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冬の空が晴れるように 4
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ひどく疲れた。
まだ眠って居たい。
とは言え生理現象が俺の目を覚まさせる。
だけど目を覚ましてはいけない、本能的な危険を察知していた。
「綾人さん、起きたのなら目を開けましょう。
悪あがきしたいのも判りますが、この年で…… なんて恥ずかしいでしょ?」
「俺は悪くないんです……」
ついに屈した。
体は重いままでも意識が浮上して、意識が誰かの気配を察して、かすかな匂いの情報から誰かなんて聞く方が野暮の人。
キシリとしなるベッドのスプリングの状態が答え合わせをしてくれて仕方がなく目を開ける。
「俺が悪いんじゃないんです」
「暁さんから崖から落ちたと聞きました。
一人で雪山に登るなと何度言ったか覚えてますか?
そう言う危険な事は水野君達にお願いすればいいと何度言ったか覚えてますか?」
「飯田さん、気遣ってくれるのはありがたいのですが後輩をそんな風に使うのはさすがに……」
「彼らの方が綾人さんよりずっと山に詳しいのです。
彼らに任せるのも綾人さんの仕事かと思います」
たしかに高校まで山何て年に何度遊びに来る程度の場所だったし、なんて思いないながら反論したかったけど飯田さんのほっとして泣きだしそうな顔を見てそれ以降の言葉はのみ込んだ。
「ですが、綾人さんが滑り落ちるなんて珍しいですね」
沈黙を反省と理解したのか少しだけ気分上昇した飯田さんの声色に
「荷物片づけている間なんか急に風が吹いて足を取られて、ね?」
落ちたとは言わない。
だけど言葉を濁しただけで飯田さんは顔を歪め
「そういう事があるから一人で冬山に登らないでくださいって言っているのです」
「こんな事二度と起きないだろから。でも約束するよ、冬山に一人で登らないって」
「真剣な顔をしてさらっと嘘をつく事を覗けばその言葉の重みが変わりますね」
さすが二十年近くの付き合いになると俺言葉の正しさもそうじゃない事も理解してくれてこれからどこまで誤魔化せるか計算してしまうも真剣な顔で言われては下手に誤魔化すことは出来ない。
とは言えこの家の事情、血筋の事情に飯田さんを巻き込むなんてできなくて
「その為に今回は暁に来てもらってます。
最近俺が倒れてばっかりの事に一番適正な対応が出来る人たちだから」
心配しないでください、なんて言うのは少し違う気もするが……
「心配です。綾人なら心配するなと言うかもしれませんが、崖から落ちて熱を出してほぼ意識がないまま数日過ごしたと聞けば心配しないなんて出来ません」
今なんかとんでもない情報を聞いた。
「何日寝てたって言いました?」
「三日です。
水や重湯なんかは経口摂取できたと聞いてます。
本当なら病院に入れるのが良いのだろうけど、綾人さんの体に悪い事が一つもない状態では入院は難しいだろうからと説明は受けています」
苦々しい顔で俺の聞きたい事を伝えてくれた飯田さんに感謝を思いながらも本当の事が言えなくて済みませんと言う謝罪も心の中で言う。
昏睡状態なら入院させてくれるだろうにと飯田さんにどんな説明をしたんだと暁に問いたかったが、それでも説得してくれたのだから感謝するべきだろう。いや、病院に放り込んでもらう方がよかったか……
そうなると圭斗たちがまた大騒ぎするしな、そんな事を考えていれば
「宮下君達には連絡はしていません。
