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鯉と猫と俺様と 5
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紙面に置かれた五色豆に向かって鯉がすい~っと近づいてぱくりと食べる。
平田様もまさか墨絵の鯉が五色豆を食べるとは思わなく悲鳴を上げる事なく腰を抜かして驚いていたが……
「鯉たちが言っているのですか?」
なんとなくわかっていたが改めて聞けば
「他に誰がこのおっさんが生まれる前の話を知っている。
おっさんの家の歴史を聞くのならその家の生き字引に聞くのが間違いないだろ」
至極当然とした顔を向けられるも心のどこかで半信半疑の俺は九条へと視線を向ける。
本当なのか?
視線で問えば九条は慎重に頷く。
「佐倉は聞こえてないかもしれないけど、俺はもちろんこいつにも鯉が何を訴えているのかちゃんと言葉として聞こえている。
長い間平田家を守り、人の言葉を覚えて語れるくらいに月日を共にした鯉だ」
そう言って少しの間今も降り続ける雨の庭を眺めた後
「平田家の失敗は最初に持ち込んだ店を間違えただけだ。
その段階でどこに持っていけばいいかなんて正解はないが……
少なくとも持ち込んだ店を見ればわかったはずだ」
その言葉にはっとする。
お邪魔した時うちと同じ古道具店とは言え商売気が強い、むしろ手あたり次第取り扱っていて何をしたいのか分からない店。
一見大切にしているようで商売的にただ防犯をしているだけ。
とはいえ一応この掛け軸の仕立て直しの仕上がりに腕は間違いない。
センスは最悪だけど、一応依頼主の希望を聞いていて、ただ考えていない仕事。
結果……
当の物に対して心を寄り添っていないただの作業になっていた。
「古道具には命が宿る、古道具店にとったら何も珍しい話じゃない。
なるべく手を入れず、かといって訴える道具の悲鳴に耳を傾ける程度に手を差し伸べるぐらいには寄り添う心が必要だ」
頷く親父。
まるで俺に向けての言葉。
俺にはその匙加減がまだできてないと遠回しに言われて悔しさに唇を噛む。
「平田さんだったな。この二匹は俺の方で処分しよう」
言えば平田さんははっとしたように顔を上げて
「どのように……」
震える声に九条は感情を顔に出すことなく
「これはすでに人に危害を与える事に躊躇いのないモノになり下がった。
救う道はない以上消滅させるしかない」
決断ともいえる言葉を聞けばくるりと絵の中の鯉が物陰に隠れてしまった。
攻撃をしておいていざ攻撃されると怖いという感情は人も鯉も変わらないのか。
いや、そういうお前の顔も怖いよ。
だけどそれを止めるような声を出すことが出来なくて、とりだした数珠を見て何とかして救わなければ、なんて思っていれば
ポン、ポン……
はたきの人が九条の頭をはたきではたいていた。
「おま、それ止めてくれ」
「そういうお前もいきなり消滅はないだろ」
いや、普通にホコリが舞うからやめてほしいんだけど……
机の上に置かれたお茶を誰も手を伸ばさないのはそれが理由だとは考えないようにしているが
「太郎も菖蒲も反省している。
一応今回の犯行だって別々に別れさせられた腹いせで、迪林道の主人は金に目をくらんだために見放されただけだろう」
「……ちょっとまて。
太郎と菖蒲とは何だ……」
それには俺も親父も頷く。
この場に新しい奴が他に居るのかと考えてしまえば
「鯉の名前だろ。
雄が太郎で雌が菖蒲。
この絵の植物、茎しか分からないが隅の方に少し花弁がある。それを見るところ菖蒲だろうからその花の名をもらっただけだ」
それだけの情報でわかるのかと正直驚くも親父もそして完成された絵を知る平田様もそうだという様に頷いていた。
俺、もう少し勉強が必要だなと反省すれば
「で、太郎は何処から持って来た……」
頭が痛いという様に言う九条に
「鯉と言えば太郎だろ?」
謂れがあるのだろうけど脈絡が分からんという様に埃の舞い降りた茶を一気に飲むくらい混乱している九条に
「ああ、なるほど」
「お若いのに良く知っている」
なんて親父も平田さんもピンと来たようだ。
「お菓子の名前ですな!」
「こいのぼりのCMですね!」
見事答えが二つに分かれた。
だけど名前を付けたはたきの人は
「俺のジイちゃんが俺の為に買ってくれたこいのぼりが太郎鯉ってやつ。正解は平田さんだね」
なんて笑っていた。
けどそれもつかの間。
九条が思いっきりはたきの人の頭を叩いていた。
「お、お前はまたっ!!!」
何かよくわからんが俺の知る限り一番怒っているようにも見えた九条だが、はたきの人は何をそんなに怒っているという様に理解できないと痛みにもだえていた。
「それはやるなと言っただろ!」
「えー、つっきーに命令される屈辱いみふぅー」
謎にテンションのあがった言葉よりも
「つっきー……」
誰それ?
