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★22-4 俺がやる【注:本命以外と】
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ほんの少しだけ驚きを浮かべた顔で、凱が片眉を上げる。
「俺に突っ込みたいの?」
「うん……そう」
何でって聞かれたら、何て答えよう?
理由はあるけど、どれも自分勝手で……かといって。
何も言わずにオーケーしてくれるわけ……。
「オッケー」
あるんだ!?
え!?
ほんとに?
理由……要らないの?
「じゃあ……解すから待って」
2本のペニスから手を離した凱は、ニコッと無邪気に笑い。俺の脚の間から退いて、シーツの上に転がるローションを手に取った。
「凱。いいのか? 何でとか……聞かなくて」
「ギリギリまで考えてそー決めたんだろ。あー……でも」
粘度の高い透明の液体を手に出して、凱が俺を見る。
「俺とやんの、涼弥に悪いって思ったわけじゃねぇんだな。そこは意外」
「お前と今こうしてること、悪いとは思ってない。俺がしたくてしてる。お前に挿れるのも……」
「挿れられんのだけ嫌なの?」
「嫌じゃない。けど……ストップ!」
膝立ちで左手をついて、ローションを載せた右手を自分の尻へ持ってこうとする凱を止めた。
「自分でやるなよ。俺がやる」
「ケツの穴だぜ?」
「快楽の入り口、だろ? やらせて」
俺たちは、目を合わせて唇の端を上げた。
「んじゃ、お願い」
凱が横になり、膝を立てて脚を開く。
潔いな。さすがに。
「これ、たっぷりつけて。乾いてると痛いからねー」
「わかった」
差し出された凱の手のひらから、プルっとした液体を掬い取る。
うわっと。
スライムみたいなのかと思ってたけど、ずっとネチャっとしてるんだな。
おー糸引く……って。引いた糸、なかなか切れないのね。
さて……と……。
見るのにも少し恥ずかしさを感じつつ、凱のアナルに目を向けると。
凱が自分の両腿を手で広げてくれてるおかげで、視界は良好……過ぎる!
「すげー眺めだろ?」
思わず目を瞠る俺に、おかしそうに凱が聞く。
「うん……」
「そそられる?」
「うん……」
確かにそそられるわ、これ。
最初見た時も思ったけど。
男の勃ったペニスに、劣情を刺激されるって……俺、マジで真性のゲイなんじゃ……!?
今なんてさ。
立ち上がったペニスが腹につくほどで、それ裏から見てるんだよ?
先っちょはカウパーでテラテラで。
睾丸も、普段ぶらさがってるもんが持ち上がっちゃってるの見るの初めてで……腰の辺りがブルっとする。
アナルは……シンプルじゃんね。
女の入り口みたいに皮っぽいのや肉っぽいのないし、挿れるとこわかりにくくない。
「出来そー?」
「うん。痛いとか、やり方マズかったら言って」
短く深呼吸して、手の中のローションを凱のアナルに擦りつけた。
重力で滴り落ちそうになるドロっとした液体を、掬っては塗りつける。襞を撫でながら、穴の周りを何周かなぞり。
ヌルヌルの中指を恐る恐るアナルに入れる。
「んっ……はぁ……」
凱の声が苦しげじゃなくてホッとする。
ゆっくり根元まで入れてから、中で動かしてみる。
あ……ほんとにフカフカ……柔らかい肉。口の中みたい? 頬の裏触ってるのが近い。
これが直腸の中かぁ……。
快楽のためにここ使うって……人間って貪欲だよな。
凱のアナルの中はあったかい。
そこから抜けないところまで指を引き出して、また入れる。
中の壁を擦りながら。
指に感じる圧迫感は、入り口のところだけ。
「凱。指増やす」
「ん。いーよ」
中指に人差し指を重ねて、ツプリと差し入れる。
「っん……は……」
奥に進める前に、アナルの口を広げるために指をグリグリと回して捩じる。
「んっ! あっ……!」
「平気?」
「うん……気持ちいー」
2本の指を押し進め、指を曲げて掻き出すように動かしていると。柔らかくないところがあった。
「あっ……つッ!」
その硬くしこった部分を強く撫でるのと同時に、凱が声を上げた。
「ここ?」
「そ……う。そこ……今やったら、すぐイク。もうずっとガチガチだか……ら」
前立腺のしこりから指を離さないように右手を残して、凱の上に屈みこむ。
「お前、ここでイカせたい。やっていい?」
「將梧……」
凱の瞳が何をほしがってるかわかった。
「ん……ふ……っは……」
唇を重ねて、口内をグルリと舐め回す。
突き出された舌をジュルジュルと吸い合って。
「イキたい……イカせて」
「すぐにな」
熱のこもった凱の瞳に笑いかけた。
「俺に突っ込みたいの?」
「うん……そう」
何でって聞かれたら、何て答えよう?
