幽霊祓い

akade

文字の大きさ
上 下
211 / 236
第3章 ゴースト・キング編

第211話 烽霊会

しおりを挟む
「烽霊会はGEAの情報なら大半を知っている」

「それはさっきも聞いた。何で、そんなことが可能なんだ?」

「色々とあるんだよ、俺たちなりの動きが」

「何だよ、それ」

「それより、青山  優牙の方には雷  飛龍という人物が向かっている。青山  優牙、生きているといいな」

「強いのか、雷  飛龍」

「雷は朱雀の能力の使い手。序列で言えば4人中3番目に強い」

「3番目ならそんなに強くないんじゃ・・・」

「ナメるなよ?烽霊会はもとがかなり強いんだ。3番目とは言えど、かなりの強者だぞ?」

この時、マッカは何かを躊躇っているような様子だった。

「どうした?何を躊躇っているんだ?」

「・・・、いや、雷はでは2番目に強い奴なんだ」

「現在の序列?」

「四神の白虎の能力はこの世からは既に消えている」

「そうなのか?」

「まぁ、烽霊会内で色々とあってな。また、話すよ」

「ふーん。それなら、とりあえず、優牙さんを助けに行かないと」

「俺にも負けかけたお前が行ってどうなる?」

「じゃあ、お前も着いてきてくれよ!!」

「はぁ?」

「だって、結果的には、俺、お前に勝ってるし」

「でも、今だって、手を縛ってるのは、GEAに俺を裏切り者として突き出すためだろ?」

「あ~、そうしようかな~って思ったけど、お前が俺に協力してくれるならなしにする。どうせ、お前だって、まだ、死にたくないだろ?」

「どこまでお人好しなんだよ・・・」

「お人好しなんじゃない。優牙さんなら、きっとこうするからこうしただけだ」

「青山  優牙は敵にも優しいんだな」

「きちんと分かり合える相手には優しいんだよ、あの人は」

「仕方がない。お前に負けたし、その指示に従うよ」

「さっきから思っていたけど、お前ってやけに素直だよな」

「俺はそういう教育を受けて育ったんだよ」

「ふーん、裏切ったら、次は倒すからな?」

「裏切らねぇよ」

俺はマッカの手を縛っているロープを解き、マッカと共に歩き出した。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

夕方の怪人とガラス玉の向こうの世界(大戦中のローファンタジー)

歴史・時代 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

未来を重ねる僕と、絵本のように消える君

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:13

【銀梅花の咲く庭で】~秋扇の蕾~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:57

戦国征武劇 ~天正弾丸舞闘~

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:498pt お気に入り:3

銀世界にて、啼く

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:78pt お気に入り:5,672

勇者学園とスライム魔王 ~ 勇者になりたい僕と魔王になった君と ~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:0

処理中です...