2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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忍び寄る影

思い

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「どうした?ソウイ」
「いや…………ちょっとね…………………」
「さっきの方々噂の勇者様達ですよね?知り合いですか?」
「いや…………ちょっとね…………………」

 本日二度目の逃走を終えました……………さすがに疲れました。近くにあった階段に腰掛ける。きゅ、休憩……………

 ついでに連れて来た他の団員は不思議そうに首を傾げる。とりあえず話を変える。 
 
「そ、それより何か問題あったか?」
「いえ!特にありません」
「そっか、じゃ引き続き頼むわ」
「了解致しました」
「ソウイも一緒に行こうよ」
「あーーー……………………」

 流石に上司と行動し続けるのは部下からしたら気を使いすぎて疲れるのでは、と思い断ろうとしたがなぜか他の団員も乗り気で誘ってくる。

 なぜや。

「団長がいれば歩き食いしててもアナラスさんに怒られねぇんじゃね???」
「そうだよな!!団長がしてたら問題ないな」
「絶対団長歩き食いするからな」

 おい、聞こえてるぞ馬鹿ども。

 いや、まあ実際してるんだけどね歩き食い。でもな、1つ言っておくぞ。アナラスは俺がいても容赦なく怒ってくるぞ。というか俺に容赦なく怒ってくるぞ。その考えは甘すぎるぞ青年達よ。

 ていうかなんだろう…本当にこいつらから上司として見られてない気がする……。威厳がないのかな俺………

「何落ち込んでんの?」
「ナンデモナイデス…」
「ほら、行こうよソウイ!仕事仕事!」
「いつから君は仕事人間になったのかねぇ……」
「ほーらーー」
「行く!行くから!首元を引っ張るなぁぁ死ぬぅぅぅぅ」
「あ、団長!俺ちょっとあそこの店を調べてきます!怪しそうなんで!」
「顔にあれ食いたい、って書いてあんぞおまえぇ!俺のも買ってこい!!」
「よっしゃあ!了解しました!行ってきます!」





「ねえ徹」
「なに?青木さん」
「アイツのことなんでそんなに気にしてるの?」
「アイツ……………あぁ、蒼涼のこと?………………………そりゃ気にするよ……………大事な幼馴染だから」
「その大事な幼馴染を置いてったのよ」
「うーーん………でもああいう判断も大事だと思うなぁ。急に連れてこられて命かけてこの世界救ってくれーなんて言われても普通は?ってなんじゃん?」
「そうだけど……………徹は毎日訓練必死で頑張ってるのに……………」
「優しいな、青木さんは」
「は????な、な、何言ってんの!?!?」
「俺や、皆を思って怒ってくれてるじゃん」

 そうだろ?と言えば青木さんー青木 玲奈は顔を赤らめ目を背ける。

 徹としてみれば蒼涼がどういった選択をしようとそれが彼自身で決めたことならば何も言う気はなかった。それよりもあの日、別れたあの日に見た最後の蒼涼の表情がどうしても頭から離れなかった。しかし今日偶然あった彼は昔と、日本にいた頃の彼の表情だった。
 あいつが決めて、そして今あの時のような辛そんな顔をしてなければそれでいい。
 魔王は俺たちが必ず倒す。そして蒼涼も一緒に帰る。それが徹がこの世界に来て決めたことだ。
 さっきは気まづくなってしまったが帰れば、ゆっくり話せばまた昔のように戻れる。そうしたらまたくだらない話などをするのだ。他愛も無い、普通の男子高校生のような会話。
 それまでは………。

「(待ってろよ、蒼涼)」

 今は自分の力を高めることに専念して時期が来れば戦う。

 徹は他の勇者達クラスメイトよりも一段と決意を固めていた。
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