私のものを何でも欲しがる妹は私の婚約者まで欲しがるのでダンジョンに置き去り。今更辞めてと言われても貴女はもっと私に酷い虐待をしてきたでしょう

甘いからあげ

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アンジェリス過去編

乙女の婚約者を裏切り傷つけた罪は重いですよどんな目にあうか分かっていますかヨルク 理解していようがしてなかろうが貴方の罪も罰も変わりません

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 !!妹のミヤーネが私の婚約者のヨルクと一緒に部屋から出てきました。
は、ははは。
ヨルクは両親に無理矢理決められた婚約者ですし、私はヨルクの事などまったく愛していません。
愛のあの字もありません。
けれど、こうも婚約者の徹底的な浮気を見せつけられると、流石に傷つくようです。
 「そう。ふふふふ、浮気するにしてももう少しばれないようにしたりしないかしら。
まさか同じ屋敷でこうも堂々と浮気するなんてね」
 私は、やはり傷ついていました。悲しのさあまり、泣いてしまいそうでした。
 けれど、泣いてどうなるというのでしょう。
泣いて誰かが助けてくれるというのでしょうか。
今まで、どれだけ虐待されてもどれだけ傷つけられてもどれだけ悲しんでも。
一度でも誰かが助けてくれましたか。
エカードなら助けてくれるでしょう。
しかし、エカードに泣いてる所なんて見せられません。
ランベアトにもベンヤミンにも涙なんて見せられません。
なら、泣かずに自分でなんとかするしかありません。
涙で視界が阻害されると、その隙を狙ってミヤーネが私の命を狙いにくるかもしれません。
これこそがミヤーネの作戦かもしれません。
私は涙を抑えました。
 「あらぁ~お姉ぇ様~ミヤーネはヨルクと浮気なんてしていないわぁ~」
 はぁ?この状況でよく『浮気なんてしていない』と白を切れますね。
誰がこの状況でそんな言葉を信じるでしょうか。
婚約中の殿方と自室から2人で出てきたら、言い逃れなど出来ないのですよ。
ミヤーネの弟分のロジャーもヨルクのアードリアンもいません。
ミヤーネもヨルクもお互い弟分にも見せられないやましい事をしていたという追撃の証拠です。
 「そうだ!!俺様達は浮気等していない!!」
 はぁ、ヨルクも白を切ればいいとでも思っているようです。
どうにもなりませんよ。
 「そう、じゃあ何故貴方達の弟分のロジャーもアードリアンもいないのかしら。
弟分に見せられない事でもしてたんじゃないかしら。
やましいと自覚してる事をしていたから弟分を部屋の中どころか部屋の前にも置いていないのでしょう」
 「ふん!!確かに俺様はアードリアンには見せられない事をしていた!!」
 は、はぁ?
ははは。ヨルクは馬鹿過ぎて浮気を認めました。
馬鹿ですねぇ。
乙女の婚約者を裏切り傷つけたこの罪は重いですよ。
これからどんな目にあうか、分かっていますかヨルク。
まぁ、理解していようがしてなかろうが、貴方の罪も罰も変わりません。

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