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第三王子は船乗りに恋をする
王子に射止められる(6)
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寝そべる仁のモノを咥えながら後ろを弄りだした。
「んんっ」
じゅるじゅると水音をたてながら吸われて、仁は声が出ないように自分の口元を手で押さえる。
「じぃん、こへ、おひゃえらいでお」
咥えたまま、もごもごと話すアンセルムに、仁はしゃべるなと彼を押さえつけるが、さらに奥へと咥えられて飛び跳ねるほど感じてしまう。
「うう、ん、ふぅ」
必死に声を押し殺すけれど、たまらず声があがる。
自分の声ではないような、甘く切ない声。恥ずかしくてたまらないのに、この気持ち良さには抗えず、がっちりと起ちあがったモノからアンセルムの口が離れた。
「あンっ」
なんて甘い声なんだろう。恥ずかしさから慌てて違うと口にする。
「べ、別に気持ち良かったとか思ってねぇし」
「私は何も言っていないよ、ジン」
ふふっと笑いながら唾液と蜜で濡れた仁のモノを指でぐりぐりと弄りだす。
「あぁッ」
それでなくとも感じやすくなっている箇所を指で弄られて、身体は正直に反応をしてしまう。
「そろそろ後ろも気持ちよくしてあげるね」
と、蜜で濡れた指で、後孔をほぐす。
「んぁ、へんな、感じだ」
そこは入れることに慣れていない。ゆえに、変な感じでむずむずとする。
「すぐになれるよ」
指が一本、また一本と増え、ある箇所にあたり身体が飛び跳ねる。
「あっ」
「うん。ここがジンの感じるところだね。そろそろ私のでついてあげる」
と指とは比べ物にならぬくらいの質量のものが入り込む。
「いてぇっ」
「すぐによくなるから頑張って」
熱いし、痛いし、きもちわるい。
嫌だと逃げ出そうとするが、強い力で抑え込まれてしまう。
「ジン、お願いだから」
切ない目で見つめられ、仁は目を大きく開く。
もしもここで逃げてしまったら、その目から涙がこぼれ落ちてしまいそうだ。
「アンセルム、キスしろ」
彼とのキスは気持ちが良いから。
「うん」
唇がふれ、深く口づけしあう。
アンセルムの舌が仁をとろけさせ、気が緩んだ途端に中のモノが奥まではいりこんだ。
「んぁ」
仁が力を入れていたから、スムーズに進まなかったのだろう。
さっきまで痛かったのに、今は全然平気だ。
唇が離れ、
「ジン、大丈夫?」
と今だ顔は近い距離だ。
「あぁ。アンセルム」
アンセルムは仁を雄雄しいといってくれたが、今の姿は優しい美形な男ではなく、雄の顔をしている。
こんな顔を見たことがない。胸の鼓動が激しく波打つ。
「嬉しいよ。繋がりあえた」
恍惚とした表情を浮かべ、仁の胸元を撫でる。
「く、あん、せるむ」
「私ので気持ち良くなってね。仁」
仁の中にあるモノが、さらに大きさを増して暴れだす。
「え、あ」
どうしてと驚いた所に激しく中を突かれ、一瞬、意識が飛んだ。
「くぁっ」
「あぁっ、きもちいぃ」
激しく打ちつけられ、頭の中がくらくらとする。
自分ができることは、アンセルムを受け入れることだけだ。
「アンセルム、もっと、こい」
「うん、うんっ!」
アンセルムにとって、仁の気持ちが嬉しいらしく、とても幸せそうに笑みを浮かべた。
「でも、そういうところも、好き、だよ」
「くっ、何を、言って、ふぅ、そろそろ」
「うん、このまま一緒にイこう」
ぎゅっと互いの手を握りしめ、昂った欲をはき出す。倦怠感と共に芯が痺れる。
アンセルムのモノが仁の中から抜け、寂しさと共にとろりと蜜が足を伝い落ちていく。
「はぁ、ベタベタする」
「ふふ。でも、幸せ」
放ったもので濡れていても、それは幸せの行為だからとアンセルムがいう。
「そうだな。よし、風呂に入るぞ」
「一緒にいいの?」
