別の集落から来た人狼族が合流して住人がどんどん増えているのだとか。
 俺はエルミナを見る。

「ん、なに?」
「いや……」

 まさか、エルミナの酒好きのおかげとはなぁ。
 すると、ルミナが喉をゴロゴロ鳴らして俺の腕に甘えてきた。ちなみに俺たちは二人席に三人で座っている。ルミナが俺にくっついて離れないのだ。

「みゃう。おかし」
「はいはい。でも、食べすぎはダメだぞ」

 ミュディが作ったクッキーを三枚渡すと、こりこり食べ始めた。
 クジャタ便が出発。御者を務めるのはサラマンダー族の若衆、ギャザだ。腕に耐火布で『サラマンダー族若衆・ギャザ』と刺繍された布を巻いている。
 後方席には、俺たちの乗る荷車を整備するエルダードワーフのリングルさんがグースカ寝てる。
 乗客は十人くらい。これから半日、のんびりと進む。

「よ、アシュト」
「うおっ!?」

 窓が外からコンコン叩かれた。
 びっくりすると、荷車の屋根に立っていたデーモンオーガのブランが顔をのぞかせた。
 窓を開けると、屋根で寝そべりながら顔だけを見せる。

「お前がクジャタ便に乗るなんて久しぶりじゃねぇか。人狼族の里で何かあるのか?」
「ブラン、お前何やってんだ? 屋根が好きなのか?」
「ちっげーよ!! 護衛、クジャタ便の護衛!! 狩りは旦那たちが強すぎてオレの出番ないから、クジャタ便の護衛をメインに仕事してんだよ!!」
「……あ、そうだった。すまんすまん、最近全然いないから、故郷に帰ったのかと」
「ひっでぇなオイ!? おいエルミナ、こいつに何か言ってくれよ」
「ん~チコレートおいしい。お酒入れたらもっと美味しいかも」
「聞いてねぇし!!」
「おい、おまえうるさいぞ」
「ぬぬぬ……こんなチビっこい黒猫まで」
「悪い悪い。今度一緒に酒でも飲もうぜ」
「お、いいね。ってか、今度じゃなくて今夜にしようぜ。今日は人狼族の里に行って、そのまま泊まる予定だからよ。へへへ、人狼族の酒、かなり美味いんだぜ? いい店もあるしよ」
「わかった。じゃあ今夜な」
「当然、お前の奢りだからな!!」

 そう言って、ブランは引っ込んだ。
 真面目に護衛をするのだろう。こう見えてデーモンオーガだし、大抵の魔獣には勝てる。バルギルドさんとディアムドさんが強すぎてブランが弱っちく見えるだけで、強いのは間違いないんだよなぁ。
 のんびり窓の外を眺めていると、巨大な怪鳥の群れが飛んでいるのが見えた。

「でっか……」

 バルギルドさんとか、小石投げて撃ち落しそうだなぁ。
 あー……なんか、眠くなってきた。

「ふぁ……」
「みゃ……」
「ふぁぁ~……なんか、眠くなってきたわ」

 陽気が心地よい。
 あと数時間あるし……寝ちゃお。

 ◇◇◇◇◇

「おい、アシュト。おい!!」
「ん……」

 目を覚ますと、ブランがいた。
 ああ、寝てたのか。

「ふぁぁ……よく寝た」
「爆睡してたな。もう人狼族の里に到着したぜ」
「え、マジで」
「みゃう……」
「くぁぁ……あーよく寝た」
「お前ら、全員爆睡かよ」

 ルミナもエルミナも起きた。
 ブランは笑いまがら荷車を出る。後に続くと、人狼族の里入口だった。
 乗っていた住人はすでに里に入ったようだ。
 以前と違い、里の入口には立派な門がある。大きな看板には『人狼族の里』と書かれていた。
 なんだか観光地みたいだ。それに、茅葺屋根の家が多く目立ち、木造の家も多く並んでいる。
 背伸びをすると、ルミナが袖を引っ張った。

「おい、行くぞ。甘い匂いがする」
「甘い匂い?……わからん」
「アシュト。まずは長に挨拶しましょ。あんたが来たこと伝えないと」
「ああ、わかった」
「じゃあ行こうぜ」

 さらりと馴染むブラン……まぁいいか。
 ブランはルミナを撫でようとしたがスルッと躱されていた。
 人狼族の里は、以前よりも人が多くいた。人狼だけじゃない、天使や悪魔族、緑の鱗を持つ蜥蜴……リザード族もいた。すごいな、にぎわっているぞ。
 長の家も大きくなっていた。茅葺屋根の平屋だがデカい。
 お手伝いさんに案内され中へ入ると、長が座っていた。手と頭をつき、深々と頭を下げる。

「ようこそいらっしゃいました。アシュト様、エルミナ様」
「こ、こんにちは」
「やっほー。新しいお酒できたんだって? 試飲しに来たわよ」
「おま、長になんて態度」
「あ、ごめん。年下だとどうも砕けた感じになっちゃうわ」

