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第一章 かぐや姫見たいな……
同じ部屋、いや同棲って!?
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「光輝って、実は寂しがり屋さんなの?」
何気に月子は光輝に言った言葉だが、光輝に寂しがり屋さん、何て可愛い事を言う奴は実は月子位で、光輝を良く知る知人は、その言葉を知ったらきっと発狂したくなった事だろう。
知らないと言うことは、時として罪である。
「そうですね、そうかも知れません。(月子限定で)一緒の方が嬉しいです」
勿論、月子に光輝の心の声は聞こえていない。
いないものだから………。
あらら、可愛い。
可愛い女の子は、どんな表情も可愛いとはやるせない。
等と月子は思っていた。
「月子は嫌ですか?」
ちょっとうるうるさせながら光輝は私に訪ねた。上目使いはやめて欲しい。……何故だかいけないことをしている気分になってしまう。
「う~ん、そうでもないけど。……一人の空間も割りと好きかな?」
「月子は一人焼き肉も、一人カラオケも行けちゃう人なんですね」
「そうだね、それは全然行けちゃうね」
良く友達から、月子はドライだと言われるが、もしかしなくともこう言う所が、そう見えるのだろうか?
「今度からは私も誘ってくださいね?」
光輝は少しはにかみながら月子に伝えた。
無論断る理由等さしてない月子は快く承諾した。
慣れない土地に家族と離れて生活するのだ。自分が一緒にいる事で、それが少しでも和らぐなら、お安いご用と言うものだ。
「何だか、私ばかり良くして頂いて、月子に申し訳が無いです」
「いや、これから一緒に暮らすんだし仲良くしようよ」
笑顔の月子。元々月子は男前な性格をしているのだ。
「ごめんなさい、月子」
「何で謝るの?」
「だって、せっかくの誕生日が私のせいで駄目になってしまったから……お祝いしたくてこの日にしたのに、かえって気を使わせてしまって」
うつ向いてしまった光輝。
実は、演技だったりするのだが、鉄壁の美女ウォールを四方八方張り巡らしている光輝は、誰からみても儚い美人だから、月子といえど中々気付けない。
光輝は狙ってこの日に月子に会いに来たのだ。
いや、誕生日を祝いたいのも、この日を心から望んでいたのも事実だ。
だが、一つ言っていない事が有るとすれば、16歳の誕生日の日を心から待ち望んでいたという事で。
「嬉しいよ、光輝が私の誕生日を祝ってくれてホントに嬉しい」
「月子!!」
歓喜極った光輝は月子をガバッと抱き締めた。
これは、少女同士のハグ。
誰が見てもそうとしか見えない。
月子もそう思ったのだろう。光輝の背中を優しく撫でた。
見えない裏で、光輝がどんな顔をしているのかも知らないで。
この時の光輝の顔は、例えるなら差ながら、長年追い求めてきた獲物を目の前にした狩人だ。
◇◇◇
あの後、月子ママに晩御飯だと呼ばれた二人は2階から一階のリビングダイニングに下りた。
月子の家はリビングとダイニングがL字の形に一体化した作りになっていて、家族皆そこに集まる。
下りて来て初めて気付いたのだが、月子の為に大きなダイニングテーブルには月子の好きな料理だけが所狭しと並んでいた。
「お母様!!」
月子はちょっと涙ぐんでいる。
だって、自分の誕生日等無かった事にされていると思っていたから。
「私だって鬼じゃ無いんだからちゃんと用意してるわよ、失礼ね」
と言いながらも顔も声も優しいお母さん。
基本的に月子の家族は皆仲が良かった。
「嬉しい……」
月子は半泣き状態。
「ケーキは光輝ちゃんが作ってくれたのよ」
と母の爆弾発言。
「これを光輝が作ったの!?」
そう……素人が作ったとは思えない出来栄えで、綺麗に飾り付けされたケーキに、チョコのプレートに月子、お誕生日おめでとうと迄入っている出はないか!!それに16本のローソク。
「光輝有り難う!」
今度は月子の方から光輝に抱きついた。
「月子が喜んでくれて良かった」
抱き締め返した光輝は優しい声で月子に伝える。
「当然じゃない!!」
と月子。
でも、騙されてはいけない。
これは抱き締める迄もが、光輝の計算の上だということを。
まあ、結構感激屋さんの月子が歓喜極って抱き締めてくれたら嬉しいなあ位のレベルだが。
「ちゃんと、月子の好きなチーズケーキだからね?」
「嬉しい、私ケーキはチーズケーキが一番好きなの!!…でも何で知ってるの?」
「月子ママに聞いたのよ」
「そっか!」
って、確かにそんな会話もしたが、光輝は元から知っていた。
まあ、どうして知っていたのかは追々解る事であるから、ここでは伝えないでおく。
◇◇◇
その夜。
普段はクールな月子が、はしゃぎまくって寝落ちしたのを見計らった光輝が、ベットに腰掛けながら、月明かりに照らされた月子の顔の輪郭をそっと手で撫でる。
完全に寝ているのを確認すると、パジャマのボタンを3つ外して、露になった、下着に隠された胸元を見詰めた。
くいっと指でブラを下にずらすと、ツンと立った綺麗な先端にそっとフレンチキスをすると、今度は胸の中央に出来たばかりの痣をうっとりと見詰めその場所に今度は深く口付けた。
そこを見たいだけなら、別にブラをずらす必要何て無かったのだが、そこは何処まで育ったのか確認したかったのでは?と、何処からともなく突っ込みが入ったのは、また別の話だ。
何気に月子は光輝に言った言葉だが、光輝に寂しがり屋さん、何て可愛い事を言う奴は実は月子位で、光輝を良く知る知人は、その言葉を知ったらきっと発狂したくなった事だろう。
知らないと言うことは、時として罪である。
「そうですね、そうかも知れません。(月子限定で)一緒の方が嬉しいです」
勿論、月子に光輝の心の声は聞こえていない。
いないものだから………。
あらら、可愛い。
可愛い女の子は、どんな表情も可愛いとはやるせない。
等と月子は思っていた。
「月子は嫌ですか?」
ちょっとうるうるさせながら光輝は私に訪ねた。上目使いはやめて欲しい。……何故だかいけないことをしている気分になってしまう。
「う~ん、そうでもないけど。……一人の空間も割りと好きかな?」
「月子は一人焼き肉も、一人カラオケも行けちゃう人なんですね」
「そうだね、それは全然行けちゃうね」
良く友達から、月子はドライだと言われるが、もしかしなくともこう言う所が、そう見えるのだろうか?