「はぁ? てめぇが出したモンの始末を俺がしろってぇのかよ」
ふざけるなと額にデコピンをくらわせると、痛いと手で押さえながらも顔はにやついていた。
壁に手をつかされて、後ろから放った欲をかきだされる。
その度に後ろが疼いたが、口に出したらもう一度と言いかねないので黙っていた。
「ジン、ありがとうね」
「……礼を言われる筋合いはねぇよ。俺も望んだことだ」
まさか男を受け入れることになろうなんて思わなかった。
アンセルムの想いが、仁をこうさせたのだ。
「すごく嬉しかった」
間近で微笑むアンセルムを見たら、我慢していた気持ちがあふれ出た。
あぁ、もう駄目だ。諦めるように深くため息をつく。
「え、えっ、ジン、呆れたの?」
「ちげぇよ」
手を掴んで自分の物へと導く。たちあがってかたくなったモノに触れて、アンセルムは綻んだ。
「いいよ。何度だって気持ち良くしてあげる」
折角、掻き出した中へ、アンセルムのモノがはいっていく。
「あぁっ」
それが嬉しくて身体が喜んでしまう。
「可愛い」
ちゅっと音を立てて髪にキスをし、後ろを突かれて互いに放って身体と気持ちが落ち着いた。
もう一度掻き出した後に湯船につかる。
「また、ジンに求めて貰えるなんて思わなかった」
「俺もアンセルムを求めることがこようなんざ思わなかったぜ」
好きだ、と、こめかみのあたりに口づけをすると、労わるように抱きしめられた。
「嬉しいよ、ジン」
アンセルムのエメラルドの目が潤みだし、仁はわざと乱暴にアンセルムの髪を撫でた。
「うわ、ちょっと」
何をするのと身体を引き離される。
「笑え」
「え?」
「俺が傍に居れば笑っていてくれるんだろう?」
そう口角を上げれば、目尻に浮かんだ涙を拭いながらアンセルムは微笑んだ。
それからの二人。
仁が船旅を終えて家に帰ると、笑顔のアンセルムに出迎えられる。その姿を見ると疲れが癒されていく。
美味い料理がテーブル一杯に並べられており、話をしながらそれを食べて、寝る時は一つのベッドで温もりを感じ合う。
それがとても楽しくて愛おしい。仁にとって、大切な時となった。
「んんっ」
じゅるじゅると水音をたてながら吸われて、仁は声が出ないように自分の口元を手で押さえる。
「じぃん、こへ、おひゃえらいでお」
咥えたまま、もごもごと話すアンセルムに、仁はしゃべるなと彼を押さえつけるが、さらに奥へと咥えられて飛び跳ねるほど感じてしまう。
「うう、ん、ふぅ」
必死に声を押し殺すけれど、たまらず声があがる。
自分の声ではないような、甘く切ない声。恥ずかしくてたまらないのに、この気持ち良さには抗えず、がっちりと起ちあがったモノからアンセルムの口が離れた。
「あンっ」
なんて甘い声なんだろう。恥ずかしさから慌てて違うと口にする。
「べ、別に気持ち良かったとか思ってねぇし」
「私は何も言っていないよ、ジン」
ふふっと笑いながら唾液と蜜で濡れた仁のモノを指でぐりぐりと弄りだす。
「あぁッ」
それでなくとも感じやすくなっている箇所を指で弄られて、身体は正直に反応をしてしまう。
「そろそろ後ろも気持ちよくしてあげるね」
と、蜜で濡れた指で、後孔をほぐす。
「んぁ、へんな、感じだ」
そこは入れることに慣れていない。ゆえに、変な感じでむずむずとする。
「すぐになれるよ」
指が一本、また一本と増え、ある箇所にあたり身体が飛び跳ねる。
「あっ」
「うん。ここがジンの感じるところだね。そろそろ私のでついてあげる」
と指とは比べ物にならぬくらいの質量のものが入り込む。
「いてぇっ」
「すぐによくなるから頑張って」
熱いし、痛いし、きもちわるい。
嫌だと逃げ出そうとするが、強い力で抑え込まれてしまう。
「ジン、お願いだから」
切ない目で見つめられ、仁は目を大きく開く。
もしもここで逃げてしまったら、その目から涙がこぼれ落ちてしまいそうだ。
「アンセルム、キスしろ」
彼とのキスは気持ちが良いから。
「うん」
