51 / 73
~大学生編~
第50章 冬の嵐
しおりを挟む
今年もクリスマスの時期はアルバイト先で忙しく過ごし、バイトの無い日に一佳と華やかなイルミネーションに彩られた街を二人で歩き回りのんびり過ごしました。「クリスマスプレゼントだよ。」と一佳にオープンハートのネックレスを買ってもらいました。色もピンクゴールドで凄く可愛いのです!私からはチェックのマフラーをプレゼントしました。一佳は凄く気に入ってくれて、出掛けるたびに彼の首元にはチェックのマフラーが巻かれていたのです。
お正月、大学受験を控えた瑠佳ちゃんに誘われて、一佳と一佳パパ&ママの五人で初詣に行き合格祈願をしました。一佳パパとは初めてのご対面です!お顔は一佳と似ていないけどダンディーなイケメンさんで、瑠佳ちゃんに甘々なんですよ。私も優しくしていただきました。瑠佳ちゃんは一佳と同じK大法学部を目指しています。彼女の成績なら確実でしょう!
お参りのあとはレストランでお昼ご飯を食べ、一佳の家に寄って一佳ママの手作りケーキをご馳走になりました。甘えん坊の瑠佳ちゃんは私にべったりで、一佳が邪魔にしてブリブリ怒っていました。可愛い妹なんだから許してあげてもいいのにぃ!
「七海、坂本先生のこと覚えてる?」
「サカモッチャンのこと?覚えてるよ、高三の時に私たちの担任だったもの。」
「先生、三月いっぱいで辞めちゃうんだって。」
「え、どうして?」
「お父さんの具合が悪くて、お兄さんと二人で会社を引き継ぐって言ってた。」
「サカモッチャンに会社経営なんて出来るのか。」
「だよねー!みんなそう言ってるよ。」
それから懐かしい母校の話で盛り上がりました。一佳が家庭教師をしていた祐典くんや啓司くん達も元気に高校生活を楽しんでいるようです。
そうだ、坂本先生は潤くんの従姉の眞子さんとお付き合いしていたはず……あれからどうなったのかな、潤くんの口から眞子さんの話が出ることは無かったのです。
なんだか気になります……そうだ、潤くんに聞いてみよう!
「あけましておめでとう!潤くん、今電話してていい?」
「おめでとう、今年もよろしくな。七海、一佳と初詣に行ったんだ。俺も誘えよ!お前らと行こうと思っていたのに!」
「う、ごめんね!瑠佳ちゃんやお父さんとお母さんも一緒だからダメって一佳に言われて誘えなくて……」
「相変わらず嫉妬深い奴だ。つか一佳のヤロウ、家族ぐるみで七海を囲い込もうとしているな。」
「一佳ファミリーはみんな優しいねぇ。私、大好き!」
「そのうち、七海も一佳の家族の一員になるかもなー。」
「え、そ、そんなことは……」
「まあ、もっとイイ男が現れるかも知れないから、あんまり一佳にばっかり縛られるなよ。」
クククと潤くんは笑いました。
「そうだ!瑠佳ちゃんに聞いたけど、坂本先生が学校をお辞めになるそうよ。」
「だってな。俺も生徒会絡みで聞いたよ。お兄さんがやり手で、会社はお父さんとお兄さんに任せきりで今まで自分は好きな教師をしていられたけど、これからは親孝行しないとって言っていたらしい。」
「あの……先生と眞子さんとはどうなったの?」
「サカモッチャンと同棲していたのがバレて、伯母さんが責任を取らせるって学校に怒鳴りこむ勢いだったから俺が間に入って止めたんだ。だけどずいぶん前の話で、その後はどうなったか知らないよ。眞子の家は木谷瀬の本家だから一人っ子の眞子は医療関係者の婿を取らなきゃならないんだ。ハナから教師と付き合うなんて無理なんだよ。」
淡々とした潤くんの声を聞いていたら、ふと胸が痛くなりました。
「潤くんはまだ眞子さんが好き?」
「そんなことはねーよ。イイ女が見つかれば速攻付き合うし、七海が俺に惚れてくれれば話は早い。」
「それは無いよー!」
「うわ、速攻で振るな。一佳にたまには俺とも遊べって言っといて。」
潤くんはまたクククと笑い、電話を切りました。
一月、大学が始まり、すぐに学年末試験も始まりました。学部の友達の実和子ちゃんと図書館に寄りテスト勉強をしていたら、後ろからポンと肩を叩かれました。振り向いたら厳つい体格の彼が見おろしていました。
「浅田くん、久しぶり!」
「よぉ、全然逢って無かったな。」
浅田くんはいつもと同じ優しい笑顔を浮かべました。
「あの、さ、七海ちゃんにこんなことを聞くのはアレだけど、藤原、最近変わった?」
「ううん、別に今まで通りよ?忙しくてあんまり逢えないけど。」
「そっか、七海ちゃんもなら、気にしすぎかな。」
「何かあった?」
「いや、最近、藤原が白石を避けているみたいでさ……飲み会にも来ないんだ。白石が気にしているから……」
それって、私がヤキモチを妬いて、駄々をこねたせいかな……
「悪い、気にしないで、また一緒に遊ぼう。」
浅田くんはごめんと手を合わせ去って行きました。
「七海、あの人誰?カッコいいね!」
「法学部の浅田くん。友達の友達よ。」
「友達って、藤原一佳くんでしょ?いいなー七海の周りはイケメンだらけで!誰か紹介してよ!」
「でも、浅田くんはこのみちゃんが狙っているよ。」
「このみと私って、タイプが被るわね!」
実和子ちゃんとこのみちゃんは私を通じて仲良くなったのです。そう言えば、このみちゃんとも久しく逢っていないわ。また飲み会か遊びのイベントを企画しよう!
