幽霊祓い

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第2章 九孟家壊滅編

第120話 影は動く

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優牙たちの復活が確定した頃、現世のとある廃ビルでは・・・

「やはり、あの3人の復活が確定したか・・・」

「九孟家を動かそうか、鬼魅宮」

「いや、いい。それより、最近、全く成果を見せてくれないじゃないか、斎和何江、いやよ」

「・・・すまない、もう少し待って・・・」

「くれはなしだよ。君は結構いい感じにやってくれると思っていたんだけど、結局、劣悪以外の霊神を封印してからは何も活躍していない。落ちぶれたね、君も。君が私の元に還れば、残りは私と右宗院行信だけになるね」

「かつて、五強元凶ごきょうげんきょうと呼ばれた我々も残り2人か・・・」

「まぁ、所詮は私の分身体だ。君も成果を見せてくれなかったら、私の元に還ってもらうよ?」

私は斎和を吸収しながら、右宗院に問いかけた。

「分かっている。まぁ、安心しろ。私が生み出した、人間に近い人造人間・九孟  龍と九孟  龍戦は九孟家の最高戦力だ。負けることはない」

「平安時代に九孟家を作って、5代目に忌み子である仁が生まれた。それから5代ごとに生まれる子はすべて忌み子とし、下の名前を仁とした。そして、大正時代末期、九孟家102代目当主の仁が紫雲寺の作った不老不死の聖水を飲み続け、現代まで生きている。そいつは今、GEAにいる。だから、次はGEAと九孟家をぶつけさせようと思うんだ。どうだい、右宗院」

「て、ことは結局、九孟家を動かさないといけないのか?」

「いや、GEAから九孟家に火種を作るのさ。そうすれば、君の手間もなくなるだろ?」

「九孟家をGEAと戦わせるのか。いい作戦じゃないか・・・」

後ろからそう聞こえたので振り向くと、かつて、私が鳩術で消し飛ばしたはずの紫雲寺  汎杳が立っていた。
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