留学での変化...?

S.H.L

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留学での変化...?

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高校を卒業した真子は、野球留学のために海外に飛び立った。長年の夢だったアメリカでのトレーニングが始まる前の緊張と興奮が入り混じる中、彼女が向かったのはホームステイ先のトムの家だった。

トムの家は、小さな町の一角にあり、一見すると普通の住宅だが、実は彼が経営する理容室も兼ねていた。到着した真子は、その事実にまったく気づかず、戸惑いを隠せなかった。

「こんにちは、真子。ようこそ!」トムが明るく迎えてくれた。彼は20代の男性で、理容室を営む傍ら、ホームステイも手掛けている。

「こ、こんにちは…」真子は緊張した声で答えた。

トムは以前、ホームステイの申し込み用紙を見た時から、真子の金髪ロングの写真を見て、日本人がアメリカ人ぶっていると感じ、あまり良い印象を持っていなかった。そのため、彼はある計画を思いついていた。

夕食時、家族が一緒にテーブルを囲む中でトムが切り出した。「真子、ホームステイで一つだけルールがあるんだ。それは髪を切ることだよ。」

真子は英語にまだ慣れておらず、完全には理解できなかったが、自分の傷んだ髪を何とかしたいという思いがあったため、明るく答えた。「あ、はい!お願いします!」

「それじゃ、明日美容院に行こう。」トムが提案した。

翌日、真子とトムは予定通り美容院へと向かった。美容院の内装はモダンで、アートのようなデザインが施されており、真子はその雰囲気に圧倒されながらもどきどきしていた。

席に着くと、若い女性美容師がニコニコしながら近づいてきた。

「こんにちは! 今日はどのようにされますか?」美容師が明るい声で尋ねる。

真子は少し緊張しながらも、トムから教わった英語を使って話し始めた。「えっと、切りすぎずに、毛先を整えて…トリートメントもお願いします。綺麗になりたいんです。」

「もちろんですよ! しっかりとケアさせていただきますね。」美容師が答え、さっそく作業に取り掛かった。

美容師は慣れた手つきで髪を梳きながら、時折真子に話しかける。「アメリカに来てどれくらいになるの?」

「今日が初日なんです。」真子が少し照れくさそうに答える。

「そうなんだ! Welcome! じゃあ、特別な日になるように頑張るね。」

真子はリラックスして、美容師の手に身を任せた。トリートメントの優しい香りが空間を満たし、彼女の髪に潤いと輝きを与えていく。

「これ、新しいトリートメントで、髪にとってもいいんだよ。特にダメージを受けた髪にはね。」美容師が説明する。

トムも横で聞いていて、時々うなずきながら真子の変化を見守っていた。

美容師は丁寧に毛先を整え、全体にバランスよく仕上げていった。「どう? こういうスタイルは日本でも流行ってる?」

「うん、こんな感じでよくやります。すごくいいです、ありがとうございます!」真子が鏡を見て満足げに微笑んだ。

カットとトリートメントが終わると、彼女の髪は以前よりもずっと健康的で輝いて見えた。美容師とトムの助けを借りて、彼女は新しい環境での第一歩を踏み出す準備が整った感じがした。

「新しいスタートにぴったりの髪型だね。これで新しい友達もたくさんできるよ!」トムが笑いながら言った。

「本当にそうなったらいいな。ありがとうございます!」真子は心からの感謝を込めてそう言った。美容院を出る頃には、彼女の心もすっかり晴れやかになっていた。

ホームステイ開始から約一週間が経った日曜日、真子は急に住人たちに呼び出された。彼女が連れて行かれたのは、家の広いリビングルームだった。そこには、真子を含めた5人の女の子が並ばされていた。

各自異なる髪型—ロング、ベリーショート、ボブヘア—をしており、何が始まるのかと緊張が走る。

「みんな、こちらの服に着替えてください。」と一人のスタッフが言い、渡されたのは見たこともないような服だった。透け感の強い素材でできており、真子は戸惑いながらも他の子が従うのを見て、静かに着替えた。

