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依頼ならば、仕事でも守る物の為にやります。

??な王子sibe

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私はこの国の第2王子。歳は15。

 今日、異界から勇者様達が召喚された。しかも私と同じ歳らしい。

 どういう人達なのか分からないが、今日の晩餐で対面するので、ワクワクしている。

 私は、公務の息抜きに裏庭を散歩していると、何やら物音がする。

 影からこっそり除くと、そこには髪を一つにまとめた黒髪の女の子が居た。

黒髪……という事は勇者様なのだろうか……勇者様は、黒髪黒目らしい……

その子は何やら運動服を来ているようで、足やら体型やら思いっきり見えている。


その子は近くの木を揺さぶり葉を落とす。

??何をしているのだろうか?

((꜆꜄ ˙-˙ )꜆꜄꜆シュッシュッシュシュシュシュシュッ

落ちてきた葉を全てキャッチしている。

素早い。

 そしてなんと言うか……体を動かしているので……その……胸部が揺れているのだ……////
 
その子は軽やかに葉を全てキャッチすると、その気に向かいお辞儀をしている。

……何をしているのだろうか?

……急にその子は木を軽やかに踊るような感じでくるんっと回し蹴りをすると、


ドッガァ        バキバキバキバキィィ

「へ?」


折れた。

 
物凄い音を立てながら折れた。

……え?強い……流石勇者様ということなのだろうか。

「あわ、わ、わ、わ」

 その子は慌てて折れた木を空間魔法に閉まっている。

珍しい空間魔法の使い手なのか……

あ!?木も生やしている。

緑魔法も……

 あの力に、珍しい空間魔法と緑魔法……そしてあの美貌……


私は、はっきり言って一目惚れをしていた。

「ごめんなさい!」

 そしてあの優しさだ……倒れてしまった木に対しての謝罪だろう……

強さ、美貌、優しさ……なんて人だ……

 呆然としていると、またあの子は、近くの小石を遠くの木に投げ、落ちてきた葉をまた小石で撃つ……

 
ダァン

フサフサフサ


ヒュッヒュッ

パァァン     パァァン

「あたっ、ちゃった……」


どうやら、あの子も驚いているようだ。洞察力も持つということか……

 
 そこから女の子は、石を上に投げ、軽々と軽やかに動き訓練をしている。


ヒュッ  パァァン   ザッザッ

  
一息着いたところで私は、声をかける。

「凄いね。勇者様。今のトレーニング、うちの王族騎士団よりも強いよ。」

「え?……え?えっと……」

 今のを見られていた事に恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。

熟れた桃のようで可愛らしい……

「えっと、はい……勇者に、なりました。お褒め頂き光栄?です……」

「なるほどね~君、僕の妃にならないかい?そこまで美人で、いい体で勇者様だと、僕一目惚れしちゃったよ。」

「え、えっとお断り、します……」

「理由は?」

「明日、分かります……」

「何で明日なんだい?」

「それは……言えません。」

「そうか……でも諦めないよ。僕は諦めが悪い方なんだ。」

「えっと、望まない所ですね」

「そこは、望んで欲しいね。(ケラケラ)」

「で、では、もう行かないと行けないので……」

「あ、ああ。絶対に振り向かせて見せるよ?」

「やめてくださると、嬉しいです。」

「ノーコメントで。」

「それは残念です。」

 女の子は、ペコリ   としてどこかに行ってしまった。

あぁぁぁぁぁ!!!何で私は、あんなふうに言ってしまったんだ!考えていた事と、違う事をペラペラと……





 それから時が経ち……(と言ってもそんなに掛かってない)

 私達(王族)は、晩餐と勇者様達との顔見せという事で食堂に行くと、勇者様達はもう食べ始めていたようだ。

「な?!何故我らが来る前に先に食事をしているのだ!」

父上が叫ぶ。

 いや、父上。異界の者にこちらのルールなどわかるわけないじゃないですか。

 すると、勇者様達の中の1人が答えた。

「宰相さんから聞いてませんか?」 

宰相?何かあったのか?

「ぬ?あ、あれか!先程宰相から聞いた。いや、あれは無効だ!我らが居ない時にそんなもの勝手にやられてもダメだ!!」

「ですが、宰相は、自分から契約書を書いて渡してきたのだから、こちらの責任では無い!」

「ちっ!往生際が悪い。まぁ、それは、食べ終わってからにしよう。おい、我らの分を……」

 いや、だからなんの話しをしているのでしょうか?

そして持ってきてもらったものは、何やら勇者様達が食しているものとは違うようだ。

どういう事だ?

あの嗅いだことの無いとてつもなくいい匂いを放っている食べ物を食べたいのに……

「何故勇者様方と違う料理なんだ?!」

父上の問に先程の勇者様が答える。

「僕達は、この世界の料理があまり美味しく感じないんです。なので僕らの中から料理をして皆に振舞ってくれてるんです。」

な?!

 この国の一番上手いとされているコックの料理が上手くない……だと?

「な、では、我らにも同じものを!」

「あ~……それは、聞いてみないと分かりませんね。如月さん!後3人分同じの出せる?」

キサラギ?料理を作った人だろうか?

「ムリ、だよ……魔力、ほとんどなくなっちゃったから、今回復中、また使うなんてムリ……」

「何で料理するのに魔力使うんだい?」

「材料を、魔力で出してるから……この世界に、日本と同じもの少ないの。だから、全部私が用意、した。」

この声……まさか、さっきの女の子だろうか?!

「なるほど……そういう事ですのでムリですね。」

「な、我の命令に逆らう気か?」

「そもそも、その気なら僕達この世界救わなくても別に良いんですよ?はっきり言って。だけど、助けを求めるから仕方なくって感じなのに……ねえ?皆!」

「「「「「コク」」」」」

「キサラギ……」(ボソッ)

呟いてしまうと、キサラギさんと目があった。

 とても驚いている……見ていて楽しいな。

……というか、あの美貌や、体型を何故隠しているのだろうか?

前髪や、服装であの美しい女の子の面影が少ない……

「くっ、仕方ない……まぁ、取り敢えずは、この話明日にさせて頂こう。」

「分かりました。」

 そうして話は、終わり私達は、出された食事を食べる。


その日の夜は、何か嫌な胸騒ぎがした。

何だろうか……この感じは……

 そして私は、あの時どうして外を見なかったのかと後悔することになるが、それはまた、別の話。
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