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第1章 英雄と竜帝
第15話 勇者、加勢する。
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「グオオオオン!」
地獄の底から沸き上がってきたかのような、恐ろしい咆哮が洞穴内にこだまする。突如現れたロアの攻撃によって、それはもたらされた。
「こいつ!今まで何してやがった。」
無理もない。ファル自身、魔術に集中していたこともあり、一概には言えないが、彼が見ていた限り、この一撃を加えるまでロアは一度も加勢に現れた様子などなかった。そういうこともあり、この加勢を素直に称賛できなかった。
「やっちまった。こいつぁ薮蛇だったかな。」
剣を抜き、ファルの側まで後退してきた。その横顔はどこかひきつっているようにも見えた。
「今ごろ加勢とは、今まで何やってた?」
「……うん、まあ、いや、その、チャンスを伺ってたんだよ。」
見るからに狼狽えた様子で、しどろもどろに返答する。
「まったく。お前ってやつは!」
このことについて、延々と問い詰めてやりたいところだが、生憎、今はそれどころではない。
《おのれ!絶対に許さんぞ!》
竜帝の逆鱗に触れたところで、さらに火に油を注ぐ様なことになってしまったのは間違いなかった。このままでは本当にこの場を一斉に焼き尽くしかねない状況になってしまった。再び、竜帝は口を開け、意識を集中させている。懲りずにドラゴン・ブレスを使おうとしている。しかし二度、三度も同じ手口で阻止できるとは思えなかった。
「みんな、俺のまわりに集まれ!」
みんな、とはいえ、まともに動けるのは、ファル以外にジュリアとロアぐらいしかいなかった。
「何をするんだ?」
ロアはみんな一緒に黒こげにでもなるつもりかとでも言いたげだった。
「防御障壁よ!それしかないじゃない。」
二人のやり取りに不言実行で答えるべく、ファルは魔術の集中を続けた。光の膜が彼らの周囲を被い始める。ロアの一撃の前から障壁の準備を行っていたため、通常より早く構成することができた。ロアを非難したいところだが、皮肉にもあの一撃が時間稼ぎになってくれたようである。ファルは唇を噛みつつ、防御障壁を完成させた。
《この世から消え失せろ!》
その思念波とともに竜帝の口から閃光が放たれた。放ちつつ、閃光で周囲を凪ぎ払った。
洞穴内一帯は灼熱地獄と化した。
「ぐわっ!あちちちち!」
一方、障壁内では彼らはなんとか持ちこたえていた。ロアは熱がってはいるが、特に焼けたりしている様子はない。
「黒こげにならなかっただけでもファルに感謝しなさい!」
「悪かったな。でも、俺ではこれぐらいが精一杯だ。」
通常の火炎魔術程度なら、どうということもないのだが、今の場合は、何せ、竜帝のドラゴン・ブレスなのである。比較にならないのは明確だ。むしろ、良く持ちこたえたというところだろう。
「しかし、とんでもない威力だな。」
ブレスが収まり、周囲を見渡した。一面が焼き尽くされていた。周囲には傷ついた討伐隊メンバーがいたはずだが、姿が見当たらない。完全に焼き尽くされてしまったのだろうか?もう既に息絶えていた者もいたかもしれないが、まだ息のあった者もいたかもしれない。自分達を守るだけで精一杯だったとはいえ、助けられなかったことに胸を痛めた。
「残ったのは俺たちだけってことか。」
だが、次はどうする?つぎにまた、ドラゴン・ブレスを使われたら持ちこたえられるかどうかわからない。打つ手がない。
「なあ、あれって……。」
ロアがまた世迷い言でもいい始めたのかと思い、彼の方を見た彼は竜帝の方を指差していた。竜帝のほうを見ると、口もとから血を流していた。
「一応、こっちの攻撃が効いてるってことじゃねえの?」
恐らくジュリアが顎に対して加えた一撃だろう。あの一撃が竜帝の口内を傷つけたというところか?
