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765.転売屋は魚を追いかける
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「シロウ、お魚捕まえるし?」
「なんだ急に、魚ってダンジョンのか?」
「そうだし、魚が空を泳いでるし!四角くて大きくなったり小さくなったりするし!」
「魚が空を泳ぐ?」
所用でダンジョンに入ると、入って早々に大きな虫取り網を持ったベッキーが出迎えてくれた。
心なしか横で控えているミケがいつも以上にソワソワしている。
しかし魚が空を泳ぐ?
「それはボックステトロドンでしょうか。おちょぼ口で近づくと膨らむ魚の魔物なんですけど。」
「それだし!他の冒険者が慌てて追いかけて行ったし!私も欲しいし!ミケにいっぱい食べてもらうし!」
「ミャウ!」
さすが生き字引キキ、さっきの説明だけで種類まで判明させるとは。
本当に頼りになるなぁ、姉も少しは見習ってくれるといいんだが。
「で、そいつは珍しい魔物なのか?」
「そうでもないですね。水場ではなく草原地帯に出没する魔物で、群れを成していることが多くまとめて見つかることがほとんどです。体内に特殊な魔石を有していることがあるのでそれ目当ての冒険者が網をもって草原を走り回っているなんてのはよくあるはなしですね。」
「つまり見つかれば大量、そうでなければゼロってわけか。食えるのか?」
「生憎食用には向いてなくて。」
「だそうだぞ。」
驚愕の事実にミケが大きくうなだれる。
そんなに期待していたのか。
しかし空飛ぶ魚か、まだ見たことないだけに一度はこの目で見てみたい。
「まぁ食用に向かないのは仕方がないとして魔石か、わざわざ特殊というぐらいだから普通のとは違うんだよな?」
「色とりどりのテトロドンがそれぞれの色に合わせた魔石を体内に有している事があります。赤は火属性青は水属性という感じですね。普通の魔石と違って魔力伝達性能が非常に高く、触媒として使用すればかなりの力を発揮します。」
「ふむ、触媒ねぇ。」
「投げると爆発するし、一回使ったことあるし!」
「爆弾か。」
そういえばこの世界では火薬的なものをあまり見かけないな。
無くはないはずだがそれを冒険者が使っているところを見たことがない。
まぁ魔法があるしそれで事足りるのかもしれないが、銃火器なんかは個人の性能に関係なく使える道具だけに重宝すると思うんだがなぁ。
とはいえ危険なことに変わりはないので規制されているのかもしれない。
「ベッキー、案内してくれ。」
「シロウも行くし?」
「あぁ、興味がある。キキ構わないよな?」
「私はお姉ちゃんに護衛を頼まれているだけなので、でも休憩所には行ってくださいね。」
「休憩所の手前にいるし、終わったらよればいいし!」
「ミケも護衛よろしくな、後で肉を食わせてやるから。」
「みゃう!」
「ずるいし!私もなにか甘い物たべたいし!」
網を振り回して騒ぐベッキーをなだめつつ予定を変更して空飛ぶ魚を探すことにした。
いつものようにダンジョンを進み、いつもはまっすぐ進む分かれ道を右へ。
しばらく進むとダンジョン内にもかかわらず涼しげな風が奥から吹いてきた。
なにやら人の声もする。
視界が突然開け、何故か頭上に空が見えた。
青い空に白い雲。
そして吹いてくる風になびく膝丈の草。
まるで波のように風と共に草が躍り、その上を魚が飛び回っていた。
それはもうトンボみたいに。
「そっちにいったぞ!」
「あ、くそ逃がした!」
「馬鹿野郎、ちゃんと捕まえやがれ!もう一回だ!」
「はい!」
だいの大人がお昆虫博士が使うような大きな網を手に草原を走り回り、追いかけまわした魚を捕まえようと網をふるっている。
なんだろう、見ていると面白いが本人たちは必至だ。
「あれが例の魚か。」
