71 / 182
第十二章 深夜の王宮
1 気の利く侍従(領主視点)
しおりを挟む
1 気の利く侍従 (領主視点)
悲壮な面持ちで帰った小生を迎えたのは、寝静まった城だった。
裏ルートから戻る途中で厨房や広間の様子を伺ったが、小生の不在は特に騒ぎにはなっていない。若干拍子抜けした。
ジュンの屋敷にいくという手紙を机に残しておいたから、ジュンがうまく取り繕ってくれたのかもしれない。
暗い廊下で隠し扉の鍵を開けながら、ふと嫌な予感がする。
これは嵐の前の静けさか。部屋の中では、怒り心頭の執事たちが腕組みして待ち構えているかもしれない。
そっと扉を開けて中を覗く。
部屋の中は薄暗いけれども、空気は暖かい。暖炉にはちゃんと火が入っていて、チラチラと家具の影が揺れている。
ベッドの天幕は引かれている。あたかもその中でお利口さんの領主がスヤスヤと寝ているように見える。
部屋の奥の方で、物音がした。誰かが声を押し殺して話しているようだ。
忍び足で近づく。怪しい声は、衝立の向こうからしている。
「ほら、おいで……」
「あっ……そんな、いけません……」
暖炉の火が重なり合う人影を映した。衣擦れと、寝椅子の軋む音。
何これ、まだ幻覚が続いてるの?……自室で何者かがコトに及んでいるのだが!?
小生は音を立てて正規のドアを開け閉めし、何度か咳払いをした。
ーーがたがたっ……!
奥で何やらばたついている。気付かないフリをして部屋のランプをつけていく。
「りょ、領主様……おかえりなさいませ!」
衝立の奥から飛び出してきたのは、いつもドアの前で廊下の見張りをしている従僕だった。
「た、ただいま」
思わず普通に返事をした。普段非常に真面目な働きぶりをしている従僕だったので意表を突かれたのだ。
小生が戸惑っていると、背後から聞き慣れた声がした。
「おや領主様……もうお帰りで」
振り返らなくても、誰が出てきたかすぐに分かった。
「……トーマ……!」
もはや怒る気力も起きない。今日だけで、一体何回こいつに呆れればいいんだ。侍女だけでなく、男の従僕にまで手を出しているのか? しかも小生の部屋で……。
「ほらね、だから大丈夫だって言ったろ?」
トーマはそういいながら見張り番の肩を叩くと、おなじみの含み笑いを小生に向けた。
「ご無事で何よりです。では、我々は失礼をば……」
「い、いやいやいや……ちょっと待て」
反射的に引きとめたものの、すぐにそれを後悔した。はっきりと目に入った二人の姿に、思わず顔を覆った。
「人の部屋でそういうことをするのだけはやめてくれ……」
「なんとひどいお言葉。睡眠時間を削って領主様のお留守番をしておりましたのに」
「その格好で?」
トーマのベルトは外れたままだったし、見張り番の上着のボタンも互い違いになっていた。
すると、トーマはやれやれと言って肩をすくめた。いや、やれやれなのはこっちなんだが……。
「全く、手のかかる領主様で困りますよ……」
トーマは小生の書き置きを取り出して、ひらひらと振ってみせた。
「領主様がいないといって、彼が泣きついてきたんですよ」
「あ……」
ようやく事態が飲み込めた。見張り番は顔を真っ赤にして俯いている。
「見張り番の身にもなってくださいよ、領主様。領主様の身に何かあったらクビが飛ぶと言って、このフランツ君は死ぬほど気を揉んでいたのですよ」
「ああ、そうか……すまなかったね」
晩餐に現れない小生をトーマが呼びにきて初めて、見張りのフランツ君は部屋がもぬけの殻になっていることに気付いたそうだ。
「こんな時間にお忍びでジュンの屋敷に行かれたと知り……私にはピンとくるものがあったのです」
と、トーマは小生に耳打ちした。
「執事には、領主様は部屋で食事をとられると伝えておきました」
「えっ?!」
テーブルには、確かに小生の夜食が置かれている。
「領主様は大層お疲れのご様子で、食事もそこそこにお休みになった……ということになっていますよ」
小生は驚いてトーマの顔を見つめた。なんだよトーマ、突然ものすごく気が利くじゃないか……!