暁君にもそろそろ目を覚ますはずだからいきなり賑やかになるより起きた時にゆっくり話をした方が良いだろうと言われて甘えさせてもらいました」
狂犬様と指しでお話か圭斗と宮下のお説教と心配トークかどちらも選ぶのは難しいと思ったものの
「後ほど連絡しておきますので覚悟してください。先生も来るそうですよ」
「逃げたい……」
まさかのフルコース。
全面的な負けに素直に謝るしかないなと腹をくくる事を決めれば
「暁を呼んでもらえますか?お礼言いたいので。トイレ行ったら囲炉裏の所で待ってますって」
「外でお子さんと遊んでますので呼んできます」
窓の外から楽しそうな声は親を呼ぶ子供の声。
親子の時間を邪魔して悪いと思うもまだまだ遊ぶ時間はたっぷりある。ほんの少し時間を分けてもらおうと飯田さんにお願いすれば反省会は終わりだと言う綾人の言葉に溜息を零しながら部屋を出て行った。
とりあえず三日ほど寝ていたと言うのは本当らしく
「自分の臭いに耐えれん……」
とりあえずと言うように着替えをもって風呂場へと向かう。トイレは隣だしねと今年の冬はハリネズミのもふもふスリッパをはいて向かえば
「綾人起きたか!」
外から子供たちの楽しそうな笑い声が聞こえる中雪まみれになって姿を現した暁。どこで買ったか着ているスキーウェアの雪をはたき落としながら玄関先に作られた雪山でずいぶん昔に買ったソリをよくぞ見つけ出してきて子供たちと遊んだと褒めて遣わした。
なぜか緑青と真白、そしてちゃっかり仲よく遊んでいる玄と岩。省略し過ぎはよくないなとおもいながらも喧嘩しないのなら良いかと眺めていれば
「世話をしてもらって悪いな」
晴朝と陽菜乃がソリから落ちないようにしっかり抱きしめて遊ぶ様子に亀はともかく蛇はどうだろうと思ったが
「世話をしているのは晴朝だが、志月が蛇が苦手でな……」
見ていれば時々挙動不審になっていると言うのはそういう事なのだろう。
「なんでも子供の時マムシに噛まれたらしく……」
「よく無事でしたね」
「病院が遠くて高熱から生死を彷徨ったとか。
まあ、志月の親父さん曰くマムシがよく出る地域だからかかりつけの病院で血清を打ってもらった別に村でも珍しくない事らしいが、幾分今の陽菜乃の時の年齢だった頃の話しだったようで」
「記憶が必要以上に装飾されているのか」
「親父さん曰くもうショック療法以外じゃないと無理だろうってさ」
「それで岩さん……余計無理じゃね?」
あのサイズ、俺も完全に食べられたと思った咢に志月さんは勝てるだろうか。
「だもんで今はとりあえずあのサイズから練習中だ。
晴朝も陽菜乃もすっかり懐いているし、あのフルサイズに比べたら全然可愛いし」
「まあな」
振り向いたら巨大蛇の口が目の前にあった俺のファーストコンタクトがあれだから志月さんの気持ちわからないでもないが!!!
「とりあえずトイレ行って風呂に行ったら飯田さんにご飯食べさせてもらうのでその時に話をしよう」
「だったらなぜ今俺を呼んだ」
「そんなの今のこの状況を聞きたかっただけだ」
視線はきゃっきゃしてるちびっ子たちのこの状況の把握。
なんだかんだ言って名前を付けた以上情も湧いたし、今は手乗りサイズだけどあれだけ大きくなるという事は子犬サイズみたいな時もあるだろうし、ひょっとしたら馬みたいに背中に乗せて走ってくれるかもしれないと言う考えを抱いてしまうのは誰しも一度は通る夢と希望!
「とりあえず風呂を入れてまったりしてくるからよろしく」
「あ、綾人さん!五右衛門風呂は入れますので!
