【完結】アルファポリスでの『書籍化』はナニに魂を売ればデキる？

書籍化されるためには

自分の牙を、研ごう

物語を書く前に、企画書を書きましょう。

面倒くさい？
そうですか、はいサヨナラ。

まず、どんなコト（物語）が好きか、箇条書きしましょう。
・猫が好き
・ビールが好き
・食べ歩きが好き

では、その中で、今回の物語にどれを採用するか、選びましょう。
数が多くなれば、まとめて書くのにテクニックが必要になります。
少なければ、ネタとして長く書くのが大変になります。
が、次の項目を満足させられない「好き」も多いと思いますので、とりあえずで結構です。

では、その選んだ「好き」に対して、自分の「武器（一般人には負けない）」を箇条書きしましょう。
・猫が好き　＝＞　猫を飼っている。譲渡会に関係している。
・ビールが好き　＝＞　資格を持って審査している。情報を収集している。
・食べ歩きが好き　＝＞　地方の店舗にも行っている。情報を収集している。

この時点で、武器が無い「好き」があったら、削除して、別の「好き」を追加しましょう。
「好き」を出し惜しみしている余裕はありません。
「武器」が、あまりになかったら、この後に掲載予定の「自分の好きを、極めよう」を読んでみてください。

では、この「好き」と「武器」の組み合わせで、他の物語にはない「特長」を箇条書きしましょう。
・猫がいるビア・バーの物語
・できた後の料理の話は多いので、できるまでの物語
・猫カワイーだけではなく、保護猫などの問題提議もしたい

この時点で、「特長」がなかったら、この後に掲載予定の「今日からロックです。ではない、は金言」を読んでみてください。

では、この「特長」は、誰が読むのか、そして満足させるにはどうするのか、を箇条書きしましょう。
・猫、ビールが好きな二十台～四十台の男女（猫とビールとも、男女両方。ビールを前面に出すと飲まない人には拒絶感）
・職場モノが好き（店舗を開くまでなので、現在の職場をリアルに）
・成長モノが好き（店舗を開くための問題解決だけでなく、店舗を開くことを決めるまでの感情も）

これで、「ターゲット」が決まりました。

では、この「ターゲット」に「特長」を伝えやすい主人公の性別、年齢、設定等を考えましょう。
「ターゲット」を満足させる具体的な内容は、まだまだ固まっていませんが、書き始めるには十分でしょう。

これが、「ターゲット」の心に突き刺さるアナタだけの「牙」です。
アナタの「好き」と「武器」を、狙うコトの可能な「ターゲット」に向けて、研いだアナタにしかない「牙」。

××ジャンル嫌いな書き手が、××ジャンル嫌いの読者様をターゲットに、なんて考えるだけ無駄なのです。
（まあ、客層の裾野を広げる努力は必要で、拙作でも無駄に行ってはいますが）

まずターゲットを決めて、それに対して「武器」を用意する、なんて器用なコトができない前提です。
まあ、一例ですので、自分のやりやすい考えのまとめ方を工夫してみてください。
書き進めてツマった時に、この企画書を読む、とナニが書きたかったのか整理できます。

ぼんやり書き始めるのと、書き終わったときに、ナニが書きたかったか、覚えていません。
まして、反省点を分析したくても、そもそもナニ書きたかったのかわからないのですから、ターゲットが、戦略や戦術が正しかったのか、わかるハズもありません。
（まあ、拙作の安易な転生のあり方を真っ向否定しよう、という転生大好き世代には、読まれないの前提の物語は、反省のしようもないのですが）

要約すると「自分の牙を、研ごう」でした。