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若葉芽吹く勢いに手をさしだせば 3
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買い物に行くと子供がお菓子をねだるのは仕方がない物だと思う。
社会勉強として人の生活の場に混ざり気づかれる事無く通り過ぎることが出来るか。そして誘惑に打ち勝ち何事もなくその場を離れられるか……
土台無理な話は事は自分の子供時代で実証しているので自分の子供時代かとマジ切れする母さんの顔を思い出しながら付喪神相手では一人で切れてるだけの俺の残念な姿を想像して途方に暮れる。
「真!真!みたらし団子買って下さい!」
「真!真白はソフトクリームが食べたいです!」
「まこと!主が買ってくれる美味しい緑色の葡萄があるよ!もっくんも大好きな奴!」
「玄はー、玄も緑色の葡萄食べたいな?」
「真ー!玄さんのお願いかなえてあげて!!」
「緑青はね、緑青はかき氷が良いなー?イチゴのシロップのかき氷!」
「「「「かき氷!」」」」
「かき氷もっくんも食べたーい!」
何とか店内の商品の誘惑に負けずに商品に触らず、いたずらせず、傷つけず、なんとか暴れ回らず店を出たら店先の売店での匂いテロから始まる誘惑の嵐。
おとなしくお店を出れたところでご褒美に買って以来強請られてきた。
「今日はおやつを買ったからもう買いません!」
なんて普段は言えたものの今日は総ての誘惑に打ち勝って帰るという目標でここまで来たけど、さすがに今焼けたばかりのお好み焼きの匂いにつられて振り向いた瞬間みんなの口元から涎が滝のようにあふれ出していたのは見なかった事にしたい。
見た目はこんなにもキュートなちみっこ達なのに誰に似たのか残念過ぎるそのお顔に涙があふれそうだけど、本日は最強の魔法の言葉があります。
「お家に帰ってタコ焼きパーティーするんだろ?
お腹がいっぱいになって食べれなくなるぞ」
「朱華はまっすぐお家に帰ります」
真っ先に裏切った食いしん坊さんが主張すれば
「タコパ!急いで帰ろう!」
「アツアツ、ハフハフのタコ焼きたくさん食べるから我慢する!」
「真ー、早く帰りたいから玄を鞄に入れて?」
「真ー、玄さんが鞄から落ちないように岩が鞄の中でガードするから一緒に入れて」
「もっくんも鞄の中にご一緒ー!」
一瞬でみんなタコ焼きの事しか考えられない状態になった。
好奇心旺盛と言うか残念過ぎると言うかなんと言うか。
急いで帰ろうとするものの地面が熱いからと真白をフードの中に緊急避難すれば朱華もフードの中に潜り込んだ。
緑青は体が大きくなって飛ぶ能力も上がったのか家まで飛んで帰ることが出来るようになったけど、時々俺の肩にチョンと捕まっているのはやっぱりみんなといっしょがいいという事だろう。
そんな感じで俺はカモフラ用のイヤホンをしてみんなとおしゃべりをしながら街を歩く。
引っ越した時歩こうと始めた道のりは慣れて、今ではこうやって賑やかなおしゃべり迄できるのだからあっという間だ。
そうこうしてる間に家までの道のりの間にある友人の家の前を通る事になる。
その区画が見えるとふわりと緑青が宙を舞い
「結奈ー!ご挨拶に来たよー!」
なんていつもなら突撃する所だったけど、今日はタコ焼きパーティが待っているのでご挨拶に向かうつもりはないようだ。
ただ、向かうつもりはなくても
ガラリ……
ガラスの嵌められた木製ドアの重い音が目の前で響いた。
あまりにも偶然で俺も中から出てきた結奈さんも驚いて足を止めてしまう。
驚きに一瞬言葉が出なかったけど、何度か瞬きをした結奈さんはにこりと微笑み
「こんにちは。今日も暑いですね。皆さんお買い物ですか?」
「はい。今日はお昼をタコ焼きパーティをする予定なので……」
「朱華ね!丸いタコ焼き大好きなの!」
「真白はタコ焼きの中にソーセージ入れてもらうんだ!」
「緑青もタコ焼きフーフーしながら食べるの!」
「玄も中がトロトロなのが好きなの!」
「岩は周りのカリってしてる所も好きなの!」
「もっくんは、お醤油のタコ焼きも楽しみなの!」
「お醤油のタコ焼き、ですか……」
それはどう言うの?というように首をかしげる結奈さんに
「タコ焼きソースだと被害が拡大するので焼きあがったタコ焼きにお醤油を刷毛で付けて水分飛ばす程度に焼いて食べさせているのです」
「なるほど、それは重要ですね」
被害は最小限に。
とても大切な事だと何度かご飯をご一緒した事のある結奈さんは力強く頷いてくれた。
一年前と比べて綺麗にご飯が食べれるようになったけど、やっぱり失敗はつきものなので相変わらず賑やかなのは仕方がない。