「そうです、あまり強い魔物ではありませんが体当たりされると骨は折れますので気を付けてください。」
「十分凶悪だろ。」
「基本逃げるから問題ないし、目の前にさえ立たなければいいだけだし。」
「そういう問題なのか。」
「ベッキーちゃんの言う通りですね、魚群の前ではなく一歩横に立って網を振るのが効率的です。」
物は試しとミケが追いかけた魚めがけて網をふるうといとも簡単に捕まえることができた。
大きさは40cmぐらいで見た目は四角いフグ。
うん、フグだ。
確かハコフグっていう種類がいたと思うがそれとハリセンボンを足したような感じ。
網の中で一生懸命に体を大小させてこちらを威嚇してくるも、一度止まると勢いがないのか逃げ出すことはできないようだ。
その後も何匹か捕まえてみたのだが、赤青黄緑と中々にカラフルで面白い。
「これ、どうやって体を膨らませているんだ?」
「体内の水と空気を混ぜて軟骨を伸縮させていたと記憶しています。」
「ふむ、とりあえずバラしてみるか。」
トゲなどはないが持った感じは思った以上に硬くどこにナイフを刺しても何かにあたってしまう。
なんとか首の下にナイフが入る場所があったので差し込んでみると、そこから一気に水が出てきた。
量にして1リットルぐらいはあっただろうか。
水が抜けると同時に魚も絶命。
しかし、空を飛ぶのに重たい水を有しているのはなぜだろうか。
というかどうやって飛んでいるんだ?
魔物に物理法則を当てはめるのはナンセンスなのかもしれないが、どうしても気になってしまう。
ナイフを当てながら外側の皮を剝いでいくと想像していなかった中身が姿を現した。
「箱だな。」
「箱だし。」
皮の下から現れたのは半透明の四角い箱。
体が四角いのはこれが下に隠れていたからか。
「確かに肉はない、箱の中にはさっき出てきた水が残ってる感じだな。お、中に何か入っているぞ。後はどうやって取り出すかだが・・・。」
箱の中に赤い何かが透けて見える。
おそらくは皮が赤かったから火の魔石なんだろうけど、どうやって取り出すんだ?
二人と一匹、それといつの間にか集まってきた冒険者達に見られながら箱をくるくる回していると、お重の蓋を開ける感じで上の部分が外れた。
中には先ほどの液体と赤い結晶。
『ボックステトロドンの火結晶。ボックステトロドンの内部で魔力が結晶化したもので非常に魔力伝達性が高く扱いには注意が必要。最近の平均取引価格は銅貨35枚。最安値銅貨20枚最高値銅貨52枚最終取引日は五日前と記録されています。』
やはり火の魔石いや、結晶なのか。
これ単体で爆発することはなさそうだが取り扱いに注意した方がいいのは間違いなさそうだな。
しかし俺が気になっているのはこっちじゃなくて箱の方。
縦横30㎝高さ10cm程の直方体。
蓋を外すのにコツは必要だが、不思議とひっくり返しても中の水が漏れ出すことはない。
なにより硬い。
でも不思議と重たくないんだよなぁ。
半透明に見えていた箱もしっかりと拭くと透明なのがわかった。
中々にきれいじゃないか。
「如何ですか?」
「火の結晶で間違いない、解体にコツはいりそうだが慣れればいけそうだ。」
「もっと捕まえるし?」
「あぁ、最低でも300ずつは捕まえたい。」
「「「300!?」」」
なんで外野が驚いているんだよ。
と思ったらキキとベッキーそれとミケまでが目を真ん丸に見開いている。
大きな猫が驚いた顔ってかなり面白いな。
「なんだよ。」
「そんなに集めてどうされるんでしょう、使用予定がないのであれば大量に扱うのはお勧めできませんが。」
「あぁ、俺が欲しいのは結晶じゃなくて箱の方だ。」
「え、箱ですか?」
「これ、例の化粧品に使えると思わないか?」
箱をキキに渡してみるとすぐに何かを察してくれたようだ。
この大きさ、この見た目、なにより水のこぼれないこの構造。
これなら量産したパックを入れるのにピッタリじゃないだろうか。
