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第2章 黒騎士と魔王
第72話 邪竜王レギウルス~血の呪法、理想のルーツ~
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「なんじゃと?ということは貴様の父が血の呪法を編み出したというのか?」
あの呪法は父から古き神々の遺産だと聞いていた。その起源は人類創造に関わる物とさえ聞いていた。聞いていた情報と異なっている。
「そう。我が父レギウルスが神々の秘法を元に研究し、改良を加え完成させた物。あれは紛れもなく父の見いだした叡智そのものよ。」
起源そのものには違いはないようだ。ただそれを自分たちの手柄とするのは如何なものか。
「だけれど、竜帝はそれを否定し断罪した。神々の領域に踏み込む、許されざる行為と断じたのよ。」
この件に関しても父の話と同じだ。自分も父と同意見だ。あれはあまりにも危険すぎるからだ。
「そんなものはあくまで表向きの理由にすぎないわ。竜帝は悔しかったのよ。我が父の到達した真理がうらやましかったのよ。見にくい嫉妬にすぎないわ。」
「そんなはずあるものか!神々に対する冒涜ではないか!自分の手柄にするとは、盗人猛々しいにも程があるぞ!」
「お黙りなさい!貴方に私の父が目指した理想がわかるものですか!崇高な理念を侮辱するとは、恥を知りなさい!」
崇高な理想?うぬぼれるにも程があるな。生命への冒涜を犯して、成し遂げる理想とやらにどれ程の価値があるというのだろう?血に汚れた理想など邪悪そのものではないか。
「親子二代そろって、父の理想を侮辱した罪は重いわよ。氷葬という物をご存じかしら?」
氷葬……、自分の専門分野が火炎系なので氷結系魔法は知識がある程度でしかないが、噂程度にはその存在は聞いたことがある。まさか、そんな物を使うつもりなのか……?
「かつて魔術師の間で流行っていた処刑方法よ。永遠に溶けない氷に閉じ込めて、晒し者にしてあげるわ。竜の娘の氷漬けなんて最高の見世物になるでしょうねえ?」
痴れ言を語りながら、奴は魔力の集中を始めている。先ほどまでの魔術とは比較にならない程の力が込められている!あれをくらったら奴の言葉通りになってしまう。
「永遠に氷の中で侮辱の罪を詫び続けなさい。フリージング・フューネラル!」
あれほどの膨大な魔力では避けることも、逃げることも出来ない。できる限り防御対策をせねば!ここで動けなくなってしまえば、他の者の命も危うい。
「ホホホ、無駄よ。そんなことをしても。焚き火程度の火力で氷山を溶かす様な物よ。」
奴の放った氷結魔法が自分の元にまで到達した。全身の感覚が瞬時になくなりそうな程の桁違いの冷気だ。自分自身を焼き尽くす程の魔力で身を守るしかない!
「あらあら!以外と頑張るのね。瞬間冷凍を心掛けたのだけれど。頑張ったところで、苦しみが増すだけ。一瞬で凍ってしまった方が気が楽よ。」
次第に体の末端部分から感覚が消失していく!このままでは持ちそうにない。為す術なしか……。
(父上、申し訳ありません。仇を討つことは敵いませんでした。)
もう……、意識まで…遠くなって…きた。ロアの奴には……ほとんど…力になってやれん…かった…な。ロ…ア……。
「終わりね。これで竜の娘の氷漬けは出来上がり。」
ロア……、あやつなら…この状況をどう…切り抜けるので…あろうな?
《石の上にも三年、砕寒松柏ってね!》
なんで…こんな時に…あやつの言葉が浮かぶんじゃろうな。いや…待て。確か…あの技は敵に悟られずに、徐々にダメージを蓄積して破壊する技だったはず!
