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付喪神が運んできたご縁が心地いい物だと気付くのは何年先か 1
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「うわー!話に聞いていたけどぼっこぼこだなw」
「見るからに痛そうだし、触ってみても良い?」
「先輩相変わらず後輩だと思うと容赦ないですね」
「それにしても今年から始めたって聞いてたけどいい畑だな」
「宮っちが言うには園芸部が手を入れてるからいい感じだろうってさ」
「植田先輩、それよりも俺達の紹介しなくても大丈夫なのですか?むしろさせてください。
それよりなんか部屋の隅に追いやっているように見えますが……」
「気にするな。所詮真だし、俺たち全員綾っちの下僕だしw」
「今になって新規の下僕が増えるのはなんだか感慨深いな」
「幸治よかったな。お前の子分で来たぞ」
「いえ、そう言うの良いから……」
なんて先輩が
『水野を連れて夏休みだから遊びがてらお見舞いに行くから』
とLIMEをもらった10分後がこの状況です。
俺どころかちみっこも俺にしがみ付いて部屋の一角に追いやられているこの状況。
一体皆さん誰?
正直言って泣き出したいけど
「おらー、お前らけが人を囲って何ビビらせてる」
天の一声は先生の声だった。
「せんせーもこの間ぶり」
「ちゃんと家綺麗にしてる?」
「いや、せんせーが出来るわけないって」
「じゃあ綾っちの所行く前に綺麗にしておこうかw」
「せんせー泣いて良い?」
なんて大賑わいの中で判る人は祐樹先輩と水野さん。あと……
「陸斗って言うけど、圭斗さんに似てるだろ?」
ひょいと目の前に手を引っ張って紹介された長身の優し気な面立ちの
「圭斗さんにそっくりですね」
ワイルドさが抜けた圭斗さんと言えばいいのか難しい所だがそんな感想に皆さん頷いて
「困った事があればまずは陸斗に聞くと良いから自己紹介がてらLIME登録しようか」
なんて言えば
「じゃあ俺もよろしく!」
「いっそのことグループ登録にも入れろ」
「今となったら貴重な綾っち情報流してもらいたいからな」
なんて初めましてな人達ばかりなのに容赦なく先輩に取り上げられたスマホでLIME登録された機械音がぴこんぴこんと鳴り響く。
顔と名前一致しねー……
ここは大家さんの後輩さんだからと諦める所なのかと思えば
「で、綾っちの状態ってどうなってる?」
心配げな祐樹先輩の視線に俺は今までのこの茶番の様な状態がこの言葉を言う為の前座だと理解した。
ちゃんとその言葉を聞くための関係を作ってそれなりに近しい関係の紹介とかを受けるという段階を踏んでのその言葉。
大家さんに文句は言わせませんという防壁に思わず失笑をしてしまえば
「今は足の骨を折ったりあばらにひびが入ったりしてしまったのでご自宅で宮下さんの手を借りておとなしくしています」
そう言った所で全員ほっとしつつも
「綾っちがおとなしくしてるわけないよな?」
「俺達が来る事前提で何を企んでいるか……」
「だったらまずは物資を調達してからお邪魔しませんか?」
「とりあえず機嫌悪そうなふりするから何か美味い物でも用意していきましょう」
「「「「「だったら海産物だなwww」」」」」
「じゃあちょっと買いに行ってくるから真もおとなしくしてろよ。
その間に綾っちの家に泊まるから準備しておけ。買いだし班行くぞ!」
「せんせーは先に綾人の所行ってるわ。せんせーの分はお肉でお願いねー」
みなさん先生のお言葉を無視して一斉に大笑いしながら買い出しに出かけていくけど笑う意味が分からなくて黙って見送れば
「主は海産物好きなんだよ」
「主は蠣貝が好きなんだって」
「主は他にもちゃんといろいろ食べるよ?」
「主はお野菜も食べるよ?」
「主が普段から食べてるから宮ちゃんにつーふーになるよって言われてるけどつーふーってなーに?」
なーにって言われても