こんなことをしながらも広い草原のいたるところを魚群が飛び回っている。
これだけの数がいれば量を確保するのも問題なさそうだし、何より安い。
冒険者の目的はこの中身であって箱は捨てられる運命だろうし、それを再利用できればコストを一気に落とすことができる。
とはいえこのままではただの透明な箱なのである程度手を加える必要はあるだろうけど、十分実用に足ると考えられる。
「確かに使えるかもしれません。」
「とりあえず今日は回収できるだけ回収して上に戻ろう。ついでに中身も何かに使えるかもしれないし。」
「先ほども言いましたが大量に管理するには注意してくださいね。」
「水につけとけば引火する心配はないだろうさ。ってことで一匹捕まえる度に箱は銅貨10枚、結晶は銅貨20枚だす。じゃんじゃん捕まえて休憩所に持ってきてくれ、わかったな?」
「「「わかりました!」」」
彼らの目的は結晶だろうから、捨てる部分が金になるのなら大喜びだろう。
もちろん俺も一番欲しいものが安く手に入って大喜びだ。
早速網を持ったベッキーがミケと共に草原を走り魚群を追いかけ始めた。
はてさてどれだけの数が集まるか楽しみだな。
「俺達は先に休憩所に行って用事を済ませておこう、他の冒険者に告知しておきたいし。」
「わかりました。」
「後はこの箱をどうするか、キキならどんな入れ物に入っていると嬉しいんだ?」
「やっぱり可愛い色とか模様が入っていると気分が上がります。」
やっぱり女子はそういうのが好きなのか。
俺にはさっぱりだ。
「色や模様なぁ。」
「でも濃縮液に色がついていますから模様だけでもいいかもしれません。意外かもしれませんがお姉ちゃんお菓子だけじゃなくて絵を描くのも得意なんですよ。」
「え、マジか?」
「子供の頃は風景画とか描いていましたし。」
「想像できねぇ。」
あのエリザがフェルさんの様に風景画を描くとか。
でも確かにエリザの褒め方は他と少し違ったな、それも昔培った経験によるものなんだろう。
その辺も含めて色々話し合ってもいいかもしれない。
販売まであと半月。
とりあえず材料は全部そろった。
後はそれをどう活用するかだ。
面白くなってきたな。
「なんだ急に、魚ってダンジョンのか?」
「そうだし、魚が空を泳いでるし!四角くて大きくなったり小さくなったりするし!」
「魚が空を泳ぐ?」
所用でダンジョンに入ると、入って早々に大きな虫取り網を持ったベッキーが出迎えてくれた。
心なしか横で控えているミケがいつも以上にソワソワしている。
しかし魚が空を泳ぐ?
「それはボックステトロドンでしょうか。おちょぼ口で近づくと膨らむ魚の魔物なんですけど。」
「それだし!他の冒険者が慌てて追いかけて行ったし!私も欲しいし!ミケにいっぱい食べてもらうし!」
「ミャウ!」
さすが生き字引キキ、さっきの説明だけで種類まで判明させるとは。
本当に頼りになるなぁ、姉も少しは見習ってくれるといいんだが。
「で、そいつは珍しい魔物なのか?」
「そうでもないですね。水場ではなく草原地帯に出没する魔物で、群れを成していることが多くまとめて見つかることがほとんどです。体内に特殊な魔石を有していることがあるのでそれ目当ての冒険者が網をもって草原を走り回っているなんてのはよくあるはなしですね。」
「つまり見つかれば大量、そうでなければゼロってわけか。食えるのか?」
「生憎食用には向いてなくて。」
「だそうだぞ。」
驚愕の事実にミケが大きくうなだれる。
そんなに期待していたのか。
しかし空飛ぶ魚か、まだ見たことないだけに一度はこの目で見てみたい。
「まぁ食用に向かないのは仕方がないとして魔石か、わざわざ特殊というぐらいだから普通のとは違うんだよな?」
「色とりどりのテトロドンがそれぞれの色に合わせた魔石を体内に有している事があります。赤は火属性青は水属性という感じですね。普通の魔石と違って魔力伝達性能が非常に高く、触媒として使用すればかなりの力を発揮します。」