理由はあるけど、どれも自分勝手で……かといって。
何も言わずにオーケーしてくれるわけ……。
「オッケー」
あるんだ!?
え!?
ほんとに?
理由……要らないの?
「じゃあ……解すから待って」
2本のペニスから手を離した凱は、ニコッと無邪気に笑い。俺の脚の間から退いて、シーツの上に転がるローションを手に取った。
「凱。いいのか? 何でとか……聞かなくて」
「ギリギリまで考えてそー決めたんだろ。あー……でも」
粘度の高い透明の液体を手に出して、凱が俺を見る。
「俺とやんの、涼弥に悪いって思ったわけじゃねぇんだな。そこは意外」
「お前と今こうしてること、悪いとは思ってない。俺がしたくてしてる。お前に挿れるのも……」
「挿れられんのだけ嫌なの?」
「嫌じゃない。けど……ストップ!」
膝立ちで左手をついて、ローションを載せた右手を自分の尻へ持ってこうとする凱を止めた。
「自分でやるなよ。俺がやる」
「ケツの穴だぜ?」
「快楽の入り口、だろ? やらせて」
俺たちは、目を合わせて唇の端を上げた。
「んじゃ、お願い」
凱が横になり、膝を立てて脚を開く。
潔いな。さすがに。
「これ、たっぷりつけて。乾いてると痛いからねー」
「わかった」
差し出された凱の手のひらから、プルっとした液体を掬い取る。
うわっと。
スライムみたいなのかと思ってたけど、ずっとネチャっとしてるんだな。
おー糸引く……って。引いた糸、なかなか切れないのね。
さて……と……。
見るのにも少し恥ずかしさを感じつつ、凱のアナルに目を向けると。
凱が自分の両腿を手で広げてくれてるおかげで、視界は良好……過ぎる!
「すげー眺めだろ?」
思わず目を瞠る俺に、おかしそうに凱が聞く。
「うん……」
「そそられる?」
「うん……」
確かにそそられるわ、これ。
最初見た時も思ったけど。
男の勃ったペニスに、劣情を刺激されるって……俺、マジで真性のゲイなんじゃ……!?
今なんてさ。
立ち上がったペニスが腹につくほどで、それ裏から見てるんだよ?
先っちょはカウパーでテラテラで。
睾丸も、普段ぶらさがってるもんが持ち上がっちゃってるの見るの初めてで……腰の辺りがブルっとする。
アナルは……シンプルじゃんね。
女の入り口みたいに皮っぽいのや肉っぽいのないし、挿れるとこわかりにくくない。
「出来そー?」
「うん。痛いとか、やり方マズかったら言って」
短く深呼吸して、手の中のローションを凱のアナルに擦りつけた。
重力で滴り落ちそうになるドロっとした液体を、掬っては塗りつける。襞を撫でながら、穴の周りを何周かなぞり。
ヌルヌルの中指を恐る恐るアナルに入れる。
「んっ……はぁ……」
凱の声が苦しげじゃなくてホッとする。
ゆっくり根元まで入れてから、中で動かしてみる。
あ……ほんとにフカフカ……柔らかい肉。口の中みたい? 頬の裏触ってるのが近い。
これが直腸の中かぁ……。
快楽のためにここ使うって……人間って貪欲だよな。
凱のアナルの中はあったかい。
そこから抜けないところまで指を引き出して、また入れる。
中の壁を擦りながら。
指に感じる圧迫感は、入り口のところだけ。
「凱。指増やす」
「ん。いーよ」
中指に人差し指を重ねて、ツプリと差し入れる。
「っん……は……」
奥に進める前に、アナルの口を広げるために指をグリグリと回して捩じる。
「んっ! あっ……!」
「平気?」
「うん……気持ちいー」
2本の指を押し進め、指を曲げて掻き出すように動かしていると。柔らかくないところがあった。
「あっ……つッ!」
その硬くしこった部分を強く撫でるのと同時に、凱が声を上げた。
「ここ?」
「そ……う。そこ……今やったら、すぐイク。もうずっとガチガチだか……ら」
前立腺のしこりから指を離さないように右手を残して、凱の上に屈みこむ。
「お前、ここでイカせたい。やっていい?」
「將梧……」
凱の瞳が何をほしがってるかわかった。
「ん……ふ……っは……」
唇を重ねて、口内をグルリと舐め回す。
突き出された舌をジュルジュルと吸い合って。
「イキたい……イカせて」
「すぐにな」
熱のこもった凱の瞳に笑いかけた。
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