幽霊祓い

第2章 天界大会編

第119話 天界大会の幕は閉じる

「倒したのか・・・」

俺が突っ立っていると、空から青髪のイケメンが降りてきた。

「いやぁ、なんか感動しちゃったよ」

「あ、獄様」

雷翔がそう呟いた。

「えぇッ、獄様なんですか!?」

「やぁっ、で、残ってるの君たちだけなんだけど、誰が生き返るんだい？決まらないなら、全員、俺と戦うことになるけど」

「俺は残るつもりはない。黒川が向こうに逝ってしまったんだ。俺はそのあとを追うだけだ」

「僕も残るつもりはない。そもそも、自分が最後まで残っていられるとは思ってもいなかったし、俺は青山、佐神、羽川が生き返った方がいいと思う」

芝型と鷗田さんがそう言った。

「自分も芝型や鷗田についていくシャー。優牙、ここでの出会いを忘れるなよ？あと、俺も皆と過ごせて楽しかったシャー。ありがとうシャー」

鮫波さんがそう言って、3人は獄様の方へ歩いていった。そして、獄様が作り出したワープホールのような穴の中に入っていった。俺たちはひたすら

「ありがとうございますッ」

と叫んだ。そして、3人が穴の中に消えていくと、獄様は穴を閉じた。そして、

「今更だけど、君たちはどうして現世に蘇りたいんだい？」

と聞いてきた。

「鬼魅宮猛子っていう倒さなくちゃいけないやつがいるんです。それに凪澤も生きているかもしれないし」

「鬼魅宮猛子・・・」

「獄様、鬼魅宮猛子のこと知ってるんですか？」

「いや、どこかで聞いたことある名だなぁと思ってね・・・。まぁ、気のせいか。それじゃあ、君たちが現世で再び、活躍することを祈っているよ。君たちの復活は11月3日午前11時だ。今が11月2日の午前11時58分だ。時が来るまでゆっくり体を休めるといいよ。それと、復活時にどこに復活したいとかあるかい？」

「そうですねぇ、GEAの本部でお願いします」

「了解した。おっと、そろそろ時間だ。では、これにて天界大会を終了とするよ。皆、お疲れ様」

3人の心優しさにより、俺、雷翔、羽川さんの3人の生き返りが確定した。こうして、6時間に及んだ天界大会に幕が降りた。