「しかしこの真面目くんは、どうしても領主様がお帰りになるまで安心できないというので。仕方なく私が慰めてやっていたのです」
「そうだったのか……ごめんよ、フランツ……いろんな意味で……」
「なんです、いろんな意味とは」
領主に抜け出されるわ、王のお気に入りに絡まれるわ……彼にとっては散々な夜だったことだろう。小生は平に謝った。
真面目くんことフランツは恐縮して部屋を出ていった。
***************
「領主様にはこれで貸しが三つになった訳ですな」
トーマは当然のようにソファに座って菓子を摘んでいる。な、なぜ出て行かない。こんな夜ふけに居座る気か? どっと疲れが出てきた。
「……この借りは返す。でも、話は明日にしてくれないか」
小生はベッドの天幕を開け、どさりと倒れ込んだ。気が抜けた途端、まためまいがしてきた。
「それで……オトとはお逢いになれたのですか?」
「は?」
なぜ急にオトの話になるのだ。頭がぐるぐるしていて、ツッコむ気力も出ない。トーマはベッドに腰を下ろして、仰向けに横たわる小生の顔を覗き込んだ。
「おや、大丈夫ですか? 心なしか顔が赤いようですね……」
無視して目をつむる小生の頬を、トーマの指が撫でた。
「まさかとは思いますが領主様、酒を召されましたか?」
「色々あったんだよ……」
頼むから寝かせてくれ……。無断外出を周囲に言い繕ってくれたことは感謝するが、ここで気を利かせて一人にしてくれたらもっと素直に感謝するのに。
「悪いお人だ……オトは未成年でしょうに」
聞き捨てならないセリフに思わず目を開ける。
「だから、なんでオトの話に……」
トーマはにやりと笑った。
「お忍びで会いに行かれたのでしょう? ジュンの屋敷まで……」
あの書き置きを見て、トーマは小生がオトに逢いに行ったと思ったらしい。だからこそ執事に小生の不在をごまかしてくれたのだという。
「庇ってくれたのは感謝するが……全くの見当違いだよ」
「違うんですか?」
トーマはまだ半信半疑といった声を出す。
「てっきり朝帰りなさるおつもりだと」
思わず顔が赤くなる。だめだ、あの妙な酒のせいだろう。全然表情を取り繕うことができない。
「ふっ……真っ赤になっちゃって。可愛いなあ、領主様は」
どうやらオトへの気持ちは完全に見抜かれているらしかった。もはや隠すことは諦めた。
「……そんなにわかりやすかった?」
オトへの恋心は、全力で隠しているつもりだった。
「努力は認めますが……バレバレです」
努力を認められているのが逆に恥ずかしい。
「もしかして、城の者たちみんなにバレてたりする?」
「それはないでしょう……恋愛マスターだからこそ見抜けたものとお考えくださいな」
本当か? 片目を開けてトーマの顔を見上げる。
「ああ、しかし皇女様はお気付きでしょうね……」
「嘘だろ?!」
「オトへのあの絡み方は、明らかにあなたへの挑発でしょう」
「まさかそんなこと……」
ありえないと言いかけて、考えを変えた。あの皇女なら、ありうる……。小生は腕で顔を覆った。トーマはいかにも愉快そうに笑った。
「最悪だ……」
「大丈夫、私も、おそらく皇女様も、あなたの気持ちを言いふらしたりしませんよ」
トーマは小生の髪を撫でた。
「どうだか。領主が小姓にガチ恋なんて、格好のゴシップネタだろ……」
小生は腕で目元を隠したままつぶやいた。
「言わせておけばいいんです」
トーマの手は優しく小生の髪を撫で続けながら言った。
「私を見習って、男も女も大いに愛してあげればいいんです。この域に達すれば、もはや誰にも咎められませんよ」
自由人のトーマらしい言葉に吹き出した。
「何を恥じているんです? 相手が男だから? 年若いから? 慣習にとらわれるなんて、あなたらしくもない」
トーマには呆れることばかりだが、自分に正直に生きているところはすごい。トーマがもしも小生の立場なら、堂々とオトに告白して、周囲になんと言われても一緒になるのかもしれない。
それでも小生は、トーマにはなれない。小生はトーマのように自由でもないし、機転も効かない。トーマのように軽やかにはふるまえない。そもそも博愛家でもない。
小生が愛せるのはオトだけだという気がする。こんなに誰かを好きになったのは初めてだった。距離の取り方もわからない。突き放していなければ、今度は溺れてしまいそうで怖い。オト以外の物事など、全てどうでも良くなりそうで怖い。
どうすればいいのか、わからない。それが正直なところだった。
今確かに言えることは、自分のせいでオトを傷つけたくないということだけだった。
「オトが好奇の目にさらされたり、辛い思いをすることだけは絶対に耐えられない」
オトを守るためだったらなんでもする。やれというなら、ひれ伏して足を舐めたっていい。小生はそう思いながら、だるい体を起こしてトーマに向き合った。
「頼むから誰にも言わないで……なんでもするから」
悲壮な面持ちで帰った小生を迎えたのは、寝静まった城だった。
裏ルートから戻る途中で厨房や広間の様子を伺ったが、小生の不在は特に騒ぎにはなっていない。若干拍子抜けした。
ジュンの屋敷にいくという手紙を机に残しておいたから、ジュンがうまく取り繕ってくれたのかもしれない。
暗い廊下で隠し扉の鍵を開けながら、ふと嫌な予感がする。
これは嵐の前の静けさか。部屋の中では、怒り心頭の執事たちが腕組みして待ち構えているかもしれない。
そっと扉を開けて中を覗く。
部屋の中は薄暗いけれども、空気は暖かい。暖炉にはちゃんと火が入っていて、チラチラと家具の影が揺れている。
ベッドの天幕は引かれている。あたかもその中でお利口さんの領主がスヤスヤと寝ているように見える。
部屋の奥の方で、物音がした。誰かが声を押し殺して話しているようだ。
忍び足で近づく。怪しい声は、衝立の向こうからしている。
「ほら、おいで……」
「あっ……そんな、いけません……」
暖炉の火が重なり合う人影を映した。衣擦れと、寝椅子の軋む音。
何これ、まだ幻覚が続いてるの?……自室で何者かがコトに及んでいるのだが!?