その夜、一佳に電話をしました。テスト勉強もあったから、最近逢っていなかったのです。
「一佳、元気?」
「元気じゃねーよ、七海が足りない。」
「アハハ、一佳らしくないセリフだねー!」
「……お前って、時々イラつく。」
怒られてしまいましたが、その後は普通にお互いの近況を報告しました。
「テストが終わったら遊びに行かない?潤くんやこのみちゃんや、浅田くんや愛奈ちゃんと……」
「俺は七海と二人きりがイイ。」
「でもー!」
「誰にそんなことを吹き込まれたんだ?」
「そう言う訳じゃ無くて、みんなと遊んでいないから……」
「ま、とりあえずOKしておくよ……それより、七海の誕生日なんだけど、旅行に行かないか?一泊か、二泊くらいで……」
「え、二人だけで?」
「当たり前だろ!」
一佳がイライラし始めたので、「考えておくね!」と電話を切りました。
そうかー私の誕生日か、去年はディズニーランドに行ったのよね!今年は旅行かぁ、どこがいいかな、一泊なら近くの温泉かな?一佳と二人きりだってー!
「……え、あ、そ、それって、もしかして!?」
私は一佳が怒っていた理由に気付いて、ベッドの上でジタバタ悶えてしまいました!
試験も無事に終わり、二月になってやっと時間が出来たので、とりあえず近況報告と言うことで潤くんと飲み会を開くことにしました!
「めんどくせー。」
一佳はブツブツ文句ばかり言います。
「一佳、友達付き合いは大切だよ!」
「つか、マジで時間が無いんだ。一秒でもあったら七海と居たいのに……」
「今日はゆっくり出来るよ。あ、今度実和子ちゃんとも飲み会をしようって話していたんだ、一佳も参加してね。」
「実和子って、このみ2号みたいなヤツね。」
クククと笑って、一佳はお店に入るとすぐに私の横をキープしました。あとから来た潤くんは私の横に無理やり割り込んできて一佳に追い出されていました。
しばらくはお互いの話をし合ってお酒も進みました。すると潤くんがポツリと漏らしたのです。
「七海、あの話だけど……」
「なんだよ、あの話って。」
「一佳には相談していないって!……サカモッチャンと眞子のことだよ。眞子、大学を辞める気らしい。」
驚きました、なんで、そんなもったいない!
「辞めてどうするの?……もしかして、結婚?」
「うん、そうかな、でも伯母さんが尋常じゃ無い怒り方をしているから、駆け落ちでもしかねない状況だって、ウチの母親がうろたえてた。」
「潤はどうなんだよ、眞子を止めないのか?」
一佳が唸ると、潤くんはフッと笑いました。
「眞子が頑固なの、知っているだろ?反対されたら火に油を注ぐようなもんだ。」
「潤が止めたら、眞子だって考え直すだろ。」
「うん、でも、もう、いいかな……もう、俺の知ってる眞子じゃねーし。」
潤くんは煽るように次々ビールを飲み干しました。まだ眞子さんが好きなのかな……私は黙って潤くんと一佳のやり取りを見守っていました。
すっかり潰れた潤くんを送るためにタクシーに乗り、私の家経由で帰りました。
「七海、潤に変な同情をするなよ。」
一佳はムッとしてタクシーを降りた私に言い放ちました。
「大丈夫だよ、信用して。」
「……七海は、潤に騙されやすいだろ。」
「ヒドイよ、信用して!」
「……分かった。」
去っていくタクシーを見送って私は呆然と立ち尽くしていました。
お正月、大学受験を控えた瑠佳ちゃんに誘われて、一佳と一佳パパ&ママの五人で初詣に行き合格祈願をしました。一佳パパとは初めてのご対面です!お顔は一佳と似ていないけどダンディーなイケメンさんで、瑠佳ちゃんに甘々なんですよ。私も優しくしていただきました。瑠佳ちゃんは一佳と同じK大法学部を目指しています。彼女の成績なら確実でしょう!