着替え終えた彼女たちは、ほぼ全身が透けて見えるような衣装に身を包んでいた。真子は恥ずかしさで顔を赤らめ、椅子に座るよう指示された。

そして、彼女が初めて他人の裸に目を向けると、その他の女の子たちは皆、体毛が一切ないことに気づいた。彼女だけが異なることに内心で驚き、不安を感じ始めた。

「真子、あなたも体毛を処理するんだ。これはここでのルールだから。」トムの声が響き、彼はあまりの違いに即座に指示を出した。

真子は慌てて、「い、いや、それはちょっと…」と抵抗しようとした。しかし、彼女の反抗はすぐにスタッフによって抑え込まれた。

数人がかりで彼女を椅子に縛り付け、ロープで固定すると、他の女の子たちも同じように縛られて向かい合わせに座らされた。全員が一様に不安と恐怖を抱えながらも、避けられない処理が始まろうとしていた。

「大丈夫、痛くないからね。」と優しく語りかけるスタッフの声も虚しく、真子は涙を堪えながらその場にいた。

この日、彼女は自分の意志とは裏腹に、新たな「ルール」に従うことを余儀なくされた。そして、その体験は彼女の心に深く刻まれることになる。翌日から、真子のホームステイでの生活が大きく変わり始めたのだった。

ホームステイの異常な「規則」に気づいた瞬間、真子の心は冷え切った。彼女は椅子に縛り付けられ、身動き一つ取れない状態に置かれていた。スタッフが用意した透明感のある洋服を着せられ、不安と羞恥で体が震えていた。

「今から真子さんのスキンケアを始めますね。」とスタッフの一人が言い、その手にはシェーバーが握られていた。真子は目を閉じて、できるだけその現実から逃れようとしたが、冷たい器具が肌に触れる感触に、思わず身をよじった。

「ちょっと、動かないでくださいね。」と優しく注意されるも、その声がかえって真子の恐怖を増大させた。スキンケアが進むにつれて、彼女の体からは次第に毛がなくなっていき、ツルツルで綺麗な肌が露わにされた。

スキンケアが完了すると、スタッフは彼女の手を解放し、「さあ、お披露目会の時間です」と笑顔で言った。しかし、真子の心中は決して笑っていられる状況ではなかった。

他の女の子たちも同様に処理され、一行はリビングの大きな鏡の前に連れて行かれた。鏡に映る自分の姿に、真子は思わず目を逸らした。体は確かに綺麗になっていたものの、その美しさが彼女には別の何かを思い出させるようだった。

「皆さん、とても綺麗ですよ。これからのホームステイ生活、もっと楽しくなるといいですね。」スタッフが一同に呼びかけるが、真子はその言葉が耳に入らない。

その場に居合わせた女の子たちも、それぞれが何を思うのか、静かにしかめっ面をしていた。真子は自分だけが特別なわけではないこと、そしてこの異常な状況が共有されていることに少しの慰めを見出した。

しかし、その後も真子の心には恐怖が拭えず、彼女はどうにかこの場から逃れようと計画を巡らせ始めた。自分の意志とは裏腹に「美しくされた」この体が、今後どう影響を及ぼすのか、その思いが彼女を強く緊張させた。

お披露目会が終わり、女の子たちは再び自室に戻ることになったが、真子はその夜、眠れないまま窓の外を見つめていた。何かが変わらなければ、という切迫感が彼女を更に突き動かしていた。

一週間後の日曜日、真子はさらに想像もしていなかった試練に直面していた。

庭に設置された大きなパーティションの中で、真子と他の女の子たちの剃髪セッションが始まった。各々の担当者が手にしたバリカンは、この夜、彼女たちの運命を変える道具となる。

庭に設置されたパーティションの内側で、真子は静かに座っていた。トムの言葉が頭を巡り、彼が提案した「美容」セッションが、実際には自分の長い金髪を剃り落とすことだという現実が、じわじわと彼女の心に沈んでいった。

アレックスが持ってきたバリカンがテーブルに置かれると、その冷たく光る金属が真子の目に映った。その瞬間、彼女の心臓は一瞬で止まるような衝撃を感じた。バリカンは静かに光り輝き、その存在だけで真子の運命が変わることを告げていた。

しかし、アレックスがそっと彼女の隣に腰を下ろし、温かい眼差しを向けてきたとき、真子の心は少し落ち着きを取り戻した。「真子、心配しないで。一緒にいるからね」とアレックスが静かに言った。