「うん?何かしら?微かに魔力を感じるわ。本当にしぶといのね。そんな魔力ではどうにもならないわよ。さっさとくたばりなさいな。」
少しずつ…少しずつだ。奴に決して悟られないように。散々、馬鹿にしてくれた礼をしてやる!度肝を抜いてくれるわ!
(バシュッ!!!)
徐々に内側から氷に穴を空け、後一押しのところで一気に全力の魔力で攻撃を放つ!一条の光線にまで集束した熱エネルギーが奴に向かう。
「何!?」
顔に当たった?……いや、違う。口惜しいが頬をわずかに掠めただけのようだ。肝心なところで外すとは、妾もまだまだ未熟じゃな……。
「おのれ!よくも!私の美しい顔に傷を!」
奴は激昂している。牙を剥きだしにし、顔だけ人の姿から外れ掛けている。ざまあみろ!クソババア!
「貴様に一つお礼がしたくなってのう。邪竜の消し炭なんて物はどうじゃ?珍品として高値で取引される様が目に浮かぶわい。」
「調子に乗るな!小娘風情が!目に物見せてくれようぞ。」
なんとか凌いだのは良いが、問題はここからだ。どうする?……む?なんだ?奴の様子がおかしい。怒りの表情がみるみるうちに元に戻っていく。どういうことだ?
「ウフフ。こんな事をしている間に、下ではとても愉快なことになっていたようね!」
下だと?まさか、ロア達のことか?……なんだアレは?先程までとは比べものにはならぬ程の禍々しい気配を感じた。あの娘の黒い力が本格的に覚醒し始めたか!
「あの娘、大した適正を持っていたようね?目覚め立てであそこまでの力を発揮する魔王は初めて見たわ。」
奴の言うとおりだ。魔王化したばかりというのに、魔王戦役時代の魔王に匹敵する力を感じる。本格的に覚醒したら大変なことになる!
「貴方が私の顔を傷つけた事実は許しがたいけれど、あの子達の惨状を見て苦しむ貴方を眺めて、溜飲を下げるとしましょう。」
「くっ……!?」
何という卑劣で残酷な奴なのだ。吐き気がする!……そんなことより、早くあやつらの所へ戻って事態を収拾せねば!とりかえしが付かなくなる前に!
あの呪法は父から古き神々の遺産だと聞いていた。その起源は人類創造に関わる物とさえ聞いていた。聞いていた情報と異なっている。
「そう。我が父レギウルスが神々の秘法を元に研究し、改良を加え完成させた物。あれは紛れもなく父の見いだした叡智そのものよ。」
起源そのものには違いはないようだ。ただそれを自分たちの手柄とするのは如何なものか。
「だけれど、竜帝はそれを否定し断罪した。神々の領域に踏み込む、許されざる行為と断じたのよ。」
この件に関しても父の話と同じだ。自分も父と同意見だ。あれはあまりにも危険すぎるからだ。
「そんなものはあくまで表向きの理由にすぎないわ。竜帝は悔しかったのよ。我が父の到達した真理がうらやましかったのよ。見にくい嫉妬にすぎないわ。」
「そんなはずあるものか!神々に対する冒涜ではないか!自分の手柄にするとは、盗人猛々しいにも程があるぞ!」
「お黙りなさい!貴方に私の父が目指した理想がわかるものですか!崇高な理念を侮辱するとは、恥を知りなさい!」
崇高な理想?うぬぼれるにも程があるな。生命への冒涜を犯して、成し遂げる理想とやらにどれ程の価値があるというのだろう?血に汚れた理想など邪悪そのものではないか。
「親子二代そろって、父の理想を侮辱した罪は重いわよ。氷葬という物をご存じかしら?」
氷葬……、自分の専門分野が火炎系なので氷結系魔法は知識がある程度でしかないが、噂程度にはその存在は聞いたことがある。まさか、そんな物を使うつもりなのか……?
