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第一章
第29話:錬金術ギルドの試験、最終日4
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エリスは泣き止むと、一人で受付カウンターまで戻り、鑑定ルーペを取り出してきた。文字通り、簡易的な鑑定機能が付いたルーペである。
作業部屋に戻った後、早速、ジルが作ったポーションをエリスが鑑定する。
「ちょっと待って! HP回復ポーション(小)ができてる! 初めてでこんなに良いものを作るなんて、やっぱりジルは天才なのね」
低級ポーション作成キットとはいえ、作れるものは僅かに異なる。粗悪、劣悪、微小などが作れ、色が濁って黒くなるものほど品質が悪いとされている。ただし、鑑定ルーペでアイテムの名前は見れるものの、詳しい品質までは判断できない。あくまで、簡易的な鑑定なのだ。
今回ジルが作ったHP回復ポーション(小)は、低級ポーション作成キットで作れるもので、一番良いポーションであることは間違いない。見た感じは黒ずんでいるところもなく、良品質といえる。
「ふーん、それは普通にすごいじゃない。私が最初に作ったものより綺麗な色をしてるし、初めてにしては上出来だと思うわ。意外に私より錬金術のセンスがあるのかもね」
「えー、もう、やめてくださいよー。うちのジルがアーニャさんを越える錬金術師になるなんて、信じられませんから~」
「誰も私を越えるとは言ってないわ」
都合の良いように拡大解釈をするが、都合の悪い部分は聞いていないエリスである。しかし、本人はちゃんと聞いている。
「僕も、アーニャお姉ちゃんみたいになれる?」
「なんで私が目標みたいになってるのよ。一流の錬金術師を目指すなら、他の連中を手本にしなさい。私はルーナの呪いを解いたら、冒険者に戻るつもりよ。チマチマした作業よりも、もっとガンガン魔物を痛め付けてる方が性に合うの」
と言いながら、机の上に置かれていたジルとエリスの昼食であるサンドウィッチに、アーニャは手を付け始めた。なかなか良いハムを使ってるわね、と、噛み締める度にウンウン頷いて食べている。
「じゃあ、アーニャお姉ちゃんのお手伝いをするのは、ダメ?」
「どういう意味よ。私にオムライスをご馳走したいの? それなら、いつでも作りに来ていいわ。後で請求してくれればいいから、材料も適当に買ってきてちょうだい」
「えっと、そうじゃなくて、錬金術の方……」
俯いたジルのボソッと呟くような声を聞いたアーニャは、チラッとエリスを確認した。気まずそうな苦笑いを浮かべて、軽く頭を下げるエリスを見れば、さすがのアーニャも気づいてしまう。
エリクサーで命を助けられた以上、何か自分にできることはないか、探しているのだと。
大きなため息を吐いたアーニャは、気を遣わなくていい……と言いかけて、口を閉ざした。
もし自分が同じ立場であったなら、そんなこと言われるのは酷なことかもしれない。ジルはいま、エリクサーを使うはずだったルーナに会い、自分だけが元気になっているような状態なのだ。子供なりに役立てる方法を考えて、錬金術師の資格まで得たにもかかわらず、わざわざ突き放すのようなことをしなくてもいいと、アーニャは思う。
それに、大人でさえ怖がられることが多いアーニャを前にしても、ジルが怖がらなかった。むしろ、相談してくるほど信頼を寄せてくるような状態で、それを嫌と思わない自分がいる。
アーニャは子供好きではないけれど、命を助けた影響もあって、心のどこかでジルを気にしてしまう。アーニャお姉ちゃん、と、まるで本当の弟のように名前を呼んでくるジルは、妙に居心地がいいのだ。
「私としては、ルーナの話し相手になって、オムライスを作ってくれるだけで満足してるわ。命を助けられた恩を返したいと思うなら、そっちをしっかりやってもらえば十分よ。一人の時間が減れば、ルーナも気が休まるだろうから」
少しばかりむず痒い気持ちになりながらも、アーニャは本心を話していた。
普段のアーニャなら、ここまで素直に慣れなかっただろう。落ち込むように俯いたジルと、信頼するエリスしかいない狭い空間だからこそ、自分の気持ちを優しく伝えることができた。
こんな小さな男の子が重荷を背負うことはない。ルーナの命を守るのは、自分の役目なのだから。
そのためにも、まずは腹ごしらえをしなければならないと思うアーニャは、サンドウィッチのおかわりを取ろうと、手を伸ばした。やっぱりハムとチーズの相性はいいわね、と思いながらサンドウィッチをつかむと、そこへ小さな手が優しく添えられる。
アーニャは思った。
(なによ、あんたも食べたかったの? でも、残念。ハムとチーズのサンドウィッチは私のものよ! だいたいこういうのは、早い者勝ちなの。他のサンドウィッチで我慢しなさい)
さっきまでのジルへの思いはどこへいってしまったのか。大人げない行動ではあるものの、確実にサンドウィッチを食べるため、少しばかり……いや、きついぐらいの圧をかけようと、ジルに目線を合わせる。
その瞬間、アーニャは想像を絶する攻撃を食らう!