真子は深呼吸をして、アレックスの目をじっと見つめ返した。「アレックスがやってくれるなら…私、大丈夫です」と彼女は囁いた。その声には恐怖と受容が混在していたが、アレックスの存在が彼女に勇気を与えていた。

アレックスは微笑みを浮かべながら、優しく真子の髪を手に取り、バリカンを髪に近づけた。「大丈夫だよ、真子。きっと、新しいスタイルも似合うから」と彼は励ますように言い、バリカンをゆっくりと動かし始めた。

バリカンの振動が始まると、真子は目を閉じた。刃が髪を切り落とす音は、切なさとともに彼女の耳に響いた。金髪の束が一つ、また一つと床に落ちていくのを感じながら、彼女はアレックスの手の温もりを感じていた。

周囲からは他の女の子たちの笑い声や楽しげな話し声が漏れ聞こえてきたが、真子の耳にはバリカンの低い振動音が響いていた。

「準備はいい?」アレックスが真子に低く問いかけると、真子は深く息を吸い込んで、はいと小さく頷いた。

バリカンが髪に触れた瞬間、その振動が頭皮を通じて真子全体に伝わった。最初の数秒、アレックスは彼女の前髪から始め、冷たい金属が髪をスムーズに削ぎ落としていくのを静かに見守った。

「ちょっと冷たいかもしれないね。」アレックスが言った。バリカンは頭の形に沿って移動し、真子の金髪の束が一つまた一つと床に静かに落ちていった。

真子は目を閉じて、その感覚に集中した。バリカンの音と振動、そして髪が切り落とされる感触が、彼女には不思議な安心感を与えていた。アレックスの手つきは確かで、彼女の頭を優しく、しかし確実に変えていった。

周囲では他の女の子たちも同様にバリカンの振動を体験していた。時折、驚きや緊張の小さな声が漏れる中、彼女たちの新しい姿が徐々に明らかになっていった。

アレックスは真子の頭を均一に剃り上げ、最後には彼女の頭全体が坊主状態になった。「ほら、もう終わりだよ。」と彼が言いながら、最後の髪の毛を剃り取った。

真子はゆっくり目を開け、アレックスの目を見上げた。彼の顔は彼女にとっては優しさそのものだった。「どう? 大丈夫?」彼が尋ねた。

「はい、ありがとう、アレックス。全然想像していたより大丈夫…」彼女は自分の頭を撫でながら、その新しい感触に少し驚きつつも、新しい自分を受け入れ始めていた。

剃髪が進むにつれて、真子は自分の中で何かが変わっていくのを感じた。不安が少しずつ消えていき、新しい自分への期待が芽生え始めていた。アレックスの丁寧な仕草と、彼の声が彼女の耳元で「もう少しで終わるよ」と囁くたびに、彼女は新しい自己像に一歩ずつ近づいていた。

最終的にアレックスがバリカンを置いたとき、真子はゆっくりと目を開け、自分の新しい姿を鏡で見た。彼女の表情には驚きとともに、新しい自分を受け入れる準備ができている兆しがあった。

「どう?」アレックスが尋ねると、真子は少しの間を置いて、静かに微笑んだ。「新しい私、悪くないかもしれませんね」と彼女は言い、その声には新たな決意が込められていた。

「アレックス…これからどうなるの?」彼女は静かに尋ねた。

「どうしたい?」彼は問い返し、真子の手を握った。その温もりが、彼女の心を強くした。

「あなたと一緒なら…」真子の声は小さく、しかし確かなものだった。

剃髪が終わると、彼は真子の顔を優しく持ち上げ、「美しいよ、真子。」と囁いた。その夜、二人は互いに心を開き、新たな絆で結ばれた。

他の女の子たちもそれぞれの担当とカップルとなり、この不思議な美容セッションは意外な形で彼女たちの人生に新しい章をもたらした。

その夜、真子の人生は一変した。彼女はアレックスと一緒に過ごし、彼の求めるままに未知の「プレイ」を体験し、彼の国の独自の営みを学んだ。初めての体験に戸惑いつつも、彼との新しい絆が彼女を支えた。

「こういうのは初めてだけど、アレックスがいるから大丈夫…」真子はそう自分に言い聞かせた。

彼女の外見も大きく変わり、海外生活が進むにつれて、剃髪が彼女にとって自然なスタイルとなった。毎朝鏡を見るたび、真子は新しい自分を受け入れ、次第にその清涼感と管理のしやすさに喜びを感じるようになった。

