大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ

さとう

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6巻

6-3

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「ねぇディアーナ。ここでの仕事もいいけど、たまには家に帰ってきなよ」
「兄さんがそんなことを言うなんて珍しいですね。私をここに派遣したのは兄さんですよ? こんなにやりがいのある仕事を前に、私が休むと思いますか?」
「だよね。ディアーナ、きみの悪いところは、その余裕のなさだよ。ディアボロス族の寿命は長いけど、一度きりしかないんだ。仕事もいいけど、人生を楽しまないとね」
「……兄さんは楽しいんですか?」
「当たり前じゃないか」

 ルシファーにとって、ベルゼブブを大都市に発展させたのも単なる『楽しいこと』の範疇はんちゅうなのだろう。確かに、ディアーナと違って余裕がある。
 ディアーナはしばらく言葉を探し、何を言っても兄の前では無駄だと思い仕方なく首肯しゅこうする。

「はぁ……仕事を調整して、家に帰れるようにします」
「うんうん。じゃあ、ボクも手伝おうか」
「ええ……って、兄さん?」
「そこの書類、貸してごらん。必要な計算は全部ボクがやるよ」
「え、でも」
「いいから、ほら」

 ルシファーは、ハイエルフが日ごとに収穫したブドウの数が記録されている書類のたばを掴んで一枚目を確認し、パラパラと高速でめくっていく。
 そして、瞬時にブドウの合計数を記入した。

「さ、どんどん書類を渡してくれ」
「まさか、今の一瞬で計算を?」
「うん。暗算は得意なんだ。知ってるでしょ?」
「……相変わらず、バケモノじみた処理能力ですね」
「ひどいな。バケモノはないんじゃない?」

 ルシファーは苦笑した。
 ディアボロス族最高の頭脳を持つルシファーの計算能力は、ディアーナが誰よりも知っている。
 計算ミスなど天地がひっくり返ってもあり得ない。
 彼女は別の書類を渡そうと思い……手を止めた。

「ディアーナ?」
「仕事を手伝う前に、お茶でも飲みましょうか。ちょうど休憩の時間ですので」
「お、いいね。ふふ、余裕が出てきたじゃないか」
「余裕ではありません。予定のうちです」

 ディアーナは眼鏡をクイッと持ち上げ、兄のために甘いカーフィーをれ始めた。




 第六章 ドラゴンの水浴び


 ある晴れた日の朝。
 ずっとお喋りしてていつの間にか寝てしまい、俺の寝室で朝を迎えたクララベルが、思いついた
 ように言った。

「お兄ちゃんお兄ちゃん、わたし、久しぶりに水浴びしたい!!」
「水浴び……風呂か?」
「違うー。お風呂は気持ちいいけど、ドラゴンの姿で入れないから、大きな湖で思いっきり泳ぎたいの!!」
「つまり、ドラゴン形態で泳ぎたいのか?」
「うん!! 前は姉さまも一緒に泳いでたんだけど、最近はちっとも泳いでない……」
「なるほどな」

 そういえば、ローレライとクララベルのドラゴン形態、最近まったく見ていない。
 村に来た頃は見せてくれたけど、今は基本的に人間態のままだ。まぁ変身する理由がないからだろうけどね。

「ドラゴンの姿で水浴びするの、気持ちいいのか?」
「うん!! 湖に飛び込んでぶくぶく~ってもぐるの。そのあとは姉さまと日光浴しながら岩場でお昼寝して、おなかが減ったら果物を食べるんだ」
「へぇ~……なんか、気持ちよさそうだな」
「お兄ちゃん、湖で泳ごう!!」
「お、俺も?」
「うん!! おねがい、一緒に行こ?」
「はは、わかったわかった。ローレライも連れて一緒に行こうか」
「やった!! ありがとうお兄ちゃん、大好き!!」
「おっと、よしよし」

