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第3章 選抜会編
第187話 第四試合・柳 泉陽VS吉良 反五
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「続いて、本日最後の試合、第四試合の開幕です。それでは、対戦者は入場してください」
岩山さんがそう言う声が聞こえたので、俺は入場を開始した。
「さてさて、その化けの皮、剥がしてやろうじゃねぇか」
「はぁ、人を化け物扱いするのはどうかと思いますよ」
「化け物扱いって、お前から出てるその霊気がそれを語ってんだよ」
「はいはい、分かりました。では、始めましょう。忌術・疏刻纏楼」
吉良がその術を使用した瞬間、辺りが真っ暗闇に包まれた。やつの領域内に入れられたか?そうくるなら、びっくり返してやるよ。
「博徒術・私場賭場ッ」
しかし、私場賭場は発動しなかった。
「どういうことだ?」
その時、俺の周りに円を描くように配置されたロウソクに火がついた。そして、俺の前には椅子があり、奥からやってきた吉良が席に着いた。
「ここでは、あらゆる術を無視します。もちろん、私の術も。ただし、この空間では私には既に術が付与されていますけどね。まあ、あなたがいくら術を使用しようと無意味なわけです」
「チッ、厄介だな」
「さて、あなたは私が人間ではないと疑っていましたね?霊気が出ているから?とか言っていましたが、私、そんなに霊気が出ていますか?」
椅子に足を組んで座り、ヘラヘラとしながら吉良が俺に問う。そんな吉良に近づこうとした。しかし、体を動かすことができなかった。
「ッ!?」
「ああ、体が動かないのは、疏刻纏楼に集まっている魂たちが見えない手で君を押さえ付けているからです。で、早く、私の問いに答えてください」
吉良が人差し指をヒョイっと上に向けると、俺の左腕が宙を舞った。
「くッ!!!」
「アッハッハッハッハッ、いいねぇ、人が苦しむ顔は。私ね、恥をかいてしまったんだよ。今から200年前ぐらいに、私が神と据えるお方の前でね。そして、私に恥をかかせたのは与川 玄宗という祓い師だった。だから、私は祓い師が大嫌いなんだよ」
「200年前か。これでお前が人間じゃないことが確定したな」
「あぁ、君の予想通り、私は人ではないよ」
吉良の体が真っ二つに割れ、中から異形な怪物が姿を現した。
「私の名は魍忌。前は妖善という名だった」
その怪物はそう言った。
岩山さんがそう言う声が聞こえたので、俺は入場を開始した。
「さてさて、その化けの皮、剥がしてやろうじゃねぇか」
「はぁ、人を化け物扱いするのはどうかと思いますよ」
「化け物扱いって、お前から出てるその霊気がそれを語ってんだよ」
「はいはい、分かりました。では、始めましょう。忌術・疏刻纏楼」
吉良がその術を使用した瞬間、辺りが真っ暗闇に包まれた。やつの領域内に入れられたか?そうくるなら、びっくり返してやるよ。
「博徒術・私場賭場ッ」
しかし、私場賭場は発動しなかった。
「どういうことだ?」
その時、俺の周りに円を描くように配置されたロウソクに火がついた。そして、俺の前には椅子があり、奥からやってきた吉良が席に着いた。
「ここでは、あらゆる術を無視します。もちろん、私の術も。ただし、この空間では私には既に術が付与されていますけどね。まあ、あなたがいくら術を使用しようと無意味なわけです」
「チッ、厄介だな」
「さて、あなたは私が人間ではないと疑っていましたね?霊気が出ているから?とか言っていましたが、私、そんなに霊気が出ていますか?」
椅子に足を組んで座り、ヘラヘラとしながら吉良が俺に問う。そんな吉良に近づこうとした。しかし、体を動かすことができなかった。
「ッ!?」
「ああ、体が動かないのは、疏刻纏楼に集まっている魂たちが見えない手で君を押さえ付けているからです。で、早く、私の問いに答えてください」
吉良が人差し指をヒョイっと上に向けると、俺の左腕が宙を舞った。
「くッ!!!」
「アッハッハッハッハッ、いいねぇ、人が苦しむ顔は。私ね、恥をかいてしまったんだよ。今から200年前ぐらいに、私が神と据えるお方の前でね。そして、私に恥をかかせたのは与川 玄宗という祓い師だった。だから、私は祓い師が大嫌いなんだよ」
「200年前か。これでお前が人間じゃないことが確定したな」
「あぁ、君の予想通り、私は人ではないよ」
吉良の体が真っ二つに割れ、中から異形な怪物が姿を現した。
「私の名は魍忌。前は妖善という名だった」
その怪物はそう言った。
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