圧を加える前からウルウルとした瞳に、少し俯き加減のまま様子を見てくる、上目遣い。悲しみを表すように口元にグググッと力が入り、がんばったんだけど……と、切なさを猛アピール。
そんなジルの姿を見たアーニャは、心の萌え萌えカウンターをねじ込まれる!
「アーニャお姉ちゃんのお手伝いは……、できないの?」
ずっきゅしゅーーーーーーーんっ!
バリンバリンッ! と、ガラスのハートが砕け散り、よくわからない感情がアーニャの心の内から湧き上がってくる。心臓はドキドキ、体温は右肩上がり、ちょっぴり胸の奥が苦しいこの気持ちは……恋ではない! 決して!
大人の女性であるアーニャが、男の子に恋をするわけがない! ましてや、相手は友達の弟!
「はぇ~、あ、えぇ、その……な、何もできないとは、えっと、言ってない……じゃない」
ちょっぴり照れてしまったアーニャさんは、すぐに妥協しちゃう! 萌え萌えカウンターを食らい、『状態異常:萌』になっている! 事の成り行きを見守っていたエリスが、「えっ?」と反応してしまうほど、萌えていた!
「ル、ルーナの治療薬を作るには、それなりの準備が必要なのよ。あ、あんたは錬金術のセンスがあるみたいだし、簡単なものくらいなら、少し教えれば作れるようになると思うわ。ちょうど助手が欲しいと思ってたところだし、その、仕方なくよ。仕方なく、て、て、手伝わせてあげてもいい……わよ?」
アーニャの言葉を聞いたジルは、ちょこんっと乗ってた手をどけ、トコトコトコッと走り出す。座ったままサンドウィッチに手を伸ばしたアーニャの元までやってくると、アーニャの腕をギュッと握り締めた。
「本当? お手伝いしてもいいの?」
「し、仕方なくよ。ちょうど助手の枠が開いてるの。それだけのことで、深い意味はないの。よ、よかったわね、私の助手になれて」
目をキラキラさせて見つめてくるジルに対して、あなたはどこを向いて話してるんですか? と言わんばかりに、あさっての方向を見るアーニャ。なんだかんだで面倒見がいいアーニャの姿を見て、エリスは微笑む。
「アーニャお姉ちゃん、ありがとう!」
サンドウィッチに手を伸ばしたアーニャの手をかいくぐり、嬉しさのあまりに、ジルは豪快なハグを決める。ギュ~ッと抱きつき、笑顔がこぼれていた。
べ、べ、べ、別にこれぐらい余裕よ! と、心臓をバクバクさせるアーニャは、抱きつくジルに応えるようにして、背中に手を添える。ガシッ、ガシッ、と、ぎこちないハグで。
作業部屋に戻った後、早速、ジルが作ったポーションをエリスが鑑定する。
「ちょっと待って! HP回復ポーション(小)ができてる! 初めてでこんなに良いものを作るなんて、やっぱりジルは天才なのね」
低級ポーション作成キットとはいえ、作れるものは僅かに異なる。粗悪、劣悪、微小などが作れ、色が濁って黒くなるものほど品質が悪いとされている。ただし、鑑定ルーペでアイテムの名前は見れるものの、詳しい品質までは判断できない。あくまで、簡易的な鑑定なのだ。
今回ジルが作ったHP回復ポーション(小)は、低級ポーション作成キットで作れるもので、一番良いポーションであることは間違いない。見た感じは黒ずんでいるところもなく、良品質といえる。
「ふーん、それは普通にすごいじゃない。私が最初に作ったものより綺麗な色をしてるし、初めてにしては上出来だと思うわ。意外に私より錬金術のセンスがあるのかもね」
「えー、もう、やめてくださいよー。うちのジルがアーニャさんを越える錬金術師になるなんて、信じられませんから~」
「誰も私を越えるとは言ってないわ」
都合の良いように拡大解釈をするが、都合の悪い部分は聞いていないエリスである。しかし、本人はちゃんと聞いている。
「僕も、アーニャお姉ちゃんみたいになれる?」
「なんで私が目標みたいになってるのよ。一流の錬金術師を目指すなら、他の連中を手本にしなさい。私はルーナの呪いを解いたら、冒険者に戻るつもりよ。チマチマした作業よりも、もっとガンガン魔物を痛め付けてる方が性に合うの」
と言いながら、机の上に置かれていたジルとエリスの昼食であるサンドウィッチに、アーニャは手を付け始めた。なかなか良いハムを使ってるわね、と、噛み締める度にウンウン頷いて食べている。
「じゃあ、アーニャお姉ちゃんのお手伝いをするのは、ダメ?」
「どういう意味よ。私にオムライスをご馳走したいの? それなら、いつでも作りに来ていいわ。後で請求してくれればいいから、材料も適当に買ってきてちょうだい」
「えっと、そうじゃなくて、錬金術の方……」
俯いたジルのボソッと呟くような声を聞いたアーニャは、チラッとエリスを確認した。気まずそうな苦笑いを浮かべて、軽く頭を下げるエリスを見れば、さすがのアーニャも気づいてしまう。
エリクサーで命を助けられた以上、何か自分にできることはないか、探しているのだと。