お参りのあとはレストランでお昼ご飯を食べ、一佳の家に寄って一佳ママの手作りケーキをご馳走になりました。甘えん坊の瑠佳ちゃんは私にべったりで、一佳が邪魔にしてブリブリ怒っていました。可愛い妹なんだから許してあげてもいいのにぃ!
「七海、坂本先生のこと覚えてる?」
「サカモッチャンのこと?覚えてるよ、高三の時に私たちの担任だったもの。」
「先生、三月いっぱいで辞めちゃうんだって。」
「え、どうして?」
「お父さんの具合が悪くて、お兄さんと二人で会社を引き継ぐって言ってた。」
「サカモッチャンに会社経営なんて出来るのか。」
「だよねー!みんなそう言ってるよ。」
それから懐かしい母校の話で盛り上がりました。一佳が家庭教師をしていた祐典くんや啓司くん達も元気に高校生活を楽しんでいるようです。
そうだ、坂本先生は潤くんの従姉の眞子さんとお付き合いしていたはず……あれからどうなったのかな、潤くんの口から眞子さんの話が出ることは無かったのです。
なんだか気になります……そうだ、潤くんに聞いてみよう!
「あけましておめでとう!潤くん、今電話してていい?」
「おめでとう、今年もよろしくな。七海、一佳と初詣に行ったんだ。俺も誘えよ!お前らと行こうと思っていたのに!」
「う、ごめんね!瑠佳ちゃんやお父さんとお母さんも一緒だからダメって一佳に言われて誘えなくて……」
「相変わらず嫉妬深い奴だ。つか一佳のヤロウ、家族ぐるみで七海を囲い込もうとしているな。」
「一佳ファミリーはみんな優しいねぇ。私、大好き!」
「そのうち、七海も一佳の家族の一員になるかもなー。」
「え、そ、そんなことは……」
「まあ、もっとイイ男が現れるかも知れないから、あんまり一佳にばっかり縛られるなよ。」
クククと潤くんは笑いました。
「そうだ!瑠佳ちゃんに聞いたけど、坂本先生が学校をお辞めになるそうよ。」
「だってな。俺も生徒会絡みで聞いたよ。お兄さんがやり手で、会社はお父さんとお兄さんに任せきりで今まで自分は好きな教師をしていられたけど、これからは親孝行しないとって言っていたらしい。」
「あの……先生と眞子さんとはどうなったの?」
「サカモッチャンと同棲していたのがバレて、伯母さんが責任を取らせるって学校に怒鳴りこむ勢いだったから俺が間に入って止めたんだ。だけどずいぶん前の話で、その後はどうなったか知らないよ。眞子の家は木谷瀬の本家だから一人っ子の眞子は医療関係者の婿を取らなきゃならないんだ。ハナから教師と付き合うなんて無理なんだよ。」
淡々とした潤くんの声を聞いていたら、ふと胸が痛くなりました。
「潤くんはまだ眞子さんが好き?」
「そんなことはねーよ。イイ女が見つかれば速攻付き合うし、七海が俺に惚れてくれれば話は早い。」
「それは無いよー!」
「うわ、速攻で振るな。一佳にたまには俺とも遊べって言っといて。」
潤くんはまたクククと笑い、電話を切りました。
一月、大学が始まり、すぐに学年末試験も始まりました。学部の友達の実和子ちゃんと図書館に寄りテスト勉強をしていたら、後ろからポンと肩を叩かれました。振り向いたら厳つい体格の彼が見おろしていました。
「浅田くん、久しぶり!」
「よぉ、全然逢って無かったな。」
浅田くんはいつもと同じ優しい笑顔を浮かべました。
「あの、さ、七海ちゃんにこんなことを聞くのはアレだけど、藤原、最近変わった?」
「ううん、別に今まで通りよ?忙しくてあんまり逢えないけど。」
「そっか、七海ちゃんもなら、気にしすぎかな。」
「何かあった?」
「いや、最近、藤原が白石を避けているみたいでさ……飲み会にも来ないんだ。白石が気にしているから……」
それって、私がヤキモチを妬いて、駄々をこねたせいかな……
「悪い、気にしないで、また一緒に遊ぼう。」
浅田くんはごめんと手を合わせ去って行きました。
「七海、あの人誰?カッコいいね!」
「法学部の浅田くん。友達の友達よ。」
「友達って、藤原一佳くんでしょ?いいなー七海の周りはイケメンだらけで!誰か紹介してよ!」
「でも、浅田くんはこのみちゃんが狙っているよ。」
「このみと私って、タイプが被るわね!」
実和子ちゃんとこのみちゃんは私を通じて仲良くなったのです。そう言えば、このみちゃんとも久しく逢っていないわ。また飲み会か遊びのイベントを企画しよう!
