パサディナ空港で

トリヤマケイ

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#122 万物流転

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*月*日
   信号待ちで道端に咲く名も知らぬ小花に目をとめた。降りやまない雨はないし、明けない夜もない。

   今は凍てつく寒さに身をこわばらせる日々だが、もうすぐ春に、そしてやがては日陰の恋しい陽気へと万物は流転していく。

   人はこの世界に生まれめぐりゆく季節のなかで、さまざまな出会いと別れに遭遇する。

   一期一会の出会いもあれば未来永劫続くめぐりあいもある。つまり人生は決して一度切りのものではなく虚しいものではない‬。
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