「ふむ、触媒ねぇ。」
「投げると爆発するし、一回使ったことあるし!」
「爆弾か。」
そういえばこの世界では火薬的なものをあまり見かけないな。
無くはないはずだがそれを冒険者が使っているところを見たことがない。
まぁ魔法があるしそれで事足りるのかもしれないが、銃火器なんかは個人の性能に関係なく使える道具だけに重宝すると思うんだがなぁ。
とはいえ危険なことに変わりはないので規制されているのかもしれない。
「ベッキー、案内してくれ。」
「シロウも行くし?」
「あぁ、興味がある。キキ構わないよな?」
「私はお姉ちゃんに護衛を頼まれているだけなので、でも休憩所には行ってくださいね。」
「休憩所の手前にいるし、終わったらよればいいし!」
「ミケも護衛よろしくな、後で肉を食わせてやるから。」
「みゃう!」
「ずるいし!私もなにか甘い物たべたいし!」
網を振り回して騒ぐベッキーをなだめつつ予定を変更して空飛ぶ魚を探すことにした。
いつものようにダンジョンを進み、いつもはまっすぐ進む分かれ道を右へ。
しばらく進むとダンジョン内にもかかわらず涼しげな風が奥から吹いてきた。
なにやら人の声もする。
視界が突然開け、何故か頭上に空が見えた。
青い空に白い雲。
そして吹いてくる風になびく膝丈の草。
まるで波のように風と共に草が躍り、その上を魚が飛び回っていた。
それはもうトンボみたいに。
「そっちにいったぞ!」
「あ、くそ逃がした!」
「馬鹿野郎、ちゃんと捕まえやがれ!もう一回だ!」
「はい!」
だいの大人がお昆虫博士が使うような大きな網を手に草原を走り回り、追いかけまわした魚を捕まえようと網をふるっている。
なんだろう、見ていると面白いが本人たちは必至だ。
「あれが例の魚か。」
「そうです、あまり強い魔物ではありませんが体当たりされると骨は折れますので気を付けてください。」
「十分凶悪だろ。」
「基本逃げるから問題ないし、目の前にさえ立たなければいいだけだし。」
「そういう問題なのか。」
「ベッキーちゃんの言う通りですね、魚群の前ではなく一歩横に立って網を振るのが効率的です。」
物は試しとミケが追いかけた魚めがけて網をふるうといとも簡単に捕まえることができた。
大きさは40cmぐらいで見た目は四角いフグ。
うん、フグだ。
確かハコフグっていう種類がいたと思うがそれとハリセンボンを足したような感じ。
網の中で一生懸命に体を大小させてこちらを威嚇してくるも、一度止まると勢いがないのか逃げ出すことはできないようだ。
その後も何匹か捕まえてみたのだが、赤青黄緑と中々にカラフルで面白い。
「これ、どうやって体を膨らませているんだ?」
「体内の水と空気を混ぜて軟骨を伸縮させていたと記憶しています。」
「ふむ、とりあえずバラしてみるか。」
トゲなどはないが持った感じは思った以上に硬くどこにナイフを刺しても何かにあたってしまう。
なんとか首の下にナイフが入る場所があったので差し込んでみると、そこから一気に水が出てきた。
量にして1リットルぐらいはあっただろうか。
水が抜けると同時に魚も絶命。
しかし、空を飛ぶのに重たい水を有しているのはなぜだろうか。
というかどうやって飛んでいるんだ?
魔物に物理法則を当てはめるのはナンセンスなのかもしれないが、どうしても気になってしまう。
ナイフを当てながら外側の皮を剝いでいくと想像していなかった中身が姿を現した。
「箱だな。」
「箱だし。」
皮の下から現れたのは半透明の四角い箱。
体が四角いのはこれが下に隠れていたからか。
「確かに肉はない、箱の中にはさっき出てきた水が残ってる感じだな。お、中に何か入っているぞ。後はどうやって取り出すかだが・・・。」
箱の中に赤い何かが透けて見える。
おそらくは皮が赤かったから火の魔石なんだろうけど、どうやって取り出すんだ?