### 第5章:新たな自由への扉

アレックスが手渡した特殊な液体は、小さな透明のボトルに入っており、それが今後半年間、真子の新しいルーチンとなることが決まった。彼女は初めてその液体を手に取ったとき、少し躊躇も感じたが、アレックスの励ましの言葉を思い出して勇気を出した。

「これを使えば、しばらくは髪の毛の心配はないよ。」アレックスの言葉が心強かった。

最初の使用は、アレックスがそばで見守る中で行われた。彼は丁寧に液体の使用方法を説明し、真子はその指示に従って液体を手のひらに出した。そのテクスチャーは思ったよりもサラッとしており、香りはほとんど感じられなかった。

「ちょっと冷たいかもしれないけど、これで大丈夫。」アレックスが言うと、真子はそっと液体を頭皮に塗り始めた。液体が頭皮に触れると、ひんやりとした感覚が広がり、彼女は少し目を細めた。

最初の数週間、真子は毎日鏡を見て、新しい自分の姿に少しずつ慣れていった。液体を塗ることで確かに毛が生えてくる速度が遅くなり、やがては完全に停止したように感じた。彼女は自分のスキンヘッドがキープされることに安堵し、その清涼感を楽しむようになった。

「本当に毛が生えてこないんだ…」真子がある日、友人たちに話すと、彼らはその変化に驚きつつも彼女の新しいスタイルを称賛した。

「海外でのこの経験が私を変えたね。今の私は、このスキンヘッドがとても気に入ってる。」真子はしみじみと話しながら、彼女が選んだこの道に確信を深めていった。

ホームステイ先での生活は、彼女のこの新しい外見によってさらに豊かなものとなった。他の人々との交流では、「真子ちゃんは本当にクールだ」という声がしばしば聞かれ、彼女の自信と個性は新たな人間関係を築く架け橋となった。

スキンヘッドにされてから半年が経ち、そのまま帰国の準備を行った。

帰国した真子は、自分の選択と変化した外見に対して内心では複雑な感情を抱えていた。しかし、その新しい自分を受け入れ、周囲にも自信を持ってスキンヘッドであることを公言していた。成人式の日、彼女は特別な存在感を放ち、友人たちからは驚きの声が上がったが、同時に新しいスタイルに対する賞賛も受けた。

「真子ちゃん、それ、めちゃくちゃ似合ってるよ!なんか、すごくクール!」友達の一人が言った。

「うん、ありがとう!海外生活でいろんな経験をして、これが自分に合ってると思って。成人式もこれで参加することにしたの!」真子は嬉しそうに話し、その夜、友達と一緒にお祝いの酒を飲んだ。

### 第9章:深まる絆

アレックスは、真子のスキンヘッドに対して特別な愛情を抱いていた。彼女がアメリカに戻ったとき、彼は彼女の新しい外見を見て、目を輝かせた。彼はしばしば真子の頭をやさしく撫で、その滑らかな質感を愛でるのが好きだった。

「本当に美しいね」とアレックスが言いながら、彼の指が真子の頭皮を軽くなぞった。彼は彼女の目を見つめ、その中に映る自分自身を見て、心からの愛情を感じていた。真子のスキンヘッドが彼には、彼女の勇敢さと決断力の象徴のように映った。

ある夜、二人が一緒にディナーを楽しんだ後、アレックスは真子の頭にキスをした。それはとても優しく、尊重のこもったジェスチャーで、真子はその温もりと愛情に包まれて心から安心感を覚えた。

「君のこのスタイル、本当にクールだよ。君の自信が見えるし、それがとても魅力的だ」とアレックスが続けた。彼は真子がどれほど多くの挑戦と変化を経てきたかを理解しており、彼女の選択を深く尊重していた。

アレックスはまた、真子のスキンヘッドを保つために彼女と一緒にケアルーチンを学んだ。週末には、二人で特別な保湿クリームを選び、真子の頭皮に優しくマッサージを施すことが彼らの共有活動となっていた。この時間は、二人にとってとても貴重なもので、彼らの絆をさらに強くするものだった。

