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第二十四話
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処刑されたユリアン殿下の遺体をアウルゼルム王国に送って一週間後――
アウルゼルム王国からエルスロッド王国に正式に宣戦布告が成されました。
もしかしたら、アウルゼルム国王の狙いは最初からこれだったのかもしれません。
あまりにも為政者としての資質に欠けていたユリアン殿下を切り捨てて、エルスロッドごと私を手に入れる――そういう作戦を元々立てていたように見受けられます。
既にアウルゼルム王国とエルスロッド王国の国境沿いは緊迫状態に陥っており、両国の軍隊がぶつかるのは時間の問題という状況になっておりました。
「私の責任です。私が故国に戻りダンジョンに閉じ込められた方々を助けたいとなど言わなかったら――」
戦争の原因は間違いなく私にあります。
ユリアン殿下を処刑せざるを得ない状況を作ったのは私がアウルゼルム王国にダンジョンの攻略に向かったことです。
それさえしなければ、無駄な戦争など起こらなかったでしょうし……。
「そんなことはない。アウルゼルム王国は遅かれ早かれ理由をつけて攻め込もうとしたさ。しかし、ここまで不義理を働くのだ。報いは受けてもらう」
「私も戦力として数えて下さい……!」
「ありがたいが、今回は君を巻き込む気はない。人間と殺し合いをしたことはないんだろ?」
「そ、それは……」
確かに私は魔物や悪魔退治が専門で、人間を相手に殺意を向けたことはありません。
前回、五百人の兵士に囲まれたときも傷付けずに動きを封じる方法を選びました。
ですから、ローレンス様が私に気を遣ってくれた理由は分かるのです。
しかしながら――
「確かに私は人を傷付けることを良しとはしません。ですが、戦争は止めたいと思います。要するに戦意を無くしてしまえば良いのですよね?」
◆ ◆ ◆
「ユリアンは犠牲になった! エルスロッド王国の蛮行を許すな! 洗脳されてこの国を裏切った聖女フィアナを取り戻すのだ!!」
「「うおおおおおおおおっ!」」
アウルゼルム国王は兵士たちを鼓舞しています。
国王、自ら兵を率いるとはそれはご立派だと言っておきましょう。
戦意を喪失させる為に軍隊の中で一番上の将兵を探して仕留めようと兵士の服を拝借して動いていましたが、思わぬ大物を見つけました。
「お久しぶりです。陛下……」
「「「――っ!?」」」
私が声をかけた瞬間にアウルゼルム国王の周りの兵士たちがバタバタと倒れました。
これで、二人きりでお話が出来ます。
聞きたかったことがありましたので、私はアウルゼルム国王だけは倒さないでおきました。
「フィアナ……!? な、なぜここに――?」
「陛下、一つだけお聞かせ下さい。なぜ、父が命を賭して人々の命を守ったことを私に黙っていたのですか?」
戦争が開始される直前に、私はアウルゼルム国王と対峙します。
そして、彼の口から父親についての真実を聞き出そうと言及しました――。
アウルゼルム王国からエルスロッド王国に正式に宣戦布告が成されました。
もしかしたら、アウルゼルム国王の狙いは最初からこれだったのかもしれません。
あまりにも為政者としての資質に欠けていたユリアン殿下を切り捨てて、エルスロッドごと私を手に入れる――そういう作戦を元々立てていたように見受けられます。
既にアウルゼルム王国とエルスロッド王国の国境沿いは緊迫状態に陥っており、両国の軍隊がぶつかるのは時間の問題という状況になっておりました。
「私の責任です。私が故国に戻りダンジョンに閉じ込められた方々を助けたいとなど言わなかったら――」
戦争の原因は間違いなく私にあります。
ユリアン殿下を処刑せざるを得ない状況を作ったのは私がアウルゼルム王国にダンジョンの攻略に向かったことです。
それさえしなければ、無駄な戦争など起こらなかったでしょうし……。
「そんなことはない。アウルゼルム王国は遅かれ早かれ理由をつけて攻め込もうとしたさ。しかし、ここまで不義理を働くのだ。報いは受けてもらう」
「私も戦力として数えて下さい……!」
「ありがたいが、今回は君を巻き込む気はない。人間と殺し合いをしたことはないんだろ?」
「そ、それは……」
確かに私は魔物や悪魔退治が専門で、人間を相手に殺意を向けたことはありません。
前回、五百人の兵士に囲まれたときも傷付けずに動きを封じる方法を選びました。
ですから、ローレンス様が私に気を遣ってくれた理由は分かるのです。
しかしながら――
「確かに私は人を傷付けることを良しとはしません。ですが、戦争は止めたいと思います。要するに戦意を無くしてしまえば良いのですよね?」
◆ ◆ ◆
「ユリアンは犠牲になった! エルスロッド王国の蛮行を許すな! 洗脳されてこの国を裏切った聖女フィアナを取り戻すのだ!!」
「「うおおおおおおおおっ!」」
アウルゼルム国王は兵士たちを鼓舞しています。
国王、自ら兵を率いるとはそれはご立派だと言っておきましょう。
戦意を喪失させる為に軍隊の中で一番上の将兵を探して仕留めようと兵士の服を拝借して動いていましたが、思わぬ大物を見つけました。
「お久しぶりです。陛下……」
「「「――っ!?」」」
私が声をかけた瞬間にアウルゼルム国王の周りの兵士たちがバタバタと倒れました。
これで、二人きりでお話が出来ます。
聞きたかったことがありましたので、私はアウルゼルム国王だけは倒さないでおきました。
「フィアナ……!? な、なぜここに――?」
「陛下、一つだけお聞かせ下さい。なぜ、父が命を賭して人々の命を守ったことを私に黙っていたのですか?」
戦争が開始される直前に、私はアウルゼルム国王と対峙します。
そして、彼の口から父親についての真実を聞き出そうと言及しました――。
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