二人と一匹、それといつの間にか集まってきた冒険者達に見られながら箱をくるくる回していると、お重の蓋を開ける感じで上の部分が外れた。
中には先ほどの液体と赤い結晶。
『ボックステトロドンの火結晶。ボックステトロドンの内部で魔力が結晶化したもので非常に魔力伝達性が高く扱いには注意が必要。最近の平均取引価格は銅貨35枚。最安値銅貨20枚最高値銅貨52枚最終取引日は五日前と記録されています。』
やはり火の魔石いや、結晶なのか。
これ単体で爆発することはなさそうだが取り扱いに注意した方がいいのは間違いなさそうだな。
しかし俺が気になっているのはこっちじゃなくて箱の方。
縦横30㎝高さ10cm程の直方体。
蓋を外すのにコツは必要だが、不思議とひっくり返しても中の水が漏れ出すことはない。
なにより硬い。
でも不思議と重たくないんだよなぁ。
半透明に見えていた箱もしっかりと拭くと透明なのがわかった。
中々にきれいじゃないか。
「如何ですか?」
「火の結晶で間違いない、解体にコツはいりそうだが慣れればいけそうだ。」
「もっと捕まえるし?」
「あぁ、最低でも300ずつは捕まえたい。」
「「「300!?」」」
なんで外野が驚いているんだよ。
と思ったらキキとベッキーそれとミケまでが目を真ん丸に見開いている。
大きな猫が驚いた顔ってかなり面白いな。
「なんだよ。」
「そんなに集めてどうされるんでしょう、使用予定がないのであれば大量に扱うのはお勧めできませんが。」
「あぁ、俺が欲しいのは結晶じゃなくて箱の方だ。」
「え、箱ですか?」
「これ、例の化粧品に使えると思わないか?」
箱をキキに渡してみるとすぐに何かを察してくれたようだ。
この大きさ、この見た目、なにより水のこぼれないこの構造。
これなら量産したパックを入れるのにピッタリじゃないだろうか。
こんなことをしながらも広い草原のいたるところを魚群が飛び回っている。
これだけの数がいれば量を確保するのも問題なさそうだし、何より安い。
冒険者の目的はこの中身であって箱は捨てられる運命だろうし、それを再利用できればコストを一気に落とすことができる。
とはいえこのままではただの透明な箱なのである程度手を加える必要はあるだろうけど、十分実用に足ると考えられる。
「確かに使えるかもしれません。」
「とりあえず今日は回収できるだけ回収して上に戻ろう。ついでに中身も何かに使えるかもしれないし。」
「先ほども言いましたが大量に管理するには注意してくださいね。」
「水につけとけば引火する心配はないだろうさ。ってことで一匹捕まえる度に箱は銅貨10枚、結晶は銅貨20枚だす。じゃんじゃん捕まえて休憩所に持ってきてくれ、わかったな?」
「「「わかりました!」」」
彼らの目的は結晶だろうから、捨てる部分が金になるのなら大喜びだろう。
もちろん俺も一番欲しいものが安く手に入って大喜びだ。
早速網を持ったベッキーがミケと共に草原を走り魚群を追いかけ始めた。
はてさてどれだけの数が集まるか楽しみだな。
「俺達は先に休憩所に行って用事を済ませておこう、他の冒険者に告知しておきたいし。」
「わかりました。」
「後はこの箱をどうするか、キキならどんな入れ物に入っていると嬉しいんだ?」
「やっぱり可愛い色とか模様が入っていると気分が上がります。」
やっぱり女子はそういうのが好きなのか。
俺にはさっぱりだ。
「色や模様なぁ。」
「でも濃縮液に色がついていますから模様だけでもいいかもしれません。意外かもしれませんがお姉ちゃんお菓子だけじゃなくて絵を描くのも得意なんですよ。」
「え、マジか?」
「子供の頃は風景画とか描いていましたし。」
「想像できねぇ。」
あのエリザがフェルさんの様に風景画を描くとか。
でも確かにエリザの褒め方は他と少し違ったな、それも昔培った経験によるものなんだろう。
その辺も含めて色々話し合ってもいいかもしれない。
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