「外からじゃよう、せいぜい、目ん玉ぐらいだろ?おれの攻撃ぐらいしか、効いてないだろ?」
竜帝に出血させるような攻撃はロアの一撃ぐらいしかない。しかし、身体中にはヴァルが付けた傷がないわけではない。とはいえ派手に出血するまでには至っていないのは確かだろう。
「じゃあ、中からなら、いけるんじゃね?」
言わんとしていることはわからないでもなかった。だが、どうするというのか?あのときはたまたま、頭部に攻撃が入っただけだ。何度も同じ手口が通用するとは思えない。
「ちょっと、いいこと思い付いたんだけど。」
どうせ、ろくでもないことに違いないと思った。しかし、話だけは聞いてやろうと思った。
「俺があいつの口を開かせるから、そのときにありったけの魔法を口に目掛けて、撃ってくれ。」
とんでもないことをいい始めた。口のなかに魔術を叩き込むなど無謀以外の何者でもなかった。体外は愚か、竜帝の体内には魔力の原泉が秘められており、魔術の類いは通用するはずがない。吸収されてしまうだろう。
「そんなことしても、魔術はきかないぞ。」
「いや、別に魔法は効かなくてもいいんだよ。ほら、あの岩の魔法みたいに怯ませるぐらいでいいからさ。」
ロック・インパクトのことだろうか?確かに直接効かないのは間違いないが、それに伴う物理現象は効果があった。衝撃なら怯ませることぐらいはできる。……ということは、
「わかった。乗ってやるぜ、お前の策に。」
「ありがとよ!」
ファルは魔術の準備を始めた。彼の周囲にはどこからともなく風が吹き始める。
《小賢しいわ!今さら何をしたところでどうにもならんわ!》
その一言に対して、ロアは不敵に笑った。
《何がおかしい?絶望的な状況に気でも狂ったか?》
「うん、そうかもしれない。だからさ、いっそのこと一思いに消し炭にしちゃってくれない?」
とんでもないことを言い始めた。
《そうか、そうか!とうとう観念しおったか!》
ロアの様子をあざけ笑うかのように、竜帝は気分が良さそうに喉を鳴らした。
《よかろう!消えてなくなるが良い!》
竜帝はドラゴン・ブレスの準備に入った。口を開けたのである。
「よし!今だ!ファルちゃん!」
ちゃん付け呼ばわりされたことは不服だったが、ファルは準備していた魔術を解き放つ。
両拳を竜帝の口に向けて突きだし、構えをとる。
「ヴォルテクス・カノン!!」
すさまじい暴風が彼の両拳に集まっていく。それは次第に竜巻となって竜帝の口へと伸びていった。
「ググオオオオオオオオン!」
口内に空気の塊を突っ込まれ、たまらず絶叫を上げる。
「やった!これならいけるかも!」
ジュリアは思わず声をあげていた。しかし、ここからどうするというのだろう。ロアの口からはこの先の策を聞いていない。ファルは両拳はそのままで、ロアを横目で見た。何か見たことのない構えをとっている。前傾の姿勢をとっているように見える。
「これで決めて見せる!一0八計が一つ、虎穴獲虎衝!」
瞬時にロアがその場から消え失せた。ファルが生じさせた乱気流に乗って、剣を前につきだ下状態でロアは竜帝の口に吸い込まれていく。ドスンと鈍い音が響き渡る。ロアは見事に竜帝の口内に剣を突き立ててみせた。
「そして!こいつはダメ出しの…破竹撃だああ!」
剣を突き立てた状態のまま、剣を上に一閃させた。そしてそのまま、ロアは竜帝の口から離れる。同時に切られた頭部から一斉に鮮血が迸る。口内から頭部を完全に断ち割られていた。竜帝は動かない。さすがに竜帝と言えど、頭を断ち割られてしまっていては、無事ではすまないだろう。
「あぶない!」
すかさず、ジュリアがロアの手を引き、竜帝のそばから飛び退く。そのまま勢い良く、ロアはうつ伏せに倒れる。竜帝は崩れ落ちるかのように倒れていく。
「いてて……、やったか?」
「ああ、間違いなくな。」
物言わなくなった竜帝の亡骸を眺めつつ、勝利を確信していた。
「なんで……、」
そのときジュリアは二人に背中を向けたままで呟いた。
「なんで、その力を早く使ってくれなかったの!」
その一言とともに彼女は振り返った。その目には涙を浮かべていた。
地獄の底から沸き上がってきたかのような、恐ろしい咆哮が洞穴内にこだまする。突如現れたロアの攻撃によって、それはもたらされた。
「こいつ!今まで何してやがった。」
無理もない。ファル自身、魔術に集中していたこともあり、一概には言えないが、彼が見ていた限り、この一撃を加えるまでロアは一度も加勢に現れた様子などなかった。そういうこともあり、この加勢を素直に称賛できなかった。
「やっちまった。こいつぁ薮蛇だったかな。」
剣を抜き、ファルの側まで後退してきた。その横顔はどこかひきつっているようにも見えた。
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「……うん、まあ、いや、その、チャンスを伺ってたんだよ。」
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「まったく。お前ってやつは!」