朝沸かし直したからちょっと温めると良い感じですよ!」
「飯田さんありがとう!だけど今はがっつりシャンプーしたいから家風呂に入ります」
「では洗ってお湯を張りますね」
台所から顔を出してくれた飯田さんがそのままお風呂掃除に向かうその姿を見て
「お前、どれだけ俺と話をする時間を先延ばししようとするんだ」
「悪いな、暁の時間より俺は俺の時間を大切にするタイプだ」
もうちょっと暁をからかいたかったけど、これ以上からかうと俺が一生からかわれるネタを提供する事になるのでそう言ってそそくさとトイレに向かうのだった。
まだ眠って居たい。
とは言え生理現象が俺の目を覚まさせる。
だけど目を覚ましてはいけない、本能的な危険を察知していた。
「綾人さん、起きたのなら目を開けましょう。
悪あがきしたいのも判りますが、この年で…… なんて恥ずかしいでしょ?」
「俺は悪くないんです……」
ついに屈した。
体は重いままでも意識が浮上して、意識が誰かの気配を察して、かすかな匂いの情報から誰かなんて聞く方が野暮の人。
キシリとしなるベッドのスプリングの状態が答え合わせをしてくれて仕方がなく目を開ける。
「俺が悪いんじゃないんです」
「暁さんから崖から落ちたと聞きました。
一人で雪山に登るなと何度言ったか覚えてますか?
そう言う危険な事は水野君達にお願いすればいいと何度言ったか覚えてますか?」
「飯田さん、気遣ってくれるのはありがたいのですが後輩をそんな風に使うのはさすがに……」
「彼らの方が綾人さんよりずっと山に詳しいのです。
彼らに任せるのも綾人さんの仕事かと思います」
たしかに高校まで山何て年に何度遊びに来る程度の場所だったし、なんて思いないながら反論したかったけど飯田さんのほっとして泣きだしそうな顔を見てそれ以降の言葉はのみ込んだ。
「ですが、綾人さんが滑り落ちるなんて珍しいですね」
沈黙を反省と理解したのか少しだけ気分上昇した飯田さんの声色に
「荷物片づけている間なんか急に風が吹いて足を取られて、ね?」
落ちたとは言わない。
だけど言葉を濁しただけで飯田さんは顔を歪め
「そういう事があるから一人で冬山に登らないでくださいって言っているのです」
「こんな事二度と起きないだろから。でも約束するよ、冬山に一人で登らないって」
「真剣な顔をしてさらっと嘘をつく事を覗けばその言葉の重みが変わりますね」
さすが二十年近くの付き合いになると俺言葉の正しさもそうじゃない事も理解してくれてこれからどこまで誤魔化せるか計算してしまうも真剣な顔で言われては下手に誤魔化すことは出来ない。
とは言えこの家の事情、血筋の事情に飯田さんを巻き込むなんてできなくて
「その為に今回は暁に来てもらってます。
最近俺が倒れてばっかりの事に一番適正な対応が出来る人たちだから」
心配しないでください、なんて言うのは少し違う気もするが……
「心配です。綾人なら心配するなと言うかもしれませんが、崖から落ちて熱を出してほぼ意識がないまま数日過ごしたと聞けば心配しないなんて出来ません」
今なんかとんでもない情報を聞いた。
「何日寝てたって言いました?」
「三日です。
水や重湯なんかは経口摂取できたと聞いてます。
本当なら病院に入れるのが良いのだろうけど、綾人さんの体に悪い事が一つもない状態では入院は難しいだろうからと説明は受けています」
苦々しい顔で俺の聞きたい事を伝えてくれた飯田さんに感謝を思いながらも本当の事が言えなくて済みませんと言う謝罪も心の中で言う。
昏睡状態なら入院させてくれるだろうにと飯田さんにどんな説明をしたんだと暁に問いたかったが、それでも説得してくれたのだから感謝するべきだろう。いや、病院に放り込んでもらう方がよかったか……
そうなると圭斗たちがまた大騒ぎするしな、そんな事を考えていれば
「宮下君達には連絡はしていません。
暁君にもそろそろ目を覚ますはずだからいきなり賑やかになるより起きた時にゆっくり話をした方が良いだろうと言われて甘えさせてもらいました」