唇がふれ、深く口づけしあう。
アンセルムの舌が仁をとろけさせ、気が緩んだ途端に中のモノが奥まではいりこんだ。
「んぁ」
仁が力を入れていたから、スムーズに進まなかったのだろう。
さっきまで痛かったのに、今は全然平気だ。
唇が離れ、
「ジン、大丈夫?」
と今だ顔は近い距離だ。
「あぁ。アンセルム」
アンセルムは仁を雄雄しいといってくれたが、今の姿は優しい美形な男ではなく、雄の顔をしている。
こんな顔を見たことがない。胸の鼓動が激しく波打つ。
「嬉しいよ。繋がりあえた」
恍惚とした表情を浮かべ、仁の胸元を撫でる。
「く、あん、せるむ」
「私ので気持ち良くなってね。仁」
仁の中にあるモノが、さらに大きさを増して暴れだす。
「え、あ」
どうしてと驚いた所に激しく中を突かれ、一瞬、意識が飛んだ。
「くぁっ」
「あぁっ、きもちいぃ」
激しく打ちつけられ、頭の中がくらくらとする。
自分ができることは、アンセルムを受け入れることだけだ。
「アンセルム、もっと、こい」
「うん、うんっ!」
アンセルムにとって、仁の気持ちが嬉しいらしく、とても幸せそうに笑みを浮かべた。
「でも、そういうところも、好き、だよ」
「くっ、何を、言って、ふぅ、そろそろ」
「うん、このまま一緒にイこう」
ぎゅっと互いの手を握りしめ、昂った欲をはき出す。倦怠感と共に芯が痺れる。
アンセルムのモノが仁の中から抜け、寂しさと共にとろりと蜜が足を伝い落ちていく。
「はぁ、ベタベタする」
「ふふ。でも、幸せ」
放ったもので濡れていても、それは幸せの行為だからとアンセルムがいう。
「そうだな。よし、風呂に入るぞ」
「一緒にいいの?」
「はぁ? てめぇが出したモンの始末を俺がしろってぇのかよ」
ふざけるなと額にデコピンをくらわせると、痛いと手で押さえながらも顔はにやついていた。
壁に手をつかされて、後ろから放った欲をかきだされる。
その度に後ろが疼いたが、口に出したらもう一度と言いかねないので黙っていた。
「ジン、ありがとうね」
「……礼を言われる筋合いはねぇよ。俺も望んだことだ」
まさか男を受け入れることになろうなんて思わなかった。
アンセルムの想いが、仁をこうさせたのだ。
「すごく嬉しかった」
間近で微笑むアンセルムを見たら、我慢していた気持ちがあふれ出た。
あぁ、もう駄目だ。諦めるように深くため息をつく。
「え、えっ、ジン、呆れたの?」
「ちげぇよ」
手を掴んで自分の物へと導く。たちあがってかたくなったモノに触れて、アンセルムは綻んだ。
「いいよ。何度だって気持ち良くしてあげる」
折角、掻き出した中へ、アンセルムのモノがはいっていく。
「あぁっ」
それが嬉しくて身体が喜んでしまう。
「可愛い」
ちゅっと音を立てて髪にキスをし、後ろを突かれて互いに放って身体と気持ちが落ち着いた。
もう一度掻き出した後に湯船につかる。
「また、ジンに求めて貰えるなんて思わなかった」
「俺もアンセルムを求めることがこようなんざ思わなかったぜ」
好きだ、と、こめかみのあたりに口づけをすると、労わるように抱きしめられた。
「嬉しいよ、ジン」
アンセルムのエメラルドの目が潤みだし、仁はわざと乱暴にアンセルムの髪を撫でた。
「うわ、ちょっと」
何をするのと身体を引き離される。
「笑え」
「え?」
「俺が傍に居れば笑っていてくれるんだろう?」
そう口角を上げれば、目尻に浮かんだ涙を拭いながらアンセルムは微笑んだ。
それからの二人。
仁が船旅を終えて家に帰ると、笑顔のアンセルムに出迎えられる。その姿を見ると疲れが癒されていく。
美味い料理がテーブル一杯に並べられており、話をしながらそれを食べて、寝る時は一つのベッドで温もりを感じ合う。
それがとても楽しくて愛おしい。仁にとって、大切な時となった。
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