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Chapter2(フラ編)
Chapter2-⑪【ドラゴンドッグ】前編
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「ユーリさんのポリシーは別かも知れませんが、それではワタルは覚醒しませんよ。
意識とは相反する姿になって、奴は初めて欲情し、射精するでしょう。」
ランマは言い切る。
犬の格好をしたケイジとワタルがダブった。
「例えば尻尾型のハリガタを突っ込んで、人目に晒すってのはどう?」
「それは有効ですよ。
自分が犬扱いされてる事実に欲情します。
そこで肉体的な責めを加えれば、100%射精しますよ。
間違いありません。」
「そっか。ランマ、ありがとう。
土産買って行くよ。」
通話を切り、ワタルへ視線を向ける。
まだビザを食べていた。
『嫌だ、無理だ』と言いながら整った顔立ちが崩れていく。
そんな妄想がユーリを急かした。
「ポテト食っちゃっていいか?」
「好きにしなよ。
でも口の回りが脂ぎっていて、それじゃ人前に出れないな。」
ユーリは舌で脂を拭う。
昨夜の店に客はいない。
店員が暇そうにテレビを見ていた。
「適当に見てて。」
ユーリはそう言うと、レジへ向かった。
ワタルは店内を歩き回る。
女性物が大半を占め、興味を惹く代物は見当たらない。
ハーネスコーナーへ足を向ける。
そこならメンズ用があった筈だ。
暗闇の中に佇む女性に一歩後退する。
良く見るとマネキンだった。
昨日は男性だったが、女性に入れ替わっている。
視線を下ろし、硬直した。
ハーネスを纏ったマネキンの股間にディルドが固定されていた。
その巨大さに目を見張る。
30センチはあるだろか。
亀頭の膨らみと竿に浮き立つ血管がリアルだ。
恐る恐る手をディルドへ近付ける。
亀頭を握ると、ゆっくり押し返してきた。
弾力と固さを兼ね備えている。
またアナルが涎を垂らす。
柔らかい鰻より、アメリカンステーキの方が好物の様だ。
ウナギは柔らか過ぎて、挿入に難儀したからだろう。
「Exactly!」
ユーリの声が聞こえた。
ワタルは慌てて手を引っ込める。
悪さを咎められた気がしたのだ。
「買い物済んだから帰ろうか?」
「あっ、うん…。」
ワタルの返事は歯切れが悪い。
「どうしたの?
欲しい物でもあった?
何でも買ってあげるよ。」
察したユーリがワタルの後方に視線を移す。
「あっ、分かった。
あれが欲しいんでしょ?
それともレズタチに犯されたいの?」
ユーリの瞳に赤い照明が反射した。
部屋に戻ると、エアコンの冷風が隅々迄行き届いていた。
その密閉された空間で自分の臭いに辟易する。
ユーリはそんな事に構う事なく、食材を冷蔵庫に収納していく。
「明日はシーフードパスタにしよう。
魚介類が安かったから買い過ぎたかも。
レイは萎れない様、水に浸しておこう。」
穏やかな笑みを浮かべ、リビングに顔を出す。
「シャワー浴びてもいいかな?」
機嫌が良さそうなので聞いてみる。
「それは明日の朝。
その臭いがないと、寝付かれないんだ。
さあ、買ってきた物を装着してみようか。」
ユーリは大きな紙バックをテーブルの上で逆さにした。
(つづく)
意識とは相反する姿になって、奴は初めて欲情し、射精するでしょう。」
ランマは言い切る。
犬の格好をしたケイジとワタルがダブった。
「例えば尻尾型のハリガタを突っ込んで、人目に晒すってのはどう?」
「それは有効ですよ。
自分が犬扱いされてる事実に欲情します。
そこで肉体的な責めを加えれば、100%射精しますよ。
間違いありません。」
「そっか。ランマ、ありがとう。
土産買って行くよ。」
通話を切り、ワタルへ視線を向ける。
まだビザを食べていた。
『嫌だ、無理だ』と言いながら整った顔立ちが崩れていく。
そんな妄想がユーリを急かした。
「ポテト食っちゃっていいか?」
「好きにしなよ。
でも口の回りが脂ぎっていて、それじゃ人前に出れないな。」
ユーリは舌で脂を拭う。
昨夜の店に客はいない。
店員が暇そうにテレビを見ていた。
「適当に見てて。」
ユーリはそう言うと、レジへ向かった。
ワタルは店内を歩き回る。
女性物が大半を占め、興味を惹く代物は見当たらない。
ハーネスコーナーへ足を向ける。
そこならメンズ用があった筈だ。
暗闇の中に佇む女性に一歩後退する。
良く見るとマネキンだった。
昨日は男性だったが、女性に入れ替わっている。
視線を下ろし、硬直した。
ハーネスを纏ったマネキンの股間にディルドが固定されていた。
その巨大さに目を見張る。
30センチはあるだろか。
亀頭の膨らみと竿に浮き立つ血管がリアルだ。
恐る恐る手をディルドへ近付ける。
亀頭を握ると、ゆっくり押し返してきた。
弾力と固さを兼ね備えている。
またアナルが涎を垂らす。
柔らかい鰻より、アメリカンステーキの方が好物の様だ。
ウナギは柔らか過ぎて、挿入に難儀したからだろう。
「Exactly!」
ユーリの声が聞こえた。
ワタルは慌てて手を引っ込める。
悪さを咎められた気がしたのだ。
「買い物済んだから帰ろうか?」
「あっ、うん…。」
ワタルの返事は歯切れが悪い。
「どうしたの?
欲しい物でもあった?
何でも買ってあげるよ。」
察したユーリがワタルの後方に視線を移す。
「あっ、分かった。
あれが欲しいんでしょ?
それともレズタチに犯されたいの?」
ユーリの瞳に赤い照明が反射した。
部屋に戻ると、エアコンの冷風が隅々迄行き届いていた。
その密閉された空間で自分の臭いに辟易する。
ユーリはそんな事に構う事なく、食材を冷蔵庫に収納していく。
「明日はシーフードパスタにしよう。
魚介類が安かったから買い過ぎたかも。
レイは萎れない様、水に浸しておこう。」
穏やかな笑みを浮かべ、リビングに顔を出す。
「シャワー浴びてもいいかな?」
機嫌が良さそうなので聞いてみる。
「それは明日の朝。
その臭いがないと、寝付かれないんだ。
さあ、買ってきた物を装着してみようか。」
ユーリは大きな紙バックをテーブルの上で逆さにした。
(つづく)
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