 俺は飛びついてきたクララベルを抱き締め、頭を撫でる。
 可愛いやつめ。このこの、撫でまくってやる。

「んん~……きもちいい」

 さて、泳ぐのもいいけどそろそろ朝ごはんだ。まずは服を着てダイニングに行こう。


 ◇◇◇◇◇◇


 と言うわけで、朝食後にローレライを誘ってみる。
 ローレライは少し考え込んだあとに頷いた。

「そうね。たまには変身して空を飛ぶのもいいかもしれないわ。でも、念のため護衛にランスローとゴーヴァンを連れていくわね」
「えー、お兄ちゃんと姉さまとわたしの三人で行きたい」
「ダメ。いい? 私たちはドラゴンだけどまだ幼体なの。空を飛んだりブレスを吐いたりできるけど、ドラゴンとしてはまだまだ未熟よ。龍騎士の乗るドラゴンよりも弱いのだから」
「はーい……」

 ローレライとクララベルは、ドラゴンとしては若手も若手だ。生まれて二十年ほどしか経過していない。
 生後五十年後くらいから、ドラゴンの特性が出始める。皮膚が強靱きょうじんになり、毒への耐性が付いてブレスも強力になるのだとか。

「ミュディたちは……また今度誘うか」
「次回はみんなを連れてピクニックなんていいかもしれないわね」
「あ、わたしの背中にみんな乗せていくのもいいかも!!」
「あら、私の背中も空いてるわよ? それとも、アシュトだけ乗せちゃおうかしら?」
「あ、姉さまずるい!!」

 楽しそうにじゃれ合う二人。
 この二人、本当に仲良しだなぁ。ローレライはここに来て明るくなったし、クララベルもいっぱい友達ができて嬉しそうだ。クララベルなんかは、結婚してもほとんど変わらない。俺を「お兄ちゃん」って呼ぶし、毎日子供たちと遊んでいる。

「じゃあ、シルメリアさんに弁当を作ってもらうか。出発は明日にして、ランスローとゴーヴァンに声をかけておくよ」
「ええ、お願いね」

 明日の予定は、ローレライとクララベルの水浴びだ。


 ◇◇◇◇◇◇


 翌日。シルメリアさんにお弁当を作ってもらい、俺とローレライとクララベル、龍騎士団の両団長ランスローとゴーヴァンの準備ができた。
 向かうのは、アスレチックガーデンのある大きな湖。あそこは開拓したし、魔獣の気配も少ないから安全だ。

「じゃ、お兄ちゃんはわたしの背中ね!!」
「ああ、よろしく」
「クララベル、変身するわよ」
「はーい!!」

 ローレライとクララベルが変身を始めた。
 グゴゴゴゴと擬音が聞こえてきそうな迫力だ。服を巻き込むように変身するのか、皮膚と一体化していく。
 あっという間にローレライは美しいクリーム色の翼龍よくりゅうに、クララベルは純白の翼龍になった。
 大きさはそれほどでもない。二人の姿はとても似ていて、色以外の違いと言えば、翼の形くらいか。ローレライはコウモリみたいなツルツルした翼、クララベルは鳥みたいな羽の生えた翼だ。

「美しい……」
「ああ、ドラゴンロードの至宝と呼ばれた王家の姉妹……」

 なんかランスローとゴーヴァンが感動している。確かに二人とも美しいドラゴンだ。

『お兄ちゃん、乗って乗って』
「あ、ああ」

 見た目は変わったがちゃんとクララベルの声だった。
 俺はクララベルの尻尾から背中によじ登る。
 ……掴むところがないんだけど。
 ビッグバロッグ王国に帰った時に乗ったドラゴンには専用の椅子みたいなのがくくり付けられていたけど、当たり前だがクララベルにそんなのは付いていない。