ご一緒する時はなるべく被害が少ない食事を選んでみたけど、お呼ばれされた時にまだまだ修行が足りない事がばれてしまったのだ。
出していただいた料理がパスタだった。
麺類はなぜか朱華が暴れまくる食事なのでしまったと思った後はもう大惨事だっただけだ。
しかもお野菜たっぷりのペペロンチーノ。
本当においしかったけど朱華がパスタを振り回した被害さえなければ何も問題なかった。
机にたたきつけるパスタ。
叩きつけられたパスタから跳ねるオイリーなソース。
時々勢いが付き過ぎて飛ぶパスタ。真白の毛に絡みついていやいやと床に擦り付けるその習性。
あれよ。
化けの皮が剥がれたってやつだな。
だけどそんな所も可愛いと言ってくれた結奈さんは真白をタオルでくるんで落ち着かせ、そのまま洗面所でささっと洗い落としてくれて大好きなドライヤーで乾かしてくれる素敵な対応は本当にありがたかった。
化けの皮も剥がれたので定期的にお互いの家でちみっこ達とご飯を食べるなんてお食事会をするようになったが、今日はその予定ではないので誘っても良いかと思うも
「結奈の今日のご予定はー?」
悪意ない顔で鞄の隙間から首をにゅっとのばした玄さんが聞けば
「今日は今から郵便局に荷物を出すところだよ」
ショップの商品なのだろう。かなりの数が鞄から覗くが
「みんな作ったのですよね?」
「ええ、ストラップみたいな小作品はあっという間に出来るので一定の数は常に準備してますから」
へーなんて聞いていれば
「じゃあ、その後のご予定は?」
続く岩さんの質問に
「お家に帰ってお昼の準備かな?」
後は製作の時間だよと言う予定に
「じゃあ、今から玄たちとタコパしようよ!」
「真ー!岩も結奈をタコパにお招きしたいー!」
「みんなでやるともっと楽しいって緑青も思うよー!」
なんて言われても
「みんな、その前に結奈さんにもご予定って言うのもあって……」
「結奈、朱華達とタコパしようよ?」
「結奈と一緒なら真白もみんなも楽しいよ?」
「ゆいな、もっくんにあーんしてくれる?」
なんて断りにくい言葉を並べて攻略していたが、そんなもの攻略でもなく……
「ええと、真さんさえよければ郵便局寄った後お邪魔しても良いのかな?」
「すみません。強引ですみません!是非食べに来てください!」
断ったら泣いちゃうぞ的にみんなでうるうるのお目目でお願いされて断れるわけないお誘いに結奈さんが出せる答えは一つしかなかった。
あー、今何か大家さんの顔がぼんやりと思い浮かんだなー……
思わず失笑してしまう。
「では、ご用事が終わったらお邪魔させていただきますね」
「本当にすみません」
「いえ、気にしないでください。
私もタコパ楽しみです」
にっこりと笑う結奈さんの笑顔にみんなも大喜びで
「真ー、結奈も来てくれるってー」
「真ー、よかったねー?」
妙に意味ありげに俺を見る玄さんと岩さんに少し顔を引きつらせながらも
「楽しみだねー」
書道以外で初めて遊びに来てくれるのだ。
とりあえず急いでちみっこ達におもちゃを片付けさせて掃除をしようとタコパの準備の前にする事を脳内でまとめるのだった。
社会勉強として人の生活の場に混ざり気づかれる事無く通り過ぎることが出来るか。そして誘惑に打ち勝ち何事もなくその場を離れられるか……
土台無理な話は事は自分の子供時代で実証しているので自分の子供時代かとマジ切れする母さんの顔を思い出しながら付喪神相手では一人で切れてるだけの俺の残念な姿を想像して途方に暮れる。
「真!真!みたらし団子買って下さい!」
「真!真白はソフトクリームが食べたいです!」
「まこと!主が買ってくれる美味しい緑色の葡萄があるよ!もっくんも大好きな奴!」
「玄はー、玄も緑色の葡萄食べたいな?」
「真ー!玄さんのお願いかなえてあげて!!」
「緑青はね、緑青はかき氷が良いなー?イチゴのシロップのかき氷!」
「「「「かき氷!」」」」
「かき氷もっくんも食べたーい!」
何とか店内の商品の誘惑に負けずに商品に触らず、いたずらせず、傷つけず、なんとか暴れ回らず店を出たら店先の売店での匂いテロから始まる誘惑の嵐。
おとなしくお店を出れたところでご褒美に買って以来強請られてきた。
「今日はおやつを買ったからもう買いません!」
なんて普段は言えたものの今日は総ての誘惑に打ち勝って帰るという目標でここまで来たけど、さすがに今焼けたばかりのお好み焼きの匂いにつられて振り向いた瞬間みんなの口元から涎が滝のようにあふれ出していたのは見なかった事にしたい。
見た目はこんなにもキュートなちみっこ達なのに誰に似たのか残念過ぎるそのお顔に涙があふれそうだけど、本日は最強の魔法の言葉があります。
「お家に帰ってタコ焼きパーティーするんだろ?