なんて思うも九条を見て、だけど俺は沈黙を選択する。
暁からのつっきー。
こいつにあだ名をつける奴を初めて見たと謎の感動なんてないけど
「とりあえず、おい」
言えばはたきの人は俺へとはたきを向けていた。
気が付けば末席に座る俺の隣に立つはたきの人。着物と言う足元を制限させる服装を乱すことなく俺の隣にいつの間にか立ち、俺の手を握って……
俺の両手を絵に突き立てるように引っ張った。
紙越しの机の感触で突き指! ではなく……
妙に生ぬるい感覚。
そして体の内側から何かが抜かれていく感覚。
いわゆる貧血、と言うか日射病のような浮遊感があったけどそれは一瞬。
「お前!一体佐倉に何させるんだ!」
「実験?」
気が付けば俺は床に転がるくらい弾き飛ばされていた。
これ以上とないくらい怒る九条に気が付けば俺は床の上から見上げていて、それに対する顔はすごく冷静な顔で何か問題でも? という様に九条を見上げていた。
「お前が名を与えて、お前の使役となった鯉になんでこいつの、しかもわずかばかりの霊力を与える!
こいつにはその存在の姿を見る事も声も聞く事だってできない程度、使役を持つには不十分な存在だ!」
そんな九条の怒り。
あの時廃墟で俺を助けてくれた時みたいな感情を失ったような九条が血の通った人間だったという事を思い出させる怒りを迸るその顔を再び目の当たりにして分かった。
九条は今心から本当に俺の事を心配してくれている……
十年以上かかってそれを理解できた。
だけどはたきの人は俺が一年間同じクラスで過ごした九条よりもよく九条の事を知っていて
「そういう癖にこいつの事心配してるんだろ。
仕事と言ってこいつの事をずーっと見守ってるくせに」
凪だ水面のような瞳でじっと見上げる瞳はただただ問いかける視線。
そこに何の含みがあるのかなんて俺にはわからないが、先に視線を反らしたのは九条の方。
俺達から離れるように内縁に座り、雨が落ちる庭を眺めていた。
代わりに動いたのははたきの人で
「太郎、菖蒲」
声をかければ絵の中の二匹の鯉がすい……と返事をするかのように動き
「こいつの霊力とか言うの、まずかっただろう?」
頷くような動作の鯉に俺は思考が消えた。
失礼な奴、と言うのは分かっていた。
とはいえ頷くような動作は止めてもらいたい。
だけどそれを見たはたきの人は腹立たしい事にご機嫌になって
「これからはお前たちがこいつを教育しろ」
まったく意味不明な会話が成り立って居た事に気が付いて、すかさず振り向いた九条の間抜け面にかなり俺も九条もその言葉を理解するのに時間をかけるのだった。
平田様もまさか墨絵の鯉が五色豆を食べるとは思わなく悲鳴を上げる事なく腰を抜かして驚いていたが……
「鯉たちが言っているのですか?」
なんとなくわかっていたが改めて聞けば
「他に誰がこのおっさんが生まれる前の話を知っている。
おっさんの家の歴史を聞くのならその家の生き字引に聞くのが間違いないだろ」
至極当然とした顔を向けられるも心のどこかで半信半疑の俺は九条へと視線を向ける。
本当なのか?
視線で問えば九条は慎重に頷く。
「佐倉は聞こえてないかもしれないけど、俺はもちろんこいつにも鯉が何を訴えているのかちゃんと言葉として聞こえている。
長い間平田家を守り、人の言葉を覚えて語れるくらいに月日を共にした鯉だ」
そう言って少しの間今も降り続ける雨の庭を眺めた後
「平田家の失敗は最初に持ち込んだ店を間違えただけだ。
その段階でどこに持っていけばいいかなんて正解はないが……
少なくとも持ち込んだ店を見ればわかったはずだ」
その言葉にはっとする。
お邪魔した時うちと同じ古道具店とは言え商売気が強い、むしろ手あたり次第取り扱っていて何をしたいのか分からない店。
一見大切にしているようで商売的にただ防犯をしているだけ。
とはいえ一応この掛け軸の仕立て直しの仕上がりに腕は間違いない。
センスは最悪だけど、一応依頼主の希望を聞いていて、ただ考えていない仕事。
結果……
当の物に対して心を寄り添っていないただの作業になっていた。
「古道具には命が宿る、古道具店にとったら何も珍しい話じゃない。
なるべく手を入れず、かといって訴える道具の悲鳴に耳を傾ける程度に手を差し伸べるぐらいには寄り添う心が必要だ」
頷く親父。
まるで俺に向けての言葉。
俺にはその匙加減がまだできてないと遠回しに言われて悔しさに唇を噛む。
「平田さんだったな。この二匹は俺の方で処分しよう」
言えば平田さんははっとしたように顔を上げて
「どのように……」
震える声に九条は感情を顔に出すことなく
「これはすでに人に危害を与える事に躊躇いのないモノになり下がった。
救う道はない以上消滅させるしかない」
決断ともいえる言葉を聞けばくるりと絵の中の鯉が物陰に隠れてしまった。