『お兄ちゃん、いくよ』
「お、おお。ゆっくり頼むぞ」
『うん!! 落ちないでね!!』
「……うん」

 やばい、怖くなってきた。
 俺はクララベルの背中にいつくばる。

『アシュト、落ちても私が助けるから』
「頼りにしてますよ、ローレライさん……」

 なぜか敬語の俺。
 クララベルは翼を広げ、ゆっくりと上昇した。
 そのあとにローレライと、自分のドラゴンに乗ったランスローとゴーヴァンが続く。

『じゃあ行くよ、お兄ちゃん!!』
「あ、あんまり飛ばすなよ……?」
『うん!!』

 二秒後、俺はさっそく裏切られた。


 ◇◇◇◇◇◇


『あ、見えたー!!』
「おぇっぷぁ……ぞ、ぞうが」
『お兄ちゃんだいじょぶ?』
「おま、ゆっくりって言っただろ……」

 クララベルのやつ、案の定飛ばしやがった。
 しかも、空中できりもみ回転とかしやがって……マジで落ちそうになった。
 なんとか掴んでいられたのは奇跡だと思う。

『わぁ……見てお兄ちゃん、湖、キラキラして綺麗……」
「ん……ああ、確かに」

 湖は、上空から見るとけっこうな大きさだった。
 俺が作ったアスレチックガーデンに、バーベキュー用の施設や休憩小屋、湖に向かって桟橋さんばしが架かり、数人のエルダードワーフやサラマンダーが釣りを楽しんでいる。

『うぅぅ~……久しぶり、もうガマンできないっ!!』
「えっ?」
『いやっほぉぉぉぉ~~~っ!!』
「ちょ」

 次の瞬間、クララベルは湖に向かってダイブした。
 俺は声を出すこともできず、とんでもない高さから湖に落下……

『あ、アシュト!?』
「「アシュト様っ!?」」

 ローレライとランスローとゴーヴァンの声が聞こえた気がした……がくり。



 ◇◇◇◇◇◇


「う……うぅ」
「アシュト様!?」
「アシュト様!!」
「しっかりなされよ、アシュト様!!」
「あれ……ランスローとゴーヴァン?」
「おお、よかった……」

 目を覚ますと、二人のイケメン騎士が俺をのぞき込んでいた。濡れていることから、湖にダイブした俺を助けてくれたのはこの二人らしい。どうやらここは、湖の真ん中あたりにある小さな浮島みたいだ。
 起き上がると、怒り心頭のローレライが、縮こまるクララベルにガチ説教をしていた。

「クララベル、もう少しでアシュトが死ぬところだったわ。あんな高さから湖に落ちて……ドラゴンのあなたはともかく、貧弱なアシュトの身体じゃ、水面に叩き付けられてバラバラになったかもしれないのよ!!」
「うぅぅ」

 おいローレライ、貧弱ってなんだ貧弱って。
 とはいえ、あながち間違いでもないからなんとも言えない……くそ、筋トレしようかな。

「ローレライ、もう大丈夫だ……クララベルを叱らないでやってくれ」
「アシュト……大丈夫なの?」
「ああ。驚いたけど大丈夫。けっこう気持ちよかったかも」
「お兄ちゃぁぁぁんっ!! ごめんなざいぃぃぃぃ~~~っ!!」
「おっと……大丈夫大丈夫。よしよし」

 クララベルを撫でてやると、頭を胸にグリグリ押しつけてくる。
 ローレライはため息を吐き、ランスローとゴーヴァンはスススーッと離れていく。

「ほら、せっかくだし水浴びしろよ。よーし、俺も泳いじゃおうかな」

 姉妹がケンカしたままじゃダメだ。
 それに、せっかく湖に来たのに、水浴びしないなんてもったいないよな。
 俺は濡れた服を脱いでパンツ一枚になると、湖に向かって歩きだす。