「君と一緒にいるといつも新しい発見があるよ。君の勇気から、僕も多くを学ぶんだ」とアレックスが言うと、真子は感謝の気持ちでいっぱいになった。

帰国後の成人式の夜、真子と彼女の友達は地元の居酒屋で集まっていた。席につくなり、真子のスキンヘッド姿が話題の中心となった。

「真子ちゃん、それ、本当に似合ってる!ちょっと触ってもいい?」と興奮気味に友達が尋ねた。

「ええ、もちろん!」と笑いながら真子が頭を差し出すと、一同はそのユニークな感触に驚きつつも新鮮な笑いを共有した。

「海外生活でこんなに変わっちゃったんだね。すごいなぁ。」と別の友達が感心しながら言った。

真子はそう言われると、ちょっと照れくさいけれども誇らしげに「うん、色々と大変だったけど、新しい自分を見つけられたよ」と答えた。

酒も進み、真子は剃髪の経験や海外での生活、そこで学んだ独自の文化などについて話し始めた。彼女の話はとても興味深いもので、友達も聞き入っていた。

「それでね、剃髪されたときは本当にびっくりしたけど、慣れるとすごく楽でいいのよ。」と真子が言うと、友達一同はそれを想像しながら笑った。

「なんか、試してみたい気もするけど、勇気ないなー」と言う友達に、真子は冗談半分で「じゃあ、バリカン貸そうか?」と言って笑った。

そして、真子は実際にバリカンを取り出して、テーブルの上に置いた。その瞬間はまだ全員が笑っていたが、酒の力も手伝って冗談が現実に変わることになるとは、この時誰も思っていなかった。

「じゃあ、本当にやってみようか?」一人の男友達が酒に酔って提案した。彼は手にバリカンを取り、軽く友達の髪に触れて見せた。

「え、ちょっと待って、本気でやるの?」と一人の女の子が笑いながらも半信半疑で言った。彼女は酒の勢いで笑顔を見せつつも、内心では緊張を隠せなかった。

「大丈夫、大丈夫、ちょっとだけだよ!」と男友達が言いながら、バリカンを彼女の髪に近づけた。瞬間、バリカンの冷たい振動が始まり、その音が静まり返った部屋に響いた。

「あっ、ちょっと! 本当にやめて!」と女の子が叫んだが、酒に酔った勢いで男友達は笑いながらさらにバリカンを進めた。

「おいおい、ちょっと面白くなってきたぞ!」ともう一人の男友達が加わり、別の女の子の髪にバリカンをあてがった。彼は髪の束を掴み、一気に刈り取った。

「やめてよ! 本当に!」とその女の子が泣きそうな声で叫びながらも、すでに遅く、彼女の美しい髪は床に落ちていった。

「見て、見て、これが新しいスタイルだよ!」と男子が笑いながら言ったが、部屋の空気は一変し、他の女の子たちも恐怖で顔を引きつらせていた。

次々と女の子たちの髪が剃られていく中で、真子はすでに酔いつぶれて何も知らずにいた。朝になって目を覚ました彼女は、自分と友人たちの坊主頭を目の当たりにし、混乱と後悔でいっぱいになった。

昼過ぎまで眠っていた女の子たちは、目覚めると自分たちの変わり果てた姿に一斉に泣き出した。

真子を含む四人の女友達はすべて坊主頭にされていた。一夜の間に彼女たちの髪は床に散らばり、その事実に最初は誰もが驚き、混乱した。

鏡の前で自分の坊主頭を見つめながら、信じられない気持ちと戸惑いが交錯する中で、涙が止まらなかった。

「え、何これ!?私たち、なんで坊主なの!?」一人がパニック状態で叫んだ。

「あれ…昨夜、真子がバリカンを…」と別の友人が呆れたように語った。

「な、なんでこんなことに…」と戸惑う友達の声が部屋に響いた。真子もこの事態に深く反省し、みんなに何度も謝った。

「本当にごめん、みんな…これが全部私のせいだよ。」真子は涙ながらに謝罪し、その誠実な態度が友達を少しずつ落ち着かせた。

その後の数日間、真子は坊主頭になった友人たちをどうにか慰めようと奔走した。彼女自身が自分のスキンヘッドを受け入れていたからこそ、友人たちにも同じように受け入れてもらえるかもしれないと信じていた。

