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第一章
第二十二話
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ドアの内側に入ると中はわりとフツーだった。
「これは人間界の個人住宅と変わらないなあ。四畳半の玄関があって、リビングがあって。」
ひとりごちながら部屋に入る昆太。広いリビング内に入ると、飾り付けがされていた。
「おや?ここはキッチンなのか?たくさんの刃物が並んでいるけど。」
大小のナタが揃い踏みでぶら下がっていた。
「ナタにもいろいろ種類があるんだな。」
刃がギザギザのものや、刃が二本あるもの、半月型のものなど、バラエティーに富んでいる。
さらに、人間大の棺桶っぽいものが立てかけてある。
昆太は嫌な予感を抑えつつ、人型のフタを開けてみた。
「うわああ!」
開いたフタの裏側には太い針が林立していた。
さらに高さ5メートルぐらいの角材で組まれた長方形枠に、ロープで斜めに吊された大きな三角形の凶悪な刃がいちばん上で光っている。
「これって、拷問、いやオトナのオモチャだよな?」
「オトナじゃないよ。幼児用の玩具だよ。ギロチンくんというかわいい友達だよ。小さい頃、っていうか、小学五百年生ぐらいまでこれで首を切り落としてあそんでたよ。でもこれよりももっと大きくてよく切れるものがこの世界のどこかにあるらしいよ。」
「あ、あははは。・・・。はあ。」
(俺はいったい、どこの世界に来てしまったんだろう。スゴくヤバい世界なんじゃ?)
不安の積乱雲がもくもくと大きくなっているのを実感しつつ、言葉を飲み込んだ昆太。実に味わい深いのど越しだった。
「あれは何かな?ずいぶん生々しい動物の頭部のようだけど。」
「あっ、いいものに気づいたね。さすがお兄ちゃん。ゾウさんの頭だよ。あの鼻に触ると幸運が訪れると言われててね、毎日ニギニギしてるんだよ。ほら、こうすると、なぜか大きくなるような気がするんだよ。かわいいね。」
『パオーン。』
子象の鼻は箱子に撫でられて気持ちよさげに、鼻を鳴らした。
「そ、それって、まるで生きてるように見えるけど。」
「そうだよ。この世界の動物にも、なかなか死なないてゆうか、不老不死のモノもいるからね。」
『ガーン。』
悪い予感はネガティブ発想の人間にはよく当たるものである。
「これは人間界の個人住宅と変わらないなあ。四畳半の玄関があって、リビングがあって。」
ひとりごちながら部屋に入る昆太。広いリビング内に入ると、飾り付けがされていた。
「おや?ここはキッチンなのか?たくさんの刃物が並んでいるけど。」
大小のナタが揃い踏みでぶら下がっていた。
「ナタにもいろいろ種類があるんだな。」
刃がギザギザのものや、刃が二本あるもの、半月型のものなど、バラエティーに富んでいる。
さらに、人間大の棺桶っぽいものが立てかけてある。
昆太は嫌な予感を抑えつつ、人型のフタを開けてみた。
「うわああ!」
開いたフタの裏側には太い針が林立していた。
さらに高さ5メートルぐらいの角材で組まれた長方形枠に、ロープで斜めに吊された大きな三角形の凶悪な刃がいちばん上で光っている。
「これって、拷問、いやオトナのオモチャだよな?」
「オトナじゃないよ。幼児用の玩具だよ。ギロチンくんというかわいい友達だよ。小さい頃、っていうか、小学五百年生ぐらいまでこれで首を切り落としてあそんでたよ。でもこれよりももっと大きくてよく切れるものがこの世界のどこかにあるらしいよ。」
「あ、あははは。・・・。はあ。」
(俺はいったい、どこの世界に来てしまったんだろう。スゴくヤバい世界なんじゃ?)
不安の積乱雲がもくもくと大きくなっているのを実感しつつ、言葉を飲み込んだ昆太。実に味わい深いのど越しだった。
「あれは何かな?ずいぶん生々しい動物の頭部のようだけど。」
「あっ、いいものに気づいたね。さすがお兄ちゃん。ゾウさんの頭だよ。あの鼻に触ると幸運が訪れると言われててね、毎日ニギニギしてるんだよ。ほら、こうすると、なぜか大きくなるような気がするんだよ。かわいいね。」
『パオーン。』
子象の鼻は箱子に撫でられて気持ちよさげに、鼻を鳴らした。
「そ、それって、まるで生きてるように見えるけど。」
「そうだよ。この世界の動物にも、なかなか死なないてゆうか、不老不死のモノもいるからね。」
『ガーン。』
悪い予感はネガティブ発想の人間にはよく当たるものである。
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