「うおっ、けっこう冷たいな。でも……なんとかいける」
「アシュト……」
「お兄ちゃん……」
「ほら、二人ともドラゴンになれよ。一緒に泳ごう!!」

 そう言ってザブッと飛び込む。海で泳ぎは習ったから泳げるぞ。

「ふぅ……クララベル、行くわよ」
「……うんっ!!」

 姉妹は、再びドラゴンへ変身して、俺の近くで水浴びを始める。
 クララベルやローレライの背に登ったり、ランスローとゴーヴァンの乗っていたドラゴンたちも水浴びさせたりして遊び、お昼はみんなでシルメリアさんのお弁当。午後は日光浴しながら昼寝を楽しんだ。
 ドラゴン姉妹との休日は、ちょっとしたハプニングもあったけど、楽しく過ぎていった。



 第七章 アシュトの肉体改造


 数日後の早朝……俺は温室の手入れをフレキくんと薬草幼女たちに任せ、ある場所へ向かった。

「「おはようございます。アシュト様」」
「おはよう、ランスローにゴーヴァン。今日はよろしくお願いします!!」
「「はっ」」

 やってきたのは村の外れに建築された騎士団宿舎の前。俺の前でひざまずいているのは、半龍人デミ・ドラゴニュートのランスローとゴーヴァンだ。
 この村の守護をする龍騎士団の長にして、ローレライとクララベルの騎士。
 なぜ俺が早朝からここに来たのかというと、先日の『クララベル、俺を乗せたまま湖ダイブ事件』が関係している。
 その時のローレライの一言が俺に刺さった。『アシュトは貧弱』という抜けないとげが……
 というわけで、今日は龍騎士の訓練に交ざって身体を鍛えるのだ。

「いいか、俺だからって手心を加えるのナシで」
「……わかりました。では、ランスローの団員と一緒に訓練を」
「おし!! 最初はランニングだったな?」
「はっ、では、こちらへどうぞ」
「ああ。トレーニング中は普通の団員として扱ってくれ」

 まずはウォームアップのランニングから。
 決められたルートを時間かけてゆっくり走る。途中、緩急を付けたダッシュもあるらしい。いきなり無謀かもしれないが、体力は欲しい!! 
 ランスローと一緒に、フル装備で整列している龍騎士たちの元へ。

「本日より、アシュト様が訓練に加わることになった。皆、訓練中は特別扱いせぬように」
「「「「「はっ!!」」」」」
「では、早朝ランニングへ行くぞ」
「「「「「はっ!!」」」」」
「は、はいっ!!」

 ランスローたちは、鎧姿のまま走りだした。
 ガッシャガッシャと金属音が響く。俺だけシャツと短パンだから、ちょっと申し訳ない気になってきた……なんて考えは、走りだして十分で消えた。

「はっひ、はっは、はっひ、はっは……うそ、だろ、なんで、ペース、おち、ない?」

 早くも息切れを始めた俺。最後尾からさらに遅れ始めた。
 ランニングなどここ十年以上やっていない。龍騎士たちは一糸いっし乱れぬ統率された足取りで走る。驚いたことに、鎧のこすれる音まで重なっていた。

「うっひぁ、っはっほ、ふっふひっ……」

 息もえに付いていくが、距離はどんどん開いていく。
 改めて、体力のなさを実感した。早朝ランニング、これからも続けよう。

「後ろ!! 遅れているぞ!!」
「うはっ!? す、すんまへんっ!!」

 ランスローの声に驚いて返事をする。そして、なんとか追いつこうと走るが追いつけない。
 シャツが汗を吸い、とても気持ち悪い。肺が爆発しそうだ。

「はひ、はいぃ……っくお、っはひ……うぁ」

 もはや、走ってるのか歩いているのか。
 ああ、龍騎士たちが遠くなる……俺、こんなにスタミナなかったのか。
 それでもなんとか走り続け……
 龍騎士のペースに付いていくことはできなかったが、なんとかランニングコースを完走した!!
 宿舎の前では、龍騎士たちが拍手で迎えてくれた。恥ずかしいけどこれ、ウォームアップなのよね。
 ゴールと同時に倒れ込むと、ランスローに抱き留められた。なにこのイケメン、惚れそうなんですけど。