「今度からは私も誘ってくださいね?」
光輝は少しはにかみながら月子に伝えた。
無論断る理由等さしてない月子は快く承諾した。
慣れない土地に家族と離れて生活するのだ。自分が一緒にいる事で、それが少しでも和らぐなら、お安いご用と言うものだ。
「何だか、私ばかり良くして頂いて、月子に申し訳が無いです」
「いや、これから一緒に暮らすんだし仲良くしようよ」
笑顔の月子。元々月子は男前な性格をしているのだ。
「ごめんなさい、月子」
「何で謝るの?」
「だって、せっかくの誕生日が私のせいで駄目になってしまったから……お祝いしたくてこの日にしたのに、かえって気を使わせてしまって」
うつ向いてしまった光輝。
実は、演技だったりするのだが、鉄壁の美女ウォールを四方八方張り巡らしている光輝は、誰からみても儚い美人だから、月子といえど中々気付けない。
光輝は狙ってこの日に月子に会いに来たのだ。
いや、誕生日を祝いたいのも、この日を心から望んでいたのも事実だ。
だが、一つ言っていない事が有るとすれば、16歳の誕生日の日を心から待ち望んでいたという事で。
「嬉しいよ、光輝が私の誕生日を祝ってくれてホントに嬉しい」
「月子!!」
歓喜極った光輝は月子をガバッと抱き締めた。
これは、少女同士のハグ。
誰が見てもそうとしか見えない。
月子もそう思ったのだろう。光輝の背中を優しく撫でた。
見えない裏で、光輝がどんな顔をしているのかも知らないで。
この時の光輝の顔は、例えるなら差ながら、長年追い求めてきた獲物を目の前にした狩人だ。
◇◇◇
あの後、月子ママに晩御飯だと呼ばれた二人は2階から一階のリビングダイニングに下りた。
月子の家はリビングとダイニングがL字の形に一体化した作りになっていて、家族皆そこに集まる。
下りて来て初めて気付いたのだが、月子の為に大きなダイニングテーブルには月子の好きな料理だけが所狭しと並んでいた。
「お母様!!」
月子はちょっと涙ぐんでいる。
だって、自分の誕生日等無かった事にされていると思っていたから。
「私だって鬼じゃ無いんだからちゃんと用意してるわよ、失礼ね」
と言いながらも顔も声も優しいお母さん。
基本的に月子の家族は皆仲が良かった。
「嬉しい……」
月子は半泣き状態。
「ケーキは光輝ちゃんが作ってくれたのよ」
と母の爆弾発言。
「これを光輝が作ったの!?」
そう……素人が作ったとは思えない出来栄えで、綺麗に飾り付けされたケーキに、チョコのプレートに月子、お誕生日おめでとうと迄入っている出はないか!!それに16本のローソク。
「光輝有り難う!」
今度は月子の方から光輝に抱きついた。
「月子が喜んでくれて良かった」
抱き締め返した光輝は優しい声で月子に伝える。
「当然じゃない!!」
と月子。
でも、騙されてはいけない。
これは抱き締める迄もが、光輝の計算の上だということを。
まあ、結構感激屋さんの月子が歓喜極って抱き締めてくれたら嬉しいなあ位のレベルだが。
「ちゃんと、月子の好きなチーズケーキだからね?」
「嬉しい、私ケーキはチーズケーキが一番好きなの!!…でも何で知ってるの?」
「月子ママに聞いたのよ」
「そっか!」
って、確かにそんな会話もしたが、光輝は元から知っていた。
まあ、どうして知っていたのかは追々解る事であるから、ここでは伝えないでおく。
◇◇◇
その夜。
普段はクールな月子が、はしゃぎまくって寝落ちしたのを見計らった光輝が、ベットに腰掛けながら、月明かりに照らされた月子の顔の輪郭をそっと手で撫でる。
完全に寝ているのを確認すると、パジャマのボタンを3つ外して、露になった、下着に隠された胸元を見詰めた。
くいっと指でブラを下にずらすと、ツンと立った綺麗な先端にそっとフレンチキスをすると、今度は胸の中央に出来たばかりの痣をうっとりと見詰めその場所に今度は深く口付けた。
そこを見たいだけなら、別にブラをずらす必要何て無かったのだが、そこは何処まで育ったのか確認したかったのでは?と、何処からともなく突っ込みが入ったのは、また別の話だ。
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