「大丈夫、これも一つの経験だよ。私たち、いつも支えあってきたじゃん。これからも変わらないよ!」真子はそう励まし、彼女たちは少しずつ新しい自分を受け入れていった。

この一件で真子は、自分の行動が周囲に与える影響について深く考えるようになった。彼女自身の成長とともに、友情も新たな形で結ばれていくのを感じていた。

真子は彼女たちを一人ひとり抱きしめ、「大丈夫だよ、一緒に乗り越えよう」と静かに語りかけた。始めは誰もがその状況を受け入れられずにいたが、真子の誠実な言葉と、彼女自身がスキンヘッドを楽しんでいる姿を見て、徐々に心を開いていった。

「みんな、これからの私たちを記念して、スキンヘッドの浴衣姿で写真を撮ろうよ! 特別な思い出になるから!」真子が提案すると、初めは躊躇していた友人たちも次第にそのアイデアに心を動かされた。

「それ、いいかも! 新しい自分を受け入れる第一歩だね。」一人が言うと、他の子も「うん、やってみよう!」と笑顔を見せ始めた。

彼女たちはそれぞれ自宅に帰って浴衣を持ち寄り、お互いの髪のない頭を見ながら、最初は戸惑いつつも次第に楽しさが増していった。真子は、以前に海外で学んだ髪飾りの代わりに小さな花を皆の頭に飾り、それがまた新たな笑いを提供した。

夕方になり、近くの神社で全員が浴衣姿で集まった。夏の終わりの柔らかな日差しの中、スキンヘッドの彼女たちは異国の風情を醸し出しながらも、どこか和やかな雰囲気を纏っていた。

カメラのシャッターが切られるたびに、初めは緊張していた表情も徐々に明るくなり、最終的にはみんなで大笑いするシーンも。その日の夜、彼女たちはその写真を見返しながら、「こんなに笑ってる写真、久しぶりかも」と話し合った。

この記念撮影が、彼女たちにとって新しい自己像と向き合う大切な一歩となった。スキンヘッドという外見は、彼女たちの中で徐々に「自分らしさ」の一部として受け入れられ、共に過ごす時間の中で新たな絆が深まっていった。

真子と彼女の友人たちのスキンヘッド生活が始まってから数週間が経過し、最初の衝撃と混乱は次第に落ち着いていった。彼女たちは、この新しい外見がもたらす日常の変化に徐々に慣れ、それを楽しむ余裕さえ見つけ始めていた。

真子は特に、スキンヘッドがもたらす解放感と管理のしやすさに喜びを感じていた。「朝起きて髪をセットする時間がなくなったから、もっと自由に時間を使えるようになったよ」と彼女は友人たちに話していた。また、彼女は頭皮のケアにも一層気を使うようになり、日焼け止めや保湿クリームを欠かさずに使用していた。

友人たちも、真子のポジティブな影響を受けて、それぞれにスキンヘッドの生活を楽しむ方法を見つけていた。一人はファッションに変化を加え、「髪がない分、アクセサリーや服で表現する楽しみが増えた」と感じていた。別の友人は、頭皮に直接アートを描くことに興味を持ち始め、週末には友達と一緒にヘナアートを楽しんでいた。

真子たちは、地元の公園やカフェで集まることが多くなり、彼女たちのユニークな外見は徐々に地域社会での話題となった。初めは好奇の目で見られることも多かったが、彼女たちの開放的で自信に満ちた態度が、多くの人々に好意的に受け入れられるようになった。

「実は、このスタイルになってから、新しい人と話す機会が増えたんだ。みんな、最初は髪型のことから話しかけてくるけど、その後は色々な話で盛り上がるよ」と真子は言った。スキンヘッドというスタイルが、彼女たちの社交の幅を広げる助けとなっていたのだ。

スキンヘッド生活を通じて、真子たちは外見だけでなく内面も成長させていた。彼女たちは新たな自己表現の形を見つけ、それが彼女たちの生活に新しい色を加えていた。この経験は彼女たちにとって、外見の変化以上に深い自己受容と自信を育むきっかけとなり、それぞれがその変化を肯定的に受け入れるようになっていた。

真子の提案で始まったスキンヘッドの記念撮影は、ただの記念以上の意味を持ち、彼女たちの間に新たな絆を築く大切な瞬間となった。彼女たちはこの挑戦を通じて、未来への不安を乗り越え、一歩踏み出す勇気を共有した。その力強い一歩が、彼女たちの人生に新たな章を開いたのであった。
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