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休みなんて所詮社会に縛られてる人のものであり、年中無休の引きこもりにはここで働かずにいつ働くと言われるように働かせていただきます 3

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 これは何かのデジャブだろうか。
 晩御飯を食べた後、圭斗は陸斗と宮下を連れて納屋へ行く背後をついて行けば納屋を片付け始める三人が居た。
 圭斗がまだ木の香りのする新しい棚を打ちつけながら二人が色々な道具を片付けて行く。
 物的な移動はないものの
「ずいぶん棚が綺麗になったな?」
「腐りかけた棚は作り変えたぞ。いずれ落下するだろし危ないからな」
「ありがとうございます」 
 想定外の補修も行われていたらしい。
「きっちり料金は取るからな」
「それはもう、きっちり取り立ててください」
 足元で陸斗が腐った棚だったものを纏めるその腐り具合に本当にあぶねーと、草刈り機の替え刃が山ほど落下してそこに運悪く人がいたらと想像すればぞっとする。
「それにしてもなぜにこんなにも買い込む」
 めんどくさそうな圭斗に
「何度も頼むの面倒だし?」
「聞いた俺が馬鹿だった」
 何でわかりきった答えを聞いたとぶつくさ言うなんとなく失礼な圭斗。
「だけど綾人、何でも面倒だからってまとめ買いは程度を持って買ってよ。
 未だに肥料減ってないんだから。ほどほどにしてよ」
 何気に置かれた未使用の肥料は埃をかぶっていて綿ゴミさんが発生する始末。
「うん。だもんで高校生の奴らがいるうちに下の畑にばらまいて何か植えようかなって思ってさ?」
「どんだけ開拓するつもりだよ」
 呆れる宮下だがそれを手伝わされるのは俺かと呻く圭斗は収入になるのはいいが肥料の山を見てどれだけ耕かすつもりだと戦慄する顔は陸斗も同じ。
「めんどくさいから放置系の畑にしようかなーって。
 野菜作ってもみんな畑で適当に作るだろうから需要ないし?おれが放っておいても皆さんが放っておいてくれないだろうし?」
 とんでもない本音が聞こえてあきれたものの
「宮下、おじさんに蕎麦畑増やす気があるなら使ってくれーって言ってたって伝えといて?」
「話をするなら兄貴だね。何か前に綾人のハーブ畑を見て思う所があったらしくってさ?」
「って言うか、蕎麦屋やればいいと思う」
 おばさんの蕎麦は誰もが認めているので思わずと言うように唸ってしまえば
「角の家、空家だったよな……?」
「綾人いい加減に家を増やすのやめて!」
 宮下の悲鳴に圭斗はいくらなんでも冗談だよな?なんて半分信じかかっている。
「ちょっと言ってみただけー。あの近辺で山菜とっておばさんの蕎麦食べて……
 自然薯でも育てようかな?」
 とろろ蕎麦たまには食べたい、マグロの山掛けでもいい。麦ごはんでとろろかけごはんもご一緒にして食べたいと呟けば陸斗も同意見と言うように涎を垂らしていた。
「綾人いい加減にしてー。お前の悪い所を陸斗が真似しちゃってるだろ」
「美味いは正義だ。美味い物を美味いと素直に言える幸せをバカにするな!」
「はいはい、すごい正論だけどそれを素面で言える勇気を俺は尊敬するよ」
「宮下、ありがとう」
 いえーいと謎ポーズしていれば
「邪魔しに来たのなら家で待ってろ」 
 呆れる圭人の横で不思議なポージングをとる綾人だった。

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