妄想日記5<<DISPARITY>>

YAMATO

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Chapter4(利達編)

Chapter4-⑧【強がる蕾】前編

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「おい、ヒナいるのか?
てめぇ、嘘だったら、只じゃ置かなねぇ…ぞ…。」
勢い良く入ってきた坊主頭の言葉が途切れた。
駅弁されてるヒナタと視線があったからだ。
「もう、充分だろ。」
ナツキが腕を離そうとする。
「あっ、後三枚!」
ヒナタは柔軟な身体を活かし、仰け反った体勢で顔を後ろに向けた。
「はい、これで撮って!」
伸ばした舌をマスクに這わす。
 
「おい、マジすげぇな。」
坊主頭が後ろに立つ眼鏡の男に言う。
「ああ、またヒナが大袈裟に言ってると思ったのにな。」
眼鏡が大きく頷く。
「だったら俺も買って、好きにさせてもらうぞ。
そうだな、俺だったら…。」
「ちょっと待て!
何も言うな!」
坊主頭が言い掛けたのをヒナタが止めた。
「作戦会議っす。」
ナツキの腕から飛び降りたヒナタが二人の下へ行く。
小声で状況を説明してる。
「何、そんな汚い手を使うのか!」
三人の視線がナツキに向く。
どうやら同じ手は使えない様だと、苦笑いを浮かべた。
 
「決まったっすよ。
この坊主がヒロシで二枚買うっす。
こっちの眼鏡がコウキ。
こいつは三枚買うんで、合計五つの命令を聞いてもらうっすよ。」
ヒナタが代表して言った。
「ちっ、面倒臭ぇな。」
ナツキがゴーグルに手を掛ける。
「おっと、外しちゃダメですよ。
まだ外せとは言ってないんで、前の命令が有効っす。」
ニヤニヤしたコウキが制止した。
中島は自作のポップへ目を向ける。
『ドイツから直輸入の3DのTバック
当店以外で入手は不可能
これさえあれば意中の相手も悩殺間違いなしかも。』
ミッションを受け、講じた策はこのポップを作っただけだ。
案の定、今日までは一つも売れていない。
そろそろ原価迄下げようかと思っていたが、クレーマーの件ですっかり忘れていた。
それが不幸中の幸いだ。
定価で次々と売れていく光景は夢ではないか?
寝不足が続き、白昼夢を見ているのかもしれない。
頬をそっと抓ってみた。
痛みは確実にある。
預かっているデジカメを落としそうになり、慌てて持ち直した。
 
「では最初にケツを突き出してもらいましょうか。
それ以外は何もしなくていいですよ。」
眼鏡のポジションを直しながらコウキが言う。
「おいっ、先に五枚渡して、金貰っておけ。」
腹立たしさに中嶋へ大声で指示する。
「別に力を抜けとか言わないんで、自由にしてて構わないですよ。」
支払いを済ましたコウキがナツキの背後に回り込む。
ジャージを脱ぐと、使い込んだ競パン姿になった。
脇からペニスを出すと、コンドームを装着する。
亀頭がアナルに当たったと思った瞬間、一気に押し込んできた。
「すげぇ、こんなにマッチョなのにめちゃ使い込んでる。
簡単に入っちまった。」
コウキがナツキの尻に手を当て、挿入部に隙間をつくる。
「ヒナ、これで撮ってくれ。」
「おっと、そうだった。
撮ってもらうと、一つ命令を損するしな。」
ヒナタは中嶋からデジカメを奪い取ると、眩いフラッシュを焚いた。
 
 
(つづく)
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