「かつて魔術師の間で流行っていた処刑方法よ。永遠に溶けない氷に閉じ込めて、晒し者にしてあげるわ。竜の娘の氷漬けなんて最高の見世物になるでしょうねえ?」
痴れ言を語りながら、奴は魔力の集中を始めている。先ほどまでの魔術とは比較にならない程の力が込められている!あれをくらったら奴の言葉通りになってしまう。
「永遠に氷の中で侮辱の罪を詫び続けなさい。フリージング・フューネラル!」
あれほどの膨大な魔力では避けることも、逃げることも出来ない。できる限り防御対策をせねば!ここで動けなくなってしまえば、他の者の命も危うい。
「ホホホ、無駄よ。そんなことをしても。焚き火程度の火力で氷山を溶かす様な物よ。」
奴の放った氷結魔法が自分の元にまで到達した。全身の感覚が瞬時になくなりそうな程の桁違いの冷気だ。自分自身を焼き尽くす程の魔力で身を守るしかない!
「あらあら!以外と頑張るのね。瞬間冷凍を心掛けたのだけれど。頑張ったところで、苦しみが増すだけ。一瞬で凍ってしまった方が気が楽よ。」
次第に体の末端部分から感覚が消失していく!このままでは持ちそうにない。為す術なしか……。
(父上、申し訳ありません。仇を討つことは敵いませんでした。)
もう……、意識まで…遠くなって…きた。ロアの奴には……ほとんど…力になってやれん…かった…な。ロ…ア……。
「終わりね。これで竜の娘の氷漬けは出来上がり。」
ロア……、あやつなら…この状況をどう…切り抜けるので…あろうな?
《石の上にも三年、砕寒松柏ってね!》
なんで…こんな時に…あやつの言葉が浮かぶんじゃろうな。いや…待て。確か…あの技は敵に悟られずに、徐々にダメージを蓄積して破壊する技だったはず!
「うん?何かしら?微かに魔力を感じるわ。本当にしぶといのね。そんな魔力ではどうにもならないわよ。さっさとくたばりなさいな。」
少しずつ…少しずつだ。奴に決して悟られないように。散々、馬鹿にしてくれた礼をしてやる!度肝を抜いてくれるわ!
(バシュッ!!!)
徐々に内側から氷に穴を空け、後一押しのところで一気に全力の魔力で攻撃を放つ!一条の光線にまで集束した熱エネルギーが奴に向かう。
「何!?」
顔に当たった?……いや、違う。口惜しいが頬をわずかに掠めただけのようだ。肝心なところで外すとは、妾もまだまだ未熟じゃな……。
「おのれ!よくも!私の美しい顔に傷を!」
奴は激昂している。牙を剥きだしにし、顔だけ人の姿から外れ掛けている。ざまあみろ!クソババア!
「貴様に一つお礼がしたくなってのう。邪竜の消し炭なんて物はどうじゃ?珍品として高値で取引される様が目に浮かぶわい。」
「調子に乗るな!小娘風情が!目に物見せてくれようぞ。」
なんとか凌いだのは良いが、問題はここからだ。どうする?……む?なんだ?奴の様子がおかしい。怒りの表情がみるみるうちに元に戻っていく。どういうことだ?
「ウフフ。こんな事をしている間に、下ではとても愉快なことになっていたようね!」
下だと?まさか、ロア達のことか?……なんだアレは?先程までとは比べものにはならぬ程の禍々しい気配を感じた。あの娘の黒い力が本格的に覚醒し始めたか!
「あの娘、大した適正を持っていたようね?目覚め立てであそこまでの力を発揮する魔王は初めて見たわ。」
奴の言うとおりだ。魔王化したばかりというのに、魔王戦役時代の魔王に匹敵する力を感じる。本格的に覚醒したら大変なことになる!
「貴方が私の顔を傷つけた事実は許しがたいけれど、あの子達の惨状を見て苦しむ貴方を眺めて、溜飲を下げるとしましょう。」
「くっ……!?」
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