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1.頭の上に謎の数字があります
しおりを挟むある日突然、みんな頭の上に数字が見えるようになった。
どうやら目が合うと数字がぽかんと現れるらしい。初めて見えたのは母さんだったから、変なパーティーグッズつけてるなぁ、なんて吞気にも思ったもんだ。
その後、父さんも、弟も、はたまたすれ違う通行人からテレビに映るタレントまで、同じように頭上に数字をのせているのを見て、ようやくアレなんかおかしいぞなんて気づいた。
見える数字は0ばっかりで、時たま5とか10とか見えることもあったけど、何を表してるのかはサッパリ。数字は時たま変わるみたいで、前日にも会っていた幼馴染の数字が5から6に変わっていた時はちょっとビックリしたもんだ。
それでも人は慣れるというもんで、数か月経つ頃には、そんなに意識しなくなっていた。
そりゃ、最初は気になって仕方なかったけど、何の影響もなさそうだからほっといた。
正直、頭の上に数字が~なんて言っても、誰も信じないだろうし、なんなら病院を勧められるかもしれないし。面倒事は勘弁だよね。顔も平凡、特に取り柄のない俺にピッタリの選択肢は、放置だった。
でも、ちょうどクラス替えがあった4月のその日。
隣の席になったイケメン君と話そうとして目が合った時、そんな日々も終わりを告げた。
「100ッ!?」
こんな数字、初めて見た。まさかの3桁!
イケメン君のことは、顔が良くて、成績優秀で、学年の人気者ということだけ知っていた。遠くからしか見たことがなかったから、今まで気づかなかったらしい。にしても、100はスゴイ。そもそも10とかそこらまでしかないと思ってのに、ここまで大きい数が出る事もあったなんて知らなかった。
と、初めて見る数字に夢中になっていた俺は、イケメン君がこちらを凝視していることになんてちっとも気づいていなかった。
「100って何の事?」
イケメン君はにこにこ笑いながらそんなことを聞いてきた。そりゃそうだ。隣の席になった平々凡々な男が、顔を見るなりいきなり謎の数字を叫んだのだから。
「え~っとぉ……」
上手く誤魔化そうとしたけど、咄嗟に上手い言い訳が出てくるわけもなくて……好きな数字だから思わず叫んじゃったんだ、なんて嘘丸出しの答えをして、ふ~んなんて言われながらにこにことずっと見つめられてしまえば、もうどうしようもないよね。
こうして俺は今日会ったばかりのイケメン君に、こんな荒唐無稽な話をする羽目になったのだ。いや、もちろん話すつもりなんてなかったけどさ、目が! もう視線が凄かったんだよ!
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