「アシュト様、大丈夫ですか?」
「…………みず、くれ」
「はい。ではこちらをどうぞ」

 水筒をもらい、水を一気に飲み干すと、少しだけ体力が戻った。
 なんとか自分で立ち上がる。

「いや、ランニング舐めてた……というか、ランスローたちは疲れてないの?」
「はい。朝の日課ですので」
「…………」

 全身フル装備なのに、息切れ一つ起こしてない。
 他の団員たちも同じだ。汗こそ掻いてはいるが、疲労は感じられない。鎧を脱ぐとムキムキの身体が見える。くっそ、俺もあんな腹筋が欲しい。

「あの、次は?」
「次は朝食です。そのあとは班に分かれ業務を開始します。アシュト様は引き続き訓練でよろしいですか?」
「……はい!!」

 ランニングだけでを上げてたまるか。体力と筋肉を付けて格好よくなってやる。


 ◇◇◇◇◇◇


 龍騎士の宿舎一階は食堂スペースになっている。
 人数が多いのでバイキング形式。銀猫族が作った料理が壁際のテーブルに並んでいる。
 最近まではお膳形式だったようだが、おかわりの手間があるので変更したそうだ。
 銀猫たちは俺がいることに驚いていた。そういえば訓練に参加することは、ランスローとゴーヴァンにしか伝えてなかった。

「ご、ご主人様、私が料理を取り分け――」
「あ、私が!!」
「わたしがやります!!」

 我先にとこちらへ押しかけてくる銀猫たち。

「ああもう私がやるので下がってなさい!!」

 そう言ってみんなを下がらせたのは、銀色の長髪をポニーテールにした一人の銀猫少女だった。
 えーと、確か名前はミニーアだっけ。銀猫族の中ではけっこう若手だったな。彼女たちの寿命は主に依存するから見た目の変化はないってシルメリアさんが言ってたけど、ミニーアはまだ十八歳くらい。俺より少し年下っぽく見える。

「お、落ち着け落ち着け。俺がやるから大丈夫だって」
「にゃう……」

 俺の言葉に、ミニーアはネコミミをしゅんとさせて下がっていった。

「っと、朝ごはん朝ごはん」

 龍騎士たちはすでに料理を自分の皿に盛りつけている。
 腸詰め、潰したポテト、サラダ、魔獣肉ベーコン、焼いた魚や炒めもの、なんと朝からステーキまであった。
 コメは大きな木桶いっぱいに入っており、自分でおわんによそうみたいだ。スープも大鍋たっぷりに入っているし……どれも美味そう。
 ステーキはやめておくか……サラダと魚、ポテトにベーコンかな。コメとスープもよそって……よし、こんなもんか。
 料理を取り終え、空いている席に座る。こうして見ると、朝食の時間の龍騎士たちはどこにでもいる若者と変わらない。楽しげに話し、笑っている。
 俺の座っている両隣に、ランスローとゴーヴァンが座ってきた。二人とも朝からステーキとコメを食べるらしい。

「失礼します。アシュト様」
「どうぞどうぞ。というか、朝からステーキってすごいな」
「実は、コメにステーキを載せてタレをたっぷりかけると、とても美味なのですよ」

 ゴーヴァンはそう言って、ステーキとコメを一緒に食べ始めた。
 確かに美味そう……今度試してみよう。
 続いて、同じようにステーキとコメの組み合わせのランスローが話しかけてくる。

「アシュト様、このあとは剣術訓練になりますが」
「剣術かぁ……俺、剣を握ったことほとんどないんだよな。魔法専門だし」
「そうですか。では、筋力トレーニングを中心に行いましょう。食事はそのままエネルギーになりますので、たくさんお召し上がりください」
「き、筋力トレーニング……よし、やる気出てきた!!」

 俺はステーキを皿に追加し、コメをおかわりして平らげた。
 筋トレ……見てろ、俺の身体を筋肉だらけにしてやる!!
 この決意から一時間後……俺は死ぬほど苦しむことになる。


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