大きなため息を吐いたアーニャは、気を遣わなくていい……と言いかけて、口を閉ざした。
もし自分が同じ立場であったなら、そんなこと言われるのは酷なことかもしれない。ジルはいま、エリクサーを使うはずだったルーナに会い、自分だけが元気になっているような状態なのだ。子供なりに役立てる方法を考えて、錬金術師の資格まで得たにもかかわらず、わざわざ突き放すのようなことをしなくてもいいと、アーニャは思う。
それに、大人でさえ怖がられることが多いアーニャを前にしても、ジルが怖がらなかった。むしろ、相談してくるほど信頼を寄せてくるような状態で、それを嫌と思わない自分がいる。
アーニャは子供好きではないけれど、命を助けた影響もあって、心のどこかでジルを気にしてしまう。アーニャお姉ちゃん、と、まるで本当の弟のように名前を呼んでくるジルは、妙に居心地がいいのだ。
「私としては、ルーナの話し相手になって、オムライスを作ってくれるだけで満足してるわ。命を助けられた恩を返したいと思うなら、そっちをしっかりやってもらえば十分よ。一人の時間が減れば、ルーナも気が休まるだろうから」
少しばかりむず痒い気持ちになりながらも、アーニャは本心を話していた。
普段のアーニャなら、ここまで素直に慣れなかっただろう。落ち込むように俯いたジルと、信頼するエリスしかいない狭い空間だからこそ、自分の気持ちを優しく伝えることができた。
こんな小さな男の子が重荷を背負うことはない。ルーナの命を守るのは、自分の役目なのだから。
そのためにも、まずは腹ごしらえをしなければならないと思うアーニャは、サンドウィッチのおかわりを取ろうと、手を伸ばした。やっぱりハムとチーズの相性はいいわね、と思いながらサンドウィッチをつかむと、そこへ小さな手が優しく添えられる。
アーニャは思った。
(なによ、あんたも食べたかったの? でも、残念。ハムとチーズのサンドウィッチは私のものよ! だいたいこういうのは、早い者勝ちなの。他のサンドウィッチで我慢しなさい)
さっきまでのジルへの思いはどこへいってしまったのか。大人げない行動ではあるものの、確実にサンドウィッチを食べるため、少しばかり……いや、きついぐらいの圧をかけようと、ジルに目線を合わせる。
その瞬間、アーニャは想像を絶する攻撃を食らう!
圧を加える前からウルウルとした瞳に、少し俯き加減のまま様子を見てくる、上目遣い。悲しみを表すように口元にグググッと力が入り、がんばったんだけど……と、切なさを猛アピール。
そんなジルの姿を見たアーニャは、心の萌え萌えカウンターをねじ込まれる!
「アーニャお姉ちゃんのお手伝いは……、できないの?」
ずっきゅしゅーーーーーーーんっ!
バリンバリンッ! と、ガラスのハートが砕け散り、よくわからない感情がアーニャの心の内から湧き上がってくる。心臓はドキドキ、体温は右肩上がり、ちょっぴり胸の奥が苦しいこの気持ちは……恋ではない! 決して!
大人の女性であるアーニャが、男の子に恋をするわけがない! ましてや、相手は友達の弟!
「はぇ~、あ、えぇ、その……な、何もできないとは、えっと、言ってない……じゃない」
ちょっぴり照れてしまったアーニャさんは、すぐに妥協しちゃう! 萌え萌えカウンターを食らい、『状態異常:萌』になっている! 事の成り行きを見守っていたエリスが、「えっ?」と反応してしまうほど、萌えていた!
「ル、ルーナの治療薬を作るには、それなりの準備が必要なのよ。あ、あんたは錬金術のセンスがあるみたいだし、簡単なものくらいなら、少し教えれば作れるようになると思うわ。ちょうど助手が欲しいと思ってたところだし、その、仕方なくよ。仕方なく、て、て、手伝わせてあげてもいい……わよ?」
アーニャの言葉を聞いたジルは、ちょこんっと乗ってた手をどけ、トコトコトコッと走り出す。座ったままサンドウィッチに手を伸ばしたアーニャの元までやってくると、アーニャの腕をギュッと握り締めた。
「本当? お手伝いしてもいいの?」
「し、仕方なくよ。ちょうど助手の枠が開いてるの。それだけのことで、深い意味はないの。よ、よかったわね、私の助手になれて」
目をキラキラさせて見つめてくるジルに対して、あなたはどこを向いて話してるんですか? と言わんばかりに、あさっての方向を見るアーニャ。なんだかんだで面倒見がいいアーニャの姿を見て、エリスは微笑む。
「アーニャお姉ちゃん、ありがとう!」
サンドウィッチに手を伸ばしたアーニャの手をかいくぐり、嬉しさのあまりに、ジルは豪快なハグを決める。ギュ~ッと抱きつき、笑顔がこぼれていた。
べ、べ、べ、別にこれぐらい余裕よ! と、心臓をバクバクさせるアーニャは、抱きつくジルに応えるようにして、背中に手を添える。ガシッ、ガシッ、と、ぎこちないハグで。
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