 と、年下ね。
 人狼族の長、三千歳らしい。エルミナが九千歳だから年下といえば年下だけど……外見的には、おじいちゃんと孫の孫みたいな感じなんだよな。
 長も笑ってるし……あんまり年齢のこというとエルミナがキレるからやめておくか。
 長がお手伝いさんに命じると、数本のスライム製の瓶に入った酒を持ってきた。

「こちらが新酒、こちらが配合を変えた清酒、こちらが人狼族独自の製法で仕込んだ清酒です。忌憚のない意見をお願いします」
「ん、いいわ。じゃあこっちの新酒からね。アシュト、ブラン、あんたらも」
「え、お、俺も?」
「へへへ、ゴチになるぜ」

 お手伝いさんにお酒を注いでもらい、お猪口を手に取る。
 匂いは完全にエルミナの清酒……だけど、少し違うような?
 エルミナとブランは同時に飲み干す。

「……ん、辛いわね」
「だな。いつも飲んでる清酒と少し違う」
「でも、美味しいわ。もう少し辛くてもいいかもね」
「ああ。魚に合いそうな気がするぜ」
「え……ぶ、ブランが真面目に評価してる」
「おいアシュト、オレは酒に関しては……いやそれ以外もだけど、真面目だぜ」

 デーモンオーガ、酒好きだしな。
 俺も飲んでみる……う、辛い。なんかお腹の中が熱い。
 ちょっと酔いそうだ。

「う、うまい……です」
「アシュト、無理すんな」
「そうよ」
「う、うるさい……ごめん、ちょっとキツイ」
「ま、いいわ。ここは私とブランに任せて、あんたはルミナと風に当たって来なさい」
「みゃう」
「わ、わかった」
「じゃ、次を頼むぜ」

 エルミナとブランは、次の酒を飲んで真面目に評価を始めた。
 酒好きってすごいな……俺には真似できないよ。

 ◇◇◇◇◇

 ルミナと一緒に人狼族の里を歩く。
 歩いていると、だいぶ酔いが醒めてきた。
 綺麗に整備された道だ。この道沿いには川が流れ、田んぼに繋がっている。
 途中にあるいくつかの建物は宿屋で、お酒の販売所もある……って、ディミトリ商会の看板がある店もある。ディミトリ、いつの間に営業してたんだ。
 
「懐かしいな……」
「みゃあ。懐かしいのか?」
「思い出がな。そういえば、ルミナに話したことなかったな。二年前くらいかな……ここ、人狼族の村は疫病に侵されてな。一人の人狼が、緑龍の村に助けを求めに来たのがきっかけで、交流が始まったんだ」
「そうだったのか」
「ああ。コメの存在を知ったのも、この村があったからだ」

 コメ、今では立派な主食だもんな。どんな食材にも合うし、俺はスープカレーと合わせて食べるのが好きだ。
 昔は小さな農村って感じだったのに、今では立派な村となっている。
 
「今では、酒造りで有名になって、各地で集落を築いている人狼たちが興味を持って合流するくらいだからな。数が増えたことで狩りにも力が入ってるし、コメだけじゃなくて野菜も育ててる。何年かしたらもっと大きな村になるんじゃないかな」
「みゃうー、動物もいるぞ」
「お、ほんとだ」

 俺とルミナの前を、数匹の狼が横切った。
 そのうちの一匹が止まり、俺を見て会釈……え、狼が会釈? 気のせいかな。
 狼はスタスタ歩き去った。

「か、噛まれたりしないかな」
「大丈夫だろ。首輪してたぞ」
「だといいけど……」

 狼を見送り、再び歩きだす。
 到着したのは、フレキくんの薬院。緑龍の村にある薬院よりは小さく、一階建てだ。だが、薬院の裏に二階建ての木造建築の家があった。たぶん、フレキくんの家だろう。
 ドアをノックすると、「はーい」と声が聞こえてきた。

「はいはい。入って構わへんでー……って、村長やん!? おーいフレキ、村長やで!!」
「え!? し、師匠!?」

 バタバタしながら奥から出てきたのは、フレキくんだ。
 眼鏡がズリ落ちかけ、慌てているのがよくわかる。
 俺は久しぶりのフレキくんに挨拶した。

「久しぶり。どう、元気にやってるかい?」
「お、お久しぶりです!! 師匠にルミナさん、あの……その、いきなりで驚いてます。あはは」
「あはは。ちょっと用事があってね、ついでに様子を見に来たんだ」
「そ、そうですか。あ!! ささ、立ち話も何ですし、中へどうぞ!! エンジュ、お茶の用意をお願い!!」
「はいよー。へへ、久しぶりやん、村長にルミナ。ん~、相変わらずちっこい黒猫やねぇ」
「うるさい」

 久しぶりのフレキくん、エンジュ。
 さて、どれくらい頑張っているのか、話を聞いてみようかな。
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