狂犬様と指しでお話か圭斗と宮下のお説教と心配トークかどちらも選ぶのは難しいと思ったものの
「後ほど連絡しておきますので覚悟してください。先生も来るそうですよ」
「逃げたい……」
まさかのフルコース。
全面的な負けに素直に謝るしかないなと腹をくくる事を決めれば
「暁を呼んでもらえますか?お礼言いたいので。トイレ行ったら囲炉裏の所で待ってますって」
「外でお子さんと遊んでますので呼んできます」
窓の外から楽しそうな声は親を呼ぶ子供の声。
親子の時間を邪魔して悪いと思うもまだまだ遊ぶ時間はたっぷりある。ほんの少し時間を分けてもらおうと飯田さんにお願いすれば反省会は終わりだと言う綾人の言葉に溜息を零しながら部屋を出て行った。
とりあえず三日ほど寝ていたと言うのは本当らしく
「自分の臭いに耐えれん……」
とりあえずと言うように着替えをもって風呂場へと向かう。トイレは隣だしねと今年の冬はハリネズミのもふもふスリッパをはいて向かえば
「綾人起きたか!」
外から子供たちの楽しそうな笑い声が聞こえる中雪まみれになって姿を現した暁。どこで買ったか着ているスキーウェアの雪をはたき落としながら玄関先に作られた雪山でずいぶん昔に買ったソリをよくぞ見つけ出してきて子供たちと遊んだと褒めて遣わした。
なぜか緑青と真白、そしてちゃっかり仲よく遊んでいる玄と岩。省略し過ぎはよくないなとおもいながらも喧嘩しないのなら良いかと眺めていれば
「世話をしてもらって悪いな」
晴朝と陽菜乃がソリから落ちないようにしっかり抱きしめて遊ぶ様子に亀はともかく蛇はどうだろうと思ったが
「世話をしているのは晴朝だが、志月が蛇が苦手でな……」
見ていれば時々挙動不審になっていると言うのはそういう事なのだろう。
「なんでも子供の時マムシに噛まれたらしく……」
「よく無事でしたね」
「病院が遠くて高熱から生死を彷徨ったとか。
まあ、志月の親父さん曰くマムシがよく出る地域だからかかりつけの病院で血清を打ってもらった別に村でも珍しくない事らしいが、幾分今の陽菜乃の時の年齢だった頃の話しだったようで」
「記憶が必要以上に装飾されているのか」
「親父さん曰くもうショック療法以外じゃないと無理だろうってさ」
「それで岩さん……余計無理じゃね?」
あのサイズ、俺も完全に食べられたと思った咢に志月さんは勝てるだろうか。
「だもんで今はとりあえずあのサイズから練習中だ。
晴朝も陽菜乃もすっかり懐いているし、あのフルサイズに比べたら全然可愛いし」
「まあな」
振り向いたら巨大蛇の口が目の前にあった俺のファーストコンタクトがあれだから志月さんの気持ちわからないでもないが!!!
「とりあえずトイレ行って風呂に行ったら飯田さんにご飯食べさせてもらうのでその時に話をしよう」
「だったらなぜ今俺を呼んだ」
「そんなの今のこの状況を聞きたかっただけだ」
視線はきゃっきゃしてるちびっ子たちのこの状況の把握。
なんだかんだ言って名前を付けた以上情も湧いたし、今は手乗りサイズだけどあれだけ大きくなるという事は子犬サイズみたいな時もあるだろうし、ひょっとしたら馬みたいに背中に乗せて走ってくれるかもしれないと言う考えを抱いてしまうのは誰しも一度は通る夢と希望!
「とりあえず風呂を入れてまったりしてくるからよろしく」
「あ、綾人さん!五右衛門風呂は入れますので!
朝沸かし直したからちょっと温めると良い感じですよ!」
「飯田さんありがとう!だけど今はがっつりシャンプーしたいから家風呂に入ります」
「では洗ってお湯を張りますね」
台所から顔を出してくれた飯田さんがそのままお風呂掃除に向かうその姿を見て
「お前、どれだけ俺と話をする時間を先延ばししようとするんだ」
「悪いな、暁の時間より俺は俺の時間を大切にするタイプだ」
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