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第二部 第3章
446.信じる事
しおりを挟む「わたち、はんにん、わかっているのでしゅ……しょう、はんにんは……ぺーちゃんよ!」
「にゃ!?」
すっかり謎解きゲームにハマってしまったノアたちは、妖精たちを巻き込んで、推理ごっこ……というより、探偵ごっこを楽しんでいる。
『でも、ノアめーたんてー!! はんにんの、しょうこ、あるのー!?』
アオは刑事……いえ、騎士役らしい。
「よくじょ、きいてくりぇまちた。わたちが、ぺーちゃんを、はんにんとおもったの、ぺーちゃんのおててよ!」
「にゃ!?」
『ぺーの、おてて!?』
「しょうよ。ぺーちゃんのおてて、ちゅいているもの、あるのよ」
「ぺぇちゃ、にゃい!」
『ぺーのおててに、ついているもの……? あっ、あかい!!』
ぺーちゃんのおててには、真っ赤な血……ではなく、先ほどおやつで食べたいちごジャムパンのジャムがついていたのだ。
「ぺぇちゃ、にゃい!」
ぺーちゃんも熱演である。
「ぺーちゃん、おくちにも、ちゅいてるのよ!」
「にゃ!?」
「いいにょ……いいのがれ、できないのよ!!」
「ちょん、にゃ……」
『ぺー、とんしょで、はなしを、きかせてもらおーか……』
アオ、ぺーちゃんにはあなたの姿も見えておりませんし、声も聞こえておりませんのよ。
「にゃー!」
あ、ぺーちゃんが崩れ落ちましたわ。赤ちゃんって、演技もできるものですのね。そういえば前世、世界中のびっくり映像を集めた番組で、演技する赤ちゃん、いましたわ!
『ノア、こんどアオ、たんてーしたい!!』
『チロハ、ハンニン、スルノ~』
「アオ、チロ、あのね、しょれだと、ぺーちゃんみえないのよ」
「にゃ?」
「ぺーちゃん、よーせー、みえないち、きこえないの」
そうよね。ぺーちゃんは探偵も犯人も見えないから、楽しくありませんわね。
『そうだった!! ぺー、みえないし、きこえない!!』
『ソレダト、ペーチャンダケ、タノシクナイノ……ダメナノ』
「アオ、ぺーちゃん、アオたち、みえる、できない?」
『ノアのおねがい、きいてあげたいけど……』
ノアのお願いに、アオにしては、珍しく困ったように口を噤む。
『ノア、ペーチャン、ヨーセーミエナイ、キコエナイ、タイシツナノ……』
妖精は、視える人はほとんどいないからこそ、聖女や聖者が特別視されるのだもの。ぺーちゃんが視えないのは当たり前ですわ。ただ、チロの言い方だと、妖精の力を使っても、ぺーちゃんには声すら聞こえないという事なのかしら?
「どちて? ぺーちゃん、あかちゃん。たまちー、きれー」
『たましーきれー。でも、ことわり、ちがう……?』
『アオ、チガウノ~。コトワリジャナイノ。デモ、ペーチャン、スコシチガウノ』
「ちがう……? とくべちゅなこ?」
『ソウナノ~』
『いまは、ぺー、ひとりだけ!!』
どういう事かしら? もしかして、夜になると目の中に浮かぶ、魔法陣の事? あれは日本人の厨二病を的確に刺激しますわよね。
「ぺーちゃん、じゅっと、アオたちみえない?」
『ノア、ごめん。むずかしい……』
『チロニハ、ムリナノ。ゴメンナサイナノ……』
「にょあ……」
あらあら、何だか暗い雰囲気ですわね。
「ノア、ぺーちゃんは妖精たちが見えないかもしれないけれど、妖精がいる事はわかっておりますわ」
「にゃ!」
まぁ、ぺーちゃんったら片手を上げて、わかってるって主張しておりますのね。
「フフッ、妖精が見えないから、声が聞けないから、妖精と遊べないわけではない事は、ノアが一番知っておりますでしょう」
だって、今までノアとぺーちゃんと、妖精たちと遊んでいたのだから。
「ちってりゅの。ぺーちゃん、アオたち、みえないけど、いっちょ、あしょんでる!」
そう。見える事や聞こえる事が全てではないのだ。ノアが教えてあげて、ぺーちゃんがそれを信じれば、そこに妖精は存在するのだから。
「ぺーちゃん、アオたちと、あしょべて、たのちぃ?」
「ぁい! っちぃ」
『アオも、たのしい!!』
『チロモ、タノシイノ~』
いつか二人が大人になった時、この時の気持ちを思い出してほしいですわね。
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いつも【継母の心得】をお読みいただき、ありがとうございます。
皆様の応援を支えに、ここまで続ける事が出来ております。
いつも楽しんでくださる皆様、コメントをくださる皆様、応援してくださいます皆様、本当にありがとうございます!
以前お伝えしておりました、本編に移動させた番外編ですが、8/1に番外編のページから、本編に移動させたもののみ、削除する予定ですので、お知らせいたします。
今後とも、皆様に楽しんでいただけますよう、精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。
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