このことについて、延々と問い詰めてやりたいところだが、生憎、今はそれどころではない。
《おのれ!絶対に許さんぞ!》
竜帝の逆鱗に触れたところで、さらに火に油を注ぐ様なことになってしまったのは間違いなかった。このままでは本当にこの場を一斉に焼き尽くしかねない状況になってしまった。再び、竜帝は口を開け、意識を集中させている。懲りずにドラゴン・ブレスを使おうとしている。しかし二度、三度も同じ手口で阻止できるとは思えなかった。
「みんな、俺のまわりに集まれ!」
みんな、とはいえ、まともに動けるのは、ファル以外にジュリアとロアぐらいしかいなかった。
「何をするんだ?」
ロアはみんな一緒に黒こげにでもなるつもりかとでも言いたげだった。
「防御障壁よ!それしかないじゃない。」
二人のやり取りに不言実行で答えるべく、ファルは魔術の集中を続けた。光の膜が彼らの周囲を被い始める。ロアの一撃の前から障壁の準備を行っていたため、通常より早く構成することができた。ロアを非難したいところだが、皮肉にもあの一撃が時間稼ぎになってくれたようである。ファルは唇を噛みつつ、防御障壁を完成させた。
《この世から消え失せろ!》
その思念波とともに竜帝の口から閃光が放たれた。放ちつつ、閃光で周囲を凪ぎ払った。
洞穴内一帯は灼熱地獄と化した。
「ぐわっ!あちちちち!」
一方、障壁内では彼らはなんとか持ちこたえていた。ロアは熱がってはいるが、特に焼けたりしている様子はない。
「黒こげにならなかっただけでもファルに感謝しなさい!」
「悪かったな。でも、俺ではこれぐらいが精一杯だ。」
通常の火炎魔術程度なら、どうということもないのだが、今の場合は、何せ、竜帝のドラゴン・ブレスなのである。比較にならないのは明確だ。むしろ、良く持ちこたえたというところだろう。
「しかし、とんでもない威力だな。」
ブレスが収まり、周囲を見渡した。一面が焼き尽くされていた。周囲には傷ついた討伐隊メンバーがいたはずだが、姿が見当たらない。完全に焼き尽くされてしまったのだろうか?もう既に息絶えていた者もいたかもしれないが、まだ息のあった者もいたかもしれない。自分達を守るだけで精一杯だったとはいえ、助けられなかったことに胸を痛めた。
「残ったのは俺たちだけってことか。」
だが、次はどうする?つぎにまた、ドラゴン・ブレスを使われたら持ちこたえられるかどうかわからない。打つ手がない。
「なあ、あれって……。」
ロアがまた世迷い言でもいい始めたのかと思い、彼の方を見た彼は竜帝の方を指差していた。竜帝のほうを見ると、口もとから血を流していた。
「一応、こっちの攻撃が効いてるってことじゃねえの?」
恐らくジュリアが顎に対して加えた一撃だろう。あの一撃が竜帝の口内を傷つけたというところか?
「外からじゃよう、せいぜい、目ん玉ぐらいだろ?おれの攻撃ぐらいしか、効いてないだろ?」
竜帝に出血させるような攻撃はロアの一撃ぐらいしかない。しかし、身体中にはヴァルが付けた傷がないわけではない。とはいえ派手に出血するまでには至っていないのは確かだろう。
「じゃあ、中からなら、いけるんじゃね?」
言わんとしていることはわからないでもなかった。だが、どうするというのか?あのときはたまたま、頭部に攻撃が入っただけだ。何度も同じ手口が通用するとは思えない。
「ちょっと、いいこと思い付いたんだけど。」
どうせ、ろくでもないことに違いないと思った。しかし、話だけは聞いてやろうと思った。
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とんでもないことをいい始めた。口のなかに魔術を叩き込むなど無謀以外の何者でもなかった。体外は愚か、竜帝の体内には魔力の原泉が秘められており、魔術の類いは通用するはずがない。吸収されてしまうだろう。
「そんなことしても、魔術はきかないぞ。」
「いや、別に魔法は効かなくてもいいんだよ。ほら、あの岩の魔法みたいに怯ませるぐらいでいいからさ。」
ロック・インパクトのことだろうか?確かに直接効かないのは間違いないが、それに伴う物理現象は効果があった。衝撃なら怯ませることぐらいはできる。……ということは、
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「ありがとよ!」
ファルは魔術の準備を始めた。彼の周囲にはどこからともなく風が吹き始める。
《小賢しいわ!今さら何をしたところでどうにもならんわ!》
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「いてて……、やったか?」
「ああ、間違いなくな。」
物言わなくなった竜帝の亡骸を眺めつつ、勝利を確信していた。
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