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Chapter4(下坂編)
Chapter4-⑩【愛想曲(セレナーデ)】前編
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「まさかお前にこんな性癖があったとはな。」
高木の背中でその言葉を聞いた。
「汚れますよ。
自分で歩きます。」
朦朧とした中で訴える。
「構わねぇ。
小便塗れの奴に出会えて、俺は嬉しいんだ。
まあ、元はと言えば俺のだしな。」
高木が心底楽しそうに笑う。
普段の威圧的な高木とは別人に思えた。
「背中に当たるお前のペニスが心地好いんだ。
小便ぶっ掛けられて勃起する奴なんて滅多にいないからな。」
高木は饒舌だ。
「元々ラバースーツにハマったのも、放尿プレイから入ったんだ。
お前みたいなド変態のMに出会えて、凄くラッキーだぜ。
少数派のフェチだからパートナーとしてやっていこうぜ。」
一方的な話を黙って聞く。
「毎晩ラバースーツ着せて、小便ぶっ掛けてやるぜ。
お前の望む事は何でもしてやる。
代わりに俺の望む事をしてもらう。
だがお前なら、涎を垂らして受け入れてくれるだろう。
あー、堪らんぜ。」
夢見る少女の様に未来を語る。
高木はワタルを一瞬浮かせ背負い直した。
落下した背中にマラが挟まり、眠気が一気に覚める。
スキップする様な足取りに変化が現れた。
そして沈黙が続く。
どうしたのかと、顔を覗き込む。
足下見詰める表情は悲しげだ。
「どうしたんですか?」
「べらべら話して悪かったな。
嬉し過ぎて、調子に乗っちまった。
無理な事は分かってる。
願望を黙って聞いてくれてありがとう。」
声のトーンは一気に下がっていた。
「えっ?」
突然の心境の変化に戸惑う。
「もう少しだけ、このまま背負わせてくれ。
そうしたら二度とちょっかいは出さん。
ジムでも声は掛けないから安心しろ。」
「どうしたんですか、急に?」
無言でいた事を拒絶と受け取ったのか?
それは違う。
同じ思いにうっとりし、返事を忘れていただけだ。
「見たんだろ?
俺のマラ…。」
言い訳を言う前に高木が口を開く。
その真意が分かってきた。
「気持ち悪いとか、おぞましいとか思ったんだろ?
正直に言っていいぜ。
もう慣れてるから。」
気配を察した高木が続ける。
「嘘は駄目だ。
俺のマラを見たゲイは皆去って行った。
戻って来た奴は一人もいない。
お前も同じだろ?」
「いや、そうは思いませんでした。」
「同情してるなら、止めてくれ。」
高木は信じられない様子だ。
「なら正直に言います。
俺は素晴らしいぺニスだと思いました。」
「素晴らしいだと?」
高木が顔だけ向けた。
「はい、素晴らしいペニスです。
俺は進化だと思います。
入る時は何の抵抗もない。
だが入り切ると、アナルがひっくり返る程の圧倒的なパワー。
こんな素晴らしいぺニスは今迄、一度も味わった事はないです。
正直、俺は虜です。」
眠気は失せ、思い立つ言葉を並べる。
「おっ、お前、本気で言ってるのか?
それっ…。」
高木の声が裏返える。
眠い頭で考えたから多少ニュアンスが違う気もしたが、大筋は伝わった様だ。
(つづく)
高木の背中でその言葉を聞いた。
「汚れますよ。
自分で歩きます。」
朦朧とした中で訴える。
「構わねぇ。
小便塗れの奴に出会えて、俺は嬉しいんだ。
まあ、元はと言えば俺のだしな。」
高木が心底楽しそうに笑う。
普段の威圧的な高木とは別人に思えた。
「背中に当たるお前のペニスが心地好いんだ。
小便ぶっ掛けられて勃起する奴なんて滅多にいないからな。」
高木は饒舌だ。
「元々ラバースーツにハマったのも、放尿プレイから入ったんだ。
お前みたいなド変態のMに出会えて、凄くラッキーだぜ。
少数派のフェチだからパートナーとしてやっていこうぜ。」
一方的な話を黙って聞く。
「毎晩ラバースーツ着せて、小便ぶっ掛けてやるぜ。
お前の望む事は何でもしてやる。
代わりに俺の望む事をしてもらう。
だがお前なら、涎を垂らして受け入れてくれるだろう。
あー、堪らんぜ。」
夢見る少女の様に未来を語る。
高木はワタルを一瞬浮かせ背負い直した。
落下した背中にマラが挟まり、眠気が一気に覚める。
スキップする様な足取りに変化が現れた。
そして沈黙が続く。
どうしたのかと、顔を覗き込む。
足下見詰める表情は悲しげだ。
「どうしたんですか?」
「べらべら話して悪かったな。
嬉し過ぎて、調子に乗っちまった。
無理な事は分かってる。
願望を黙って聞いてくれてありがとう。」
声のトーンは一気に下がっていた。
「えっ?」
突然の心境の変化に戸惑う。
「もう少しだけ、このまま背負わせてくれ。
そうしたら二度とちょっかいは出さん。
ジムでも声は掛けないから安心しろ。」
「どうしたんですか、急に?」
無言でいた事を拒絶と受け取ったのか?
それは違う。
同じ思いにうっとりし、返事を忘れていただけだ。
「見たんだろ?
俺のマラ…。」
言い訳を言う前に高木が口を開く。
その真意が分かってきた。
「気持ち悪いとか、おぞましいとか思ったんだろ?
正直に言っていいぜ。
もう慣れてるから。」
気配を察した高木が続ける。
「嘘は駄目だ。
俺のマラを見たゲイは皆去って行った。
戻って来た奴は一人もいない。
お前も同じだろ?」
「いや、そうは思いませんでした。」
「同情してるなら、止めてくれ。」
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「なら正直に言います。
俺は素晴らしいぺニスだと思いました。」
「素晴らしいだと?」
高木が顔だけ向けた。
「はい、素晴らしいペニスです。
俺は進化だと思います。
入る時は何の抵抗もない。
だが入り切ると、アナルがひっくり返る程の圧倒的なパワー。
こんな素晴らしいぺニスは今迄、一度も味わった事はないです。
正直、俺は虜です。」
眠気は失せ、思い立つ言葉を並べる。
「おっ、お前、本気で言ってるのか?
それっ…。」
高木の声が裏返える。
眠い頭で考えたから多少ニュアンスが違う気もしたが、大筋は伝わった様だ。
(つづく)
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