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第1章 日本旋廻 虹の大橋編
第29話 虹の大橋
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東京湾観音像前の一件から10日が経った8月20日。凪澤が作り出した改造霊と思われる存在を3体確認。現場に笹蜘蛛 佑八と死神(本名不明)が向かった。
なんで俺がこんな正体不明の男と行動しなくちゃならないんだよ。さっきだって挨拶したら無視されたし。人見知りにも程があるだろ。GEAで死神と呼ばれているその男は、ダボッとした服を着て、身長はそこまで高くなく、大きな鎌を持っている。歳は俺と同じぐらいだろうか。無言で気まずい空気の中しばらく歩いていると虹の大橋に着いた。
「着きましたね。準備できてますか?」
「・・・・・・・・・。」
「あのー、なんか喋ってくださいよ。俺、まだ、あなたの本名すら知らないんですよ?」
俺がそう言うと、死神は前を指さした。
「来たか、祓い師。主霊はわしらがいただいていくのぉう」
「黙れ、コジャク。我々は黙って祓い師を殺せばいいのだ」
そこには凪澤の改造霊と思われる存在が2体いた。死神はすぐさま、コジャクではない方の霊に向かっていった。
「名も名乗らずに斬りかかってくるとは、腹が立つ。ドモルバ、只今より、貴様を処す!!」
「いいのぉう、ドモルバは強そうな奴が相手で。わしはこの雑魚そうな奴が相手かい?まぁ、ええ。楽に殺してやろうかのぉう」
コジャクは猛スピードでこちらに飛んできた。実は俺は攻撃型の術は使えない。だが、条件付きで足止めする手段ならある。俺が足止めして、死神が祓う。いい作戦だろ・・・。
「コジャクと言ったな。俺が弱いかどうかはこれを受けてから判断しな!蜘蛛術・奥義・眼体固紗の蜘蛛糸!!」
俺が唯一使える術。1つしか存在しないから奥義となった。この術のメリットは相手を5分間行動不可能にすることができること。しかし、デメリットとして、この術を使うと、使い手は五感のうちの1つを失うというのがある。おそらく、今回は味覚だろう。つまり、この術を5回使えば、俺は戦闘不能になる。回復術を使えば、ある程度までは五感を回復させることが出来るが、その前に殺されてしまえば、終わりだ。死神に賭けてみるか・・・。
なんで俺がこんな正体不明の男と行動しなくちゃならないんだよ。さっきだって挨拶したら無視されたし。人見知りにも程があるだろ。GEAで死神と呼ばれているその男は、ダボッとした服を着て、身長はそこまで高くなく、大きな鎌を持っている。歳は俺と同じぐらいだろうか。無言で気まずい空気の中しばらく歩いていると虹の大橋に着いた。
「着きましたね。準備できてますか?」
「・・・・・・・・・。」
「あのー、なんか喋ってくださいよ。俺、まだ、あなたの本名すら知らないんですよ?」
俺がそう言うと、死神は前を指さした。
「来たか、祓い師。主霊はわしらがいただいていくのぉう」
「黙れ、コジャク。我々は黙って祓い師を殺せばいいのだ」
そこには凪澤の改造霊と思われる存在が2体いた。死神はすぐさま、コジャクではない方の霊に向かっていった。
「名も名乗らずに斬りかかってくるとは、腹が立つ。ドモルバ、只今より、貴様を処す!!」
「いいのぉう、ドモルバは強そうな奴が相手で。わしはこの雑魚そうな奴が相手かい?まぁ、ええ。楽に殺してやろうかのぉう」
コジャクは猛スピードでこちらに飛んできた。実は俺は攻撃型の術は使えない。だが、条件付きで足止めする手段ならある。俺が足止めして、死神が祓う。いい作戦だろ・・・。
「コジャクと言ったな。俺が弱いかどうかはこれを受けてから判断しな!蜘蛛術・奥義・眼体固紗の蜘蛛糸!!」
俺が唯一使える術。1つしか存在しないから奥義となった。この術のメリットは相手を5分間行動不可能にすることができること。しかし、デメリットとして、この術を使うと、使い手は五感のうちの1つを失うというのがある。おそらく、今回は味覚だろう。つまり、この術を5回使えば、俺は戦闘不能になる。回復術を使えば、ある程度までは五感を回復させることが出来るが、その前に殺されてしまえば、終わりだ。死神に賭けてみるか・・・。
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