その夜、一佳に電話をしました。テスト勉強もあったから、最近逢っていなかったのです。
「一佳、元気?」
「元気じゃねーよ、七海が足りない。」
「アハハ、一佳らしくないセリフだねー!」
「……お前って、時々イラつく。」
怒られてしまいましたが、その後は普通にお互いの近況を報告しました。
「テストが終わったら遊びに行かない?潤くんやこのみちゃんや、浅田くんや愛奈ちゃんと……」
「俺は七海と二人きりがイイ。」
「でもー!」
「誰にそんなことを吹き込まれたんだ?」
「そう言う訳じゃ無くて、みんなと遊んでいないから……」
「ま、とりあえずOKしておくよ……それより、七海の誕生日なんだけど、旅行に行かないか?一泊か、二泊くらいで……」
「え、二人だけで?」
「当たり前だろ!」
一佳がイライラし始めたので、「考えておくね!」と電話を切りました。
そうかー私の誕生日か、去年はディズニーランドに行ったのよね!今年は旅行かぁ、どこがいいかな、一泊なら近くの温泉かな?一佳と二人きりだってー!
「……え、あ、そ、それって、もしかして!?」
私は一佳が怒っていた理由に気付いて、ベッドの上でジタバタ悶えてしまいました!
試験も無事に終わり、二月になってやっと時間が出来たので、とりあえず近況報告と言うことで潤くんと飲み会を開くことにしました!
「めんどくせー。」
一佳はブツブツ文句ばかり言います。
「一佳、友達付き合いは大切だよ!」
「つか、マジで時間が無いんだ。一秒でもあったら七海と居たいのに……」
「今日はゆっくり出来るよ。あ、今度実和子ちゃんとも飲み会をしようって話していたんだ、一佳も参加してね。」
「実和子って、このみ2号みたいなヤツね。」
クククと笑って、一佳はお店に入るとすぐに私の横をキープしました。あとから来た潤くんは私の横に無理やり割り込んできて一佳に追い出されていました。
しばらくはお互いの話をし合ってお酒も進みました。すると潤くんがポツリと漏らしたのです。
「七海、あの話だけど……」
「なんだよ、あの話って。」
「一佳には相談していないって!……サカモッチャンと眞子のことだよ。眞子、大学を辞める気らしい。」
驚きました、なんで、そんなもったいない!
「辞めてどうするの?……もしかして、結婚?」
「うん、そうかな、でも伯母さんが尋常じゃ無い怒り方をしているから、駆け落ちでもしかねない状況だって、ウチの母親がうろたえてた。」
「潤はどうなんだよ、眞子を止めないのか?」
一佳が唸ると、潤くんはフッと笑いました。
「眞子が頑固なの、知っているだろ?反対されたら火に油を注ぐようなもんだ。」
「潤が止めたら、眞子だって考え直すだろ。」
「うん、でも、もう、いいかな……もう、俺の知ってる眞子じゃねーし。」
潤くんは煽るように次々ビールを飲み干しました。まだ眞子さんが好きなのかな……私は黙って潤くんと一佳のやり取りを見守っていました。
すっかり潰れた潤くんを送るためにタクシーに乗り、私の家経由で帰りました。
「七海、潤に変な同情をするなよ。」
一佳はムッとしてタクシーを降りた私に言い放ちました。
「大丈夫だよ、信用して。」
「……七海は、潤に騙されやすいだろ。」
「ヒドイよ、信用して!」
「……分かった。」
去っていくタクシーを見送って私は呆然と立ち尽くしていました。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる