幽霊祓い

akade

文字の大きさ
上 下
28 / 236
第1章 日本旋廻 東京湾観音像編

第28話 新たなる技

しおりを挟む
蒼天術・剣。柊を守りたいという一心で使うことができた術。蒼天術には6つの術があり、その5番目にあたるこの術はもちろん拳より霊気の消費が大きい。ちゃんとした形で使えるかは分からない。でも、試してみる価値ならある。僕は深く息を吸って、Eー01プラスとの間合いをつめた。そして、向かってくる巨大な拳をかわし、僕は、Eー01プラスの首を切り落とした。Eー01プラスは消えていった。

「Eシリーズもやられてしまったか・・・」

そう言いながら、梵舎檀を吸収した様子の凪澤が降りてきた。

「凪澤、その様子は主霊を吸収したっぽいな」

「あぁ、ありがたく回収させてもらったよ。幸先がいいねぇ。しかし、Rシリーズ、Eシリーズ、TUシリーズ、Aシリーズ、KUシリーズ、この5シリーズは僕が作り出した改造霊たちだ。もう、2シリーズも祓い師達にやられてしまったのか・・・。まぁ、仕方ないか。最近は解合術より霊魂術の方に力を入れていたから改造霊達に力がいかなかったのか・・・」

凪澤の気が緩んでいる気がした。今なら凪澤を倒せると思った。僕は凪澤に向かっていこうとした。

「悲しいなぁ、優牙。僕が気を緩めていると勘違いするとは。やはり、君は弱い。霊魂術・呪式れいこんじゅつ  じゅしき

体がピタリと動かなくなった。凪澤が構えた。

「優牙、呪式は相手の行動を封じる、つまり、相手を動けなくする術だ。本当に悲しいがここでお別れだ。霊魂術・奥義・廻口外下天界れいこんじゅつ  おうぎ  かいこうがいかてんかい!!」

地面をえぐりながら黒い霊気弾が僕と柊の方へと向かってきた・・・。


8月10日  東京湾観音像前にて祓い師3が意識不明の重体に。なお、凪澤は主霊・梵舎檀を吸収し、逃亡。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

夕方の怪人とガラス玉の向こうの世界(大戦中のローファンタジー)

歴史・時代 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

未来を重ねる僕と、絵本のように消える君

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:198pt お気に入り:13

【銀梅花の咲く庭で】~秋扇の蕾~

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:57

戦国征武劇 ~天正弾丸舞闘~

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:498pt お気に入り:3

銀世界にて、啼く

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:78pt お気に入り:5,672

勇者学園とスライム魔王 ~ 勇者になりたい僕と魔王になった君と ~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:0

処理中です...