「美味しいもの食べ過ぎてなる病気だよ」
って言われてるけどこの健康志向時代にまだあるのかと思うもあるからそんな言葉をこんな小さな付喪神さえ覚えてしまったのかと少し頭が痛くなるが美味しいものを食べすぎると病気になるという事を初めて知ったちみっこ達は目を真ん丸にして
「しゅ、朱華達もご病気になってしまうのでしょうか……」
食べる事が大好きな朱華が病気になるのかと目に涙を浮かべて言うものの
「きちんと決められた量を食べる分には問題ないよ。
好きなものを好きなだけ食べ続けるとご病気になるってだけだから心配しなくていいよ」
それでも不安そうな顔をする朱華に
「玄さんの分とか人の分まで食べようとしなければいいだけだから」
そんな説明にほっとしたかのような顔。
だけど今はお客様がいるからお外で遊んでくる?と聞くも
「緑青はお家に居る」
「玄も今日は真と一緒がいいの。真のお部屋でご一緒してもいい?」
「岩も玄さんと一緒に真とご一緒なの」
という三体と
「真白はお外に遊びに行くね!」
「朱華はお家のパトロールしてきます!」
少しずつみんな一人でも好きな所に向かうようになった成長に
「気を付けて行っておいで。
知らない人について行っちゃだめだよ」
いけませんという言葉は使わない。
「「はーい」」
言えばすぐに真白はお外にぴゅーっと飛び出し、朱華は浩太さん達の中に買い出しに行かなかった陸斗さんも混ざって台所の内装工事をする様子を見学に行ってしまった。
相変わらず浩太さんの肩に止まって作業する様子を応援する様は微笑ましい。
そしていつの間にか少しずつ機械音になれて来たちみっこは電動ドリルぐらいでは動じなくなったようで
「真ー、緑青は二階にいるね?」
怪我をして家でおとなしくしている間に脅えずに家の中でもゆったりと過ごすことが出来るようになった。
因みに緑青の言う二階とはむき出しの梁の部分だ。
家の中にもどんぐりをいつの間にか持ち込んで二階に隠していたのが先日発覚したばかり。踏んだら危ないからねと言えば前に兄貴が買ってくれた一瞬で壊れた猫ちぐらを二階に片づけておいたものを見つけ出し引っ張り出してその中に詰め込み始める始末。しかも勝手に捨てられないようにと梁の部分に設置するのだから賢くなったなーなんて俺が手が届かないだろうと思ってるだろうけど遠藤さんが「危ないから降ろそうとか?」と毎日言っている事をまだ知らない緑青には秘密にしている。
一気に人口が少なくなった室内の中
「浩太さん、部屋にいますので何かあったら呼んでください」
「ああ分かったよ。
九条君も怪我をしてるんだからいくら仕事とはいえあまり無理をしないようにな」
「ベッドで横になるのも変わりませんよ」
苦笑交じりのそんなやり取り。
玄さんと岩さんを連れて部屋に戻れば部屋の中に置かれたおもちゃ…… ではなく、壊されてしまったタブレットを新調していろいろセッティングの操作をしている間に使い方を覚えてしまった玄さんは岩さんと一緒に俺がダウンロードしておいた幼児用の知育ゲームに夢中になるとはさすがに想定外だった。
「見るからに痛そうだし、触ってみても良い?」
「先輩相変わらず後輩だと思うと容赦ないですね」
「それにしても今年から始めたって聞いてたけどいい畑だな」
「宮っちが言うには園芸部が手を入れてるからいい感じだろうってさ」
「植田先輩、それよりも俺達の紹介しなくても大丈夫なのですか?むしろさせてください。
それよりなんか部屋の隅に追いやっているように見えますが……」
「気にするな。所詮真だし、俺たち全員綾っちの下僕だしw」
「今になって新規の下僕が増えるのはなんだか感慨深いな」
「幸治よかったな。お前の子分で来たぞ」
「いえ、そう言うの良いから……」
なんて先輩が
『水野を連れて夏休みだから遊びがてらお見舞いに行くから』
とLIMEをもらった10分後がこの状況です。
俺どころかちみっこも俺にしがみ付いて部屋の一角に追いやられているこの状況。
一体皆さん誰?
