幽霊祓い

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第3章 ゴースト・キング編

第202話 雷

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あの繭の中に、今回の敵がいるのか。ガブリス・モートル、一体、どんなやつなんだ?俺がそんなことを考えながら、街中を走っていると、目の前に少し年上の見た目した男が現れた。

「お前は・・・、。青山  優牙か。お前が青山  優牙なんだな」

「そうだ。あんたは?」

「中国GEA所属雷   飛龍レイ  フェイロンだ。お前の術を貰いに来た」

「はぁ?」

雷術・雷轟らいじゅつ  らいごうッ」

「わぁッ!?あっぶねぇな、何すんだよっ」

「言っただろ、お前の術を貰うと」

「もっと、具体的に説明しろよ」

「やだね、お前が俺に一撃与えられるごとに、質問1つに答えてやるよ」

「いきなり、襲いかかってきて、その態度か。上等だ、蒼天術・双そうてんじゅつ  そうッ」

コイツ、さっき、雷術を使ったよな。それに、この距離で撃つ双を避けるほどの身体能力。コイツ、強い・・・?いや、雷術はいつも、雷翔のを見ているから、見切れるはずだ。なら、俺の方が有利だッ!!

雷術・雷針らいじゅつ  らいしん

蒼天術・直そうてんじゅつ  ちょくッ・・・!?」

雷針を直で受け止めたが、雷針の威力が雷翔のものとは遥かに違っており、直を割くように雷針が飛んできたため、直の使用をやめ、俺は雷針を避けた。

「おいおい、途中で術の使用をやめるとは、どうしたんだよ?」

雷轟も雷針も雷翔が使うものより、圧倒的に威力が高い。恐山決戦あの時の凪澤よりも強い?いや、それは有り得ない。でも、もしかしたら・・・

「ボーッとしてんじゃねぇよッ」

「ぐはッ!!」

コイツが強いの事実。どうにかして、突破しないと殺られる。

「青山  優牙、そんなものか。雷術・奥義・雷轟雷恐宮主殿らいじゅつ  おうぎ  らいごうらいきょうぐうしゅでん

「まずいッ!!」

太刀打ちできないまま、俺は、雷轟雷恐宮主殿の中に取り込まれた。

「佐神  雷翔と言うやつは『雷翔』という奥義を使用するそうだな。なら、お前は、これを知らないだろう。雷術・奥義・秘伝雷電閃らいじゅつ  おうぎ  ひでんらいでんせんッ」

雷がそう唱えると、赤黒い雷光が俺の腹を貫いた。

「なッ!?」

「あばよ、青山  優牙」

「ざけんな・・よ・・・」

雷轟雷恐宮主殿の解除と共に、俺はその場に倒れた。
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