小生は音を立てて正規のドアを開け閉めし、何度か咳払いをした。
ーーがたがたっ……!
奥で何やらばたついている。気付かないフリをして部屋のランプをつけていく。
「りょ、領主様……おかえりなさいませ!」
衝立の奥から飛び出してきたのは、いつもドアの前で廊下の見張りをしている従僕だった。
「た、ただいま」
思わず普通に返事をした。普段非常に真面目な働きぶりをしている従僕だったので意表を突かれたのだ。
小生が戸惑っていると、背後から聞き慣れた声がした。
「おや領主様……もうお帰りで」
振り返らなくても、誰が出てきたかすぐに分かった。
「……トーマ……!」
もはや怒る気力も起きない。今日だけで、一体何回こいつに呆れればいいんだ。侍女だけでなく、男の従僕にまで手を出しているのか? しかも小生の部屋で……。
「ほらね、だから大丈夫だって言ったろ?」
トーマはそういいながら見張り番の肩を叩くと、おなじみの含み笑いを小生に向けた。
「ご無事で何よりです。では、我々は失礼をば……」
「い、いやいやいや……ちょっと待て」
反射的に引きとめたものの、すぐにそれを後悔した。はっきりと目に入った二人の姿に、思わず顔を覆った。
「人の部屋でそういうことをするのだけはやめてくれ……」
「なんとひどいお言葉。睡眠時間を削って領主様のお留守番をしておりましたのに」
「その格好で?」
トーマのベルトは外れたままだったし、見張り番の上着のボタンも互い違いになっていた。
すると、トーマはやれやれと言って肩をすくめた。いや、やれやれなのはこっちなんだが……。
「全く、手のかかる領主様で困りますよ……」
トーマは小生の書き置きを取り出して、ひらひらと振ってみせた。
「領主様がいないといって、彼が泣きついてきたんですよ」
「あ……」
ようやく事態が飲み込めた。見張り番は顔を真っ赤にして俯いている。
「見張り番の身にもなってくださいよ、領主様。領主様の身に何かあったらクビが飛ぶと言って、このフランツ君は死ぬほど気を揉んでいたのですよ」
「ああ、そうか……すまなかったね」
晩餐に現れない小生をトーマが呼びにきて初めて、見張りのフランツ君は部屋がもぬけの殻になっていることに気付いたそうだ。
「こんな時間にお忍びでジュンの屋敷に行かれたと知り……私にはピンとくるものがあったのです」
と、トーマは小生に耳打ちした。
「執事には、領主様は部屋で食事をとられると伝えておきました」
「えっ?!」
テーブルには、確かに小生の夜食が置かれている。
「領主様は大層お疲れのご様子で、食事もそこそこにお休みになった……ということになっていますよ」
小生は驚いてトーマの顔を見つめた。なんだよトーマ、突然ものすごく気が利くじゃないか……!
