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第2章 マジックフェスティバル
【54話】 憤怒
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時間は第2回戦まで戻る。
僕が見たのは捕まえていたはずの女、レイナそしてその後ろには腕を後ろにして拘束されている2人組。奴らは僕がこの大会に優勝する為に用意した駒、僕の計画が失敗するはずが無いと思っていた僕はつい……
「バカな!?アイツらしくじりやがったのか!!」
と口走ってしまったのだ。
これからは女にモテる美貌 莫大の資産の一人息子として成功していた僕の人生が崩壊する事となる。
「"しくじりやがった"か……」
その一言で僕は我に返った。
しかし、もう遅かったのだ。
「お前……覚悟は出来てんだろ?」
冷たい一言、そこには憤怒の感情が込められていた。
恐怖心が心の底から湧き上がった、けれど大丈夫!なぜなら僕にはこれ(魔法)があるからだ。
「コンフュージョン!!」
僕に迫まってくるユウトの前に手を突き出して、魔法を放つ!
魔法は直撃!これでしばらく奴は錯乱状態になる。その間にさっさと倒してしまおう!!
「なにかしたか?」
ユウトは冷たくゴミを見るような感じで殴っている。
嘘だろ……僕の魔法を喰らってなにも変わらないだと!?
そんなはずはない!!と僕は再び魔法をユウトに掛ける。
「コンフュージョン!!」
しかしそれをものともせずにユウトはせまってくる!?
魔法が効かない?
そんな僕の魔法は脳内にある思考をめちゃくちゃにかき回して、相手を錯乱させる魔法、効かないなんて事はない!
そして僕の目にとあるものが写った、それはユウトの左腕から血が流れていたのだ。
さっきまでは無かったもの……
まさかこいつは……!!
頭の中にとある仮説が生まれた。しかしそんな事あり得るのか!?
だとしたらこいつ……!!
自傷したいたみで俺の魔法を無理やり解いてるというのか!?
そしてユウトは僕の目の前まで来ていた。
「ま、待ってくれ……謝る、謝るからさ!許してくれよ!!」
ユウトの無言の圧に気圧され彼に命乞いをする、このままじゃ僕は彼に殺される!!
そう思わせるほどの感情が俺を襲っていたのだ。
「……歯ァ食いしばれよ!!」
しかし彼にはその言葉は届かない。
逃げられないよう胸ぐらを掴まれた時には既に彼の拳によって僕の綺麗な顔がグチャッとへこみ、次の瞬間には体が壁に強く衝突する。
「頭を冷やす事だな。お前には正式に罪に問われるだろうよ」
そう言ってユウトはゲドウから離れていく。隙だらけな背中を晒しながら。
僕に背中を向けたな?僕は貴様の事を許しはしない。
隙だらけだ。今襲えば必ず殺せる。
殺してやる!僕にこんな醜態を晒した事をずっと後悔させながら殺してやる!!
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
残った力で立ち上がり僕はユウトの背中に向かって襲いかかろうとした。
ユウトは僕の事を見ていない!殺れる!!
「……馬鹿野郎」
背中を向けながら発したユウトの言葉が聞こえた時にはもう足を踏み入れていた。
突如、足元から風の魔力が溢れ出した。
その風の魔法は僕をすぐに取り囲み。
僕の体が無数の風の刃で斬られる。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」
体中に無数の切り傷が付く。
ユウトはあの時、魔法を使っていなかったはずなのになぜ!?
「お前に向かってく最中に地面に魔法を仕掛けたんだよ。そこを踏み入れた奴を切り刻む魔法をな、地雷みたいな物だから地風とでも言おうか」
ユウトはこの魔法について語っている。
けれど僕の意識が魔法により、段々と遠くなっていって……
ゲドウは倒れる。そしてその後審判によりユウトの勝利宣言が行われたのだった。
僕が見たのは捕まえていたはずの女、レイナそしてその後ろには腕を後ろにして拘束されている2人組。奴らは僕がこの大会に優勝する為に用意した駒、僕の計画が失敗するはずが無いと思っていた僕はつい……
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と口走ってしまったのだ。
これからは女にモテる美貌 莫大の資産の一人息子として成功していた僕の人生が崩壊する事となる。
「"しくじりやがった"か……」
その一言で僕は我に返った。
しかし、もう遅かったのだ。
「お前……覚悟は出来てんだろ?」
冷たい一言、そこには憤怒の感情が込められていた。
恐怖心が心の底から湧き上がった、けれど大丈夫!なぜなら僕にはこれ(魔法)があるからだ。
「コンフュージョン!!」
僕に迫まってくるユウトの前に手を突き出して、魔法を放つ!
魔法は直撃!これでしばらく奴は錯乱状態になる。その間にさっさと倒してしまおう!!
「なにかしたか?」
ユウトは冷たくゴミを見るような感じで殴っている。
嘘だろ……僕の魔法を喰らってなにも変わらないだと!?
そんなはずはない!!と僕は再び魔法をユウトに掛ける。
「コンフュージョン!!」
しかしそれをものともせずにユウトはせまってくる!?
魔法が効かない?
そんな僕の魔法は脳内にある思考をめちゃくちゃにかき回して、相手を錯乱させる魔法、効かないなんて事はない!
そして僕の目にとあるものが写った、それはユウトの左腕から血が流れていたのだ。
さっきまでは無かったもの……
まさかこいつは……!!
頭の中にとある仮説が生まれた。しかしそんな事あり得るのか!?
だとしたらこいつ……!!
自傷したいたみで俺の魔法を無理やり解いてるというのか!?
そしてユウトは僕の目の前まで来ていた。
「ま、待ってくれ……謝る、謝るからさ!許してくれよ!!」
ユウトの無言の圧に気圧され彼に命乞いをする、このままじゃ僕は彼に殺される!!
そう思わせるほどの感情が俺を襲っていたのだ。
「……歯ァ食いしばれよ!!」
しかし彼にはその言葉は届かない。
逃げられないよう胸ぐらを掴まれた時には既に彼の拳によって僕の綺麗な顔がグチャッとへこみ、次の瞬間には体が壁に強く衝突する。
「頭を冷やす事だな。お前には正式に罪に問われるだろうよ」
そう言ってユウトはゲドウから離れていく。隙だらけな背中を晒しながら。
僕に背中を向けたな?僕は貴様の事を許しはしない。
隙だらけだ。今襲えば必ず殺せる。
殺してやる!僕にこんな醜態を晒した事をずっと後悔させながら殺してやる!!
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
残った力で立ち上がり僕はユウトの背中に向かって襲いかかろうとした。
ユウトは僕の事を見ていない!殺れる!!
「……馬鹿野郎」
背中を向けながら発したユウトの言葉が聞こえた時にはもう足を踏み入れていた。
突如、足元から風の魔力が溢れ出した。
その風の魔法は僕をすぐに取り囲み。
僕の体が無数の風の刃で斬られる。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」
体中に無数の切り傷が付く。
ユウトはあの時、魔法を使っていなかったはずなのになぜ!?
「お前に向かってく最中に地面に魔法を仕掛けたんだよ。そこを踏み入れた奴を切り刻む魔法をな、地雷みたいな物だから地風とでも言おうか」
ユウトはこの魔法について語っている。
けれど僕の意識が魔法により、段々と遠くなっていって……
ゲドウは倒れる。そしてその後審判によりユウトの勝利宣言が行われたのだった。
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