お腹がいっぱいになって食べれなくなるぞ」
「朱華はまっすぐお家に帰ります」
真っ先に裏切った食いしん坊さんが主張すれば
「タコパ!急いで帰ろう!」
「アツアツ、ハフハフのタコ焼きたくさん食べるから我慢する!」
「真ー、早く帰りたいから玄を鞄に入れて?」
「真ー、玄さんが鞄から落ちないように岩が鞄の中でガードするから一緒に入れて」
「もっくんも鞄の中にご一緒ー!」
一瞬でみんなタコ焼きの事しか考えられない状態になった。
好奇心旺盛と言うか残念過ぎると言うかなんと言うか。
急いで帰ろうとするものの地面が熱いからと真白をフードの中に緊急避難すれば朱華もフードの中に潜り込んだ。
緑青は体が大きくなって飛ぶ能力も上がったのか家まで飛んで帰ることが出来るようになったけど、時々俺の肩にチョンと捕まっているのはやっぱりみんなといっしょがいいという事だろう。
そんな感じで俺はカモフラ用のイヤホンをしてみんなとおしゃべりをしながら街を歩く。
引っ越した時歩こうと始めた道のりは慣れて、今ではこうやって賑やかなおしゃべり迄できるのだからあっという間だ。
そうこうしてる間に家までの道のりの間にある友人の家の前を通る事になる。
その区画が見えるとふわりと緑青が宙を舞い
「結奈ー!ご挨拶に来たよー!」
なんていつもなら突撃する所だったけど、今日はタコ焼きパーティが待っているのでご挨拶に向かうつもりはないようだ。
ただ、向かうつもりはなくても
ガラリ……
ガラスの嵌められた木製ドアの重い音が目の前で響いた。
あまりにも偶然で俺も中から出てきた結奈さんも驚いて足を止めてしまう。
驚きに一瞬言葉が出なかったけど、何度か瞬きをした結奈さんはにこりと微笑み
「こんにちは。今日も暑いですね。皆さんお買い物ですか?」
「はい。今日はお昼をタコ焼きパーティをする予定なので……」
「朱華ね!丸いタコ焼き大好きなの!」
「真白はタコ焼きの中にソーセージ入れてもらうんだ!」
「緑青もタコ焼きフーフーしながら食べるの!」
「玄も中がトロトロなのが好きなの!」
「岩は周りのカリってしてる所も好きなの!」
「もっくんは、お醤油のタコ焼きも楽しみなの!」
「お醤油のタコ焼き、ですか……」
それはどう言うの?というように首をかしげる結奈さんに
「タコ焼きソースだと被害が拡大するので焼きあがったタコ焼きにお醤油を刷毛で付けて水分飛ばす程度に焼いて食べさせているのです」
「なるほど、それは重要ですね」
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とても大切な事だと何度かご飯をご一緒した事のある結奈さんは力強く頷いてくれた。
一年前と比べて綺麗にご飯が食べれるようになったけど、やっぱり失敗はつきものなので相変わらず賑やかなのは仕方がない。
ご一緒する時はなるべく被害が少ない食事を選んでみたけど、お呼ばれされた時にまだまだ修行が足りない事がばれてしまったのだ。
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だけどそんな所も可愛いと言ってくれた結奈さんは真白をタオルでくるんで落ち着かせ、そのまま洗面所でささっと洗い落としてくれて大好きなドライヤーで乾かしてくれる素敵な対応は本当にありがたかった。
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へーなんて聞いていれば
「じゃあ、その後のご予定は?」
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「お家に帰ってお昼の準備かな?」
後は製作の時間だよと言う予定に
「じゃあ、今から玄たちとタコパしようよ!」
「真ー!岩も結奈をタコパにお招きしたいー!」
「みんなでやるともっと楽しいって緑青も思うよー!」
なんて言われても
「みんな、その前に結奈さんにもご予定って言うのもあって……」
「結奈、朱華達とタコパしようよ?」
「結奈と一緒なら真白もみんなも楽しいよ?」
「ゆいな、もっくんにあーんしてくれる?」
なんて断りにくい言葉を並べて攻略していたが、そんなもの攻略でもなく……
「ええと、真さんさえよければ郵便局寄った後お邪魔しても良いのかな?」
「すみません。強引ですみません!是非食べに来てください!」
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あー、今何か大家さんの顔がぼんやりと思い浮かんだなー……
思わず失笑してしまう。
「では、ご用事が終わったらお邪魔させていただきますね」
「本当にすみません」
「いえ、気にしないでください。
私もタコパ楽しみです」
にっこりと笑う結奈さんの笑顔にみんなも大喜びで
「真ー、結奈も来てくれるってー」
「真ー、よかったねー?」
妙に意味ありげに俺を見る玄さんと岩さんに少し顔を引きつらせながらも
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