「しかしこの真面目くんは、どうしても領主様がお帰りになるまで安心できないというので。仕方なく私が慰めてやっていたのです」
「そうだったのか……ごめんよ、フランツ……いろんな意味で……」
「なんです、いろんな意味とは」
領主に抜け出されるわ、王のお気に入りに絡まれるわ……彼にとっては散々な夜だったことだろう。小生は平に謝った。
真面目くんことフランツは恐縮して部屋を出ていった。
***************
「領主様にはこれで貸しが三つになった訳ですな」
トーマは当然のようにソファに座って菓子を摘んでいる。な、なぜ出て行かない。こんな夜ふけに居座る気か? どっと疲れが出てきた。
「……この借りは返す。でも、話は明日にしてくれないか」
小生はベッドの天幕を開け、どさりと倒れ込んだ。気が抜けた途端、まためまいがしてきた。
「それで……オトとはお逢いになれたのですか?」
「は?」
なぜ急にオトの話になるのだ。頭がぐるぐるしていて、ツッコむ気力も出ない。トーマはベッドに腰を下ろして、仰向けに横たわる小生の顔を覗き込んだ。
「おや、大丈夫ですか? 心なしか顔が赤いようですね……」
無視して目をつむる小生の頬を、トーマの指が撫でた。
「まさかとは思いますが領主様、酒を召されましたか?」
「色々あったんだよ……」
頼むから寝かせてくれ……。無断外出を周囲に言い繕ってくれたことは感謝するが、ここで気を利かせて一人にしてくれたらもっと素直に感謝するのに。
「悪いお人だ……オトは未成年でしょうに」
聞き捨てならないセリフに思わず目を開ける。
「だから、なんでオトの話に……」
トーマはにやりと笑った。
「お忍びで会いに行かれたのでしょう? ジュンの屋敷まで……」
あの書き置きを見て、トーマは小生がオトに逢いに行ったと思ったらしい。だからこそ執事に小生の不在をごまかしてくれたのだという。
「庇ってくれたのは感謝するが……全くの見当違いだよ」
「違うんですか?」
トーマはまだ半信半疑といった声を出す。
「てっきり朝帰りなさるおつもりだと」
思わず顔が赤くなる。だめだ、あの妙な酒のせいだろう。全然表情を取り繕うことができない。
「ふっ……真っ赤になっちゃって。可愛いなあ、領主様は」
どうやらオトへの気持ちは完全に見抜かれているらしかった。もはや隠すことは諦めた。
「……そんなにわかりやすかった?」
オトへの恋心は、全力で隠しているつもりだった。
「努力は認めますが……バレバレです」
努力を認められているのが逆に恥ずかしい。
「もしかして、城の者たちみんなにバレてたりする?」
「それはないでしょう……恋愛マスターだからこそ見抜けたものとお考えくださいな」
本当か? 片目を開けてトーマの顔を見上げる。
「ああ、しかし皇女様はお気付きでしょうね……」
「嘘だろ?!」
「オトへのあの絡み方は、明らかにあなたへの挑発でしょう」
「まさかそんなこと……」
ありえないと言いかけて、考えを変えた。あの皇女なら、ありうる……。小生は腕で顔を覆った。トーマはいかにも愉快そうに笑った。
「最悪だ……」
「大丈夫、私も、おそらく皇女様も、あなたの気持ちを言いふらしたりしませんよ」
トーマは小生の髪を撫でた。
「どうだか。領主が小姓にガチ恋なんて、格好のゴシップネタだろ……」
小生は腕で目元を隠したままつぶやいた。
「言わせておけばいいんです」
トーマの手は優しく小生の髪を撫で続けながら言った。
「私を見習って、男も女も大いに愛してあげればいいんです。この域に達すれば、もはや誰にも咎められませんよ」
自由人のトーマらしい言葉に吹き出した。
「何を恥じているんです? 相手が男だから? 年若いから? 慣習にとらわれるなんて、あなたらしくもない」
トーマには呆れることばかりだが、自分に正直に生きているところはすごい。トーマがもしも小生の立場なら、堂々とオトに告白して、周囲になんと言われても一緒になるのかもしれない。
それでも小生は、トーマにはなれない。小生はトーマのように自由でもないし、機転も効かない。トーマのように軽やかにはふるまえない。そもそも博愛家でもない。
小生が愛せるのはオトだけだという気がする。こんなに誰かを好きになったのは初めてだった。距離の取り方もわからない。突き放していなければ、今度は溺れてしまいそうで怖い。オト以外の物事など、全てどうでも良くなりそうで怖い。
どうすればいいのか、わからない。それが正直なところだった。
今確かに言えることは、自分のせいでオトを傷つけたくないということだけだった。
「オトが好奇の目にさらされたり、辛い思いをすることだけは絶対に耐えられない」
オトを守るためだったらなんでもする。やれというなら、ひれ伏して足を舐めたっていい。小生はそう思いながら、だるい体を起こしてトーマに向き合った。
「頼むから誰にも言わないで……なんでもするから」
21
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる