継母の心得

トール

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第二部 第3章

435.こわくない! 〜 ノア視点 〜

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ノア視点


おかぁさま……「ノア、お水には一人で近づいてはダメよ」っていってた……。わたち、いうこときかなかったから、わるいこ、ちたから、もう、おかぁさまに、あえないの……?

『幼き子よ……息は出来るはずですよ。苦しさは、水の中では息が出来ないという思い込みなのです……』

くるちぃ、ない?

『ゆっくり、息を吐いて、吸いなさい』

ゆっくり……

「くるちぃ、ない!」
『そうでしょう。幼き子、あなたの周りにはモモンガの張った風がある……だから、息が出来るのです』

ももんがー、しゅごい!

「ここ、おみじゅのうみの、なか?」

あおい、おみじゅのなか、あわ、ぶくぶく~って、あがっていくの。わたち、おはなちも、できりゅ。

『そう。ここは湖の中にある、水の神殿……』
「ちんでん……? 」

ももんがーの、とうみたいなの、どこにもないのよ?

『幼き子、そなたの言う建造物は、もっと、もっと下に、あります』
「もっとちた?」

あれ? わたち、だれとおはなち、しているのかちら?

「あなた、だぁれ?」
『私は、水の神殿の神獣……ミズチ

みじゅち? しょれ、なまえ?
おこえは、きこえてりゅけど、どこにもいないの。

『私は、ここにいますよ』
「じょこ?」
『そなたの後ろに……』
「うちろ?」

おててとあち、バタバタして、うちろむいたら、まっしろな、しゅごーくおおきぃ、にょろにょろ、おひげ……

「どりゃごんさん!!」

みんながちゅくってくれた、ぬいぐりゅみの、どりゃごんさんに、そっくりのが、いる!!

『ドラゴンではない……いえ、水龍の一種ではあるから、ドラゴンなのでしょうか……』
「どりゃごん、ない?」
『ドラゴン……と言われれば、そのような気もしますがね……』

やっぱり、どらごんさんなのね!

『幼き子よ、そなたの管理者としての素質を見る為に、これから試練を与えます』
「はい!」

ちれん、なにしゅるの?

『先程も言ったように、この湖の底には、水の神殿があります。本来は風の神殿と繋がっているのですが、あえて、幼き子には、外から入ってもらいました』
「おそと……あっ、おそと、おみじゅのうみよって、おはなち、していたの、どりゃごんさん、だったのね」
『そうですよ。私が話しかけなければ、あなたはまた、塔の上に戻っていたでしょう』

ぴゅ~、ちたかった。どりゃごんさん、どぉちて、しってりゅの?

『幼き子、では、あなたに試練を与えましょう』

どりゃごんさん、わたちに、おみじゅのうみの、ずーっと、ずーっとちたまでいって、ちんでんのなか、はいりなさいって。

「ちれん、しょれだけ?」
『それだけです。出来そうですか?』

おみじゅのうみのちた、くらいの……、おかぁさま、おそばない……おとぅさま、とうのうえ。アオもない……

「……わたち、かんりちゃ、なる!」
『それでは、頑張ってくださいね』

どりゃごんさん、にょろにょろ、ぐわぁって、いなくなったのよ。

「どりゃごんさん……ない?」

おこえ、きこえないの。どこみても、くらい、あおのおみじゅよ……。

「アオ……、おとぅさま……」

おこえ、きこえない。どこも、ない。

「ぅえ……っ、おか、おかぁさま……っ」

くらいの、こわい……っ、さびちぃ……

「おがぁざまぁ……っ」

こわくて、うごけないの。おかぁさま、わたち、ここいるのよ。たしゅけて……っ

おめめからポロポロ、なみだ……うえ、とんでったの。

「ももんがーの、かじぇ……?」

『───ノア、お前はディバイン公爵家の跡取りだ。一度決めた事は最後までやり通せ』

おとぅさまと、さいごまで、やりゅ。おやくしょくちた!

「こわく、ない!!」

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