攻撃をしておいていざ攻撃されると怖いという感情は人も鯉も変わらないのか。
いや、そういうお前の顔も怖いよ。
だけどそれを止めるような声を出すことが出来なくて、とりだした数珠を見て何とかして救わなければ、なんて思っていれば
ポン、ポン……
はたきの人が九条の頭をはたきではたいていた。
「おま、それ止めてくれ」
「そういうお前もいきなり消滅はないだろ」
いや、普通にホコリが舞うからやめてほしいんだけど……
机の上に置かれたお茶を誰も手を伸ばさないのはそれが理由だとは考えないようにしているが
「太郎も菖蒲も反省している。
一応今回の犯行だって別々に別れさせられた腹いせで、迪林道の主人は金に目をくらんだために見放されただけだろう」
「……ちょっとまて。
太郎と菖蒲とは何だ……」
それには俺も親父も頷く。
この場に新しい奴が他に居るのかと考えてしまえば
「鯉の名前だろ。
雄が太郎で雌が菖蒲。
この絵の植物、茎しか分からないが隅の方に少し花弁がある。それを見るところ菖蒲だろうからその花の名をもらっただけだ」
それだけの情報でわかるのかと正直驚くも親父もそして完成された絵を知る平田様もそうだという様に頷いていた。
俺、もう少し勉強が必要だなと反省すれば
「で、太郎は何処から持って来た……」
頭が痛いという様に言う九条に
「鯉と言えば太郎だろ?」
謂れがあるのだろうけど脈絡が分からんという様に埃の舞い降りた茶を一気に飲むくらい混乱している九条に
「ああ、なるほど」
「お若いのに良く知っている」
なんて親父も平田さんもピンと来たようだ。
「お菓子の名前ですな!」
「こいのぼりのCMですね!」
見事答えが二つに分かれた。
だけど名前を付けたはたきの人は
「俺のジイちゃんが俺の為に買ってくれたこいのぼりが太郎鯉ってやつ。正解は平田さんだね」
なんて笑っていた。
けどそれもつかの間。
九条が思いっきりはたきの人の頭を叩いていた。
「お、お前はまたっ!!!」
何かよくわからんが俺の知る限り一番怒っているようにも見えた九条だが、はたきの人は何をそんなに怒っているという様に理解できないと痛みにもだえていた。
「それはやるなと言っただろ!」
「えー、つっきーに命令される屈辱いみふぅー」
謎にテンションのあがった言葉よりも
「つっきー……」
誰それ?
なんて思うも九条を見て、だけど俺は沈黙を選択する。
暁からのつっきー。
こいつにあだ名をつける奴を初めて見たと謎の感動なんてないけど
「とりあえず、おい」
言えばはたきの人は俺へとはたきを向けていた。
気が付けば末席に座る俺の隣に立つはたきの人。着物と言う足元を制限させる服装を乱すことなく俺の隣にいつの間にか立ち、俺の手を握って……
俺の両手を絵に突き立てるように引っ張った。
紙越しの机の感触で突き指! ではなく……
妙に生ぬるい感覚。
そして体の内側から何かが抜かれていく感覚。
いわゆる貧血、と言うか日射病のような浮遊感があったけどそれは一瞬。
「お前!一体佐倉に何させるんだ!」
「実験?」
気が付けば俺は床に転がるくらい弾き飛ばされていた。
これ以上とないくらい怒る九条に気が付けば俺は床の上から見上げていて、それに対する顔はすごく冷静な顔で何か問題でも? という様に九条を見上げていた。
「お前が名を与えて、お前の使役となった鯉になんでこいつの、しかもわずかばかりの霊力を与える!
こいつにはその存在の姿を見る事も声も聞く事だってできない程度、使役を持つには不十分な存在だ!」
そんな九条の怒り。
あの時廃墟で俺を助けてくれた時みたいな感情を失ったような九条が血の通った人間だったという事を思い出させる怒りを迸るその顔を再び目の当たりにして分かった。
九条は今心から本当に俺の事を心配してくれている……
十年以上かかってそれを理解できた。
だけどはたきの人は俺が一年間同じクラスで過ごした九条よりもよく九条の事を知っていて
「そういう癖にこいつの事心配してるんだろ。
仕事と言ってこいつの事をずーっと見守ってるくせに」
凪だ水面のような瞳でじっと見上げる瞳はただただ問いかける視線。
そこに何の含みがあるのかなんて俺にはわからないが、先に視線を反らしたのは九条の方。
俺達から離れるように内縁に座り、雨が落ちる庭を眺めていた。
代わりに動いたのははたきの人で
「太郎、菖蒲」
声をかければ絵の中の二匹の鯉がすい……と返事をするかのように動き
「こいつの霊力とか言うの、まずかっただろう?」
頷くような動作の鯉に俺は思考が消えた。
失礼な奴、と言うのは分かっていた。
とはいえ頷くような動作は止めてもらいたい。
だけどそれを見たはたきの人は腹立たしい事にご機嫌になって
「これからはお前たちがこいつを教育しろ」
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