継母の心得

トール

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第二部 第3章

436.約束 〜 ノア視点 〜

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ノア視点


ちた、しじゅんでいくと、さっきより、まっくらなって、やっぱりこわいの……。

「ぐす……ぉか……、ぅう……おかぁさま……」

おめめから、なみだだちたら、しぇーよぉせー、に、なきむち、いわれりゅ……。ちがうのよ。わたち、ないてないの! おめめから、でてりゅの、あせ!

「ずび……っ、だいじょぶ、ぅう……だいじょぶ。わたち、ちゅよいこ」

ちゅっぱつ、まえにね、「ノア、大丈夫よ。いつでも、お母様がついていますわ」って、おかぁさま、よちよち、してくれたのよ。だから、だいじょぶ。

あっ、じめんに、あち、ちゅいた!

そちたらね、まわり、あかるくなったの。びっくりちた。

「あれ? あちのしたに、まち、あるの」

わたちのあち、じめんちゅいたのに、どちて? こうえん、みにいったとき、のぼったところみたい、まち、みえりゅ……もしかちて、ここ、おかのうえ?

だけど、まちね、どんどんわたちに、ちかじゅいてくるのよ。

「わたち、ありゅいてないのに、まち、ちかじゅいてる」

ちがうの! じめんが、うごいてりゅ!!

「どちて!? あぁっ、じめんちがう、おっきぃ、おさかなさん!」

おさかなさんの、あたまのうえ、わたちいる!!

「おさかなさん、もし、かちて、まち、つれてってくれるの?」
『……』

おしゃべりちない……。でも、まち、しゅぐそこね。おさかなさん、びゅーって、はやいの!

「たのちぃ! アスでんか、いっちょ、のりたいの……」

かんりちゃ、なったら、のれるかちら?

「おさかなさん、また、あたまのうえ、のせてください」

まちの、いちばんおっきな、おうちのまえ、おさかなさん、おろちてくれたのよ。

「ありがと、ごじゃいまちた!」

おかぁさまね、おしぇわ、なったら、ちゃんとおれい、ちなさいって、いってたのよ。
おさかなさん、びゅーって、いなくなっちゃった。

「ここ、ちんでん?」

おっきなたてもの、いちで、できてりゅのよ。くじゅれてるところも、あるのね。

「だれか、いましゅか? いまちぇんか?」

おじゃまちましゅ。って、ちんでんに、はいったのよ。でも、ここも、くらいの。

「おかぁさまの、にがてな、おばけでりゅところね!」
『違いますよ。幼き子。これは前任の魔力を節約しているから、暗いだけなのです』
「あ、どりゃごんさん」

おばけでるゅところから、どりゃごんさん、でてきた。

『よくぞ試練を乗り越えましたね』
「わたち、ちれん、のりこえた?」
『ええ、幼き子よ。あなたの勇気、見せてもらいました』

ゆうき……

『水の底に沈んでいく事は、大人でも怖いものです。子供のあなたが耐えられるとは思いませんでしたが……』

しじゅむの、こわかったのよ。でもね、わたち、

「わたち、おとぅさまと、おやくしょくちたの」
『約束、ですか?』
「しょう! ちれん、ちて、かんりちゃなる!!」

わたちね、どりゃごんさんに、おちえてあげたあと、おてて、ぐぅ、ちて、おそらにのばちたのよ。

『そうですか……。あなたこそ、風と水の神殿管理者に相応しい者です』
「はい!」
『さぁ、こちらへいらっしゃい。あなたのお父様と妖精が、今か今かと待っていますよ』
「おとぅさま、いりゅ?」

くらい、おばけでりゅところ、おみじゅないの。おしょとと、ちがうのね。

「どりゃごんさん、おみじゅない、だいじょぶ?」
『優しい子、大丈夫ですよ。私はこれでも水の神獣。身体全体に、薄い水の膜を張っているのです』
「おみじゅ、まく?」
『そうです。触ってみますか?』

どりゃごんさん、さわらちて、くれりゅって。さわったら、とってもちゅめたいの。おみじゅみたい。でも、おててぬれてない。

「どうちて? ふちぎ~」
『フフッ、それが、魔法ですよ。幼き子』

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