2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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拡大する魔の手

探します

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「ま、いいか。じゃ、早速始めよう」
「え、あ、はい。まずどこから…」
「ここでやる」
「へ?」

 聞こえなかったのかな…

「聞こえてた?」
「あ、聞こえてます……じゃなくてここで何を…?探しに行かないのですか?」

 も、もしかして歩き回って探すと思ってるの!?いやいや、絶対無理っしょ。
 囚われてたら見つけようがないし自分から身を隠してるなら余計見つけられない。
 ならやることは簡単。

「探知魔法に引っ掛けりゃいい」
「え……」

 理解してないようだけどほっておく。
 やればきっと分かる。

「とりあえず人物像を把握しなきゃか…その行方不明の聖魔道士の顔はわかる?」
「あ、え、えぇ。顔わからなかったら探そうにも探せませんし…」
「よし。なら目をつぶってその聖魔道士の顔を強く思い出して」
「え、はい」

 エリサティカ様は言われた通りに目を瞑る。
 そして俺は一言誤ってからエリサティカ様の額に触れる。

「ひぇっ」

 奇声が聞こえたが無視しておこう。

 そして俺は詠唱をする。

「『虚蟬うつせみ呼びて来ん』」

 それと同時に俺の頭の中に一人の男の顔が映し出された。
 
 ふむ…髭ありの髪薄いオッサンですな。

「ありがとう、もう目を開けて大丈夫」

 俺はエリサティカ様の額から手を外し口を開く。

「えっと、何をしたのですか?」
「んー……念写の応用みたいなもん。まぁ次々」

 理解してないが置いていきます。

「さて、探しますか」
「どうやっ…」
「『尚視してなん』」

 瞬間、俺を中心とした半径10kmのサークルが展開された。もちろん魔法なので普通に見ることは不可能だ。
 『探知魔法』を展開しただけなんだけど…

 探知に引っかかる対象はさっきエリサティカ様から人物像を手に入れた聖魔道士だ。

 やー…相手が分からないと探知魔法出来ないから不便だよなぁ…と、あ。

「きた」
「え?」

 まさか10キロ圏内にいるなんて…あー…でも良かった良かった。1発で終わった。手間がかからなくて良かった…

「じゃ、行くぞ」
「え、え、」

 俺は混乱しているエリサティカ様をつれ瞬間移動の魔法を展開した。
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