私のものを何でも欲しがる妹は私の婚約者まで欲しがるのでダンジョンに置き去り。今更辞めてと言われても貴女はもっと私に酷い虐待をしてきたでしょう

甘いからあげ

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アンジェリス死亡ルート

※アンジェリス死亡ルート1「私今誰かに抱きしめられてるの。これ誰が抱きしめているの!?」 辞めて下さい。私を勝手に抱きしめないで下さい

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 ミヤーネに別れを告げた私は走り出しました。
何故か音楽が聴こえてるのです。
私に優しい言葉も聴こえてきます。
今までに無いほど心地よい穏やかな幸せな優しい時間です。
今、私は満たされています。
エカード、貴方は今幸せですか。
私はエカードに何が出来るのでしょうか。
誰かがただ抱きしめてやれと言っていました。
私がミヤーネに両親に虐待されっぱなしでいたせいで、貴方にも迷惑も情けない思いもかけさせてきましたね。
もう私は救われたので、貴方も救われるでしょう。
私だけこんなに幸せで良いのでしょうか。
なんだか、脳がふわふわしています。
ありがとうございます。
皆に感謝したくなってきました。
お父様、お母様。今までずっと私を虐待してきましたね。
ミヤーネだけをかわいがってきましたよね。
でもいいんです。
お父様もお母様も殺すのですから。
もう、今の私の頭の中は憎しみや復讐などありませんでした。
ただ、もっと強くなってもっと辛さを乗り越えて、弱い私を殺すのです。
こんにちは強い私。
 「アンジェリス!!こんな所で1人で何してるんだ!!」
 あら、婚約者のエルクが眼前に現れました。
 「ふー!踊りましょう」
 私はエルクの手を取り踊りだしました。
 「ねぇエルク。この音楽はどこから聴こえてくるのかしら。
不思議ねぇ」
 まるで、何者かに抱きしめられているようです。
 「あー!!」
 誰ですか。誰が私を抱きしめているのですか。
 「ねぇエルク、私今誰かに抱きしめられてるの。これ誰が抱きしめているの!?」
 辞めて下さい。私を勝手に抱きしめないで下さい。
 「誰も抱きしめてなどいないぞ!!アンジェリス!!お前やはり!!」
 ヨルクの方が私より良い剣を持っているのです。
私はヨルクの剣を抜き、私の背後の何者かを刺しました。
 !!剣が私の臓器を刺しています。
 !!何故ですか!!私を刺さないように加減したのに!!


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