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ごめん①

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「はぁ、面白かった!
 笑い過ぎて、腹痛ぇ」

 家に戻ると、お腹を押さえて知之が言った。

「ぜんっぜん、面白くなんて無いから!
 ホント君たちは、悪趣味過ぎるよ」

 ギロリと睨み付け、告げた。
 だけど遼河くんもプククと笑い、知之に賛同するような言葉を口にした。

「アハハ。でもあれは、笑うだろ。
 また今度、なんか賭けようぜ!」

 ……自分の家のはずなのに、なんだこの完全アウェイ状態は。
 しかしこれ以上何か言ったところで、彼らが反省するとも思えない。

「もう二度と、やんない!
 はぁ……これホント、どうすんだよ」

 大きな溜め息を吐き出して、忌々しい気持ちで例のブツが入った紙袋の方にチラリと視線をやった。

「大晴が、使えば?
 あ……でもあのコンドームは、さすがにデカ過ぎるかもだけど」

「くっ……。悪かったな!アソコも、小さくて」

 ギャアギャアと、深夜だというのに騒ぐ知之と僕。
 するとその隙に遼河くんがその袋に手を伸ばし、ニヤリと笑った。

「大晴が使わないなら、俺が貰おっかな。 
 サイズもちょうど良いし、ローションもそろそろ少なくなってきてたし」

 しまった!そんなのを彼に渡したら、間違いなくろくな事にならないじゃないか。

「い、いいよ。遼河くん。
 僕が全部、貰っとくから!」

 慌てて遼河くんから、その紙袋を奪い取る。
 するとそのやり取りを見ていた知之が、プッと吹き出して言った。

「なんだよ?興味ないフリしてた癖に。
 ……大晴って、意外とエロかったんだな」

 何を言っても悪い方に転がる、サイアクな展開。

「君らもう、ホント黙ってろ!」

 思わず出てしまった、大きな声。
 それを聞き、遼河くんと知之くんは顔を見合わせて。
 ……数秒後、思いっきり吹き出し、そのまま床にのたうち回るようにして笑い転げた。
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