正直言って泣き出したいけど
「おらー、お前らけが人を囲って何ビビらせてる」
天の一声は先生の声だった。
「せんせーもこの間ぶり」
「ちゃんと家綺麗にしてる?」
「いや、せんせーが出来るわけないって」
「じゃあ綾っちの所行く前に綺麗にしておこうかw」
「せんせー泣いて良い?」
なんて大賑わいの中で判る人は祐樹先輩と水野さん。あと……
「陸斗って言うけど、圭斗さんに似てるだろ?」
ひょいと目の前に手を引っ張って紹介された長身の優し気な面立ちの
「圭斗さんにそっくりですね」
ワイルドさが抜けた圭斗さんと言えばいいのか難しい所だがそんな感想に皆さん頷いて
「困った事があればまずは陸斗に聞くと良いから自己紹介がてらLIME登録しようか」
なんて言えば
「じゃあ俺もよろしく!」
「いっそのことグループ登録にも入れろ」
「今となったら貴重な綾っち情報流してもらいたいからな」
なんて初めましてな人達ばかりなのに容赦なく先輩に取り上げられたスマホでLIME登録された機械音がぴこんぴこんと鳴り響く。
顔と名前一致しねー……
ここは大家さんの後輩さんだからと諦める所なのかと思えば
「で、綾っちの状態ってどうなってる?」
心配げな祐樹先輩の視線に俺は今までのこの茶番の様な状態がこの言葉を言う為の前座だと理解した。
ちゃんとその言葉を聞くための関係を作ってそれなりに近しい関係の紹介とかを受けるという段階を踏んでのその言葉。
大家さんに文句は言わせませんという防壁に思わず失笑をしてしまえば
「今は足の骨を折ったりあばらにひびが入ったりしてしまったのでご自宅で宮下さんの手を借りておとなしくしています」
そう言った所で全員ほっとしつつも
「綾っちがおとなしくしてるわけないよな?」
「俺達が来る事前提で何を企んでいるか……」
「だったらまずは物資を調達してからお邪魔しませんか?」
「とりあえず機嫌悪そうなふりするから何か美味い物でも用意していきましょう」
「「「「「だったら海産物だなwww」」」」」
「じゃあちょっと買いに行ってくるから真もおとなしくしてろよ。
その間に綾っちの家に泊まるから準備しておけ。買いだし班行くぞ!」
「せんせーは先に綾人の所行ってるわ。せんせーの分はお肉でお願いねー」
みなさん先生のお言葉を無視して一斉に大笑いしながら買い出しに出かけていくけど笑う意味が分からなくて黙って見送れば
「主は海産物好きなんだよ」
「主は蠣貝が好きなんだって」
「主は他にもちゃんといろいろ食べるよ?」
「主はお野菜も食べるよ?」
「主が普段から食べてるから宮ちゃんにつーふーになるよって言われてるけどつーふーってなーに?」
なーにって言われても
「美味しいもの食べ過ぎてなる病気だよ」
って言われてるけどこの健康志向時代にまだあるのかと思うもあるからそんな言葉をこんな小さな付喪神さえ覚えてしまったのかと少し頭が痛くなるが美味しいものを食べすぎると病気になるという事を初めて知ったちみっこ達は目を真ん丸にして
「しゅ、朱華達もご病気になってしまうのでしょうか……」
食べる事が大好きな朱華が病気になるのかと目に涙を浮かべて言うものの
「きちんと決められた量を食べる分には問題ないよ。
好きなものを好きなだけ食べ続けるとご病気になるってだけだから心配しなくていいよ」
それでも不安そうな顔をする朱華に
「玄さんの分とか人の分まで食べようとしなければいいだけだから」
そんな説明にほっとしたかのような顔。
だけど今はお客様がいるからお外で遊んでくる?と聞くも
「緑青はお家に居る」
「玄も今日は真と一緒がいいの。真のお部屋でご一緒してもいい?」
「岩も玄さんと一緒に真とご一緒なの」
という三体と
「真白はお外に遊びに行くね!」
「朱華はお家のパトロールしてきます!」
少しずつみんな一人でも好きな所に向かうようになった成長に
「気を付けて行っておいで。
知らない人について行っちゃだめだよ」
いけませんという言葉は使わない。
「「はーい」」
言えばすぐに真白はお外にぴゅーっと飛び出し、朱華は浩太さん達の中に買い出しに行かなかった陸斗さんも混ざって台所の内装工事をする様子を見学に行ってしまった。
相変わらず浩太さんの肩に止まって作業する様子を応援する様は微笑ましい。
そしていつの間にか少しずつ機械音になれて来たちみっこは電動ドリルぐらいでは動じなくなったようで
「真ー、緑青は二階にいるね?」
怪我をして家でおとなしくしている間に脅えずに家の中でもゆったりと過ごすことが出来るようになった。
因みに緑青の言う二階とはむき出しの梁の部分だ。
家の中にもどんぐりをいつの間にか持ち込んで二階に隠していたのが先日発覚したばかり。踏んだら危ないからねと言えば前に兄貴が買ってくれた一瞬で壊れた猫ちぐらを二階に片づけておいたものを見つけ出し引っ張り出してその中に詰め込み始める始末。しかも勝手に捨てられないようにと梁の部分に設置するのだから賢くなったなーなんて俺が手が届かないだろうと思ってるだろうけど遠藤さんが「危ないから降ろそうとか?」と毎日言っている事をまだ知らない緑青には秘密にしている。
一気に人口が少なくなった室内の中
「浩太さん、部屋にいますので何かあったら呼んでください」
「ああ分かったよ。
九条君も怪我をしてるんだからいくら仕事とはいえあまり無理をしないようにな」
「ベッドで横になるのも変わりませんよ」
苦笑交じりのそんなやり取り。
玄さんと岩さんを連れて部屋に戻れば部屋の中に置かれたおもちゃ…… ではなく、壊されてしまったタブレットを新調していろいろセッティングの操作をしている間に使い方を覚えてしまった玄さんは岩さんと一緒に俺がダウンロードしておいた幼児用の知育ゲームに夢中になるとはさすがに想定外だった。
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