やさしい異世界転移

みなと

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第2章 マジックフェスティバル

【76話】 マジックフェスティバル優勝!ユウト頂上決戦!?

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 幾つもの打ち合いをし、俺たちは互いを見つめ合う。
 残る魔力は互いに後わずか。おそらく次の一撃が互いの最後の攻撃となるだろう。

 相手は攻撃するつもりで刀を構える
 相手は反撃するつもりで剣を構える

 お互い相手の最後の手は理解が出来た。

 だからこそ勝利する為の条件を理解するのにはそんなに難しくはなかった。

 攻撃を反撃される前に倒す
 相手の攻撃を反撃して倒す
 
 その為に2人は意識を集中させる

 相手だけが見えればいい
 そうして2人の視界から観客達が消える

 相手が動く音だけが聞こえればいい
 そうして2人は歓声が聞こえなくなる

 この一撃外せば負ける
 当然の事を自分の心に言い聞かせる

 この勝利のためだけに
 ただあの強者から勝ちを奪いとるためだけにこの一撃に全てを込めた

 黒い剣の剣士は居合い斬りで相手を待ち受ける
 灰色の剣士は正眼の構えで相手に攻撃する機会をうかがっている

 2人は静かにその場で時が来るのを待つ
 絶好のコンディションになるのを相手に全力を持ってして打ち合える時を

 その時が来るのはそう長くは無かった

 何故時が来たのがわかったのか?それは多分俺たちにはわからない

 ただ本能が理解していたかのように体が動き相手へと攻撃をむけていたのだ

「──風該斬!!」

「──クロスダーク!!」

 ──一閃
 
 己の全てをかけた攻撃が叫び声と共に混じり合う
 最後の攻撃が終わり2人は背中合わせで体が止まる

 そして同時に地面に倒れ込もうとする

 しかし1人の男は足を踏み込み倒れるのを止めた
 そしてそのままもう1人の男は地面へと倒れていった

 次第に視界が元に戻り観客が目に入る
 
 相手に勝利したという事実を立っている男は実感する

 男は天高らかに拳を挙げて勝利の咆哮をする!
 
 聞こえてくるのは観客による今まで聞いた事のない大歓声!!

 地面に倒れているもう1人の男はその歓声を聞いて残念そうだがどこかスッキリした顔で

「お前には勝てねぇな……ユウト」

 マジックフェスティバル
 1年の部 優勝
 ユウト・シンドウ
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